第113期株主通信を掲載。

第
期
株主通 信
● 平成27年4月1日から平成28年3月31日まで ●
人と技術の架け橋
人間には人間性を、機械には効率を
社 是
吾々は社業を通じて、社会に貢献することをモットーとする。
吾々はその繁栄を常に怠りなき商品の開発と
たゆみなき販路の開拓によって達成させる。
Mission Statement
Our
Mission
Our
Vision
Our
Concept
私達は、長年機械と技術の総合商社として培った技術力を生かし、最適商品のマネジメントに
より、産業界の顧客に新たな価値を提供します。
私達は、機械と技術の総合商社として、産業界の未来価値創造企業を目指します。
Advanced Technology for Optimum Machinery
( 最 先 端 の 技 術 で 最 適 な 機 械をお 客 様 に 提 供します )
1. 私達は、社会に対する公正さを堅持し、地球環境の保全等社会の要請への積極的な対応に
より、企業の社会的責任を全うします。
2. 私達は、顧客への最適商品の供給を通じて、産業界の発展に寄与し、社会に貢献します。
3. 私達は、常に世界のトレンドと市場のニーズに目を向けて、先端技術商品を取り込み、新市場
の開拓を行い、顧客とメーカーの信頼に応えます。
4. 私達は、情報力、技術力、提案力を常に錬磨し、結集して、価値を創造し、企業価値を高め
て株主の負託に応えます。
1
株主の皆様へ
株 主 の 皆 様には、 平 素より格 別 のご高 配を賜り厚く御 礼
申し上げます。
おかげさまで、当社は本年10月1日に創業100周年を迎えます。
これもひとえに株 主 の 皆 様 からのご 支 援 の 賜と厚く御 礼
申し上げます。
ここに当企業グループの第113期(平成27年4月1日から
平成28年3月31日まで)の概況をご報告いたします。
今 後とも、 役 職 員 一 同 、 社 業 の 発 展に専 心 努 力いたし
てまいりますので、 相 変 わらぬご支 援ご鞭 撻を賜りますよう
お願 いいたします 。
平成28年6月 取締役社長 椿本
哲也
当期の連結業績の概況について
来期の連結業績の見通しについて
当期の我が国経済は、企業収益においては比較的
堅調であったものの、個人消費は力強さを欠き、企
業の設備投資意欲も弱含みで推移いたしました。
世界経済は、米国では底堅く、欧州でも緩やかな
景気回復が見られましたが、アジア新興国の成長鈍
化に国際情勢の不安も加え、不透明な状況で推移い
たしました。
このような中、当企業グループでは、比較的設備
投資意欲の堅調な業界に対し、営業協業体制を強化
し、積極的な営業展開を行いました結果、売上高は
前期を上回ることができました。
営業利益、経常利益についても前期に比べ増益と
なり、親会社株主に帰属する当期純利益においては、
連結ベースで過去最高益となりました。
当企業グループにおきましては、来期は創業100
周年を迎える期であります。グループの総合力を発
揮し、エリア体制を更に充実させ、新商品の発掘、
既存顧客への深耕と新規顧客の拡大をはかり、積極
的な営業展開を推進してまいります。
第114期業績予想
売上高
900億円
前期比 101.
5%
営業利益
23億50百万円
前期比 102.
3%
経常利益
24億80百万円
前期比 102.
1%
親会社株主に帰属する
当期純利益
15億80百万円
前期比 102.
