自律分散協調論 第5回

メディアにおける技術と政策と法律
放送関連法を例にして
技術的条件1: 周波数は有限


周波数帯は有限
資源配分を考えなければならない
周波数割り当ての実際
携帯電話
(PDC/CDMA
)
1885MHz-2200MHz
の一部
810MHz940MHz
の一部
FM放送
携帯電話(PDC)
無線LAN
AMラジオ
TV放送
526.5kHz1606.5kHz
90MHz-108MHz
170MH-222MHz
470MHz-770MHz
2400-2483.5MHz
2655-2690MHz
156M~1Gbps
22.0-22.4GHz
25.25-27.0GHz
38.0-38.5GHz
39.0-39.5GHz
1998.12~
2Mbps~11Mbps
SHF
(microwave)
UHF
300MHz
2000.8~
10M~155Mbps
1999.10~
UHF
VHF
54.25-66.0GHz
加入者系無線
アクセスシステム
1429MHz-1453MHz
1477MHz-1501MHz
76Mz90MHz
ミリ波伝送システム
(MMAC)
携帯電話(IMT-2000)
1GHz
3GHz
EHF
(milli-wave)
30GHz
300GHz
技術的条件2: 不特定多数への
同時放送

一斉に同一の内容を流す




同一のチャンネル
同一の内容と進行
同一の時間帯
放送する側がコンテンツごとに視聴者を選択
することはできない


一般的なテレビ放送では同一コンテンツを無差
別に流すことしかできない
CATVや衛星放送は例外
技術的条件から導きだされる
放送の特質
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有限かつ貴重な電波資源を使っている
少数の放送局が大きな影響力をもつ
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

少数の放送局
大量の視聴者
受け手側の選択肢は極めて限られる
社会の情報基盤として大きな存在
放送における政策方針


放送は公共的なものである
情報の信頼性を担保しなければならない


情報の品質コントロールが必要
サービスの継続性を担保しなければならな
い
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
サービス事業者はつぶれてはならない
経営内容をチェックしないと免許は出ない
法律における政策の具現化:
電波法(昭和二十五年五月二日法律第百三十一号)

目的


電波の公平且つ能率的な利用を確保することによつ
て、公共の福祉を増進すること
内容

周波数割当計画の作成




総務省(旧郵政省)が周波数の割り当てを行う
電気通信業務用無線局等の競願処理手続の整備
事業譲渡の場合の無線局免許の承継
無線従事者免許に関する規定の合理化
法律における政策の具現化:
放送法(昭和二十五年五月二日法律第百三十二号)
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目的


信頼できる情報を広くあまたに伝えること
内容

編集責任


信頼性を確保
公共放送(日本放送協会)
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
業務が規定されている(放送法第九条)
業務遂行以外の目的に受信料を使ってはならない
(放送法第三十九条)
法律にみる放送と通信の差異
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放送法
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電気通信事業法
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


事業者がコンテンツ内容に関する責任をもつ
事業者はコンテンツ内容に関する責任を持たない
資源の有限性の有無
送受信するコンテンツの選択可能性の有無
(こういう比較をすると内容が理解しやすいかもし
れないと思います。これやるなら、もうちょっと法
令にあたって詳しく確認しておきます)
メディアにおける集中システムと
自律分散システム
メディアにおける集中システム

政府による免許制に基づいた管理

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

品質の管理
経営状況のチェック
コンテンツの制作と配信を同一事業者が
行っている
視聴者を限定したコンテンツ配信ができな
い(同一のコンテンツしか流せない)
視聴者の選択肢が少ない
メディアにおける自律分散システ
ム

(どういうものを例として挙げるか?)
メディアにおける分散システムの
利点

(どういうものを例として挙げるか?)
メディアにおける分散システムの
課題

(どういうものを例として挙げるか?)
メディアにおける自律分散協調
自律分散的な理想のメディア像とは
何か?
メディアにおける自律性



配信者側の自律性
コンテンツ制作者側の自律性
視聴者側の自律性

(それぞれ具体的にはどうなるか?)
メディアにおける分散性

インフラとコンテンツの分離



インフラを利用した配信事業
コンテンツ制作事業
(その他には……?)
メディアにおける協調性

(どういうものが考えられるか?)
理想の自律分散的メディア像



上述の要件を満たすメディアはありえるの
か?
ありえるとしたら、それはどういう形態か?
技術、ビジネスモデル、法制度の側面から
考えていきましょう