千葉通運エコステージ奮戦記 平成17年9月15日 千葉通運株式会社 発表者 取締役業務部長 大塚正明 千葉通運(株) 1 1.会社紹介 千葉通運(株) 2 会社 概要 住所:千葉県千葉市美浜区新港176-1 資本金:4500万円 事業 1.貨物運送事業(JRコンテナ含む) 2.倉庫業 人員:50名(パート含む) 設備: 営業車両 26台 営業倉庫 2937㎡(890坪) 千葉通運(株) 3 御取り引き先 1.富士フィルムロジスティック(株) 2.千葉くみあい運輸(株) 3.澁澤倉庫(株) 4.伊丹産業(株) 5.日新カップ(株) 6.その他 (敬称略) 千葉通運(株) 4 会社の基本姿勢 1.他人は皆、お客様なり (自分以外も、皆自分と同じように大切にする) 2.隠し事をしない (報告の隠し事、連絡の隠し事、相談の隠し事) 3.弱い者いじめをしない (弱い立場の者をいたわる) 千葉通運(株) 5 会社の心構え 1)社会との調和を目指す 2)社員も社会の一員としての自覚を持つ 3)お客様が満足し、その上で利益を上げる 4)それにより、社員が安定した生活が出来る 千葉通運(株) 6 取得を目指すにあたって 各自が自分の業務を、自分の力で考える能力を 身につける 同時に持続力・継続力をつける事で、個人及び会 社のレベルアップを図りたい 具体的な手段としてエコステージ取得を目指す お得意様から認証取得を 求められた為 千葉通運(株) 7 社長の反省点 平成15年からISO14001取得を目指すが、一年間ほとんど 進展がなかった。 出発という第1歩が踏み出せない 1.経費(何百万円)を本当に負担出来るのか? 2.専任なし(人員の余裕なし)で本当に出来るのか? 平成16年8月にエコステージ協会より説明を受ける 1.2.が一挙に解決できる。 これだと思い、平成17年1月22日(土)にキックオフ 現在の活動に至る 千葉通運(株) 8 2.キックオフ 千葉通運(株) 9 研修日程 1 2 3 4 実施日:2005年1月22日(土) 10:00~16:00 対象範囲:千葉通運株式会社 適用範囲:エコステージ1 研修場所:千葉市教育会館(千葉市美浜区高浜3-1 -3) タイムスケジュール 午前の部:10:00~12:30(エコステージ1の要求事項 の解釈、及びシステムの構築手順) 午後の部:13;30~16:00(エコステージ取得宣言、ビ デオ研修、エコステージ概要説明) 尚、業務の都合上プログラムの午前の部と午後の部を変更す る 千葉通運(株) 10 3.推進体制確立 千葉通運(株) 11 環境管理組織体制 業務執行責任者 エコステージ推進委員会 環境管理責任者 EMS事務局 一般業務 機械便 N便1 N便2 千葉通運(株) 倉庫 事務 12 環境管理に関する役割分担表 最高経 営責任 者 環境方針の制定、環境目的・目標の承認、環境マネジメントシ ステム(EMS)の見直し・環境管理責任者の任命、経営資源の 準備 推進委 員会 制定する環境マネジメントマニュアル、環境目的・目標・プログラ ムの審議 環境管 理責任 者 EMSの確立、実施、維持の管理、経営者へのEMSの実績の 報告、環境目的目標の審査、内部情報伝達の推進、 事務局の業務の統括 事務局 環境管理責任者の事務補助、著しい環境側面の登録表の作成、 環境目的目標・プログラムの作成、法的及びその他の要求事 項の調査、教育訓練計画書の作成及び実施 部門長 自部門のEMSマネジメント業務の実行責任者、部門別EMSプ ログラムの実行及び進渉管理 千葉通運(株) 13 活動計画表 1月22日 キックオフ 1月23日~2 月7日 推進体制確立(組織・役割) 2月8日~3月 28日 重点管理項目&関係法令抽出 4月4日~5月 1日 目的目標作成・環境方針作成 5月2日~6月 30日 プログラム作成・手順書作成 7月1日~現在 定期評価及び記録 今後の展開 活動結果のまとめ・最高経営層による見直し 千葉通運(株) 14 4.