(別添) フォークリフトを使用する事業者の方へ フォークリフト作業に係る労働災害防止対策 新居浜労働基準監督署 フォークリフトは、重量物の運搬作業を効率化し、人力運搬に伴う災害防止に役立つ反面、 その構造上の特性に基づく危険性や誤った使用によって災害が発生し、中には重篤な災害に至る ものも発生しております。災害の多くが、荷の過積載、高速度の急旋回等による車輌の転倒、視 野の限界による歩行者などとの接触、不完全な荷の積み方・未熟な運転操作等による積荷の落下 等によるものであります。 フォークリフト作業に係る労働災害を防止するため、次の事項の徹底をお願いします。 □ フォークリフト運転技能講習修了者等を業務に就かせること。 最大荷重が1t以上のフォークリフトは、フォークリフト運転技能講習修了者に運転させ ること。 (最大荷重1t未満については、フォークリフト運転技能講習修了者又は特別教育修了者) □ 特定自主検査、月例検査及び作業開始前点検を確実に実施すること。 「特定自主検査」を実施したときは、検査標章を貼付し、 検査結果を3年間保存すること。 月例検査結果についても、3年間保存すること。 □ 許容荷重以上の荷を積載させないこと。 □ 構内における制限速度を定め、それにより作業を行わせること。 □ 方向指示器、警報装置等を備えること。 □ 作業計画を立て、それに基づいて作業指揮者に作業を指揮させること。 □ 強固なヘッドガードを備えること。 □ フォークリフトを作業者の昇降等主たる用途外の用途に使用させないこ と。 運転者に次の事項を遵守させるよう指導すること。 1 補助席がある場合を除き、他の者をフォークリフトに便乗させないこと。 2 フォークの抜き差しを正しく行うこと。 3 マストを前傾の状態で、積荷を上昇させ又は走行しないこと。 4 なるべくフォークの高さを低くし、視界を十分取って走行すること。 なお、フォークの下面又は荷端は、走行する床面より20cm以内の高 さに保つのがよいこと。 5 大きな荷を運搬するときは、バック運転するか又は誘導者の誘導により 行うこと。 6 発進するときは、フォークリフトの直前及び直後に労働者がいないこと を確認し、また、走行中は進行方向の安全を十分に確認すること。 7 小さな半径で旋回するときは、周囲の安全を確認し、かつ、速度を十分 落とすこと。 8 交差点、建物の出入口その他の見通しの悪いところでは、一時停止して 左右の確認をすること。 9 急激な発進、停止及び高速な急旋回をしないこと。 10 急激なマストの前後傾操作及び下降中のフォークの急停止をしないこ と。 11 荷を積んで坂道等を走行する場合においては、登るときは前進運転し、 降りるときはバック運転をすること。 12 フォークリフトを離れるときは、逸走防止装置を確実にし、フォークを 最低下降位置に置くこと。 また、鍵は抜き、確実に保管しておくこと。 13 燃料を補給するときは、エンジンを停止して行なうこと。
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