VTXを用いたトラッキングコード開発の現状報告 2011/12/15 秋元 亮二 VTXの基本情報 • 内側2層のsilicon pixel detectorと、外側2層のsilicon stripixel detectorから成る Layer 0 Sensor Radius [cm] 1 pixel 2.5 2 3 stripixel 5.0 11.63 16.53 Pixel size [μm] 50 (Φ) x 425 (z) 80 (Φ) x 1000 (z) Radiation length 1.2% 3.6% VTXを用いて測定したいこと • 重いクォーク、長寿命粒子の同定 - DCA (Distance of closest approach) の測定 ✓ 飛跡の再構成とビーム衝突点の測定 • ジェットの再構成 - 広いアクセプタンスでのトラッキング VTXを用いたトラッキング Central track (CNT)-base tracking Standalone tracking -CNTからVTXへプロジェクションし 、VTXのヒットとつなぐ -VTXのみを用いたトラッキン グ CNT ビーム衝突点 DCA VTXを用いたトラッキング • CNT-base tracking - DCAの大きな飛跡も再構成可能(DCA ~ 数cm) - 狭いアクセプタンス ✓ DCAを測定したいものは、CNTの情報必要 • Standalone tracking - 広いアクセプタンス ✓ ビーム衝突点の測定 ✓ ジェット再構成 ✓ reaction planeの測定 CNT-base tracking 1) CNTをseedをして使用 2) 最外層から、以下の (Φ, z) 周辺のヒット探し、つないでいく。 ✓ CNTのphi0, theta0を使用 ✓ Φ = (phi0 + 磁場中での曲り) or (前のヒットからの射影) ✓ z = r / theta0 + zvtx(rz-planeでの線形射影) 3) カイ二乗を計算し、同じCNTをseedとしたものの中から最小の ものを選ぶ • 一つ以上のヒットがassociateされていることを要求 DCA (measure) DCAの分解能 σ : 55μm Single track simulation -|rxy|<100μm -particle : π± -pT : 0-10 GeV/c (flat) DCA (simulation) • • • • シミュレーションのDCAと測定されたDCAにきれいな相関 DCAの幅も十分小さい : σ=55μm cτ : D0=123μm, D±=312μm, B0=457μm, B±=491μm DCA分布に大きなテール (シミュレーションのDCA) - (測定されたDCA) の平均が0ではない?? 今後の課題(CNT-base tracking) • パラメーターの最適化 • 検出効率、S/Nの評価 Standalone tracking 1) 最内層のヒットからスタート 2) ビーム衝突点とヒットを用いて次の層に射影。射影された位置の 周辺のヒットを探す。 3) 見つかったヒットも用いてさらに次の層へ射影。 projection projection projection B1 B0 primary vertex primary vertex primary vertex Standalone tracking • pixelの2層でのヒットとstripixelの片方でのヒットを要求 • 最内層のヒットを共有しているトラックの内から一つを選択 - 計算時間の短縮のため - 選択基準 1) (4つ以上のヒットがassociateしているトラック) > (3つの ヒットがassociateしているトラック) 2) 4つ以上のヒットがassociateしているトラックに対してカ イ二乗を計算し、最小のものを選択 ビーム衝突点の分解能 (BBC charge>300) X-vertex Y-vertex vertex resolution Z-vertex X 20.0μm Y 15.7μm Z 31.0μm 十分よい分解能!! Efficiency BBC charge > 300 BBC charge > 1000 • シミュレーションのトラックの内、pixel2層とstripixelの少なくとも 1層にヒットがあったものに対するefficiency • Efficiency : 90% → high multiplicity : ~80% • 0.7 GeV/c付近から一定 - multiplicityが高い場合、1.5GeV/c付近から減少 Purity (BBC charge>300) BBC charge > 300 BBC charge > 1000 4-hit 3-hit • Purity (pT ~ 1GeV/c) - 4-hit track : 90% → high multiplicity : 85% - 3-hit track : 75% → high multiplicity : 60% • pTが増加するに連れてpurityが減少 今後の課題(standalone tracking) • パラメーター最適化(特にmultiplicityが低いとき) • 不感領域を入れた場合の分解能の評価 まとめ • トラッキングコードを開発中 - 二通りの方法でトラッキング(CNT-base tracking & Standalone tracking) - 大まかにコードは完成。分解能も十分小さいが、まだ課題がい くつか残っている。
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