030816 ちょっと一休み (3) 次ページボタン ではなく、 画面をクリックする 「PPTアニメーション機能」 でご覧下さい。 Copy right(C) 2003 國井 良昌 All rights reserved. 1 030816 ちょっと一休み (3) ちょっと一休み(3)Rev.-1 030815 今回の「ちょっと一休み」は、受講後に非常に多くの設計者を悩 ませる、、、 現状の設計法である ・頭の中で設計 ① 真のトレードオフ と その成立とは? ・何でもありの設計 ② 設計品質の両立 とは? の方が楽ですよね! に関してです。 でも、それで勝てますか? お読みなった方は、お近くの方々とも、是非、ディスカッションし てください。 Copy right(C) 2003 國井 良昌 All rights reserved. 2 030816 ちょっと一休み (3) 「車名:SMART」を設計分析する 著者の設計分析 著者の補足事項 1.受講後、多くの設計者が悩むこと システム工学設計法の講習会では、とにかく、「使用目的の明確化」 と「設計思想とその優先順位」を徹底的に集中講義をしたつもりです。 ここまでは、「何も考えずに頭の中で設計」や「何でもありの設計」とは 大いに異なることを納得していただいたと自負しています。 もう一度、テキスト第1部の「零戦の設計」や「GM/FORDのF1エンジン 設計」の例で復習してみてください。 零戦の設計法 テキスト第1部 p 20~ 次に、受講後の設計者から多くの質問が来ます。それは、、、 「講師は、優先順位!優先順位!と何度も強調されましたが、 そうは言っても、実際の設計では、容易に(安易に)設計品質 のトレードオフが要求されたり、両立を求められます。 この場合は、どのようにお考えでしょうか?」 というものです。 Copy right(C) 2003 國井 良昌 All rights reserved. F1エンジンの設計 テキスト第1部 p 32~ 3 030816 ちょっと一休み (3) 著者の設計分析 著者の補足事項 先ず、理論的ではないことは十分承知の上ですが、「設計思想の 優先順位」通りに設計された部位は、意外とトラブルがありません。 その一方で、何でもありの設計思想で設計された部位や、容易に トレードオフされた部位は非常にトラブルの発生が多いのです。しか も、そのトラブル内容が重いのです。ですから、講師はテキスト第1 部p31で、「トレードオフ箇所はトラブルが潜在」と記述していますし、 「トレードオフは成立した理論証明が必要」とも説いているのです。 真のトレードオフとは テキスト第1部 p 31 しかし、実際の設計業務は、その過程でどうしてもトレードオフやレ イアウト変更などが設計をほとんど知らない連中、講師は彼らを「文 科系エンジニア」と呼んでいますが、彼らから強引に仕様変更を要 求されます。 このために、テキスト第3部で「設計FMEA」の実行を強調している のです。設計の総括としての実行を是非とも、お勧めいたします。 設計FMEAとは テキスト第3部 p 6 Copy right(C) 2003 國井 良昌 All rights reserved. 4 030816 ちょっと一休み (3) 著者の設計分析 著者の補足事項 ただ単に、口先だけで、「トレードオフした」とか、「設計両立を目指 した」などというのは、にわか大工のセリフです。 設計品質の「両立」とは何か? 我々は設計学のもと、設計というプロフェショナルな職業集団です から、「成立」には理論証明が必要です。「理論証明」と言っても難し く考える必要はありません。今となっては、誰でもできるCAEシミュレ ーションや、実験室での簡易実験で十分なのです。 そんな設計両立を「車名SMART」における「超コンパクト性」と「安 全性」の両立に関して、その新聞広告から設計分析してみましょう。 設計 優先順位 1 2 3 4 5 設計品質 コスト 画質 省エネ 信頼性 低騒音 設計 優先順位 1 2 3 4 5 設計品質 画質 コスト 省エネ 信頼性 低騒音 プリンタ設計における設計品質のトレードオフ (イメージ) Copy right(C) 2003 國井 良昌 All rights reserved. 設計 優先順位 1 2 3 4 設計品質 コスト EMC CLASS B 保全性 信頼性 第2部(ちょっと一休み(4))の「車名: SMARTの設計分析」から学んでく ださい。 第2部(ちょっと一休み(4))の「車名: SMARTの設計分析」から学んでく ださい。 設計 設計品質 優先順位 1 コスト 2 EMC CLASS B 3 4 信頼性 保全性 プリンタのシールド・ボックス設計における設計品質の両立 (イメージ) 5 030816 ちょっと一休み (3) 「車名:SMART」を設計分析する SMARTを設計分析! 第2部の ちょっと一休み(4)へ! 【引用文献・参考文献】 ・システム工学設計法講座 http://www.geocities.jp/act_design_force/ ・ダイムラー・クライスラー日本 http://www.smart-j.com/ Copy right(C) 2003 國井 良昌 All rights reserved. 第1部:終わり 6
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