リスク = 可能性 × (収益率

ポートフォリオ管理
Portfolio Management
ポートフォリオ理論とは
ポートフォリオ(Portfolio=紙バサミ)
投資資産の組み合わせ
分散投資の理論
 「多くの卵を一つのかごに入れるな!」
一つより二つ、二つより三つ リスクの分散
資産選択の理論
 組み合わせたポートフォリオの特性を検討(比較)
して決める。
組み合わせの選択

ポートフォリオ理論:3つの前提



投資家はリスク回避的、可能な限り最大のリター
ンを目指す
基準となるのは、2つのパラメーター
リスク(risk)とリターン(return) (E-V基準)
リスクとリターンは、トレードオフの関係
ハイリスク&ハイリターン、 ローリスク&ローリターン
投資家の効用(Utility)
リ
タ
ー
ン
D
E
F
リスクが同じなら、
リターンの大きい方
A
無差別効用曲線
B
C
リターンが同じなら、
リスクが小さい方
0
リスク
投資家はリスク回避的と仮定されている
リターン(Return)

期待収益率 期待投資収益率
将来の収益率は、確率的に予想できるとして、その期待値
(平均値)を表わされる。
ある事象 i ,それが起こる可能性 Pi ,その時の収益率 ri
すべてを考慮した期待値・リターン E( r )
リターン = 可能性 × 収益率
E(r) = Pi × ri +・・・+ Pn × rn
手順
 ある時の収益率 × それが起こる確率
 上記のやり方で、すべての場合を足し合せる。
これが証券の期待投資収益率

リスク(Risk)
キャッシュフローや収益率の変動
性
分散(Variance:V) 標準偏差(Standard Deviation:σ)





リスクは、リターンのばらつき、期待値からの隔たり・散らばりの
程度で表わされる。
ある事象 i ,それが起こる可能性 Pi ,その時の収益率 ri
すべてを考慮した期待値・リターン E( r )
リスク = 可能性 × (収益率 - リターン)
σ = Pi× √( ri-E(r)2+ ・・・+ Pn× √( rn -E(r))2
平均からの隔たり
手順
① 証券の期待投資収益率を求める。
② 偏差(その時の収益率-期待投資収益率)を求める。
③ 偏差の2乗×確率 で分散を求める。
標準偏差= 分散の平方根
[例1]リターンとリスクの計算
天気の確率
儲け率
晴れ 30% 曇り 40%
20%
10%
雨 30%
5%
リターン = 0.3×20 + 0.4×10 + 0.3× 5
= 11.5 % このやり方 加重平均
2
 リスクσ =
0.3×(0.2- 0.115) + 0.4× (0.12
2
0.115) + 0.3× (0.05- 0.115)
= 0.0255 + |(-0.006)| + |(-0.0195)|
= 0.051

2つの資産のポートフォリオ


リ
タ
ー
ン
B
2点を結ぶ線形の選択
(AとBの関係)
ρ=-1
2点を結ぶ線上の選択
(AとBの割合)
2つの資産の関係をρで現す
Ρ(相関係数)
は、-1以上
+1以下
+1に近いほど、同じ動き、
-1に近いほど逆の動き
ρ=1
A
0
リスク
複数資産のポートフォリオ
複数点を結ぶ面積の選択
(各資産の関係)
複数点を結ぶ面上の選択
(AとBとC) など
リ
タ
ー
ン
C
有効フロンティア
リスクが同じならリターンが最大
リターンが同じならリスクが最小
のポートフォリオの集合
B
A
0
リスク
安全資産(元本保証・確定利子)
の導入

資本市場線(Capital Market Line)
y= ax + b
リ
タ
ー
ン
ある株リターン
P
=β×市場超過リターン+安全利子率
分離定理
個人投資家の効用とは関係なく
市場ポートフォリオと安全資産の組み合わせとなる
リスク