蒸気発生器取替工事及び 原子炉容器上部ふた取替

玄海原子力発電所 第2号機
蒸気発生器取替工事及び
原子炉容器上部ふた取替工事について
玄海原子力発電所 第2号機第16回定期検査(H13.3~H13.10)
において取替工事を実施した。
以下に状況を示す。
KYUSHU ELECTIRC POWER CO.,INC.
旧蒸気発生器(51M型)
新蒸気発生器(54F型)
玄海2号機 蒸気発生器取替工事概要
旧SG構内移送図
<玄海第2号機 蒸気発生器取替工事における線量低減対策>
* 1次冷却材管切断後の配管内面の除染及び遮へいプラグ
の実施
* 1次冷却材管外表面の鉛遮へい実施
* 自動遠隔操作装置(配管の自動切断機,自動開先加工機,
自動溶接機)の使用※1
※1 : モックアップトレーニング実施による作業性能の向上
効果を含む
MCP物理(ブラスト)除染
遮へいプラグ
1次冷却材管内面の除染及び遮へいプラグの実施
断面図
1次冷却材配管外表面の鉛遮へい実施
自動切断機
自動開先加工機
自動溶接機
自動遠隔操作装置の使用
旧原子炉容器上部ふた
新原子炉容器上部ふた
玄海2号機 原子炉容器上部ふた取替工事概要
<玄海第2号機 原子炉容器上部ふた取替工事線量低減対策>
* 原子炉容器スタッドホール自動ブラッシグ装置の使用による
作業時間短縮
* 原子炉容器スタッドボルト全自動取扱装置の使用による作業
時間短縮
* 原子炉容器上部構造物の一体化による作業時間短縮
原子炉容器スタッドホール自動ブラッシング装置の使用
油圧ユニット
テンショニング装置
操作盤
円形レール
機側制御盤
スタッドボルト
原子炉容器本体
原子炉容器スタッドボルト全自動取扱装置の使用
原子炉容器上部構造物の一体化
<玄海第2号機 線量低減対策と効果>
単位: (人・mSv)
効
内
容
実 施 前 ※2
蒸気発生器取替工事
実績値
0.88 人・Sv
原子炉容器上部ふた
取替工事
実績値
0.10 人・Sv
果
実 施 後
1次冷却材管切断後の配管内面の除染及び
遮へいプラグの実施
651.15
49.98
1次冷却材管外表面の鉛遮へい実施
869.98
403.83
自動遠隔操作装置(配管の自動切断機,自動
開先加工機,自動溶接機)の使用 ※1
128.59
47.58
原子炉容器スタッドホール自動ブラッシグ装置
の使用による作業時間短縮
2.49
0.87
原子炉容器スタッドボルト全自動取扱装置の
使用による作業時間短縮
16.50
9.22
原子炉容器上部構造物の一体化による作業
時間短縮
17.55
7.62
※1 : モックアップトレーニング実施による作業性能の向上効果を含む
※2 : 被ばく実績(線量)に基づき,線量低減対策を実施しなかった場合で算出した値
<玄海2号機 化学管理上の線量低減対策>
・ 早期溶存酸素除去
起動時(RCS水漲り時)に,真空ベンティング装置及び脱ガス装置を
使用し,早期に溶存酸素を除去することにより,還元性雰囲気として新
SGからのNi,Crの溶出を抑制させる。
・ 低溶存水素濃度管理
出力運転中,溶存水素濃度を低めに管理することにより,燃料表面
のNi量を低下させる。
・ 新外層クラッド除去
停止時(低温停止到達時)に,H2O2を添加し,より低い溶存水素濃
度に維持することによって,Ni,Co-58の除去を促進させる。
玄海2号機 定期検査線量推移グラフ
(人・Sv)
3.50
3.00
2.50
SGR・VHR
2.09
2.00
1.76
1.56
1.50
1.22 1.16
1.27 1.28
1.41
1.22
1.06
1.05
1.00
1.60
1.55
1.09
1.69 1.67
1.20
0.86
0.71
0.50
0.00
1回
2回
3回
4回
5回
6回
7回
8回
9回 10回 11回 12回 13回 14回 15回 16回 17回 18回 19回
ま と め
・ 本工事においては,作業内容に応じて各種の線量低
減対策を講ずることで,より有効な線量低減効果が
得られた。
・ 近年,検査対応・保全工事などの線量増加要因が発
生しているが,通常定検においては,同様な各種の
線量低減対策を講ずることで線量低減効果が得られ
ている。
・ 今後は,新たな線量低減対策について検討し,更な
る線量低減に努めたい。
KYUSHU ELECTIRC POWER CO.,INC.