訪問先記録 訪問先: EDT LeARNING 所在地: 1200 Pacific Coast Highway, Suite 413 Huntington Beach CA 92648 , Tel: 714-374-0257 Fax: 714-960-7943 面談者: Jules Gootrad (Account Executive) Kohei Wada E-Mail Address : [email protected] URL: http://www.edtlearning.com 訪問日:平成14年9月23日 レポート担当者: 山賀 豊;中本健司 1 訪問先概要 企業名: EDT LeARNING 事業業容概要:・既存コンテンツ,カスタマイズコン テンツの開発,LMSを手掛ける ・コンサルティングも行う ・1988年創業 ・本社:フェニックス ・2002年、大学コンテンツを企業 向けに販売しているQuisic社に買収された 2 Eラーニング事業概要 ・ハーバード大学,アンダーソン大学,タクト大学など、大学 と密接な関係を維持しており、コンテンツを吸収し商品化、 販売している ・大学内外でのコース提供(企業内の学習者向けに大学 教育を提供) ・LMSは、ホスティング+ビリング,トラッキング サービスによるASPモデル。データ共有などが自由 に設定でき、プロフィール管理が可能 3 事業の特色 ・LMSは、独自のものを用いている (APIを独自開発、他LMSとホスト役としてコミュニ ケー トが可能) ・コンテンツの更新は、iCanpusを用いている ・オーサリングにはXMLを用いている ・Eラーニング導入へのコンサルティングでは、ビジ ネスモデルが速いスピードで変化する現状をふまえ クライアントの事情を考慮したブループリントを制作 し、Eラーニング戦略構築に役立てている 4 質疑応答 ・オンラインコースの方がコスト面で優れている? →移動費用他を含めて考慮すると、オンラインの方が 効果的。受講料はセミナーコースと同じ料金に設定 している。 ・単位の認定は? →EDTでは実施せず。まれに、教授と共同で単位に 関するものを提供することはあるが、新入社員への ビジネスコースかエグゼクティヴ向けのサービスが 多い。 5 質疑応答 ・メニューの開発時間,開発実績は? →カスタマ向けなのでニーズにより変化するが、 シートタイム30分~10時間,開発期間は 2週間~3ヶ月。 京セラのセールス向け(携帯端末)では、良い点は 営業マンだけでなくカスタマがリサーチ用に利用 していること。(コールセンタの負担軽減) レクサスの販売店向けでは、189店舗向けに販売 方法,サービス,ファイナンスオプション,競合他社 比較に関するコンテンツ開発実績有り。 6 質疑応答 ・新しい学習方法のコンサルについて、ユーザへの指導 はどのようなもの? →企業に出向き、サンプル作成に必要なヒアリングを 行う。(研修のみならず、社員の行動内容,学歴 などを確認) ヒアリング結果に基づき、学習効果を最大限に引き 出す為の方法を模索する。 7 質疑応答 ・ベンチマーキングと同じアプローチ? →ベンチマーキングは既存のものと無いものの比較。 こちらは表のものだけで無く、潜在的なものも含め コーポレートリサーチという形。 ・コンサルの売上比率は? →コンサルはコンテンツ開発の重要ポイントであり、 25~30%。LMS,iCanpusの販売は 10%以下。 8 質疑応答 ・中小企業向けのEラーニングの現状は? →中小も対応している。内容は大企業と同じもの。 ブループリントの無い企業があるなど、中小の方が コンサルを必要とするケースが多い。(大企業では ツールのみ欲しいというニーズも多い) 中小相手では、予算計上しづらい場合などは iCanpusを用いてサービスする。 9 質疑応答 ・日本では、中小企業はコンサルを受ける体力すら無い が、中小企業の規模はどのくらいと考えている? →500~5000人。現在のビジネスでは、この くらいの規模以上をターゲットとしている。 ・他、導入実績は? →大企業では、HP,モトローラ,ユナイテッド航空 など。コンサルと開発を担当している。最近では ヒルトンホテルにブループリントを作成中。ヒル トン自身が気づかなかった問題点を指摘することが できた。 10 質疑応答 ・コンサルのみで終わることもある? →必ずしも構築の前にコンサルを行う訳ではない。 コンテンツ開発とコンサルは、あくまでソリュー ション提供として捉えている。 ・ e-learningについては社員のアレルギーもあると思うが、その 対策は? → 例えば、Vice-Presidentから「どうぞ(Please)e-learningで 勉強して下さい」という様なメールを送ることは効果的である。 No ChoiceでなくPleaseのスタンスである。 11 質疑応答 ・企業のEラーニング投資額は? →教育の捉え方にもよるが、集合教育も含め数百~ 数百万$。効率を考慮し、Eラーニングへのシフト が進んでいる。 ・e-learningの社員への勧め方として何か特徴はあるか? → できるだけ多くの人関わってもらうことが大切で、研修の 推進にあたってはトップ・ダウンもボトムアップも両方が必要と 思う。(ヒューレットパッカード社の例の説明あり) 12 質疑応答 ・失敗ケースは? →HP。北米マーケティング部門の人にツールを提供 した。その担当者は、トップダウン/ボトムアップ のサポートが無く、500人中30人のサインアップ しかなかった。1週間後、同じツールをHPアジア パシフィックに提供したが、担当者がトップダウン/ ボトムアップのサポートを得て実施すると、500人 中335人のサインアップとなった。 北米では直ちにトップダウン/ボトムアップのサポー トを受ける努力をし、改善した。 13 質疑応答 ・日本では複数のサイトが立ち上がる可能性が有るが? →アメリカも同じ。声が出て初めて動きが始まる。 LMSなどは、部署同士のコミュニケーションが 不可欠。この点はチャレンジでもある。 Eラーニングは、コミュニケーションを密にする ことも可能である。例えば、富士通は企業間での 情報対応で成功している(富士通アメリカ:日本と 同じメッセージを流し、意識の共通化を図る)。 14
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