重点環境管理項目& 関係法令抽出 千葉通運(株) 15 重点管理項目表① 環境側面 (投入) 環境側面 (排出) 環境影響 発 生 状 況 の 評 価 管 理 状 況 の 評 価 結 果 の 重 大 性 の 評 価 総 合 点 重 点 管 理 項 目 軽油 NOx、CO2 大気汚染 5 3 6 48 ○ 洗車 排水 水質汚染 1 1 2 トラック 騒音・振動 アメニティーの 悪化 5 3 2 16 △ ラップ 廃ラップ 資源の枯渇 5 3 2 16 △ ダンボール 廃材 資源の枯渇 5 1 2 12 パレット 廃パレット(木 屑) 廃棄物 1 1 2 千葉通運(株) 4 4 16 重点管理項目表② 環境側面 (投入) 環境側面 (排出) 環境影響 発 生 状 況 の 評 価 管 理 状 況 の 評 価 結 果 の 重 大 性 の 評 価 総 合 点 重 点 管 理 項 目 ガムテープ・メモ 一般事業系ゴミ 紙 廃棄物・資源 の枯渇 1 1 2 4 事務消耗品 一般事業系ゴミ 同上 3 1 2 8 コピー紙 一般事業系ゴミ 同上 5 3 6 48 ○ 電気 資源の枯渇 5 3 6 48 ○ ガス・水道 同上 1 1 2 千葉通運(株) 4 17 得点についての評価方法 採点法={①+②の得点}×③の得点 ① 発生状況(発生する可能性の高さ) 非常に低い・・・・自然災害としてしか発生しない(1点) 特殊ケース・・・・特殊事項として発生する可能性がある(2点) 可能性低・・・・・・ミスによる人為的事故として発生(3点) 可能性大・・・・・・断続的に発生するが、メンテナンス等で予見できる(4点) 常時・・・・・・・・・・常時発生(5点) ②管理状況 非常に良好・・・使用量が把握され、削減対策がある(1点) 良好・・・・・・・・・使用量が把握され、管理が可能(2点) 中・・・・・・・・・・・定期的に点検し、記録がある(3点) 悪い・・・・・・・・・現場管理はしているが記録はない(4点) 非常に悪い・・・成り行き任せの状態(5点) ③結果の重大性 微小・・・・・・・・直接的には環境への影響は考えにくい(2点) 小さい・・・・・・・微量かつ無毒で影響は小さい(4点) 中程度・・・・・・法規制を満たし、近隣苦情にはならない(6点) 大きい・・・・・・法的問題にはならないが、近隣苦情になりうる(8点) 極めて大・・・・影響大。放置は法規に接触の可能性有り(10点) 千葉通運(株) 18 関係法令抽出 該当する法令 主な内容 NOxPM法並び に、県ディーゼル 自動車条例 排ガスの排出基準を超える車両の運行の規制 消防法 産業廃棄物処理 法 指定数量以上の危険物の貯蔵、並びに取り 扱いについての規制 企業が作業で排出したゴミの処理法と、届け 出の義務 自動車リサイクル 使用済み自動車の引き渡しの義務 法 リサイクル料金の支払いの義務 千葉通運(株) 19 5.環境方針・目的目標作成 千葉通運(株) 20 環境方針 1.基本理念 千葉通運株式会社は、環境問題が全人類共通の重要課題と捉え、「この美しい水と 緑の地球を我々子孫にも」伝える為に、全社の活動において環境の保全を目指すこ とを目的として下記の基本方針を定めます 2・基本方針 (1)事業活動を通じ、当社にふさわしい以下の環境管理活動を実施します ①ミスの低減を通じて省資源を推進する ②事業活動に於けるあらゆる無駄を廃し、省資源を推進する ③分別を徹底し、廃棄物の低減を推進する (2)環境目的及び目標を設定し、妥当性を毎年見直すとともに、環境マネジメントシステ ムを継続的に改善し汚染の予防に努めます (3)環境に関する法令、協定、その他の要求事項を遵守します (4)全社員が環境管理活動方針を理解し、本方針に即した活動が行えるよう環境教育 を促進します (5)この環境方針は文章化し、一般にも公表します 2005年4月27日 千葉通運株式会社 代表取締役 千葉通運(株) 三石昌美 21 環境目的・目標 環境方針 目的(三年後) 目標(一年後) 目的(二年後) 1.