第六讲 日本の産業 日本事情 学習要点 • • • • • • • • 第3次産業の発展 農業の特色 食料の輸入 林業 水産業 工業の発展 自動車産業 家電産業 第3次産業の発展 • 商業・運輸通信(うんゆつうしん)業・金融保険(きんゆ うほけん)業・公務(こうむ)・自由業その他のサービ ス業の総称(そうしょう)。人間の生活や生産(せいさん) 活動を助ける産業(さんぎょう)で,これからの情報(じ ょうほう)(化)社会では中心的(ちゅうしんてき)な 役割(やくわり)が期待されている。 農業の特色 • 農家の経営規模(けいえいきぼ)を大きくし,生産性(せ いさんせい)を高めて所得(しょとく)をふやすこと, 米・麦中心から畜産(ちくさん)物・果物(くだもの)・ 野菜(やさい)などの生産(せいさん)にも力を入れるこ と,耕地(こうち)を整備(せいび)し,農業機械(きかい) ・技術(ぎじゅつ)をとりいれること,などが目標(もく ひょう)になっている。 林業 • 森林面積(めんせき)は国土の約(やく)3分の2をしめて いるが,地形がけわしく,林業労働(ろうどう)者の高 齢(こうれい)化や木材価格(もくざいかかく)の低迷(て いめい)などが重なって,林業生産(せいさん)活動は 停滞(ていたい)している。 水産業 • 漁業(ぎょぎょう)(養殖(ようしょく)業もふくむ)お よび水産加工(すいさんかこう)業をあわせて水産(すい さん)業とよぶ。英語(えいご)ではfishery(漁業(ぎょ ぎょう))という用語のみである。日本で「水産(すい さん)業」という用語が使われるのは,水産加工(すい さんかこう)業が漁業(ぎょぎょう)と同じく,昔から 発展(はってん)していたからである。 工業の発展 • 東京(とうきょう)および川崎(かわさき)・横浜(よこはま)市を中 心とする京浜(けいひん)工業地帯(ちたい),名古屋(なごや)市を 中心とする中京工業地帯(ちたい),大阪(おおさか)・神戸(こうべ) 市を中心とする阪神(はんしん)工業地帯(ちたい)をいう。かつて 北九州(きたきゅうしゅう)市を中心とする北九州工業地帯(ちたい) と合わせ,4大工業地帯(ちたい)とよばれた。近年は,北九州工業 地帯(ちたい)の地位(ちい)の低下(ていか)が目だち,北関東工業 地域(ちいき)・瀬戸内(せとうち)工業地域(ちいき)・京葉(けいよ う)工業地域(ちいき)・東海工業地域(ちいき)・北陸(ほくりく) 工業地域(ちいき)よりも工業出荷額(がく)が少ないため,北九州 工業地帯(ちたい)をのぞいて3大工業地帯(ちたい)という。北九州 工業地帯(ちたい)も,北九州工業地域(ちいき)と呼ばれている。 自動車産業 • 日本の自動車工業は生産技術(せいさんぎじゅつ)・生 産(せいさん)台数とも世界のトップクラスにあり,日 本の機械(きかい)工業をささえる最重要(さいじゅうよ う)部門である。とくに愛知(あいち)県豊田(とよた) 市を中心とする地域(ちいき)は,世界の自動車工業の 核心(かくしん)地になっている。 家電産業 • 家庭で使う電気製品(せいひん)のリサイクルを促進(そ くしん)するため,メーカー・販売(はんばい)業者・ 消費(しょうひ)者がまもるべきルールを定めた法律(ほ うりつ)。テレビ受像機(じゅぞうき)・エアコン・冷 蔵(れいぞう)庫・洗濯機(せんたくき)の4つの製品(せ いひん)について,販売(はんばい)業者は下取りする 義務(ぎむ)があり,メーカーは,下取りしたものから 金属(きんぞく)やプラスチックを回収(かいしゅう)し て再利用(さいりよう)する。ただし,下取りの費用(ひ よう)は,消費(しょうひ)者が負担(ふたん)する。こ の法律(ほうりつ)は2001年4月に施行(しこう)された。
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