8%
2
財務ハイライト(連結)
売上高の推移
887 11
億
百万円
●
(前期比 102.2 % )
当企業グループをとりまく設備投資マインドは、いまひとつ
盛り上がりを欠いていますが、当企業グループでは、好調な
業種を中心に積極的な営業展開をはかっています。この結果、
3期連続して増収となりました。
(単位:百万円)
82,134
第
111 期
86,806
第
112 期
88,711
第
113 期
経常利益の推移
24 28
億
百万円
●
(前期比 102.6 % )
売上高の増加や営業経費の節減努力などの結果、売上総
利益や営業利益も増益基調が続いております。また、営業外
収益でも、受取配当金が増加しており、経常利益につきまし
ても、3期連続して増益となりました。
(単位:百万円)
2,216
第
111 期
2,366
第
112 期
2,428
第
113 期
親会社株主に帰属する当期純利益の推移
15 36
億
百万円
●
(前期比 107.6 % )
経常利益の増益基調を受け、当期純利益につきましても、
増益基調となっております。若干の特別利益や特別損失の計
上はあるものの、経常利益の増益基調を引き継いでおりま
す。第113期の親会社株主に帰属する当期純利益は、連結で
過去最高益となりました。
3
(単位:百万円)
1,483
第
111 期
1,427
第
112 期
1,536
第
113 期
配当金の推移
)●
年 13 ( 普通配当 10 円
記念 配当 3 円 円
第111期は、期末配当につきましては、普通配当5円に加
え、社名変更70周年の記念配当3円を合わせまして、8円と
させていただきました。第113期は、本年10月に創業100周
年を迎えることから期末配当につきましては、普通配当7円に
加え、記念配当3円を付加した10円とさせていただきました。
中間
期末
記念
11
3
3
111 期
13
3
10
7
5
第
(単位:円/1株)
7
3
3
第
112 期
第
113 期
1株当たり当期純利益の推移
48.29 ●
円
当期純利益の増益基調を受け、1株当たり当期純利益も増益
基調となっております。第111期は、組織再編に伴う特別利益
があったため一時的に増額していますが、第113期は特殊要因
もなく、着実に増益となっています。
(単位:円)
48.29
46.12
第
111 期
44.41
第
112 期
第
113 期
純資産の推移
167 35
億
百万円
●
純資産のうち、その他有価証券評価差額金が前期に比べ減
額となり、第113期の純資産は減少いたしました。しかしなが
ら、株主資本につきましては、3期連続で増加しております。
自己資本比率につきましても、31.2%となりました。
(単位:百万円)
14,717
第
111 期
17,527
第
112 期
16,735
第
113 期
4
トピックス
Product File
Topics
Topics.
1
Topics.
2
ニューウォーター
プロジェクトへの取組み 育児、介護の分野で活躍
ツバコーの産業資材
慢性的な水不足問題を抱えるシンガポール政府は、国
“紙おむつ”に求められる基本機能は『吸収』
『固める』
策として水資源確保のため、
“ NEWater Project”とい
う、下水2次処理水回収プラントの建造に力を入れてい
ます。
『漏れ防止』
『蒸れ防止』ですが、最近では特に大人用おむ
つの用途が拡大しており、さらに『快適性』
『 運動機能』
『取扱い易さ』等の要求が高まり、メーカーの新商品開発
当社は、このプラント建造について旭化成㈱のマイク
が進む中で、当社の資材提案力が生かされています。紙
ローザ ®(中空糸膜)を供給し、水不足の解消に一役買っ
おむつ製品用に、メイン商材の不織布を始め、透湿フィル
ております。
ム、ウレタン弾性糸、複合素材、印刷加工品の販売をして
今後もプラントの建造は継続し、有望な市場として
います。
旭化成㈱とのコラボにて販売拡大に取り組んでおります。
紙おむつの販売については、インバウンド需要、高齢化
によって、子供用/大人用共に好調であり、今後も資材の
継続した販売増加が見込まれます。
NEWater Project
紙おむつ
Bedok NEWater Plant
5
素材となる不織布原反
Topics.
3
Topics.
“見えない”を解決
真空で使えるCMOSカメラ
4
医療分野でも貢献
ラボストッカ 150
産業界では、半導体や液晶などの品質向上のため、真
東京大学医科学研究所様向けに、文部科学省の委託
空中で加工する製品は多く、加工の過程を監視して作業
事業である「オーダーメイド医療の実現プログラム」の新
していますが、一般的なカメラでは真空チャンパー(容
たな試みとして、約30万症例分の生体試料保管を目的
器)の外からの監視しかできず、これではガラス越しや観
として納入した装置です。本装置は、㈱椿本チエイン製で
察距離が遠いなど『見えない』
『 わからない』という課題
あり、世界初となる生体試料や細胞を保存するのに適し
がありました。
