このページは、子育てをがんばっている、全ての お母さん・お父さんを応援するページです (1) 子どもの事故予防-特に誤飲について- 監修 山中龍宏 Copyright 2004 by Zentaro Yamagata All rights reserved 1 お母さん業って、やっぱり大変! もちろん、お父さんも手伝ってくれるけど…。 実際に、どんなことに気をつけたらいいのか、 簡単に、知っておきたいな…。 まずは、事故予防について、お話しさせて下さい! Copyright 2004 by Zentaro Yamagata All rights reserved 2 それでは、質問です。あなたはどちらに近いですか? 事故予防については、いつも気をつけているので、 多分、大丈夫だと思う! Copyright 2004 by Zentaro Yamagata All rights reserved 3 「気をつけているから大丈夫!」 が、実は一番危険です! 気をつけているから、予防の必要はないというお母さんは、具体的 に事故予防点検を行ったお母さんよりも、事故の発生率が高いの です! 気をつけることは、とっても大切なこと。 でも、どんなに気をつけても、24時間目を離さないで 見ている事は難しいことですね。 そして、目を離した一瞬に、多くの事故が起こっています。 具体的な対策をされていない方はもちろん、されている方も、 もう一度、家庭の安全度をチェックしてみませんか? Copyright 2004 by Zentaro Yamagata All rights reserved 4 「やっぱり、不安・・・」と思ったら、 具体的な対策を取りましょう! 具体的に事故予防点検を行ったお母さんは、気をつけているから予防 の必要はないというお母さんよりも、事故の発生率は低いのです! 気をつけようと思っても、 具体的にどうしたらいいかわからない… そんなあなたにぴったりの内容になっています。 安全ママ・パパになるために、早速はじめてみませんか? Copyright 2004 by Zentaro Yamagata All rights reserved 5 もっと 詳しく! のペー ジ 具体的に事故予防点検を行ったお母さんは、気をつけている から、予防の必要はないというお母さんよりも、事故の発生率 は低いことがわかっています! 「事故なし」の割合 実際に、ある事故予 防対策を行ってみた お母さん 21% 190名 事故が少ない 7か月間の事故 発生状況を調査 気をつけているから、 特に対策は必要ない と答えたお母さん 11% 145名 0 10 20 30% 事故が多い 次へ 参考文献:山中龍宏、渡辺博.「小児の誤飲防止の指導効果についての検討-その2-」 (平成8年度厚生省心身障害研究報告書 p170-173 http://webabst.niph.go.jp/content/shinshin/ssh_1996_08.htm) Copyright 2004 by Zentaro Yamagata All rights reserved 6 Q1 不慮の事故のために、病院にかかる(外来 を受診する)子ども達は、一年間でどれくら い、いると思いますか? Copyright 2004 by Zentaro Yamagata All rights reserved 7 A1 正解は…2人に1人です! 不慮の事故のために、病院にかかる子どもの数 0歳 約4人に1人 1~4歳 約2人に1人 5~14歳 約3人に1人 社団法人 日本家族計画協会 子どもの事故予防データベース http://www.jfpa.or.jp/14-jiko/05.htmlより作成 つまり、ほとんどの子どもが、病院にかかるほどの事故を 経験しているのです! 次へ Copyright 2004 by Zentaro Yamagata All rights reserved 8 Q2 事故はどんなに気をつけても、予防できない と思いますか? Copyright 2004 by Zentaro Yamagata All rights reserved 9 A2 事故は予防できます! 乳幼児の事故は、予測ができ、予防可能な事故であることがわかっ ています。「事故」は、「病気」と同じように、予防することができるので す。 もっと詳しく知りたい方は下記のサイトへ! 子どもの事故予防情報センター http://www.jikoyobou.info/fact/fact_in_img/youbouheno/002/index.htm けれど、そのためには、きちんとした予防策が必要です。 予防策を実行して、家庭の安全度UPをめざしましょう! 