消費生活サポーター通信

5/25号
こんな相談がありました
<訪問販売>
自宅に何度かメガネの訪問販売業者が訪ねてきた。今までは断っていたが、視
力を図るだけならと思い、10日前に夫と二人で視力を図ってもらった。その後、
自分のメガネ2本と夫のメガネ1本を「ちょっと借りていく。」と持って行ってしまっ
た。数日後、持って行ったメガネのレンズを取り換えて来て、8万円を請求された。
最初は納得できなかったが、メガネが見やすくなったので、自分のメガネ2本分・
6万円を支払った。
しかし、夫は頼んでもいないのに勝手にレンズを交換したことに憤慨し、お金は
払いたくないと言う。夫のメガネを元のレンズに戻し、お金を払わないようにでき
ないものか。
なお、契約書などは受取っていない。
(70代 女性 家事従事者)
◆アドバイス
訪問販売であり契約書面も受取っていないため、クーリング・オフが主張でき
ます。
そもそも相談者にはレンズ購入の意思はなく、勝手にレンズを交換されている
ことから、契約そのものが成立していないと主張し、代金の支払を
拒むことができたケースです。一方的な代金請求をされても
すぐには支払わず、消費生活センターに相談しましょう。
ワンポイント
一般に、契約は申し込みと承諾の意思表示が合致したときに成立します。た
だし、受け取った商品を使用したり、代金の請求を受けて一部を支払ったりした場
合は、契約を認めたものとされるので(※追認(ついにん)と言います)、注意が必
要です。
◆ご相談は・・・
消費者ホットライン
☎0570-064-370
青森県消費生活センター ☎017-722-3343(土日祝も相談受付中!)
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5/25号
緊急注意情報
<催眠商法>
10日ほど前に、知らない業者が大きな車でやって来て「お宅の前の場所を20~
30分貸して」と言われ了承した。やがて近所の住民5~6人が集まって来ると、業
者は「健康にいい、冷えに効く」と言って腹巻と膝あてを景品として全員に配った。
その後、業者の車で近くの民家の小屋に連れて行かれた。座っていると、「手を
出して」と言い、皆の両手に次々と景品を載せた。次に有名な隣県の温泉の話を
して「ラドンが入っていて悪いところに効く」と小さな端切れを皆の身体に当てて見
せた。さらに同じ効き目があるという毛布を勧め「冷えに良い、今夜から電気毛布
は不要、クリーニングも可能」と説明し、「通常28万円のところ特別に18万円に値
引きする」と言う。他の人が断ると、説明をしていた男性が「買わないなら、もらっ
た物を置いて出て行け!」と怒鳴っていたので恐怖のあまり動けなくなってしまい、
言われるままに契約して
しまった。業者の車に乗せられ、家に通帳と印鑑を取りに行き
銀行からお金を引き出して支払った。
このような怖い思いをしたことを情報提供したい。
(80代 女性 無職)
◆アドバイス
いわゆる催眠商法(SF商法)です。不意打ち性が高いため、法律上、訪問販
売と同じ扱いとなり、契約書を受け取ってから8日以内であればクーリング・オフ
が可能です。なお、この事例では8日を経過していますが、恐怖を感じて意思表
示をしていることなどから契約の取り消しができる可能性もあります。
ワンポイント
催眠商法(SF商法)とは、狭い会場に人を集め、販売員が巧みな話術で場
を盛り上げながら、ただ同然で日用品などを配り、冷静な判断ができない高揚し
た雰囲気の中で高額な商品を売りつける商法です。クーリング・オフができるほ
か、「ガンに効く」「血圧が下がる」など、虚偽の説明により消費者が誤認して契約
してしまったとき、契約させるために消費者を威迫して困惑させるような行為や、
帰りたいと言ったのに帰してもらえないなどの不適切な勧誘があった場合は、
契約の取り消しができます。
◆ご相談は・・・
消費者ホットライン
☎0570-064-370
青森県消費生活センター ☎017-722-3343(土日祝も相談受付中!)
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