第七章 ― SoftLayer マネージ・ドサービス 本章では、SoftLayer のマネージド・サービス、サービス・レベル・アグリーメント (SLA)、 サービス・レベル・オファリング (SLO)、アーカイブ・ソリューションなどに関する情報を提供します。 本章を修了すると、 • マネージド・サービスとセルフサービスの違いが 分かります。 • SoftLayer の SLA および SLO の条項について 理解できます。 • SoftLayer のデータ・バックアップ方法を 説明できるようになります。 • SoftLayer のデータ・リカバリー・ソリューションを 評価できるようになります。 • SoftLayer のアーカイブ・ソリューションを理解できます。 本章のトピックには、以下の項目が含まれています。 • 重要な用語の定義 • SoftLayer 管理対象サービスの概要 • データのバックアップと災害復旧ソリューション 1 © 2014 IBM Corporation 重要な用語の定義 レッスンを通して使用する共通の用語は以下の通りです。 2 用語 定義 Continuous Data Protection (CDP) 継続バックアップ、またはリアルタイム・バックアップとも呼ばれ、コン ピューターのデータに対して行われたすべての変更の コピーを自動的に保存することによる、コンピューターのデータのバック アップを指します。 基本的に、ユーザーが保存するデータのすべてのバージョンを取り込み ます。これにより、ユーザーや管理者は、任意の時点のデータをリスト アすることができます。 高可用性 (HA) サービスを停止することなく、長期間に渡り継続してシステムを運用し 続けること。 © 2014 IBM Corporation SoftLayer マネージド・サービスの概要 このトピックでは、次の内容について学びます。 • • • • 3 SoftLayer マネージド・サービス マネージド・サービスのコア・コンポーネント マネージド・サービスの契約範囲外の内容 サポート・チーム © 2014 IBM Corporation SoftLayer マネージド・サービスの概要 • すべてのマネージド環境を1 営業日以内に提 供します。 • マネージド環境とセルフマネージド環境を 混在させることもできます。 • ご契約は月単位です。 (他のクラウド・プロバイ ダーのような長期契約は義務付けられていませ ん) • エグゼクティブ・ダッシュボードを使用して、リアル タイムでのマネージド環境の状況を把握すること ができます。 • サーバー (仮想、物理とも) ごとの価格設定に は、マネージド・サービス・オファリングのコア・サー ビスがすべて含まれます。 4 © 2014 IBM Corporation SoftLayer マネージド・サービスの概要 (続き) • バックアップ 現在のバックアップ・プランを評価することにより、 バックアップの目的が明らかになり、バックアップと リカバリーのプランが提供されます。 通常のディスクtoディスクのバックアップに加えて 、別データセンターへのオフサイト・バックアップに も対応します。 バックアップ使用量のレポートとアラートが提供さ れるため、追加キャパシティーのプランニングが 容易です。 • ストレージ 現在のストレージ・ストラテジーを評価することに より、ストレージの能力、ニーズ、予測される要 件が明らかになります。 高可用性などのオプションを使用して、カスタマイ ズ・ストレージ・プランが定義されます。 ストレージ利用状況、ストレージ・ パフォーマン ス、データ・レプリケーションの状況をモニターでき ます。 5 © 2014 IBM Corporation SoftLayer マネージド・サービスの概要 (続き) • セキュリティー 現在の脅威レベルを明らかにし、ベスト・プラ クティスを使用してカスタマイズされたセキュリ ティー・プランを作成します。 セキュリティー・システムとセキュリティー・プラン が最新の状態に保たれます。 月単位での OS のパッチ適用、脆弱性スキ ャン、月単位でのチェックと更新が実行され ます。 CIS と Microsoft Internet Security のベスト・プラクティスで参照している内容に 基づいてサーバーが堅牢化されます。 6 © 2014 IBM Corporation SoftLayer マネージド・サービスの概要 (続き) • 監視 カスタマイズされた監視およびエスカレーショ ン・プランが作成されます。 業界プラクティスに基づく 1 日 24 時間 週 7 日の監視。 自己管理対象環境を含む全インフラスト ラクチャーの可用性、障害、パフォーマンス の監視。 チケット・ベースのアラート。 防御の最前線には専任のエキスパートが います。 7 © 2014 IBM Corporation SoftLayer マネージド・サービスの概要 (続き) • データベース お客様に対し、MS SQL と MySQL の 認定シニア DBA が担当としてアサインさ れます。 • DBA は現在の実装を理解して、 DBA のアクティビティーのみならず、 データベースに関するコンサルティング を行います。 • データベースの監視、レポーティング 、バックアップ、リカバリーの各プロセス が提供されます。 8 © 2014 IBM Corporation SoftLayer マネージド・サービスの概要 (続き) • 変更管理 お客様ごとに作成する運用指示書によって、 SoftLayer チームとお客様が 同期した状態でいられるようになります。 変更管理対象プロシージャーは、エスカ レーション、ポリシー、通知の各プロシー ジャーを含め、ドキュメント化されます。 システム変更の影響評価を行います。 9 © 2014 IBM Corporation SoftLayer マネージド・サービスの概要 (続き) • テクニカル・アカウント・マネージャー (TAM) エンタープライズ・アカウント管理の経験 お客様のビジネスの目的に対する深い理解 • シニア・システム・エンジニア – MCSE、MCITP、RHCE 認定 • シニア・データベース管理者 MCDBA, MCITP および MySQL 認定 以下の内容に関するエキスパート・レベルの理解 • データベースの HA 構成 • 災害復旧ソリューション • データベースの最適化 • データベースのセキュリティー 10 © 2014 IBM Corporation SoftLayer マネージド・サービスの概要 (続き) • サービスの契約範囲に含まれる内容 仮想インスタンス、専用ベアメタル・サーバー 必須のハードウェア・ファイアウォール保護 ジョブ/サービスの実行確認とサービスの再始動 追加料金での Fortigate ファイアウォールへの VPN 構 成サービス • サービスの契約範囲外の内容 Vyatta 仮想ルーター お客様への Windows コントロール パネルの提供 お客様のアプリケーションおよびミドルウェアのパッチ適用 コード、お客様の OS イメージ、制御対象となる環境の 作成 11 © 2014 IBM Corporation SoftLayerマネージド・サービスの概要 (続き) 12 © 2014 IBM Corporation FAQ このトピックで学んだ知識を使って、以下の質問に答えてください。 