警察基盤の整備・充実強化対策の推進 警察活動の拠点たる基盤施設等の整備 南警察署狭隘化対策の実施(南署別館) (当初要求額 15,641千円) 予算要求概要 大阪府南警察署(以下「南署」という。)は、管内の治安情勢等から、現庁舎の竣工時より大幅に増員し治安回復のため体制強化を図ってきたところであるが、施設 の想定を上回る増員により、狭隘化が著しい状態となっており、効率的な警察活動や犯罪捜査に支障を来していることから、狭隘状態の解消を図り、適正かつ効率的 な警察活動を推し進め、さらなる治安回復を図ることを目的として、南署の別館建設を行うべく、予算要求するものである。 南署別館を建設する必要性 南署の現庁舎は、昭和62年に竣工した築27年の建物で、耐用年数を考慮すると当面建替の予定はないが、庁舎の規模が建築当時の職員定員を前提としている ことから、当時と比較して職員数が約1.4倍に増員した現状では極めて狭隘化が激しくなっている。 南署管内は、大阪を代表する歓楽街であるミナミ地区を抱えており、犯罪認知件数も6,197件と府下ワースト1位であることから、街頭防犯カメラを設置するなどの各 種施策を駆使するとともに、警察官の人員も大幅に増員させて治安回復に取り組んできた。しかし、この大幅な増員により、庁舎の狭隘化が著しくなり、執務室や取調 室のスペースを充分に確保できていない状況である。更に、南署では日々発生する重要事件等に対応すべく月平均12件もの捜査本部が設置されているため、南署 員以外に本部や他署からの応援捜査員が加わり、狭隘化に拍車を掛けている現状である。よって、適正かつ効率的に犯罪捜査を進める上で狭隘化が大きな支障と なっていることから、別館建設による庁舎の拡充が不可欠な状況である。 なお、これまで、大幅な増員があった警察署については、和泉署を除き、別館整備や建替などの狭隘化対策を実施しており、南署についても旧ミナミクリアウェイセ ンターの廃止に合わせ、当該庁舎を別館として活用しているところであるが、同庁舎の面積はわずか200平米程度であり、いまだ狭隘化解消には至っていない状況で ある。 南警察署管内の現状(平成26年1月~10月末時点) 刑法犯認知件数 刑法犯検挙件数 刑法犯検挙人員 府下1位 府下1位 府下1位 刑法犯検挙人員 (少年) 特別法犯送致件数 特別法犯検挙人員 府下1位 府下1位 府下1位 管内人口 管内面積 署員数 ひったくり認知件数 保護取扱件数 府下60位 府下63位 府下1位 府下2位 府下4位 (H26.1~9末) ○庁舎建設時から現在まで100人を超える増員があった警察署 ○ 建設スケジュール 署 名 建築年度 八尾署 S40 別館の整備(S 5 8 延床2 ,3 7 3 平米増) 別館建設 基本設計 実施設計 寝屋川署 S42 別館(現本館)の整備(S 6 3 延床2 ,5 8 6 平米増) 南寮撤去 撤去設計 撤去工事 高槻署 S47 別館の整備(H 9 延床6 0 2 平米増) 豊中署 S38 建替(H 2 8 竣工予定) 和泉署 S45 →本署建替を検討 吹田署 S44 別館の整備(H 3 延床2 ,1 5 8 平米増) 河内署 S43 別館の整備(H 1 0 延床6 9 1 平米増) 南 署 S62 旧クリアウェイセンター活用(H24)、H26で別館要求 対 策 内 容 平成27年度 平成28年度 平成29年度 平成30年度 建設工事 南署別館予定地の選定について 南署狭隘化の抜本的な解消を図るには、一定規模の別館の建設や施設の借り上げが不可欠であるが、南署管内には市・府有の賃借できる空き施設がない。南署 敷地内に別館を建てるスペースはなく、また、周辺にも適地がないことから、これまで別館整備の条件が整わなかった。 しかし、平成26年2月に制定した「大阪府警察待機宿舎整備基本計画」において、南寮を廃止することが決定したことから、同寮跡地の活用を検討したところ、当該 跡地は、 ○大阪市の法敷地であり、南署として活用する場合は無償使用ができるため、土地取得費用がかからないこと ○南署本署から徒歩数分の近接した場所にあること ○当該敷地であれば、法定容積率から1,000平米程度の規模の庁舎を建設することが可能であること から、コストや立地、庁舎規模を踏まえ、当該敷地が別館建設地として適地と判断した。 狭隘化の解消 警察業務の 南署管内の 大阪府全体の 効率化 治安回復 体感治安の改善
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