東京都立南平高等学校 防災教育講演会 2012年7月18日(水) 大災害への備えと ボランティアのすすめ 講師:干川剛史 (大妻女子大学 人間関係学部 教授) 1 防災教育講演会の概要 1.地震に関する基礎知識 2.東日本大震災と阪神・淡路大震災 3.首都直下地震 4.想定される被害と対策 5.ボランティアのすすめ 6.災害ボランティア活動の実践 2 日本周辺の地震の分布 日本は [ ]と 呼ばれてますが, どこでも同じように 地震が発生してい るのではありませ ん. ほとんどの地震 は海域で発生して おり,帯状になら んでいます. なぜ帯状に並ぶ のでしょうか? 3 海底地形 地震が数多 く発生してい る所には深い 海があるので す. この深い海 が [ ](海溝,トラ フ)なのです. 4 原図:海上保安庁による ユーラシア 太平洋 フィリピン海 北米 東北日本は なんと北アメ リカと一緒に 動いている のです! 日本列島周辺には [ ]のプ 5 レートが存在する. 日本周辺のプレート 研究者の考える地震とは? 1) 地震は急激な[ ]の結果 3種の断層:正断層, 逆断層, 水平ずれ断層 2) 断層運動はプレート運動の結果 プレートテクトニクス:プレート間地震 プレート内地震 3) プレート運動はマントル対流による 地殻・マントル・核 4) マントル対流は地球の冷却過程 原始火の玉地球は冷えるいっぽう 地震は地球が生きている証拠です 6 2.東日本大震災と 阪神・淡路大震災 7 8 9 10 11 3.首都直下地震 12 南関東直下のプレート境界で発生する地震 関東直下 の地震 切迫性が指摘されている 13 14 15 16 4.想定される被害と対策 阪神・淡路大震災を教訓に 17 凶器はマイホームだった!! 1.3% 3.2% 窒息 圧死 ショック・損傷 0.6% 12.2% 死因 53.9% の83.9% 8.8% が建物倒壊 12.4% 等による 8.2% (東京大学教授 目黒公郎氏資料より) 18 打撲・挫滅傷 臓器不全・凍死・衰弱死 焼死・全身火傷 不詳及び不明 その他 兵庫県南部地震による 神戸市内の死者(関連 死を除く)の死因分析 耐震補強の効果(1) 家が壊れない 火事が 起きない 19 命が 助かる 被災後の くらしに 困らない 5.ボランティアのすすめ 東日本大震災における志津川高校 (宮城県南三陸町)の事例を手がかりに 20 神戸新聞』 (2011/07/21) 『 21 『河北新報』 (2011/06/06) 22 『産経新聞』 (2011/06/14) 23 5-1 ボランティアとは何か ◎ボランティア[volunteer]:他人の問題を自分 の問題として受け止め、[ ] に他者と関わり問題に取り組んで行く人 24 5-2ボランティアという行為の特色 1)[ ][voluntary]:自分で 状況を判断し、自分の責任で他者と関わり行 為すること *「他人から言われなくても自ら進んで行う」、 「他人から言われても、自分で納得しなけれ ば行わない」 25 5-2ボランティアという行為の特色 2)[ ][public]:自分とは 直接関係のない他者の役に立つこと。 *家族・親族や仲間内の人たち(友人、同僚) のために行う行為は、ボランティアではない。 26 5-2ボランティアという行為の特色 3)[ ][nonfrofit]:経済的 な報酬(金銭、物品、サービスなど)を得るこ とを目的としないこと。 *活動を行うために必要な金銭や物品や便宜 を他者から得て活用することは、営利ではな い 27 5-5ボランティア活動参加の実態 (「平成12 年度 国民生活選好度調査」経済企画庁国民生活局) 以下同じ 28 ボランティア活動に参加意欲を持つ人は3人に [ ]人 29 6.災害ボランティア活動の実践 阪神・淡路大震災から 東日本大震災まで 30 阪神・淡路大震災(1995.1) 1,337,300 31 東日本大震災のボランティア数の推移 (全社協:http://www.saigaivc.com/) 32 内閣府『平成20年版 防災白書』より 33 干川の関わった災害 • • • • • • • • • • • • 1995 1997 1998 1999 2000 2004 2005 2007 2008 2009 2010 2011 阪神・淡路大震災 日本海重油災害(ナホトカ号重油流出事故) 栃木・福島水害、高知水害 広島水害、トルコ大地震、台湾大地震 有珠山火山災害、三宅島火山災害(現在も継続中) 新潟県中越地震 福岡県西方沖地震 能登半島地震、新潟県中越沖地震 岩手・宮城内陸地震 静岡県駿河湾地震、台風9号佐用町水害 庄原市水害、台風9号小山町水害、奄美大島水害 霧島連山新燃岳火山災害、東日本大震災 34 [ ]:災害時において 救援活動や被災者支援に必要な情報を主に インターネットを利用して収集し、編集・加工 して、伝達することを行う専門的ボランティア 35 36 WebDBシステムを活用した 仮設住宅支援活動の現状と今後 • 気仙沼市本吉地区の仮設住宅14団地約500世帯 を対象 • 1991年「雲仙普賢岳噴火災害」と1995年「阪神・淡 路大震災」で仮設住宅支援経験のあるベテラン・ボ ランティア1名が活動 • 2011年12月より月2回情報紙「すきまかぜ」を作 成・配布し、仮設住宅住民との信頼関係づくりを行う • 昼間在宅の住民の状況を把握し、支援を要する事 態になって場合、関係機関・団体につなぐ→ [ ]等の問題に対処 37 (7)南三陸町の経済復興支援と 灰干しプロジェクトの今後 ○南三陸町の「福興市」を中心とした経済復興 支援から「南三陸福興まちづくり機構」への展 開 ・「灰干しがつなぐ被災地復興支援ネットワー ク」の形成:三宅島から高原町・都城市を経て 南三陸町へ ・ICTを活用した被災地支援ネットワーク構築と 展開の可能性と課題 38 39 40
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