1. マネージド・サービスの契約範囲内にあるコア・サービスは何ですか? ________________________________________________________________________ ________________________________________________________________________ 2. マネージド・サービスの契約では提供されないサービスを 2 つ挙げてください。 ________________________________________________________________________ ________________________________________________________________________ 3. 次の文は正しいか、誤っているかを答えてください。マネージド・サービスはサーバー単位で 提供される。 ________________________________________________________________________ ________________________________________________________________________ 13 © 2014 IBM Corporation データのバックアップ方法と災害復旧ソリューション このトピックでは、次の内容について学びます。 •データのバックアップ方法 •災害時のデータ・リカバリー方法 14 © 2014 IBM Corporation データのバックアップ方法と災害復旧ソリューション • • 15 自動バックアップおよびリカバリー・ソリューションを 提供します。 さまざまなストレージ・オプションがあります。 • 世界に広がるデータ・センターにデータを保管す ることで、災害復旧を効率化することができます。 • すべてのバックアップとリストアは、高速かつセキュ アなプライベート・ネットワーク上で行われます。 • プライベート・ネットワークの帯域幅は計量され ず、お客様にコストはかかりません。 © 2014 IBM Corporation データのバックアップ方法と災害復旧ソリューション (続き) • 16 EVault バックアップおよびリストアのための GUI ベース のインターフェース。 時次、日次、週次、カスタムでのスケジュール。 システム全体、特定のディレクトリー、またはファ イル単位でのバックアップも可能。 EVault が Exchange、SQLServer、 SharePoint、MS Cluster、Oracle の各 サーバーで、よりピンポイントなデータを 処理対象にするためのソフトウェア・エージェント を使用可能。 © 2014 IBM Corporation データのバックアップ方法と災害復旧ソリューション (続き) • 17 Idera Idera の Continuous Data Protection (CDP) を操作するための専用管理システム ディスクtoディスクでのハイパフォーマンスのサー バー・バックアップ MS SQL および MySQL などのデータベースを含 む、物理サーバーと仮想サーバーのマルチプラット フォーム・サポート © 2014 IBM Corporation データのバックアップ方法と災害復旧ソリューション (続き) • Object Storage は、仮想マシン・イメージ、 写真、e-メールなどサイズの大きな非構造化 データを管理するのに適しています。 • File Transfer Protocol (FTP) と Network Attached Storage (NAS) は、大容量の データを保管する、高速かつ信頼性とコスト効果 が高いストレージです。 18 © 2014 IBM Corporation データのバックアップ方法と災害復旧ソリューション (続き) • Storage Area Network (SAN) 19 iSCSI ボリュームのレプリケーションは、災害復 旧で苦労することがないように米国、アジア、 ヨーロッパにある別の SoftLayer データ・セン ターに送信することができます。 iSCSI ボリュームの point-in-time スナップ ショットは、スケジューリングすること、ローカルか リモートに保管すること、データ・リカバリーか最 新データとの比較のために後でアクセスすること ができます。 © 2014 IBM Corporation データのバックアップ方法と災害復旧ソリューション (続き) • 災害復旧機能 単一または複数のデータ・センターでのバックアップ・ オプション 地理的多様性を持った DNS ルーティング レプリケーションのスナップショットと大容量 ネットワーク・ストレージ 20 © 2014 IBM Corporation データのバックアップ方法と災害復旧ソリューション (続き) 21 © 2014 IBM Corporation FAQ このトピックで学んだ知識を使って、以下の質問に答えてください。 1. SoftLayer は、どのようなオンライン・バックアップ・ツールを提供していますか? ________________________________________________________________________ ________________________________________________________________________ 2. EVault と Idera との大きな違いは何ですか? ________________________________________________________________________ ________________________________________________________________________ 3. SoftLayer で災害復旧に使用可能なコンポーネントを 3 つ挙げてください。 ________________________________________________________________________ ________________________________________________________________________ 4. お客様がバックアップとリカバリーの目的で SoftLayer のプライベート・ネットワークを使用 する大きなメリットは何ですか? ________________________________________________________________________ 22 © 2014 IBM Corporation レッスンのまとめ このレッスンでは、次の内容について学びました。 • マネージド・サービスのコンポーネント • マネージド・サービスの契約範囲に含まれる内容と契約範囲外の内容 • マネージド・サービスを契約するのに適した人 • 一般的な管理対象サービスの契約の施行方法 • お客様を担当するテクニカル・リソースの職種 • Evault、Idera をはじめとする各種バックアップ・ツールと、それらの大まかな相違点 23 © 2014 IBM Corporation メモ 24 © 2014 IBM Corporation
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