計算機シミュレーション演習 第二回講義 Mastery for Service KWANSEI GAKUIN UNIVERSITY 本日の演習 主鎖ドーピング ポリシランの主鎖(Si位置)に不純物Xをドーピングする。 モデルクラスタ 一人2元素 学籍番号順に、 原子番号1(H)と原子番号86(Rn)、 原子番号2(He)と原子番号85(At)、 (a) y軸方向 …………原子番号43(Tc)と原子番号44(Ru) まで (b) z軸方向 図1 主鎖へのドーピング. Si Mastery for Service X H KWANSEI GAKUIN UNIVERSITY 計算手順:Displat Zドライブに計算用フォルダ(名前はcalc)を作り、その下にさらにフォルダ (名前はMainChains)を作る。そこに配布したcbファイルを保存する。 Displat.exeを開く→Enter→cbファイルを開く→Enter→Number of Atom:0 Eを押すし、原子の座標のエディット→原点座標の14.1をBackspaceで消す →消した位置に不純物の原子番号.1(例:Bの場合 5.1)と入力→gを押す→Enter Escキーを押す→右下付近にある [ MakeFiles ] 内の >Save Screen Coordinate でEnter →名前をつけてフォルダに保存(例:Bの場合B1Si64H132など) →Titleと表示されたらEnter→もう一度Escキーを押す → [ MakeFiles ] 内にある >MakeF01 for MAKEF05 でEnter →Select NEQ order(1-3):3→Enter→10→10→元の図形がでるまでEnter Mastery for Service KWANSEI GAKUIN UNIVERSITY 計算手順:DV-Xα 画面左下のスタートからファイル名を指定して実行を選ぶ→cmdと入力する →c: と入力→cd dvxa と入力→setdvxa と入力→z: と入力 →cd calc/mainchains で先ほど作ったフォルダまで移動→makef05 と入力 →newdim と入力→The best size of this cluster is G/H size. といった文章がでてくる →サイズを見る→G/H sizeとなっている場合は dvscat gと入力 計算の進行状況は計算しているフォルダ内のf06zを見ることでわかる。 →一番上の数値は計算回数で、その隣にConvergedと表示されれば計算終了。 →途中で計算を止めたい場合はf06zpを開き、ncycmの下の数字を現在の計算回数+1に 変更すれば次の計算が終わり次第終了する。 (例:現在の計算回数が30の場合、ncycmの値を31にすれば31回目の計算が終わり次第 終了する。ただし、ncycmの値を変更する時はきちんと一の位を合わせること。1000→ 31 というように空欄を空ける。) また、計算を再開する場合はそのままdvscatを行えばよい。 Mastery for Service KWANSEI GAKUIN UNIVERSITY ミニレポート 本日の講義内容をまとめて提出してください。 ―DV-Xα,Displatの計算手順 提出締め切り:10/8(木) 講義終了まで Mastery for Service KWANSEI GAKUIN UNIVERSITY シリコン(Si)半導体 PC内のCPUやメモリなどに使われている。 安価で優れた電気的特性を持つ。 殆どの半導体デバイスにSiが用いられている。 Siは発光しないため、発光デバイスには用いられていない。 発光デバイスにはガリウム砒素(GaAs)が用いられているが、 GaAsはSiに比べて高価で有毒性を持つ。 ポリシラン 準1次元のSi半導体 発光効率が高い。 Mastery for Service KWANSEI GAKUIN UNIVERSITY 半導体の特性 伝導率σ=neμ n:キャリア(電荷の担い手:電子、ホール)濃度 e:電子の電荷(定数) μ:移動度(キャリアの移動のしやすさ、物質固有) 極端にμが小さい場合を除き、 キャリア濃度を外部から制御することで、伝導率を制御できる。 Mastery for Service KWANSEI GAKUIN UNIVERSITY 本講義の目的 不純物(ドーパント)をドーピングすることでキャリアを生成する。 n型半導体…電子を与える不純物(ドナー)をドーピング 例:Si(4価)結晶中のSi原子をP原子(5価)で置換すると、 余った電子がキャリアとなる。 p型半導体…電子を受け取る不純物(アクセプタ)をドーピング 例:Si(4価)結晶中のSi原子をB原子(3価)で置換すると、 生じた電子の抜け穴(ホール)がキャリアとなる。 Mastery for Service KWANSEI GAKUIN UNIVERSITY 本講義の目的 本講義の最大の目的 活性化エネルギーを求める。 この状態だと余っている電子は 不純物Xに束縛されている。 活性化エネルギーとは、 その束縛を断つのに必要なエネルギー。 詳しい求め方は後日説明する。 図1 ドナーをドーピングした場合. Si Mastery for Service X 電子 KWANSEI GAKUIN UNIVERSITY
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