たマイナス150℃環境下で安定的に保管、入庫・出庫作
当社の提案する、CMOSカメラ(真空環境対応)では、
業を曝露(ばくろ)させる事なくロボットによる自動ピッ
真空内に直接カメラを設置することができるため、この
キングを可能としました。
課題を解決し「モノ」づくりに貢献しています。
今後、オーダーメイド医療や再生医療が進んでいく中、
公共機関だけでなく民間企業でも十分ニーズの高い装置
です。
C MO Sカメラ
カメラ先端部
ラボストッカ
6
セグメント別売上高 東日本本部
東日本本部
(単位:百万円)
33,041
32,151
前期比
102.8%
第
112 期
第
大阪本社(本店)
東京本社
横浜支店
名古屋支店
営業所
グループ会社
113 期
西日本本部
(単位:百万円)
37,040
36,316
前期比
102.0%
第
112 期
第
113 期
開発戦略本部
(単位:百万円)
18,338 18,630
前期比
101.6%
第
112 期
第
113 期
現地法人
シンガポール、タイ、中国
香港、韓国、インドネシア
駐在員事務所
インドネシア、ベトナム
東日本本部は、①東関東・北日本SD②西関
東・信越SD③神奈川・山梨SDの3エリアと5
つの販売会社により地域密着、顧客密着の営
業を展開しております。
日本郵便を始めとしてロジスティクス関連
業界の活発な投資に支えられ物流センターの
仕分設備、又コンビニ拠点の拡大に伴う、食品
業界の工場内設備等が好調。環境エネルギー
分野では、太陽光発電、バイオマス発電の各設
備、風力発電設備のコア商品供給を行ってお
り、震災復興への貢献として、防潮堤設備への
主要部品を納入しております。国立大学の医
療研究の分野へは、㈱椿本チエイン製の世界
初のマイナス150℃の生体試料保管・ピッキン
グシステムを納
入致しました。
当本部の売上
高 は 、330億
41百万円で 全
社の37.2%を
占めています。
物流センター 仕分設備
SD…Sales Division
7
西日本本部
開発戦略本部
西日本本部は、①名古屋支店②京滋北陸S
D③関西九州SD④中四国SDの4エリアと6
つの販売会社で顧客需要に対応しておりま
す。
名古屋支店では、自動車関連部品、航空機
製造設備の受注が好調。他の3エリアにおいて
もエリアごとの特徴・需要にきめ細かく応える
戦略で「顧客に新たな価値を提供する」ことを
目標に展 開しております 。精 密 機 器 分 野 や
シールドマシン等重機械並びに製鉄業界顧客
への機構部品供給も堅調に推移したほか、建
機・住宅産業・バイオマス発電・タイヤ製造設
備・鉄道整備ハンドリング分野等への設備納
入も順調でした。
当本部の売上高は、370億40百万円で全
社の41.8%を占めています。
開発戦略本部は、海外ビジネスやマテリアル
(産業素材)ビジネス、先端技術開発を担当。
テクノマテBDでは、高齢化やインバウンド需
要 を 背景に 、介 護・安 全衛 生・医 療・アメニ
ティー向けの用途提案で不織布及び樹脂製品
の販売が順調。SRSBD(海外事業)は6カ国
(9拠点)を前線とし、将来TPP発効で需要が
増すであろうエリアへのツバコー商品の供給
を行うと共に海外進出の加速する日系企業へ
も国内同様のサービス供給を目指していま
す。センシング・画像処理ビジネスを推進する
ATOMBDでは、IT、自動車、鉄鋼業界向け
に高温度計測カメラ、溶接可視化システムが
好調で、開発商品である「真空環境対応カメ
ラ」は今後の拡大が期待されます。
当本部の売上高は、186億30百万円で全
社の21.0%を占めています。
大型減速機ギアボックス(台湾製)
機体整備場
省エネ倉庫システム(韓国製)
BD…Business Development
8
財務データ(連結財務情報)
連結貸借対照表(要旨)
(単位:百万円)
第112期
科 目
第113期
流動資産
44,024
41,889
固定資産
13,915
10,943
資産合計
57,939
52,833
負債の部
流動負債
37,067
33,574
固定負債
3,345
2,523
負債合計
40,412
36,098
純資産の部
(
科 目
(平成27年3月31日) (平成28年3月31日)
資産の部
(単位:百万円)
第112期
自 平成26年4月 1日
至 平成27年3月31日
)(
第113期
自 平成27年4月 1日
至 平成28年3月31日
売上高
86,806
88,711
売上原価
75,325
76,732
売上総利益
11,480
11,979
販売費及び一般管理費
9,320
9,681
営業利益
2,160
2,298
営業外収益
291
302
営業外費用
85
172
経常利益
2,366
2,428
特別利益
10
37
特別損失
30
23
2,346
2,442
824
871
58
△5
1,463
1,575
税金等調整前
当期純利益
株主資本
12,604
13,820
4,700
2,685
223
229
純資産合計
17,527
16,735
非支配株主に帰属する
当期純利益
35
39
