甲府市地域防災計画 修正案の概要 (平成26年度) 平成26年12月19日(金) 甲府市防災会議 資料1 計画見直しの背景① ■甲府市における雪害検証 本年2月14日から15日に かけての大雪災害時における 本市の対応体制、各部対応での 課題、改善策等について検証作業 を行った。 2 計画見直しの背景② ■山梨県においては、「 山梨県 の防災体制のあり方検討委員会」 による提言が行われ、これらを受け て山梨県地域防災計画の見直しが 行われた。 3 主な修正点 1 平成26年2月大雪災害での 対応検証に伴う修正 + 2 年次の見直しによる修正 (関係機関及び市の各部見直し による修正) 4 1 平成26年2月大雪災害での対応検証に伴う修正 課題 雪害対応に関する地域防災計画や マニュアルの整備が不十分であった。 大量の積雪に対する道路除雪での 作業上の障壁や、県・国との情報 共有や連携が不足した。 災害対策本部の設置基準、災害 対策本部事務局の体制強化など、 市の体制整備の検討が必要。 5 雪害検証の概要(フロー) 大雪対応での課題等について各部に集約依頼 ▼ 防災課から所見・意見・提案等を各部に提示 ▼ 防災課と各部により、それぞれ複数回の協議 ▼ 雪害に限らず、東海地震等の大規模災害も 想定した、 全体的な検証を実施 ▼ 地域防災計画・各部対応マニュアルの見直し 6 雪害検証結果の概要 ☆全体に関わる事項 ①災害対策本部設置基準の見直し ②災害への警戒体制の強化 ③災害対策本部事務局体制の強化 ④情報収集・伝達体制の強化 ☆個別事項 ⑤道路除排雪等の雪害対策 ⑥避難対策 ⑦災害ボランティア対策 ⑧庁舎機能や公用車用燃料等の確保 7 検証結果を踏まえた 見直しの方向性 全庁的に実施した雪害検証結果の 集約内容を踏まえ、県地域防災計画 との整合を図る中で、より現実に即し た内容に見直す。 各部での対応マニュアルを見直し、 又は新規に整備する。 8 地域防災計画の主な修正 ①災害対策本部設置基準の見直し ②災害への警戒体制の強化 ③災害対策本部事務局体制の強化 ④情報収集・伝達体制の強化 ⑤道路除排雪等の雪害対策 ⑥避難対策 ⑦災害ボランティア対策 9 方針① 「災害対策本部設置基準の見直し」 大量の積雪時の対応を、「災害対 策本部」体制で全庁的に行うため、 災害対策本部の設置基準を見直 す。 10 計画への反映①-1 【災害対策本部設置基準の見直し】 (新旧P16)(風水害等対策編P50) 「災害救助法による救助を必要とする とき」を削除(他項目と重複) 相当規模の災害が発生し、又は発生し ている恐れがあるとき(新規) 市に特別警報が発表されたとき(追加) 11 計画への反映①-2 〔現行〕 ①災害が発生し、災害救助法による救助を必要とするとき。 ②災害が広範囲にわたり、またはわたるおそれがあり、災害 応急対策を必要とするとき。 ③市内で震度6弱以上を観測したとき。 ④その他、市長が認めるとき。 ▼ 〔改正案〕 ①相当規模の災害が発生し、又は、発生している恐れがあり、 災害応急対策を必要とするとき。 ②市内に特別警報が発表されたとき。 ③市内で震度6弱以上の地震を観測したとき。 ④その他、市長が認めるとき。 12 方針② 「災害への警戒体制の強化」 災害対策本部設置には至って いない段階での配備体制として、 災害対策本部の設置準備や全庁 的な体制準備などを行うための 警戒体制を強化する。 13 計画への反映②-1 【災害警戒体制の強化】 (新旧P22)(風水害等対策編P64) ①準備体制②初動体制③災害発生 時等の配備体制の3段階に分け 、 各段階での体制を明記する。 ②の初動体制では、災害対策本部 設置前の段階での警戒体制を強化 する。 14 計画への反映②-2 【災害警戒体制の強化】 (新旧P22)(風水害等対策編P64) ※「甲府市災害対策本部活動規程」 「災害対策本部活動要領」等、関連 する規定等については、所要の改正を 行う。 15 方針③ 「災害対策本部事務局体制の強化」 災害対策本部事務局を、従来の 危機管理室職員、本部参集職員 に、各部連絡員、企画部・総務部 等の応援職員を加えた体制とし、 強化を図る。 本部事務局マニュアルの策定等 16 計画への反映③-1 【災害対策本部事務局体制の強化】 (新旧P16)(風水害等対策編P51) 災害対策本部の組織に、本部事務局 に関する規定を追加 ※詳細については、「災害対策本部事務局 マニュアル」を策定し、今後の災害時から運 用する。また、「甲府市災害対策本部活動 規程」等についても、所要の改正を行う。 17 方針③ 「災害対策本部事務局体制の強化」 (応援要請等に係る事務の移管) 関係機関等への応援要請、災害 救助法適用申請等の事務は、 刻々と集まる災害情報を元に 、 迅速に判断し進める必要がある ため、本部事務局直轄で行うこと とする。 18 計画への反映③-2 【応援要請等に係る事務の移管】 (新旧P18)(風水害等対策編P54) 関係機関への応援要請、災害救助法 適用申請事務を災害対策本部事務局 直轄事務とし、担当を防災課に変更 する。 本部事務局直轄事務として、「災害対 策本部事務局マニュアル」に規定する。 19 方針④ 「情報収集・伝達体制の強化」 災害時には、各種の情報を全庁 的に共有できる情報システムが 必要であることから、インターネッ ト通信手段の複線化、災害時 の情報共有などが円滑に行える システムの整備等を進める。 20 計画への反映④ 【情報収集・伝達体制の強化】 (新旧P8)(風水害等対策編P45) インターネット通信設備の複線化等を 追加 情報収集、県への報告、指示・要請情 報の収集・集約、地図表示、庁内及び 消防機関等との情報共有等の機能を 持つシステム整備を追加 ※「災害対応管理システム」の活用 21 方針⑤ 「道路除排雪等の雪害対策」 (「雪害予防対策」の追加) 雪害予防対策として、農業被害の 予防に加え、雪害予防体制の 整備、孤立集落での備蓄促進な ど雪害予防対策を追加する。 22 計画への反映⑤-1 【「災害予防計画」に「雪害予防対策」の 節を新設】 (新旧P13)(風水害等対策編 新設) 第14節として「雪害予防対策」を新設 雪害予防体制、公共施設等の安全 対策、食料等の備蓄促進等を規定 旧第6節・第10「雪害対策(農業関係 雪害予防対策)」を移動 23 方針⑤ 「道路除排雪等の雪害対策」 (「雪害対策」の追加) 道路除雪体制(市道、生活関連 林道・農道)、配備体制、指定 避難所や帰宅困難者受入施設へ の避難誘導、雪崩発生時の応急 対策等について規定する。 24 計画への反映⑤-2 【「災害応急対策計画」に「雪害対策」 の節を追加】 (新旧P51)(風水害等対策編 新設) 第34節として「雪害対策」を新設 旧第29節・第5「雪害計画」を整理 市道及び法定外道路に加え、生活 関連林道や農道の除雪計画等に ついて規定 25 方針⑤ 「道路除排雪等の雪害対策」 (「道路除排雪計画」) 「甲府市道路除雪計画」を「甲府 市道路除雪マニュアル」に変更 市道の除雪体制の見直し 市道の除雪優先路線、除雪最優 先路線の指定 病院、雪置場への接続路線の 優先路線への位置付 他 26 方針⑤ 「道路除排雪等の雪害対策」 (「道路除排雪計画」) 生活関連林道、農道の除雪マニ ュアルを作成 排雪場所については、「山梨県道 路除排雪計画」による道路管理 者間の共同利用と合わせ、未利 用の市有地のリストアップによる 候補地選定を行う。 