スライド - 徳島大学・任研究室

自然会話における
道案内図自動生成システム
徳島大学大学院
工学研究科 知能情報工学専攻M2
賀川 智之
A1グループ中間発表 11/21
背景 1/2
音声認識技術や画像認識技術の発
達
パーソナルロボットの普及
パーソナルロボットの機能:
•人の呼びかけに対する応答
•顔画像の簡易認識による個人識別
人間にとって親しみやすい存在となってきている
A1グループ中間発表 11/21
背景 2/2

ロボットに人間の言葉を理解させるための研究が数
多く行われてきた
ロボットに言語を理解させることが人間にとって最も
親しみやすいシステムの実現につながる
A1グループ中間発表 11/21
研究目的

人による道案内を理解し、自ら案内図を生成
することによって移動可能なロボットの実現
道案内図自動生成システムの構築
この道をまっすぐ行くと
ガソリンスタンドがあり
ます。そこを右に曲がっ
て下さい。すると左に郵
便局があります。
案内文
Post
Office
GS
案内図
A1グループ中間発表 11/21
本システムにおける図生成までの流れ
道案内文
入力
形態素解析
案内単位に分割
地図情報の獲得
案内単位の格フレーム化
案内図の生成
A1グループ中間発表 11/21
出力
案内図
案内単位とは

形態素列を自立動詞ごとに区切った基本単位
案内単位に区切る処理の例
入力文: この道をしばらくまっすぐ行くと, 橋があります.
形態素解析により形態素情報を獲得
形態素解析結果: この/道/を/しばらく/まっすぐ/行く/と/, /橋/が/あり/ます/.
形態素情報を基に案内単位に分割
得られた案内単位:
[案内単位1] この道をしばらくまっすぐ行く
[案内単位2] 橋があり
A1グループ中間発表 11/21
格フレームとは

動詞及び、格と格要素である名詞に対しての
意味制約を記述したもの
Ex. 「交差点を左に曲がる」
形態素解析結果
交差点(名詞-一般) / を(助詞-格助詞-一般)
左(名詞-一般) / に(助詞-格助詞-一般) / 曲がる(動詞-自立)
曲がる
を (格助詞)
交差点 (格助詞に係る語)
に
左
例文をフレーム化したときの状態
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現在の進捗状況



未知動詞に対する処理
複合名詞に対する処理
未知名詞の追加
A1グループ中間発表 11/21
未知動詞に対する対策

アンケート形式により収集した案内文データを
分析した結果、本システムで定義された動詞
のカバー率は86%
• 定義済動詞:15個
• 未定義動詞:51個
案内文データ中に含まれた未定義動詞51個
と基本動詞134個を追加
A1グループ中間発表 11/21
定義済動詞と未定義動詞
定義済動詞
行く,ある,する,
進む,渡る,歩く,
出る,曲がる,通
る,入る,折れる,
着く,向かう,見え
る,なる
未定義動詞
沿う,向く,越える,書く,思う,分か
れる,見る,来る,過ぎる,行う,下り
る,選ぶ,下る,巡る,出会う,走る,
目指す,従う,架かる,数える,挟む,
立つ,いう,できる,始める,越す,変
わる,待つ,出来る,並ぶ,向ける,つ
ながる,とまる,行き着く,使う,気付
く,上がる,登る,奥まる,避ける,降
りる,回る,通りかかる,入れる,知る,
探す,くる,いく待つ,辿る
A1グループ中間発表 11/21
複合名詞に対する対策 1/2

道案内文中に複合名詞が存在した場合
→ 形態素解析時に2つの名詞に分割
されてしまう
現在のところ複合名詞を茶筌辞書に
直接登録することにより対応
ただし複合名詞をすべて登録するのは不可能
A1グループ中間発表 11/21
複合名詞に対する対策 2/2
1.
2.
3.
名詞が連続して現れる場合は、それらの単語を結
合させることにより一つの単語として扱う
ただし副詞性名詞を除く
形容動詞語幹のものについては検討中
副詞性名詞とは
曜日、月など時間を表す副詞的な用法を持つ、
もしくは量や割合などを表し副詞的に使うことの
できる名詞
Ex.「昨日学校へ行った」
A1グループ中間発表 11/21
未知名詞に対する対策


現在、未知動詞と同様直接辞書へ出現頻度
の高い単語から順に追加
カバーしきれない未知名詞に対しての対処法
については未定
A1グループ中間発表 11/21
現システムの状況
案内図生成システム
A1グループ中間発表 11/21
今後の予定




ランドマーク座標の補正
形容詞への考慮
音声認識インタフェースの追加
システム評価
A1グループ中間発表 11/21
形容詞への考慮

形容詞


道路やランドマークの形態及び状況を説明
するさいに説明される
道案内する上で重要な役割を担う
形容詞をシステムに理解させる処理の追加
形容詞の係り受けに対しては係り受け解析
「CaboCha」の使用を検討
A1グループ中間発表 11/21
音声認識インタフェースの追加
テキスト
音声認識部
音声入力 道案内文
認識結果をテキスト化
形態素解析
案内単位に分割
地図情報の獲得
案内単位の格フレーム化
案内図の生成
A1グループ中間発表 11/21
出力
案内図
システム評価について

システム評価方法について
1.
2.
3.

人間発話による道案内文データを使用
音声インターフェース部より入力
実際に道案内されたとおりに案内図生成され
たかどうかによりシステムを評価
音声データを書き起こしたものの入力も検討
A1グループ中間発表 11/21