負債及び純資産合計
57,939
52,833
親会社株主に帰属する
当期純利益
1,427
1,536
その他の包括利益累計額
非支配株主持分
(注)百万円未満は切り捨てて表示しております。
9
連結損益計算書(要旨)
法人税、住民税及び事業税
法人税等調整額
当期純利益
)
(注)百万円未満は切り捨てて表示しております。
企業・株式データ
会社の概要 (平成28年3月31日現在)
社
名
椿本興業株式会社
創
業
大正 5 年10月 1 日
設
立
昭和13年 1 月10日
金
2,945,915,516円
数
675名
(連結)
資
従
本
業
員
営
業
内
● 各種機械器具およびその部分品ならびに付属品の販売業
容
● 各種運搬機械同付属品の販売ならびに運搬機械装置の
設計、製作および販売業
● 上記に付帯する据付ならびに工事請負業
● 金属製品、化学製品、窯業製品、木材製品、繊維製品、油脂
製品の販売業
● 土木建築工事の測量、設計、管理および請負業
● 上記各営業内容に関する付帯事業
役員 (平成28年6月29日現在)
代表取締役社長
代 表 取 締 役
専務執行役員
椿本 哲也
石関 春夫
営業総括 兼 開発戦略総括
兼 技術室担当
取締役常務執行役員
春日部 博
管理総括(内部監査担当)
兼 経営戦略本部 情報管理室長
取締役常務執行役員
取締役常務執行役員
伊藤 弘幸
北 村 完
東日本本部長
西日本本部長
取締役執行役員
経営戦略本部長
香 田 昌 司 (企画・広報・コンプライアンス
担当)
取 締 役( 社 外 )
取 締 役( 社 外 )
常 勤 監 査 役
常 勤 監 査 役
常勤監査役(社外)
監 査 役( 社 外 )
新 健 一
二宮 秀樹
山 北 薫
大河原 治
牛田 雅也
山本 直道
開発戦略本部 副本部長
(テクノマテ担当)
常務執行役員
山村純一郎
常務執行役員
京 谷 豊
常務執行役員
藤重 卓一
東日本営業本部長(施工管理担当)
兼 開発戦略本部 副本部長
(ATOMBD担当)兼 ATOMBD長
常務執
執 行
執 行
執 行
西日本営業本部長(施工管理担当)
名古屋支店長(施工管理担当)
購買部長
開発戦略本部 副本部長(SRS担当)
行役
役
役
役
員
員
員
員
纐纈 准志
磯部 好伸
上山 祥郎
中村 俊裕
執
行
役
員
植田 裕照
執
行
役
員
藤井 誠人
横浜支店長
管理本部 副本部長
(人事・総務担当)
管理本部 副本部長(財経担当)
兼 財経部長
株式の分布状況 (平成28年3月31日現在)
発行済株式総数
■所有数別(株式数)
100単元以上
71.2%
32,489,845株
株
50単元以上 1 単元以上
1.9%
10.1%
1単元未満
10単元以上
0.4%
11.1%
5単元以上
5.3%
主
総
数
3,607名
■所有者別(株式数)
金融機関
22.5%
証券会社
1.2%
保険会社 その他法人 外国人
12.4% 26.9%
8.9%
個人・その他
28.1%
■地域別(株式数)
外国
関東
42.1%
8.8%
近畿
35.5%
中部
北海道・
四国 東北
3.6%0.5%
中国
九州・
沖縄
5.4% 3.0% 1.1%
10
株主メモ
事
業
年
度
定 時 株 主 総 会
定時株主総会基準日
毎年4月1日から翌年3月31日
株主名簿管理人
毎年6月
および特別口座管理機関
毎年3月31日
郵便物送付先
(定時株主総会において権利を行使す
べき株主の確定日)
電話照会先
そのほか、必要ある場合は取締役会の
決議によりあらかじめ公告いたします。
公 告 の 方 法
配 当 受 領 株 主 確 定日
期末配当
中間配当
毎年3月31日
毎年9月30日
単 元 株 式 数
上 場 取 引 所
1,000株
株式会社東京証券取引所 市場第1部
東京都千代田区丸の内一丁目4番1号
三井住友信託銀行株式会社
〒168-0063
東京都杉並区和泉二丁目8番4号
三井住友信託銀行株式会社 証券代行部
電話 0120-782-031
(フリーダイヤル)
電子公告により公告いたします。
(http://www.tsubaki.co.jp/denshi.htm)
ただし、事故その他やむを得ない事由に
よって電子公告による公告をすることが
できない場合は、日本経済新聞に掲載い
たします。
株主様へのお知らせ
●単元未満株式をご所有の株主様へ
当社は単元未満株式(1,000株未満の株式)の買取・買増請求制度を採用しております。
単元未満株式の買取・買増請求のお手続きをご希望の株主様は、次の窓口までお申出ください。
<お申出先>
・証券会社等の口座で単元未満株式をご所有の株主様… お取引の証券会社等
・特別口座で単元未満株式をご所有の株主様… 三井住友信託銀行株式会社
〒530-0001 大阪市北区梅田三丁目3番20号(明治安田生命大阪梅田ビル)
TEL 06-4795-8800(代表)
http://www.tsubaki.co.jp/
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植物油インキを使用しています。