28年6月分製材工場の荷動き・価格先行き動向調査 1

2016年6月29日
28年6月分
製材工場の荷動き･価格先行き動向調査 1
１.調査実施期間
平成28年6月1日～ 28年6月10日
２.調査実施方法
全国の国産材製材工場に対し､アンケート調査票を送受することにより実施した。
6月分の回答企業数は14社である。
３.判断指数の算出方法
各調査項目について以下の方法でウェイト･ディフュージョン･インデックスを算出した。
Weight.Ｄ.Ｉ.(ウェイト･ディフュージョン･インデックス)＝{(｢増加｣の評価を行った回答の割合)×2＋(｢やや増加｣の評価を行った
回答の割合)－(｢減少｣の評価を行った回答の割合)×2－(｢やや減少｣の評価を行った回答の割合)}÷２
したがって､この割合がゼロの場合はその増加と減少が等しいことを示し､プラスになるほど増加が多く､逆にマイナスになるほど
減少が多いことを示す。
４.調査結果の概要
ア.国産材
(1) 製材用原木荷動き動向　Weight.Ｄ.Ｉ.
品目
28/6月
7月
8月
スギ
△ 6.3
△ 6.3
0.0
ヒノキ
△ 7.1 △ 21.4 △ 28.6
入荷動向
カラマツ
0.0
0.0
0.0
トドマツ
25.0
0.0
0.0
スギ
△ 12.5
12.5
6.3
ヒノキ
0.0
0.0
△ 7.1
消費動向
カラマツ
0.0
0.0
0.0
トドマツ
25.0
0.0
0.0
スギ
△ 14.3 △ 21.4 △ 21.4
ヒノキ
△ 14.3 △ 21.4 △ 21.4
在庫動向
カラマツ
0.0
0.0
0.0
トドマツ
0.0
0.0
0.0
(2) 製材原木価格動向　Weight.Ｄ.Ｉ.
品目
28/6月
7月
スギ
0.0
△ 6.3
ヒノキ
7.1
0.0
カラマツ
0.0
0.0
トドマツ
0.0
0.0
8月
6.3
0.0
0.0
0.0
・スギ原木の入荷は6月、7月のやや減少が、8
月は横ばい。ヒノキは3ヵ月連続して減少。カ
ラマツは3ヵ月連続して横ばい。トドマツは6月
の増加が、7月、8月は横ばい。
・スギ原木の消費は6月の減少が、7月、8月は
増加。ヒノキは6月、7月の横ばいが、8月は減
少。カラマツは3ヵ月連続して横ばい。トドマ
ツは6月の増加が、7月、8月は横ばい。
・スギ及びヒノキ原木の在庫は3ヵ月連続して
減少。カラマツ及びトドマツは3ヵ月連続して
横ばい
・スギ原木価格は6月の横ばいが、7月はやや
弱含み、8月はやや強含み。ヒノキは6月のや
や強含みが、7月、8月は横ばい。カラマツ及
びトドマツは3ヵ月連続して横ばい。
モニターからのコメント
'(原木荷動き）
・5月は使用量相当の原木が入荷でき、現在の在庫量は２カ月分。消費は、カラマツは順調な受注を維
持、トドマツは毎月安定で増減ない(北海道)。
・北海道の他の地域に比べ、比較的順調に入荷。フル生産で消費。入荷分を消費(北海道)。
・在庫が多いため仕入れを減らす。消費量は変わらず。在庫多いため減らす（近畿）。
・入荷は６月横ばい、８月頃減少すると予想、消費は横ばい、傷む時期なので丸太在庫減らす(中国)。
・ヒノキ原木の出材減少。製品出荷は通常通り、いつ原木高の製品安になるかと考えている。スギ原木は
少ないながら消費変わらず。製品通常通り(中国)。
・順調に入荷。製材ラインにトラブルで計画通り消費されない。在庫は大きな変化なし(中国)。
・入荷は梅雨に入りやや減少してきたような印象。天候等の影響もあって良材が減少してきている印象。
バイオマス事業等がいかに消費の下支えができるか次第（九州）。
・7月以降、梅雨時期のため集荷が減少し、入荷もやや減少。消費は7月、8月は残業中止でやや減少(九
州)。
（原木価格）
・小径はバイオマス、中径は合板との競合も今後は考えられる(北海道)。
・出材量は減少するが価格は変わらないと思う(近畿)。
・６月～７月にかけてやや上昇、８月は横ばい(中国)。
・ヒノキやや下落は、ヒノキ製品に価格面で勢いがみられないため(中国)。
・原木の出材量によるが製品の流れは相変わらず、どうなるか・・・(九州)。
・価格は横ばい(九州)。
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2016年6月29日
28年6月分
製材工場の荷動き･価格先行き動向調査 2
(3) 製材品荷動き動向　Weight.Ｄ.Ｉ.
