5分でわかる先物入門 I Market Development Committee Sep. 2014 免責事項：本資料は、FIAジャパンが市場環境等について一般的な紹介を行うために作成したもので、現物株、FX, 先物、オプション取引の勧誘を目的としたものではありません。現物株、FX, 先物、オプション取引においては、相場の変動等によって損失が生じるおそれがあり、先物・オプション取引においては差し入れた証拠金の全部若しくは一部を失う、または、差し入れた証拠金を超える損失を被ることがあります。また、相場変動等により証拠金額に不足が生じた場合には、追加の差し入れが必要となることがあります。本資料に含まれる記述などに関しFIAジャパンはその情報の正確性と完全性を保証するものではなく、誤り、脱漏を含め一切責任を負いません。本資料に記載の内容は、将来予告なしに変更されることがあります。先物って？（決めごとが多い/ 標準化） • 先物（フューチャーズ/ Futures）とは将来のモノ、資産などの価格を今決める契約のことです。 – – • 先物は通常取引所で取引されます。 – • 例えば 12月の第2金曜日のＯＯ（金とか日経株価平均とか）の価格。この「12月」のことを「限月」と呼び、この例ならこの先物を12月限先物と呼びます。日本では大阪取引所（株価指数、日本国債など）、東京商品取引所（金、トウモロコシなど）、東京金融取引所（円金利など）。先物は通常その契約の内容（価格以外）が予め決められています。 – – 例えば金先物なら一契約(一枚ということが多い）99.99の金 1kgのバーを1gいくらという表示で一円刻みで取引。日経225mini先物ならば、最少値動きを5円単位、一契約（枚）を日経株価平均Ｘ100円と決めて取引。決められた取引最終日の翌日（例えば当該限月例えば3,6,9,12月の第2金曜日）の現物株の寄り値で計算した日経株価平均で最終決済。先物って？ • 証拠金で取引できます。毎日値洗いされます。 – – • ポジションをとるには「売り」からでも「買い」からででも、どちらからでもかまいません。 – • 契約のすべての価値を払い込んだり、受け取ったりせず、xx %の証拠金を預けて取引します。つまり先物契約の額面より少ない金額で契約のすべての価値の変動と取引（これはよく言われるテコ/ レバレッジがきくということです）。資金効率がよくなるのは事実ですが、損をする場合も証拠金以上に損をするリスクはあります。その代り毎日持っているポジションが値洗いされ、損益の払い、受けが通常毎日発生します。値洗いの基準になる値段を清算価格（値）とか帳入れ価格とか呼びます。現物の様に空売りの規制などはなく、自由に売りからでも買いからでもポジションをとれます。多くは取引終了（満期・納会）までに転売や買戻しされます。 – – 満期までポジションを持ち続けるのはまれで、転売や買戻しにより手じまいされます。満期にポジションを持っていれば当然（現物受け渡し型の先物の場合）現物の受け渡しをしなければなりません。現金決済型の先物の場合は参照される基準値（指数、特別清算数値/SQ値）によって現金決済されます。先物例えば現物受け渡し型の先物 • 金先物 – – – – • 取引所：東京商品取引所契約：99.99純度の金地金 1kg ,呼び値は1g あたりxxxx円、1円刻み限月、最終取引（納会）日：2, 4, 6, 8, 10, 12 月などの偶数月、当該月末日の4営業日前受け渡し日：当該月末日の正午まで。受け渡しは倉荷証券と受渡代金の交換で行われる。現金決済型の先物日経225ミニ – 取引所：大阪取引所 – 契約：日経平均株価（日経225）Ｘ100円呼び値は5円刻み – 限月、最終取引（納会）日：四半期毎の3, 6, 9, 12月と3, 6, 9, 12月以外の直近三限月（ 1, 2, 4, 月など）、当該月の第2金曜日の前営業日、 – 最終決済：最終取引日終了時点で残っているポジションは当該月の第2金曜日の＊ SQ 値で自動的に反対売買され差金決済されます。＊)スペシャル・クォーテーションの略で特別清算数値のこと。第2金曜日の日経平均株価（日経225）構成銘柄の始値によって計算される数値です。