省資源の推 進(軽油) 軽油の効率的使 用、2004年に対 して、7%削減 消費量の把握、省エネ運転,配車 効率化の確立、ミスの低減、200 4年に対して、消費量3%削減 軽油の効率的使 用、2004年に対 して、5%削減 (用紙) 用紙の効率的使 用、2004年に対 して、7%削減 用紙の使用量把握、削減策の立 案、2004年に対して3%削減 用紙の効率的使 用、2004年に対 して、5%削減 2.省エネル ギーの推進 電気の効率的使 用、2004年に対 して、7%削減 現状把握、対策立案 2004年に対して3%削減、 電気の効率的使 用、2004年に対 して、5%削減 3.廃棄物の低 減 廃棄物の低減、2 004年に対して、 50%削減 ゴミの種類・量の把握 低減の為の対策立案 、2004年に対して10%削減 廃棄物の低減、2 004年に対して、 33%削減 千葉通運(株) 22 6.プログラム・手順書作成 千葉通運(株) 23 環境管理活動計画表 評価欄は自己評価、○計画どおり達成(95%以上)、△ほぼ達成(94~85%)、×未達成(85%未満) 項 目 目標値 実施事項 対策実施率 ①データ取り(現 状把握) ②対策実施状況 の把握 目標85%以上 軽 油 の 効 率 的 使 用 5 月 目標 実績 評価 使用量 目標3%削減 ①省エネ運転実 施 ②配車効率化推 進 ③ミスの削減 軽油燃費率 目標 6.0km/l ①省エネ運転実 施 ②配車効率化推 進 ③ミスの削減 現状 把握 対策 立案 伝 票 調 査 調 査 完 了 ○ ○ 9 8 % 9 9 % ○ ○ 使用量測定 基 準値 l 確定 目標 実績 (リット ル) 評価 6 7 8 月 月 月 ─ 約 1 0 0 0 0 1 0 1 0 0 1 1 0 0 0 ─ ─ ─ 目標 燃費率測定 基準値 5.8確定 実績 5. 5. 5. 5. 8 8 9 7 評価 ─ ─ 千葉通運(株) ─ 9 月 1 0 月 1 1 月 1 2 月 1 月 2 月 3 月 4 月 7 0 % 7 0 % 7 0 % 7 0 % 7 0 % 7 0 % 7 0 % 7 0 % 1 % 1 % 2 % 2 % 3 % 3 % 3 % 3 % 5 . 8 5 . 8 5 . 9 5 . 9 6 . 0 6 . 0 6 . 0 6 . 0 ─ 24 軽油チェックシート 2005年8月 車両番号{ 70-21 } アイドリン グストップ エコド ライブ 異常 個所 走行距離 (km) 1 ○ × ○ 155 2 ○ × ○ 193 3 ○ × ○ 173 4 ○ × ○ 5 × ○ 6 ○ 25 26 燃料 (l) 気付いた点(特に×の項目のあ る日は記入) AM指定2件有り 61 チェック 者 渡辺 渋滞により時間ロス迂回の為 渡辺 工事渋滞により時間ロス迂回の為 渡辺 150 同上 渡辺 ○ 143 猛暑の為 渡辺 ○ ○ 57 ○ ○ ○ 177 渡辺 ○ ○ ○ 165 渡辺 29 ○ ○ ○ 158 30 ○ ○ ○ 176 渡辺 31 ○ ○ ○ 181 渡辺 70 58 渡辺 7 27 28 計 3521 76 535 千葉通運(株) 渡辺 渡辺 25 今後の活動 活動結果のまとめ 最高経営層による見直し 第一回評価実施 レベル1認証取得 千葉通運(株) 26
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