品目
28/6月
7月
スギ
6.3
18.8
ヒノキ
17.9
14.3
生産動向
カラマツ
0.0
0.0
トドマツ
25.0
0.0
スギ
12.5
12.5
ヒノキ
21.4
7.1
出荷動向
カラマツ
－
－
トドマツ
0.0
0.0
スギ
6.3
6.3
ヒノキ
△ 7.1
14.3
在庫動向
カラマツ
0.0
0.0
トドマツ
25.0
0.0
8月
18.8
14.3
0.0
0.0
12.5
7.1
－
0.0
0.0
14.3
0.0
0.0
(4) 製材品出荷価格動向　Weight.Ｄ.Ｉ.
品目
28/6月
7月
△ 7.1 △ 6.3
柱角 KD10.5×3
△ 7.1 △ 7.1
柱角 KD12×3
0.0
0.0
通し柱 12×6
△ 10.0 △ 10.0
桁角
ス母屋角
0.0
0.0
ギタルキ
△ 10.0 △ 10.0
△ 7.1
0.0
間柱
△
10.0
△
10.0
ヌキ
△ 10.0 △ 10.0
平割
0.0 △ 12.5
ラミナ
△ 8.3 △ 8.3
柱角 KD10.5×3
△ 8.3 △ 8.3
柱角
KD12×3
ヒ
△ 8.3 △ 8.3
土台角 10.5×4
ノ
△ 25.0 △ 25.0
キ土台角 12×4
0.0
0.0
通し柱 12×6
0.0
0.0
ラミナ
カラマツ土台角10.5×4
－
－
0.0
0.0
〃　梱包仕組み板
〃　ラミナ
0.0
0.0
0.0
0.0
トドマツサンギ
8月
△ 6.3
0.0
0.0
0.0
0.0
△ 10.0
0.0
△ 10.0
△ 10.0
0.0
△ 8.3
△ 8.3
△ 8.3
△ 25.0
0.0
0.0
－
0.0
0.0
0.0
・スギ及びヒノキの製材品の生産は3ヵ月連続
して増加。カラマツは3ヵ月連続して横ばい。
トドマツは6月の増加が、7月、8月は横ばい。
・スギ及びヒノキの製材品の出荷は3ヵ月連続
して増加。トドマツは3ヵ月連続して横ばい。
・スギ製材品の在庫は6月、7月のやや増加が、
8月は横ばい。ヒノキは6月の減少が、7月、8月
は増加。カラマツは3ヵ月連続して横ばい。ト
ドマツは6月の増加が、7月、8月は横ばい。
・スギ製材品の価格は、通し柱及び母屋角が
3ヵ月連続して横ばい。それ以外のスギ製材品
は、総じて弱含み、一部に横ばい。
・ヒノキの製材品価格は、柱角及び10,5cm土台
角はやや弱含み、12cm土台角は弱含み、通し柱
及びラミナは3ヵ月連続して横ばい。
・カラマツ梱包仕組み板及びラミナは、3ヵ月
連続して横ばい。
・トドマツサンギは、3ヵ月連続して横ばい。
モニターからのコメント
（製材品荷動）
・出荷は製品ごとに波があり。サンギは低調（堅調）。一般建築材、低調も需要期に向け増産体制(北海
道)。
・スギは在庫調整のため、ヒノキは止まっていた注文が動き出したため、生産はやや増加。出荷は比較的
順調に推移。販売不振から売り込みが多い、原木在庫整理に伴う製品の発生により一時的に在庫増(近
畿)。
・生産・出荷はほぼ横ばい、８月は落ちる。在庫は横ばい(中国)。
・生産は大きな変化なし。出荷は問い合わせが増えたような気がするが、単価的に低調。スギ柱の在庫少
ない(中国)。
・生産・出荷については、製品市場は相変わらず低調だが、プレカット工場は忙しさに差がでている状
況。消費税がどう影響するか注視する必要あり。全国的にやや在庫過多な状況は変わらず(九州)。
・夏季の間、残業中止で生産はやや減少。梅雨で出荷も7月、8月はやや減少(九州)。
・野地板の動き活発、震災の影響か？(九州)。
（製材品出荷価格動向）
・間伐値下げにてラミナも同様。その他アイテムは大きな変動なし(近畿)。
・ヒノキ変動なし(中国)。
・スギ製品は柱角の強気販売が出来たないので横ばい。ヒノキ柱、土台に根強い需要があるが、あくまで
単価が安ければの話と思われる。ヒノキ　4m　120mm×120mm土台の勢いがない(中国)。
・ヒノキは販売不振、需要減退でやや下落(九州)。
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2016年6月29日
28年6月分
製材工場の荷動き･価格先行き動向調査 3
イ.外材
(1) 製材用原木の荷動き動向　Weight.Ｄ.Ｉ.