次へ Copyright 2004 by Zentaro Yamagata All rights reserved 10 最初のテーマは・・・ 0-1歳の子どもの誤飲についてで す! Q1-1 誤飲事故(異物を誤って飲み込むこ と)は、どれくらいの赤ちゃんが経験し ていると思いますか? Copyright 2004 by Zentaro Yamagata All rights reserved 11 A1-1 正解は、100%です! ほぼ全ての赤ちゃんが、誤飲事故を 経験していると言えます。 もっと詳しく知りたい方は下記のサイトへ! 子どもの事故予防情報センター http://www.jikoyobou.info/fact/fact_in_img/goin/001/index.htm なぜ、このようなことが、起こるのでしょうか? 次へ Copyright 2004 by Zentaro Yamagata All rights reserved 12 Q1-2 3歳の子どもが大きく口を開い た時の口径(直径)はどれくらい でしょうか? Copyright 2004 by Zentaro Yamagata All rights reserved 13 A1-2 正解は3.9cm! ピンポン球一つ分位の大きさです。 この値って実は、とても大切! もっと詳しく知りたい方は下記のサイトへ! 子どもの事故予防情報センター http://www.jikoyobou.info/fact/fact_in_img/goin/005/index.htm ピンポン球大のものや、もっと小さいものが、部 屋にないか、チラッと眺めてから、次へどうぞ! Copyright 2004 by Zentaro Yamagata All rights reserved 次へ 14 Q1-3 それでは、子どもの身の回りに、径が 3.9cm以下のものをみつけたら、あな たは、どうしますか? *1歳の子どもの身長を80cmと考えてください。 Copyright 2004 by Zentaro Yamagata All rights reserved 15 A1-3 1m以上の高さに移動させましょう! 1歳の子どもの手の届く範囲が1mと証明されています。 参照文献:中村孝之 他.「乳幼児を対象とした動作計測データ収集による 建築安全計画への考察-乳幼児の家庭内事故防止に関する研 究 その3-」(2002年日本建築学会大会梗概集:E-1分冊 p639) 原則:子どもの口に入るものは、何であっても、1m以下におかない! それでは早速、実践編であなたの安全ママ・パパ度をチェックしてみましょ う! 次へ Copyright 2004 by Zentaro Yamagata All rights reserved 16 Q1-4 3歳の幼児がリモコンで遊んでいま す。リモコン本体は3.9cm以上あり ます。あなたはどうしますか? Copyright 2004 by Zentaro Yamagata All rights reserved 17 A1-4 正解は「移動する」です! 実際に、リモコンをいたずらしてボタン電池を飲み込んだ事故が起き ています。 →(2歳2か月)胃の中の電池を全身麻酔をして取り出しました。 (注 電池が自然に出てくるのを待つ場合もあります。) この事例の詳しい情報は右記のサイトへ! 子供の安全ネットワーク・ジャパン事務局 http://safekids.ne.jp/childaccidentreport/report07.html Copyright 2004 by Zentaro Yamagata All rights reserved 次へ 18 Q1-5 あなたの部屋だと思って危険なもの をクリックして見ましょう! Copyright 2004 by Zentaro Yamagata All rights reserved 正解を見る 19 ①タバコ(誤飲の第1位) 戻る アニメーションが動かない場合は、マウスの右クリックで「前へ」を選び、さらに1回左クリックして下さい。 Copyright 2004 by Zentaro Yamagata All rights reserved 20 ②ボールペン(太さが3.9cm以下なら、長くても口に入 るので、口腔内を傷つける危険あり) 戻る アニメーションが動かない場合は、マウスの右クリックで「前へ」を選び、さらに1回左クリックして下さい。 Copyright 2004 by Zentaro Yamagata All rights reserved 21 ③化粧水(マニキュアも多い) 戻る アニメーションが動かない場合は、マウスの右クリックで「前へ」を選び、さらに1回左クリックして下さい。 