河川浚渫土砂の有効利用に関する技術提案公募要領 ∼ 土 質 改 良 ∼ 福井県土木部河川課 この要領は、河川浚渫土砂の有効利用に関する技術提案を広く募集するために必要な事項を定める ものである。 1 公募の目的 福井県管理河川での浚渫は年間約4万㎥を実施しているが、下記のような課題があり、公共事業 への流用など再利用されているのは4割程度にとどまっている。また、再利用されない浚渫土砂に ついては、処分に多額の費用を要するなどコスト面での課題もある。 一方、浚渫土砂には、骨材として利用できる材料を含んでおり、資源として有効活用できれば、 山砂利採取の代替となり環境負荷を軽減することが可能と考えられることから、浚渫土砂の処分に かかるコストの低減を図りつつ、利活用をさらに進めることが必要である。 (課題) ・含水比の高い粘土や泥土が多く、草等の混入もあるため、再利用が困難。 ・浚渫現場が点在し1箇所当たりの平均浚渫土量は600㎥と少ない。 ・河川幅が狭く河川敷に土砂を仮置きする場所が無い。 今回、これらの課題に対処し、従来まで処分されていた河川浚渫土砂の有効利用と浚渫工事のコ スト低減を図ることを目的として、河川浚渫土砂の有効利用に関する技術提案を募集するものであ る。 2 公募する技術 (1) 公募技術の概要 処分地へ搬出されている第3種および第4種建設発生土に該当する浚渫土(粘性土およ びこれに準ずるもの)について、土質改良を行うことにより、第2種建設発生土と同等以 上の適応性に改良し、公共事業等へ利用可能なものとする技術。 なお、募集する技術は、アイデア段階の技術や技術開発段階のもの、また既に確立して いる技術まで広く募集します。 (2) 公募技術の要求内容 1)第3種および第4種建設発生土に該当する浚渫土(粘性土およびこれに準ずるもの)を、 第2種建設発生土と同等以上の適応性に改良する技術 2)改良した土砂は、河川築堤や道路用盛土、工作物の埋戻し等、公共事業等へ利用可能なも のであること 3)利活用後に第三者や周辺環境に悪影響をおよぼさない技術 4)利活用後に特別な維持管理を要しない技術 5)施工費用の上限は設けないが、経済性に関する資料を提出できること (3) 応募技術の取扱い等 1)応募された技術は、河川浚渫土砂利活用促進検討会(以下「検討会」という。 )において、 1 審査・選考・評価を行います。評価結果や応募技術について開示しても問題がないこと。 2)応募技術を公共工事等に活用する上で、関係する法令に適合していること。 3)応募技術に係わる特許権等の権利について問題が生じないこと。 4)応募技術を公表する場合は、事前に応募者に協議し同意をもらうこととします。 3 応募資格 この技術提案に応募できる者は、次の(1)から(3)のいずれかの要件を満たし、かつ、 (4) から(6)の全ての要件を満たす者とします。 技術提案の参加申請に際し、その証となる証明書等を添付してください。 (1) 日本に登記されている民間企業。 (2) 研究を主な事業目的としている、特例民法法人並びに一般社団法人、一般財団法人、公益 社団法人及び公益財団法人、又は当該法人に所属する研究者。 (3) 大学等の研究機関の研究者。 (4) 応募技術を基にした業務を実施する上で必要な能力を有する者であること。 (5) 募集期限の日において、福井県および国土交通省から指名停止措置を受けている者でない こと。 (6) 宗教活動や政治活動を主たる目的とするもの、もしくは暴力団または暴力団員の統制下に あるものでないこと。 なお、要件を満たさないと判明した段階で、応募資格を取り消します。 4 応募方法 (1) 資料の作成及び提出 応募資料は、別添応募資料作成要領に基づき作成し、郵送または持参にて提出してくだ さい。 (2) 提出(郵送)先 福井県土木部河川課河川整備 G「河川浚渫土砂の有効利用に関する技術提案公募担当」宛 〒910−8580 福井県福井市大手3丁目17−1 電話 0776−20−0481(直通) FAX 0776−20−0696 5 公募期間 平成28年6月28日(火)∼平成28年8月10日(水) (当日消印有効) 6 スケジュール(予定) 平成 28 年 9 月 検討会において応募技術の審査・選考 平成 28 年 10 月∼平成 29 年 1 月 選考された技術の試行や技術開発・設計等の実施 平成 29 年 2 月 検討会において試行結果および技術開発・設計結果等を 評価 平成 29 年 4 月以降 検討会で優れた技術と評価されたものは、福井県が研究 を支援。 