ファイルシステム と テキストエディタ入門

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ICT Foundation
ファイルとディレクトリ
Copyright © 2010、 IT Gatekeeper Project – Ohiwa Lab. All rights reserved.
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ファイル
• 様々なソフトウェアと、それらを使って作成・編集した
データを扱う単位
▪ ソフトウェア(プログラム)の本体もファイルとして扱われる
Microsoft Wordのプログラムファイル
Mac版
Windows版
▪ ソフトウェアを使って作成・編集したデータもファイルとして
扱われる
Microsoft Word形式のデータファイル
Mac版
Windows版
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ディレクトリ(フォルダ)
• ファイルをグループ化して管理するための入れ
物のこと
• 授業では、ディレクトリという名称を使う
▪ WindowsやMacではフォルダという名称が使われ
ている
▪ Unixではディレクトリと呼ぶのが一般的
Windowsのフォルダ
Macのフォルダ
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ファイルとディレクトリのツリー構造
• ディレクトリの中にディレクトリを入れることができる
• 図に描くと、枝分かれした(逆さまの)木のような構造
ディレクトリAをディレクトリB
(ツリー構造)になる
の親ディレクトリ
ディレクトリBをディレクトリA
の子ディレクトリ、サブディレ
クトリと呼ぶ
ディレクトリA
ディレクトリB
ファイルA
ファイルB
ファイルC
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ディレクトリによるファイル管理
• ファイル数が増えても、ファイルをグループ化し
て整理すれば、ファイルの管理(検索・コピー・
移動等)が楽になる
整理前
整理後
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CNSのファイルサーバ
• CNSでは、各ユーザにログイン名と同じ名前のディレクトリが
割り当てられており、これをホームディレクトリと呼ぶ
• 個人で使うデータ(例:レポートのファイル、メールのデータ)は
ホームディレクトリとそのサブディレクトリに保存する
• ホームディレクトリの中は自分で整理・管理していく必要がある
home
t13472msのホームディレクトリ
t13472ms
s13021sa
t13761gk
t13234it
ホームフォルダでも間違いではありませんが、ファイルサーバはUnixを使っている
ので、フォルダではなくディレクトリという名称を使うのが普通です
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ルートディレクトリ
• ツリー構造の根にあるディレクトリには、名前がない
• 名前がないと不便なので、ルートディレクトリと呼び、/
(スラッシュ)で表記する
ルートディレクトリ
CNSのファイルサーバにはホームディレクトリ
以外にも色々なデータが入っている
/
etc
home
var
t13472ms
s13021sa
t13761gk
t13234it
【演習】
フォルダを作ってみよう
• デスクトップに「情報基礎」というフォルダを作りましょう
▪ デスクトップをクリックしてからFinderの「ファイル」メニューを選択し、「新
規フォルダ」を選択
▪ デスクトップを右クリックして、新規フォルダを選択
• これまで情報基礎で作った or 使ったファイルをひとまとめにし
て、整理してみましょう
• 授業で使うファイルはなるべくそのフォルダに保存して、デスク
トップをきれいに使いましょう
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【演習】
CNSのファイルサーバを探検してみよう
• 自分のホームディレクトリを基点にして、CNSのファイ
ルサーバを探検してみましょう
• ファイルサーバのディレクトリの構造がどのようになっ
ているか図を書いてみましょう
• CNSのホームディレクトリにアクセス
するためには、ディスクトップにある、
CNS_HOMEDIRというフォルダを
クリックします
?
?
?
?
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ICT Foundation
パス名(絶対・相対パス)
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パス名(絶対パスと相対パス)
• ファイルやディレクトリにアクセスするために、ファイル
やディレクトリの位置(パス名)を示す必要がある
• パス名の指定方法は以下の2種類
• 絶対パス
▪ ルートディレクトリを基点として絶対的な位置を指定する
▪ 例:住所は絶対パス「神奈川県藤沢市遠藤5322」
• 相対パス
▪ あるディレクトリを基点にした相対的な位置を指定する
▪ 場合によっては、絶対パスより短いパス名で指定できる
▪ 例:田中君の家は「私の家の右隣」
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絶対パス
• fileAの絶対パス
▪ 日本語だと“ルートディレクトリの中の、homeディレクトリの
中のt13472msディレクトリの中のfileA”
▪ 区切りを「/(スラッシュ)」で繋げて、
/
“/home/t13472ms/fileA”
home
t13472ms
fileA
fileB
s13021sa
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相対パス1
• t13472msを基点にした時のfileBの相対パス
▪ “fileB”
• homeを基点にした時のfileBの相対パス
/
▪ “t13472ms/fileB”
home
t13472ms
fileA
fileB
s13021sa
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相対パス2
• 基点から見た親ディレクトリを指定するには、“..(ピリ
オド2つ)”の記号を使う
• t13472msを基点にした時のhomeの相対パス
▪ “..”(親ディレクトリは1つだけなので、1つに定まる)
• s13021saを基点にした時のfileBの相対パス
/
▪ “../t13472ms/fileB”
home
t13472ms
fileA
fileB
s13021sa
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相対パス3
• 基点のディレクトリを示すには、“.(ピリオド1つ)”の記
号を使う
• t13472msを基点にした時のfileAの相対パス
▪ “./fileA” (基点ディレクトリを明示した場合)
▪ “fileA”(基点ディレクトリを省略した場合)
/
• 基点ディレクトリを明示すると、
相対パスによる指定であることが分かる
• パス名が読みやすくなる場合がある
home
t13472ms
fileA
fileB
s13021sa