トヨタの純利益1兆円越え 二回生野本祐一郎 トヨタ純利益1兆円超える ・2004年3月期の連結決算を発表。 売上高17兆2947億円(12%増) 営業利益1兆6668億円(31%増) 純利益1兆1620億円(55%増) 販売台数 国内230万3000台(3.8%増) 海外441万6000台(13.4%増) 世界との比較 • 純利益1兆円越えは日本企業として初。 • 世界企業のなかでも7位の業績。(為替の変 動により7位は目安。) • 同業者では米フォードモーターを上回り米ゼ ネラルモーターズに次ぎ世界2位。 • 販売台数でも2位である。 他の日本企業との比較 • NTTの純利益は6438億円。前の期より2. 8倍増。 • ソニーの前期、連結純利益885億円 。前の期 より23%減。 • ホンダの前期連結純利益4643億円。 1兆円越えの背景1 • 積極的な海外戦略の成果。全世界での自動 車販売数は過去最高の671万台。 • 欧州市場では「アベンシス」に代表される新 型車が好調。 • 中近東や中南米など世界中で売り上げを伸 ばす。 背景その2 • 円高による1400億円の減益を乾いたぞうき んを絞るという「カイゼン」効果による、2300 億円のコスト削減により吸収。 • 主力産業である自動車の他にも金融、住宅 など各事業で増収。 背景その3 • 国内では好調ぶりが、新型クラウンに代表さ れこの新型クラウンは目標の4倍以上を売り 上げる。 • 品質についても優秀で米国の品質調査では 6年連続トップにたっている。 • 北米市場では新型ミニバン「シエナ」や主力 車「カローラ」などが好調 。 トヨタの海外戦略 • 先にも述べたように海外での売り上げ増が今 回の収益に大きくかかわる。 • 北米へは早くから進出していたが小型車が苦 手分野であったトヨタはヨーロッパでは長らく 遅れをとっていた。そこでヨーロッパで通用す る性能がおちない小型車を開発。 ヤリス(ヴィッツ) • トヨタのヨーロッパ市場本格参入となった車。 • ヨーロッパで絶大な人気を誇る。小型車として ドイツやイギリスなどで今や顧客満足度1位。 • デザイン面においてもドイツでの調査によると 小型車部門において1位である。 ヴィッツが人気な理由 • 道の狭いヨーロッパでは小回りのきく小型車 が本来人気である。そしてこのヴィッツは小 回りがきき運転性能も非常に高い。 • 内部は見た目よりも意外に広くなっており、体 の大きなヨーロッパの人にも十分に対応でき る。 • スピードも小型車ではかなりでる方でヨーロッ パの高速も問題ない。 アベンシス • 中級セダンの新型車。2003年度においては ヨーロッパの売り上げを牽引。これによりトヨ タ車は初の一年ヨーロッパで80万台越えを 果たす。 • 長い歴史をもつ欧州車を越えるトヨタの欧州 車というモチーフで製造された。 アベンシスが人気な理由 • 欧州のアウトバーン向きのタフな走りに好評 価。 • 価格の安さは欧州の競合車もかなわない 。 • 室内ゆったり、荷物室が大きい。 • 乗り心地は堅いが高速安定性、オンザレー ル感性のハンドリングはまさに欧州車。日本 車離れした制御力とウエット路面の運動性能 は抜群。 • 軽衝突時の補修費低減。欧州安全評価面で 日本車で初めて最高ランクされた。 北米での売れ行き • 北米がトヨタの最大市場である。 • 主力車「カムリ」「カローラ」新型ミニバン「シエ ナ」高級ブランド「レクサス」などの売れ行きが 好調 。 • 過去最高の210万台、米国でも過去最高の 192万台お売り上げる。 トヨタの北米戦略 • 貿易摩擦の影響から米国内での現地生産方 式を95年頃から拡大。 • 高級車「レクサス」の成功。 本来日本車のイメージは低価格で故障が少 ないといったイメージでありブランド力の弱さ が否めなかったがレクサスにより打開。 レクサスの成功 • トヨタの社名を用いず全く別の高級ブランドと して製造。→レクサスをトヨタと知らない人は 北米にかなりいるらしい。 • 市場に対して常に飢餓の状態にして高級感 をださせるため在庫がほとんどでないように 製造台数を制限。→いまやレクサスは高級車 で3本の指に入るほどに。 まとめ • 戦略面にかんして市場のニーズにあったもの づくりを第一にしさらに新しい市場を開拓し成 功をおさめたようである。またホンダなども海 外においてかなり業績をのばしており、日本 車産業自体が業績をのばしているようである。
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