2 7 ヒアリング 提出された応募資料で詳細な確認が必要な場合は、ヒアリング等を実施することがあります。 なお、ヒアリングを実施する場合は、ヒアリング等の実施時期、方法及び内容について別途連絡 します。 8 技術の選考 (1) 選考の方法 応募技術の選考は検討会で行います。 選考に関する検討会は非公開とします。 検討会での審査の経過に関する問合せには応じませんので予めご了承ください。 (2)選考の視点 応募資料に基づき、以下の視点から経済性も考慮しながら総合的に審査をします。 1)浚渫土砂を利活用する技術として適応性があること。 2)浚渫土砂を利活用する場合の安全性に問題がないこと。 3)浚渫土砂を利活用する場合に環境へ配慮されていること。 9 選考結果 (1) 選考結果の通知 応募者に対して選考されたか否かについて文書で通知します。 また、選考された技術は、応募者の同意を得たうえで、技術の概要を福井県ホームペー ジ上に公表します。 (2) 選考通知の取り消し 選考の通知を受けた者が次のいずれかに該当することが判明した場合は、通知の全部ま たは一部を取り消すことがあります。 1)選考の通知を受けたものが、虚偽その他不正な手段により選考されたことが判明した とき。 2)選考の通知を受けた者から取り消しの申請があったとき。 3)その他、選考通知の取り消しが必要と認められたとき。 10 試行 (1) 試行箇所、時期 試行は検討会で選考された技術について行います。 また、試行は福井県管理河川で行います。詳細箇所、時期等については、技術選考後に 別途、ご連絡いたします。 (2) 試行形態、条件 1) 福井県発注の河川浚渫工事において、検討会で選考した技術を指定することにより試 行します。 2) 試行は応募者と福井県の協議のもとに実施します。 福井県が試行する場合は、応募者と協議を行い、協議のもとに試行を実施します。 3 応募者が試行する場合は、実施内容について協議を行い、協議のもとに福井県が試行 フィールドを提供します。なお、試行の結果は福井県へ報告して下さい。 3) 試行に使用する浚渫土砂は50㎥程度を想定しています。 4) 試行に当たっては関係する法令等を順守すること。 (3) 試行結果 試行した結果は、検討会において評価します。 試行の結果、優良と認められた技術については表彰します。 選考された技術については、福井県版利活用策の提言書(仮)に掲載します。 また、検討会で評価し、支援することが妥当と判断された技術は平成29年度以降に福 井県が研究を支援します。 11 知的財産権の帰属等 研究開発により生じた特許権等の知的財産権は応募者に帰属します。ただし、福井県と共同 で研究開発した場合は、特許を受ける権利は福井県と共有することとなります。 12 その他 (1) 第2種∼第4種建設発生土とは国土交通省通達「発生土利用基準について」 (国官技第11 2号、国官総第309号、国営計第59号、平成18年8月10日)による。 (2) 資料の作成提出及びヒアリングに要する費用は、応募者の負担とします。 (3) 応募された資料は、技術の選考以外に無断で使用することはありません。 (4) 応募された資料は返却いたしません。 (5) 選考の過程において、応募者には応募技術に関する追加資料の提出を依頼する場合があり ます。 (6) 選考された技術の試行にあたり、応募者にはその技術に関する詳細な技術資料の提供を依 頼する場合があります。 (7) 募集内容に関する問い合わせに関しては以下の通り受け付けます。 1)問い合わせ先 福井県土木部河川課 所在地 〒910−8580 福井県福井市大手3丁目17−1 連絡先 電話 0776−20−0481(直通) FAX 0776−20−0696 (土・日・祝日を除く午前8時30分から午後5時15分まで) 2)期間 平成28年6月28日(火)∼平成28年8月10日(水) 3)受付方法 面談、電話、FAX(様式自由)にて受け付けます。 4
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