Copyright 2004 by Zentaro Yamagata All rights reserved 22 ④体温計(温度計も含む) 戻る アニメーションが動かない場合は、マウスの右クリックで「前へ」を選び、さらに1回左クリックして下さい。 Copyright 2004 by Zentaro Yamagata All rights reserved 23 ⑤ぬり薬(飲み薬も多い) 戻る アニメーションが動かない場合は、マウスの右クリックで「前へ」を選び、さらに1回左クリックして下さい。 Copyright 2004 by Zentaro Yamagata All rights reserved 24 ⑥シャボン玉(おもちゃ箱の中もチェック!クレヨン等も多い) 戻る アニメーションが動かない場合は、マウスの右クリックで「前へ」を選び、さらに1回左クリックして下さい。 Copyright 2004 by Zentaro Yamagata All rights reserved 25 ⑦タバコ(1m以上にあげておいたものでも落ちる危険あり) 戻る アニメーションが動かない場合は、マウスの右クリックで「前へ」を選び、さらに1回左クリックして下さい。 Copyright 2004 by Zentaro Yamagata All rights reserved 26 ⑧マグネット(つい見落としがち。手の届く範囲をもう一度確認して!) 戻る アニメーションが動かない場合は、マウスの右クリックで「前へ」を選び、さらに1回左クリックして下さい。 Copyright 2004 by Zentaro Yamagata All rights reserved 27 ⑨防虫剤(チェストの下に見落としがないか、要チェック) 戻る アニメーションが動かない場合は、マウスの右クリックで「前へ」を選び、さらに1回左クリックして下さい。 Copyright 2004 by Zentaro Yamagata All rights reserved 28 ⑩10円玉(チェストの下に見落としがないか、要チェック) 戻る アニメーションが動かない場合は、マウスの右クリックで「前へ」を選び、さらに1回左クリックして下さい。 Copyright 2004 by Zentaro Yamagata All rights reserved 29 ⑪液体蚊取り (ほう酸団子の誤飲も多い) 戻る アニメーションが動かない場合は、マウスの右クリックで「前へ」を選び、さらに1回左クリックして下さい。 Copyright 2004 by Zentaro Yamagata All rights reserved 30 A1-5 この部屋で誤飲の可能性のあったものは11種類 でした。あなたは全部移動できましたか? 見落としてしまったものは、再度、クリックして確認して下さい。 次へ Copyright 2004 by Zentaro Yamagata All rights reserved 31 A1-5 誤飲の危険を見破る「赤ちゃんの視点」を持ちま しょう! 気をつけるもの ・壁等手の届く範囲にあるもの (マグネット等) ・丸飲みしてしまうもの(食べ物やおもちゃ、ペン等の細長いもの等) ・見落としがちなところのもの(チェストの下等) ・下に落ちそうなもの (チェストの上等) を、1m以上の場所に落ちないように移動することです。 実際に起きている事故について知りたい方はクリック→ 赤ちゃんの口に入るものをチェックするための「誤飲チェッカー」があります! いつも手元において、赤ちゃんの視点でお部屋の安全をチェックしましょう! 誤飲チェッカーの詳し い情報は右記サイト へ! 子どもの事故予防情報センター http://www.jikoyobou.info/fact/fact_in_img/goin/005/index.htm この視点で、あなたの実際のお部屋をチェックして見てください! 次へ Copyright 2004 by Zentaro Yamagata All rights reserved 32 もっと 詳しく! のページ 実際に、5歳以下の誤飲・誤食事故の起因物質を 見てみましょう!(2002年に日本中毒情報センターが受信 した27,678件の誤飲・誤食事故の起因物質割合) (財)日本中毒情報センター・ホームページ2002年受信報告より作成 http://www.j-poison-ic.or.jp/homepage.nsf Copyright 2004 by Zentaro Yamagata All rights reserved 次へ 33 Q1-6 それでも、事故が起こった時、 あなたはどうしますか? 気をつけていたんだけど、子どもが誤飲してしまいまし た! その時あなたは、どうしますか? Copyright 2004 by Zentaro Yamagata All rights reserved 34 A1-6 正解は飲んだものを確認すること! まず、何を飲んだのかを確認することが大切です。 