27 計画への反映⑤-3 【道路除排雪計画】 (新旧P51)(風水害等対策編 新設) 第34節「雪害対策」第1「道路除雪対 策」として、甲府市道路除雪マニュアル、 市営林道除雪マニュアル及び農道 除雪マニュアルによる除雪体制をとる ことを規定する。 ※積雪基準による除雪体制、排雪場所等、 具体的内容は、各マニュアルで定める。 28 計画への反映⑤-4 【道路除排雪計画】 (新旧P51)(風水害等対策編 新設) ※甲府市の道路除雪に関する全体計画とし て「(仮称)甲府市道路除排雪計画」を作成 し、この計画のもとに「甲府市道路除雪 マニュアル」、「甲府市市営林道除雪マニュ アル」、「甲府市農道除雪マニュアル」を 位置付け、必要に応じ見直しを行う予定。 29 方針⑥ 「避難対策」 指定避難所や帰宅困難者受入 施設(支援協定締結先の宿泊 施設や公共機関)への避難誘導、 避難行動要支援者への配慮など、 雪害による被災者の保護につい て規定する。 30 計画への反映⑥ 【雪害に備えた避難対策】 (新旧P53)(風水害等対策編 新設) 第34節「雪害対策」第4「避難誘導等」 第5「避難行動要支援者への配慮」を 規定。 ※「地域連絡員」、市民課職員等の避難所 運営業務対応力向上のため、避難所運営 訓練、無線通信訓練等を実施する。 31 方針⑦ 「災害ボランティア対策」 災害ボランティアセンターの設置・ 運営は市社会福祉協議会が主体 となるが、市災害対策本部と 市社会福祉協議会が情報を共有 し、充分に連携して行う。 32 計画への反映⑦-1 【災害ボランティア対策】(新旧P10、50) (風水害等対策編 P49、181) 「地震対策編第2章第8節災害・防災 ボランティア育成強化計画」と統合 (災害予防計画) 災害ボランティアの活動分野に除雪 作業を加えるほか、内容を充実させる。 市災害ボランティアセンターの設置に ついて、市と市社会福祉協議会との 協議を明記するなど、連携を強化。 33 計画への反映⑦-2 【災害ボランティア対策】(新旧P10、50) (風水害等対策編 P49、181) ※「災害対応管理システム」による情報 の共有、市災害ボランティアセンターに 関 す る 情 報 提 供 の 一 元 化 ( 市ホ ー ム ページ等での 一元的な情報発信 ) を 行う。 34 方針(その他) 「災害時の連絡招集方法の改善」 災害時の職員動員配備を、より 確実なものとするため、災害対策 本部の連絡招集等の伝達手段を 多重化し、連絡漏れや遅れを 防止する。 35 計画への反映(その他) 【災害の連絡招集方法の改善他】 (新旧P24)(風水害等対策編P65) 災害時の連絡招集手段として、従来の 電話連絡網に加え、「防災情報システ ム」の職員参集機能を併用することを 規定。 36 2.年次の見直しによる修正 ○ 関係機関及び市の各部見直しに よる修正 (所掌業務、名称、数値、 表現の適正化など) 37 今後の主な取組み ◆災害対策本部体制及び職員配備の確立 ◆「災害対応管理システム」研修を実施し、 情報収集・伝達・共有体制を構築する。 ◆雪害対応を含め、各部災害対応マニュ アルの継続的な見直しを進める。 ◆「避難行動要支援者名簿」を作成し、 名簿を活用した避難支援体制を構築する。 38 平成26年度 甲府市地域防災計画の修正案 についての概要説明は、 以上です。 甲府市防災会議 39
© Copyright 2024 ExpyDoc