02dotフレームver4

dotフレーム
・概要
・dotフレームとは
・実装イメージ
・対応機種・OS
・マイグレーション工程・役割分担
・一般的なマイグレーション
・dotフレーム方式マイグレーション
-1-
概要
■基幹システムの現状とオープン化の課題
現在も、日本国内の多くの企業、組織の基幹システムは、メインフレーム上で稼働しております。
メインフレームを利用している企業、組織において、状況の変化に柔軟に対応できる基幹システムの必要性と、
近年の市場安の影響から、基幹システムのオープン化とメインフレームの維持コスト削減は大きな課題かと思われます。
■オープン化の手法としての<dotフレーム>
メインフレームからのシステムオープン化の手法には、
オープン環境下での再構築やERPパッケージの導入による業務改革などがありますが、
特に基幹システムの場合は莫大な費用・工数・期間とリスクをともなうため、決して最適な方法とは言えません。
ドット研究所は、いままで築き上げた基幹システムのアプリケーション(COBOL 資産)や保守・運用のノウハウは、
その企業、組織の財産であると考えております。
そこで当社は、COBOL 言語を中心に構築されたアプリケーションを有効活用し、
メインフレームの基幹システムをオープン化するためのサービス(メインフレーム・マイグレーション・サービス《dotフレーム》を
提供しております。
■dotフレームの特徴
COBOLコンパイラーは、汎用機用と同等のものです。
オンライン(AIM,CICS,VISなど)、DB(NDB,DB2 ,RIQSⅡなど)も汎用機と同等の機能です。
COBOLソースの変更なしで、コンパイルOKとなります。
TSO、DBMS、OLTP、JCL、ユーティリティ、なども同等です。
ですから、オープン系へ移行した後でも今までと同じように、運用、メンテナンスすることができます。
または、オープン系に移行した後で、徐々に本来のオープン系に移行出来ます。
■dotフレームのメリット
ソース変更の凍結が必要がない。
テストの軽減
総合テスト、結合テスト、システムテストから始めます。
エンドユーザーにとって
今までと同じように使用できるので再教育不要。
システム管理者にとって、
今までと同じような運用。
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dotフレームとは?
(1)ドットフレームとは?
a.COBOLソースをそのまま使えます。
今、汎用機で使用しているCOBOLソースをそのままコンパイルして、
コンパイルエラーが出ず、そのまま実行できるCOBOLコンパイラーを用意しました。
b.データベースもそのまま使えます。
オープン系なのに汎用機のDB命令がコンパイルエラーにならず、
何の修正の必要もなく実行でき、汎用機と同じ動きをするDBを用意しました。
c.オンラインは?画面は?端末は?
DBと同様に汎用機と同じ動きをするオンラインモニター(CICS、VIS、・・・)、
ロールバック、排他…を用意しました。端末エミュレーターも用意し、汎用機の
端末エミュレーターと同様の動きをします。見た目もほとんど同じに見えます。
d.JCLは?
JCLも同様です。IBM方式はそのまま動作します。他のJCLはIBM方式に
自動変換して動作します。世代管理、ファイル排他、実行クラス、カタプロなど、
ほとんど用意しました。
e.ユーティリティは?
これもほとんど用意しました。必要なら、新たに作成します。
(2)エミュレーターではありません
「なんだ。オープン系の上で動くエミュレーターではないのか?
それはオープンとは言わないだろう!」とよく言われます。
いいえ、違います。
エミュレーターではありません。
オープン系のCOBOLコンパイラーで汎用機のCOBOLソースをコンパイルすると、
普通はコンパイルエラーが出ます。DB命令のFIND文などはエラーとなってしまいます。
しかし、ドットのCOBOLコンパイラーでは、エラーとなりません。
(3)メモリ上の実行コードは、汎用機と同じEBCDICで動作します
ドットフレームでは、実行コードはEBCDICです。汎用機と同じ実行コードです。
ですから、何千本ものファイルのSJISへのコード変換が不要です。
IF文、WHILE文などのチェックも不要です。DB命令もオンライン命令もそのままです。
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実装イメージ
ダウンサイジング前
富士通汎用機
業務端末
3270
エミュレータ
AIM
JCL
ユーザーCOBOL
プログラム
Windows Server
端末(Windows XP)
Symfo
ware
dot JobC/JobT
Server
NDB
画面
エミュレータ
Termw
dot JCL
ブラウザー
オープン化
ユーザーCOBOL
プログラム
Oracle
ダウンサイジング後
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dot NDB
dot
COBOL
DB
Server
資産移行方法
IBM汎用機
業務
データ
IBMの定義ファイル
コンパイルオプション定義
ランタイム 実行時オプション定義
起動モジュール定義
SORTユーティリティ 実行オプション定義
ユーザーインターフェイス定義
データベース基本設定
オンライン基本設定
:
・DBD定義
・PSB定義
・オンライン定義
・MFS定義
・FDL定義
・カタログ定義
・スケジューラー定義
:
移行(ダウンサイジング)
オープン系
COBOL
販売管理システム
ソースプログラム
パソコン
dotフレーム
COBOL
コンパイル
販売管理システム
実行モジュール
DVD
業務の運用
業務プログラム
販売管理
業務
データ
dotフレーム
dotミドルウェア
OS
Windows
オンライン端末
請求書
dotフレームの定義ファイル
コンパイルオプション定義
ランタイム 実行時オプション定義
起動モジュール定義
SORTユーティリティ 実行オプション定義
ユーザーインターフェイス定義
データベース基本設定
オンライン基本設定
:
-5-
・DBD定義
・PSB定義
・オンライン定義
・MFS定義
・FDL定義
・カタログ定義
・スケジューラー定義
:
資産移行方法
汎用機
dotフレーム
COBOLソース
COBOLソース
そのまま
dotフレームの基本機能
汎用機の基本機能
実行コードは EBCDIC
実行コードは EBCDIC
dot JCL
dot OLTP (画面)
dot DBアクセスモジュール
JCL
OLTP : CICS、AIM、VIS、DCCM
3
DBMS : IMS、NDB、ADBS、PD
MⅡなど
dot DB Server
ユーティリティー ~dot
SORTなど~
dot スプーラ (帳票)
dot コンソール/ログ
VSAM/VSASなど
ユーティリティー ~SORTなど~
スプーラー (帳票)
コンソール/ログ
開発環境
dot COBOL Compiler
dot TSO
開発環境
メーカー COBOL Compiler
TSO/TSS
dot フレーム
OS390/MSP/XSP/
ACOS-4/VOS3
汎用機
日立
UNIX/Linux/Windows
IBM、富士通、NEC、
オープン系
サーバ
その他
4GL、EASY、NATURAL、PL/I、AS
M、その他の言語
100%
自動
変換
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COBOLソース
対応機種・OS
メーカー
NEC
OS
ACOS4
COBOL
NEC COBOL85
FACOM COBOL85
HITAC COBOL85
IBM COBOL85
他言語
HPL
アセンブラ
PL/I
アセンブラ
PL/I
アセンブラ
PL/I
簡易言語
4GL
COBOL/S
IDL2
EASY
NATURAL
NHELP
KCORAL
EASY
NATURAL
ユーティリティ
SORT
JSDGENER
AMS
CREATESEQ
CREATEVSAS
等
SORT
JSDGENER
KQCAMS
JXKRELOD
JXKUNLOD
等
SORT
JSDGENER
IDCAMS
JSDCOMP
等
ICEMAN(SORT)
IEBGENER
IDCAMS
IEFBR14
SDF
等
画面定義
MFDL
PSAM
XMAP
オーバーレイ
FormEX
ADJUST
FOG
JCL
JCL
富士通
日立
XSP
MSP
JCL
JCL
VOS1
IBM
VOS3
JCL
OS/390, z/OS
BMS
SDF
OGL
JCL
JCL
コマンドプロシージャ
DC
オンライン
VIS
VISⅡ
AIM/DC
RDB
RIQS
Symfoware
DCCM3
XDM/RD
CICS
IMS/DC
DB2
PDMⅡ
NDB
ADBS
AIM/NDB
XDM/SD
-7-
IMS/DB
一般的なマイグレーション工程
提
案
・
見
積
・
計
画
立
案
調
査
・
分
析
、
設
計
プ
ロ
ト
タ
イ
プ
変
換
ツ
ー
ル
設
計
・
改
修
リ
ソ
ー
ス
変
換
-8-
疎
通
テ
ス
ト
照
合
テ
ス
ト
結
合
・
総
合
テ
ス
ト
本
番
移
行
dotフレームでのマイグレーション工程
資
産
調
査
ト
ラ
イ
ア
ル
・
技
術
検
証
(
オ
ン
ラ
イ
ン
4定
G義
L
ソ・
D
ーB
スス
)キ
ー
マ
定
義
・
ソ
ー
ス
変
換
コ
ン
パ
イ
ル
JCL、COBOL言語は変換しない
そのまま使用します。
-9-
照
合
テ
ス
ト
総
合
テ
ス
ト
本
番
移
行
一般的なマイグレーション工程
dotフレームへのマイグレーション工程
資
産
調
査
ト
ラ
イ
ア
ル
・
技
術
検
証
C
O
B
O
L
、
J
C
L
は
変
換
な
し
(
オ
ン
ラ
画イ
面ン
定定
義義
・
・
帳D
票B
ス
定キ
義ー
)マ
定
義
・
コ
ン
パ
イ
ル
各
種
定
義
体
変
換
-10-
照
合
テ
ス
ト
総
合
テ
ス
ト
本
番
移
行
マイグレーション役割分担表
フェーズ
工程
担当
分析・設計
お客様
フェーズ
資産調査
主な作業内容
移行対象資産の準備
(JCL、COBOL、画面定義、
帳票定義、オンライン定義、
DB定義等)
システム設計書
マニュアルなどのドキュメント
準備
ドット研究所
お客様
トライアル・技術検証
ドット研究所
お客様
コンパイル
ドット研究所
-11-
ツールによる移行対象アプリ
ケーションの調査
対象資産の準備、シナリオ
、データの作成
環境の準備
結果の評価
トライアルの支援
コンパイルの実施
マイグレーション役割分担表
フェーズ
工程
担当
テスト・移行
お客様
総合テスト
フェーズ
ドット研究所
お客様
主な作業内容
結合・総合テスト計画、
データ準備、
テストの実施結果確認
問合せに対する回答など
のテスト支援
切り替えリハーサル、
本番移行
本番移行
ドット研究所
-12-
本番移行の支援