次に、吐かせます。吐きにくいときは、水や牛乳を少 し飲ませると吐きやすくなります。 ただし、尖ったもの(画びょうやホッチキスの針等)や、危険な薬 品(トイレの洗剤等)は、吐かせないで下さい。 次へ Copyright 2004 by Zentaro Yamagata All rights reserved 35 もしも・・・の時のためにメモしておきましょう! 原則 ①飲んだ物質を確認しましょう ②吐かせましょう (舌の奥を押したり、水や牛乳を飲ませると吐きます。) は *飲ませたり、吐かせてはいけないものもあるので、分からない時 情報を問い合わせましょう。 Copyright 2004 by Zentaro Yamagata All rights reserved 36 Q1-8 誤飲で一番多いのはタバコです。 タバコは状態によって危険度が違 います。次の内、最も危険なのはど れだと思いますか? Copyright 2004 by Zentaro Yamagata All rights reserved 37 A1-8 正解は、灰皿にした缶ジュース等に 溶け出したものです。 水に溶け出したニコチンは体内で吸収されるのが早く、 非常に危険です。 たばこは、2cm以上飲み込んでしまったら、吐かせて、 すぐ病院へ連れて行きましょう。 タバコの事故事例は右記サイトへ! 子どもの事故予防情報センター http://www.jikoyobou.info/fact/fact_in_img/goin/002/index.htm Copyright 2004 by Zentaro Yamagata All rights reserved 38 ①子どもの口に入るものは、何であっても、1m 以上の高さに移動するよう習慣づける。 ②誤飲が起きたときには、何を誤飲したのかを 確認すること。 ③基本的には吐かせるが、判断が難しいので、 わからない時はかかりつけ医や、中毒110 番に問い合わせて、対応を考える。 ④たばこの管理は(吸殻を含めて)特に注意! 印刷等をして、常に安全ママ・パパを目指して下さいね! Copyright 2004 by Zentaro Yamagata All rights reserved 39 参考文献 1.山中龍宏、渡辺博.小児の誤飲防止の指導効果についての検討-その2-.平成8年度厚生省心身障害研究報 告書 p170-173 (http://webabst.niph.go.jp/content/shinshin/ssh_1996_08.htm) 2.中村孝之、田中賢、八藤後猛、野村歡.乳幼児を対象とした動作計測データ収集による建築安全計画への考察 -乳幼児の家庭内事故防止に関する研究 その3-.2002年 日本建築学会大会梗概集(E-1分冊)p639 参照サイト 1.子どもの事故予防情報センター(http://www.jikoyobou.info/) 2.社団法人 日本家族計画協会 子どもの事故予防データベース( http://www.jfpa.or.jp/14-jiko/index.html) 3.子供の安全ネットワーク・ジャパン事務局(http://safekids.ne.jp/childaccidentreport/) 4.(財)日本中毒情報センター(http://www.j-poison-ic.or.jp/homepage.nsf) 制作・監修 制作 厚生労働科学研究費補助金「地域における新しいヘルスケア・コンサルティングシステムの構築に関 する 研究」研究班 山縣然太朗(厚生労働科学研究費補助金「地域における新しいヘルスケア・コンサルティングシステ ムの 構築に関する研究」主任研究者、山梨大学大学院医学工学総合研究部保健学Ⅱ講座教授) 山田七重(山梨大学大学院医学工学総合研究部保健学Ⅱ講座:厚生労働科学推進事業リサーチ・レ ジデン ト) 監修 山中龍宏(厚生労働科学研究費補助金「地域における新しいヘルスケア・コンサルティングシステム の構 築に関する研究」分担研究者、緑園こどもクリニック院長、子どもの事故予防情報センター代 表) 著作権 このPPTに掲載した文章・イラスト・写真等の著作権は、山縣然太朗に帰属します。 無断転載をお断りします。 健やか親子21ホームページ http://rhino.yamanashi-med.ac.jp/sukoyaka/ Copyright 2004 by Zentaro Yamagata All rights reserved 40
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