数値計算及び実習 第5回 プログラミングの基礎(3) 実習内容 1. GO TO文 ・無条件ジャンプ ・計算型ジャンプ 2. 条件文(IF文) ・論理型IF文 ・算術型IF文 ・ブロックIF文(IF~THEN~ELSE) 3. 組み込み関数 ・三角関数など 無条件ジャンプ(GO TO文) GO TO文の後に続く文番号へジャンプする命令 GO TO 文番号 Sample 10 READ(*,*) I,J K=I+J WRITE(*,*) I,J,K GO TO 10 ← 文番号10へ ジャンプ 計算型ジャンプ(GO TO文) 条件に応じてある文番号の行へジャンプ GO TO (文番号1, 文番号2,…) K Sample K:整数型の変数 READ(*,*) I,A,B GO TO (10,20,30) I 10 WRITE(*,*) I 20 WRITE(*,*) I,A 30 WRITE(*,*) I,B I=1:文番号10へ I=2:文番号20へ I=3:文番号30へ 条件文(論理IF文) 条件によって分岐する命令 IF (A. 関係演算子. B) 命令文 A. 関係演算子. B A,B:変数 関係演算子: AとBの関係を記述するもの ( )内の条件が成立(真:True)ならば命令文が 実行される。 成立しない(偽:False)ならば、 次の行へ進む。 関係演算子 一般式 関係 演算子 A<B A<B A=B A=B A>B A>B A.LT.B A.LE.B A.EQ.B A.NE.B A.GT.B A.GE.B 意味 (AがBに対してどうか?) 未満 (Less Than) 以下 (Less than or Equal) 等しい (EQual) 等しくない (Not Equal) 大きい (Greater Than) 以上 (Greater than or Equal) 論理演算子 IF(論理式1.論理演算子.論理式2) 命令文 論理演算子 意味 使用例 .NOT. 否定(ではない) .NOT.b .AND. 論理積(かつ) a.AND.b .OR. 論理和(または) a.OR.b .EQV. 論理等価(一致) a.EQV.b .NEQV. 論理不等価(不一致) a.NEQV.b 例) a<1またはb<1ならば、文番号10へジャンプ IF(a.LT.1.OR.b.LT.1) GO TO 10 条件文(算術IF文) 条件によって分岐する命令 IF (変数 or 計算式) 文番号1, 2, 3 ( )内の値 or 計算結果が負、ゼロ、正の いずれかに応じて、それぞれ文番号1,2 3の命令が実行される。 条件文(ブロックIF文) IF (論理式) THEN {処理1} ELSE {処理2} END IF ( )内の論理式が真ならば{処理1}が実行され 偽ならば、{処理2}が実行される。 標準関数 関数とは? x1,x2,…,xn といった入力に対して、ある 規則に従った処理をして出力する手続き の形式 (数学における Y=f (x1,x2,…,xn)とほぼ同じ)。 標準関数 プログラム言語で標準として用意されている 関数 (組み込み関数、基本外部関数) 関数の使い方(引数と戻り値) ex. ある値Aの絶対値を計算する関数 Y=ABS(A) ここで 関数へ入力する(渡す)ものを「引数」 関数により処理されてくる値を「戻り値」 という。 ※上記の例では、Aを引数として渡し、関数 ABS( ) により計算された戻り値が変数Yに 代入される。
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