群馬県教育委員会 県教育委員会の統計によれば、本県では毎年1000件以上の児童生徒に関する交通事故が発生し ており、そのうち約8割が自転車の関係したものとなっています。なかでも高校生はその割合が非 常に高く、平成25年(4月~12月)においても、652人(自転車事故の62.6%)の高校生が自転 車事故に遭っています。 全国的に見ても本県は、自転車事故総数に占める高校生の割合が非常に高く、高校生の自転車事 故防止が県としての大きな課題となっています。 高校生の自転車事故原因の内訳 全交通事故に占める自転車事故の割合 800 (H25.4~12月) 33 高校生の自転車事 故の割合が高いよ 高校生に責任の ある事故 600 400 200 125 116 48.0% 652 35 274 12.0% 0 自転車事故 40.0% その他の原因 相手方に責任の ある事故 「高校生に責任のある 事故」が4割を占めて いるね その他の事故 「群馬県の高校生」として、あなたはこの状況をどう思いますか。 以下の2点に特に注意! ① 一時停止の徹底 重大事故に繋がる恐れ 県教育委員会に報告される全治一ヶ月以上の重大な 交通事故は、「一時停止」の不履行によるものが最も多 くなっています。 高校生の自転車事故の原因と しては「正しい運転中」が半数近 くあるものの、「前方不注意」や 「信号無視・一時停止違反」と いった高校生側に責任のある事 故も多く発生しています。特に 「一時停止」の不履行は、重大な 事故に繋がる恐れがあるので注 意が必要です。 また、自転車により歩行者等に けがを負わせてしまった場合、 「刑事責任」を問われたり、被害 者に対する高額な「賠償責任」を 負わなければならない場合もあ ります。 自転車は車両であることを自 覚し、被害だけでなく、加害事故 防止の視点も忘れてはいけませ ん。 ② 加害事故の防止 並進は違反!! 多額の賠償責任 2008年9月 小学生が乗った自転車にはねられて女性 が重体となった事故では、児童の母親に対し、約9,500 万円の支払いが命じられました。 もう一度ルールの確認! 自転車も 車両だよ 万一の加害事故に備えて… 自転車安全利用五則 1 2 3 4 (平成19年7月10日中央交通安全対策会議交通対策本部決定) 高校生総合補償制度 賠償内容 へ他 の人 賠 償第 補三 償者 ( 自転車は、 車道 が原則、歩道は例外 車道は 左側 を通行 歩道は歩行者優先で、 車道寄り を徐行 安全ルールを守る ○ 飲酒運転・ 二人乗り ・ 並進の禁止 ○ 夜間は ライトを点灯 ○ 交差点での 信号遵守 と 一時停止 ・ 安全確認 5 子どもはヘルメットを着用 自転車による加害事故への対応として、県高等学校 保護者連絡会が団体契約している「高校生総合補償制度」や公益財団 法人日本交通管理技術協会による「自転車安全整備制度(TSマーク)」 等の損害賠償保険制度があります。 いずれも任意での加入ですので、その他の保険も含めて、万が一の 加害事故に備えて各家庭で相談しましょう。 個人賠償責任 ) あなたは、交通ルールを守れていますか。 「自転車通学 安全チェックシート」で自分自身の 交通行動について振り返ってみましょう。 ポイント 交通事故は、人的要因・車両的要因 環境的要因の3つ の要因が関わって起こります。交通事故を防止するには、 安全運転に心かけることはもちろんのこと、自転車の整備 や通学経路の危険箇所の把握等が不可欠です。 また本県は、1世帯あたりの自動車保有率が全国トップク ラスであり、自動車免許保有率においては全国で最も高い といわれています。自転車事故防止については、これら群 馬県の交通環境全体を捉えた上で、加害・被害の両面から 自分自身の交通行動について考える必要があります。 入院保険金日額 け が の 補 償 手術保険金 保険金額 誤って他人にけがを 負わせたり、他人の 財物を壊してしまい、 法律上の損害賠償 責任を負った時 学校や通学途上、な らびに家庭などで不 慮の事故によって傷 害を被った時 通院保険金日額 1事故につき5,000万円 入院1日につき1,800円 入院手術:入院保険金日額の10倍 外来手術:入院保険金日額の5倍 通院1日につき900円 TSマーク ※それぞれの保険内容等については、それぞれの保険会社等へ直接確認すること 「群馬県の高校生」として、あなたはどのような交通行動をとったらよいと考えますか。 知ってましたか 《平成25年12月1日施行》 自転車利用者対策の推進に関する規定の整備 制動装置不良自転車 検査拒否・命令違反等 路 側 帯 通 行 《平成25年12月1日施行》 警察官による検査・応急措置命令等 例: ピストバイク 5万円以下の罰金 路側帯を通行するときは道路の左側部分に 設けられた路側帯に限られます。 (注1)自転車は車道通行が原則です。自転車は歩行者の通行を妨げる場合を除いて路側帯を通行 することができます。 (注2)自転車で歩道を通行できるのは、①道路標識があるとき ②児童・幼児(13歳未満)70歳以上の者・身体障害者 ③車道や交通の 状況により歩道通行することがやむを得ないときに限ります。 ※ 路側帯とは、歩道のない道路や歩道のない側の路端寄りに白線によって区画された部分を言います。 資料提供 群馬県警察本部 僕たち・私たちの力で、群馬県の安全な交通社会を実現させましょう!!
© Copyright 2024 ExpyDoc