品目
28/6月
7月
8月
米マツ丸太
0.0
0.0 △ 100.0
仕
ＮＺラジアータ
△ 50.0 △ 50.0 △ 50.0
入
－
－
－
動北洋エゾマツ丸太
北洋アカマツ丸太
－
－
－
向
北洋アカマツ原板
－
－
－
米マツ丸太
0.0
0.0 △ 100.0
消
ＮＺラジアータ
△ 50.0 △ 50.0 △ 50.0
費
－
－
－
動北洋エゾマツ丸太
－
－
－
向北洋アカマツ丸太
北洋アカマツ原板
－
－
－
米マツ丸太
0.0
0.0
0.0
在
ＮＺラジアータ
0.0
0.0
0.0
庫
北洋エゾマツ丸太
－
－
－
動
－
－
－
向北洋アカマツ丸太
北洋アカマツ原板
－
－
－
(2)製材用原木等購入価格動向　Weight.Ｄ.Ｉ.
品目
28/6月
7月
8月
米マツ丸太
△ 50.0 △ 50.0
0.0
ＮＺラジアータ丸太
0.0
50.0
50.0
北洋エゾマツ丸太
－
－
－
北洋アカマツ丸太
－
－
－
北洋アカマツ原板
－
－
－
・米マツ丸太の仕入れは6月、7月の横ばい
が、8月は減少。ＮＺラジアータ丸太は3ヵ
月連続して減少。
・米マツ丸太の消費は6月、7月の横ばい
が、8月は減少。ＮＺラジアータ丸太は3ヵ
月連続して減少。
・米マツ丸太及びＮＺラジアータ丸太の在
庫は、3ヵ月連続して横ばい。
・米マツ丸太の価格は6月、7月の弱含み
が、8月は横ばい。ラジアータ丸太は6月の
横ばいが、7月、8月は強含み。
モニターからのコメント
（原木荷動）
・5月～6月と荷動き悪い、7月までは減産が続くと思う。輸出量減（中国）。
（原木価格動向）
・6月着船よりUS＄9/m3値上がり（中国）。
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2016年6月29日
28年6月分
製材工場の荷動き･価格先行き動向調査 4
(3) 製材品の荷動き動向　品目
生米マツ製材品
産ＮＺラジアータ製材品
動北洋エゾマツ製材品
向北洋アカマツ製材品
出米マツ製材品
荷ＮＺラジアータ製材品
動北洋エゾマツ製材品
向北洋アカマツ製材品
在米マツ製材品
庫ＮＺラジアータ製材品
動北洋エゾマツ製材品
向北洋アカマツ製材品
Weight.Ｄ.Ｉ.
28/6月
7月
0.0
0.0
△ 50.0 △ 50.0
－
－
－
－
50.0
50.0
△ 50.0 △ 50.0
－
－
－
－
50.0
50.0
0.0
50.0
－
－
－
－
8月
△ 100.0
△ 50.0
－
－
△ 100.0
△ 50.0
－
－
0.0
50.0
－
－
(4)製材品の出荷価格動向　Weight.Ｄ.Ｉ.
品目
28/6月
7月
0.0
0.0
米マツ平角
0.0
0.0
米マツ正角
0.0
0.0
米マツ小割
－
－
北洋エゾマツタルキ
－
－
北洋アカマツタルキ
0.0
0.0
ＮＺ梱包材(割板)
0.0
0.0
ＮＺ梱包材(割角)
0.0
0.0
ＮＺ土木用材
－
－
その他
8月
0.0
0.0
0.0
－
－
0.0
0.0
0.0
－
・米マツ製材品の生産は6月、7月の横ば
いが、8月は減少。ＮＺラジアータは3ヵ
月連続して減少。
・米マツ製材品の出荷は6月、7月の増加
が、8月は減少。ＮＺラジアータは3ヵ月
連続して減少。
・米マツ製材品の在庫は6月、7月の増加
が、8月は横ばい。ＮＺラジアータは6月
の横ばいが、7月、8月は増加。
・米マツ平角、正角及び小割の価格は
3ヵ月連続して横ばい。
・ＮＺ梱包材(割板・割角)及び土木用材
の価格は3ヵ月連続して横ばい。
モニターからのコメント
（製材品荷動き）
・5月～6月と荷動き悪い、7月までは減産が続くと思う。輸出量減（中国）。
（製材品出荷価格動向）
・5月～6月と荷動き悪い、7月までは減産が続くと思う。輸出量減（中国）。
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