機械工作1 ~主な金属材料について~ 2 アルミニウム やかん アルミホイル 3 アルミニウム合金 ピストン シリンダヘッド 4 アルミニウムの特性 アルミニウムは酸化皮膜のため耐食性にも優れているこ とから、一円硬貨やアルミ缶、アルミサッシ、電車や自動 車の車体など、様々な用途に使用されている。多くはア ルミニウム合金であり、アルミニウム 100% のものはむ しろ稀である。 主な合金にジュラルミンがある。 ①軽い(密度:2.7×103kg/㎥で鉄の約0.3倍) ②加工性に優れている ③さびにくい、優れた耐食性 5 ステンレス 台所の流し 6 ステンレス ナイフとフォーク STAINLESS-STEEL 18-8と刻印されている。 18-8 とは (クロム18%、ニッケル8%含んでいる) 7 ステンレス 包 丁 STAINLESS-STEEL と刻印されている。 8 ステンレス とんぼのオブジェ 9 ステンレス + ステンレスせっけん + - ステンレスに含まれているニッケル の触媒作用により、ソープ表面がプ ラスに荷電し、ニオイ分子がソープ表 面に引き付けられます。そして、触媒 反応により中性化(無臭化)し、水と 一緒にニオイが流れていきます - + + - + + - + - + ・・・ ソープ表面が+に荷電 - ・・・ ニオイ分子 10 ステンレス鋼 ステンレス鋼(stainless steel)は、耐食性を 向上させるためにクロムを含有させた合金鋼。 鉄に12%以上のクロムを含有させた合金をい い、しばしばニッケルをも含有する。一般にはス テンレス-スチールともいう。 ステンレス(stainless)は「さびない」の意。 〈オーステナイト系ステンレス鋼の場合〉 ①耐食性に優れている ②加工性に優れている ③非磁性 11 金属の比較(コスト面) 下図は同じサイズ(M10)のナット(ホームセンターでの価格) ユニクロ(1個あたりの単価12円) ステンレス(1個あたりの単価54円) 12 金属の比較(コスト面) 金物店にて、同じサイズのボールの値段を調べてみると、 アルミ製(アルマイト表面加工)580円 ステンレス製815円 13 チタン ●50,000平方メートルにも及ぶ広大なチタン 屋根。 高価なチタンを1つの建築物にこれほど 広大な面積に使用したのは世界でも例 がありません。 ●当初はステンレスの特種合金の使用が 最有力でしたが、 海が近いという立地 条件と将来的なメンテナンスを考えた 上で、最終的にチタンに決定されました。 ●軽量化を図るため、チタンの厚さはわず か0.3ミリ。 ● ドーム誕生当時は屋根の色は銀色でし たが、現在はブラウン系の色に。 これ はサビたわけでなく、もともとこういう素 材だから。 静止画:『福岡ヤフードームJAPAN』より http://pr.yahoo.co.jp/dome/index.html 参考サイト 福岡ソフトバンクホークス施設応援サイト 『ももちの空へ』より http://www.momosora.com/ 14 チタン チタン製のメガネフレームは、 弾性率が小さいのでばね性が あり、このばね性によって優し く、しかもしっかり顔に当たり、 汗をかいてもメガネがずれなく なった。 裸のチタンフレームでも皮膚に かぶれなどを起こす心配もない 優しい金属です。 チタンポスト ピアス アクセサリー(ペンダント・ネック レス・ピアス・ブレスレット)など にも使われている。 15 チタン 従来、ゴムでライニ ングしたタンクロー リーやFRP 製タン クローリーが使わ れていましたが、 本体が軽量のた め、薬品の積載量 が増やせる等で、 チタン製タンクロー リー化が進んでい る。 タンクローリー 16 チタンの3大長所 チタンは、使用され始めてから、まだ、50年くらいし かたっていない金属であるが、人間の生活に幅広 く使われている。 名前は、ギリシャ神話のタイタンにちなんでチタン と名付けられた。 ①軽い(密度:4.51×103kg/㎥で鉄の約0.6倍) ②強い(合金では最高引張強さ約1500MPa) ③さびない、優れた耐食性 17 銅 黄銅(真ちゅう) Cu-Zn(亜鉛)系合金である ガス溶接の吹管 トロンボーン トランペット 丹銅(たんどう):亜鉛が5 ~20%未満、赤みが強い。 ゴールドブラスとも言う。 七三黄銅:亜鉛が30%。 イエローブラスとも言う。 六四黄銅:亜鉛が40%、 黄金色に近い黄色を示す。 装飾品や楽器, ボルト・ナットや 錠前として使わ れています。 18 銅 青銅(ブロンズ) Cu-Sn(すず)系合金である ベローズ ダイアフラム ブロンズ像 りん青銅 19 銅 日本の硬貨は銅合金が多い 5円玉が黄銅製 10円玉が青銅製 50円玉が白銅製 100円玉なども白銅製 20 銅の3大長所 銅は太古の昔から青銅器として使われて おり、精錬がしやすく、色や光沢も美しい ので様々な用途がある。 ①軟らかい ②鋳造性・被削性・耐食性がよい ③熱・電気伝導性がよい
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