パラボリック時間差トレ-ド法

パラボリック時間差トレ-ド法
チャ-トを参考にしているほかのトレ-ダ-の先
を行き、先行者利益を手に入れる方法
パラボリックは一部のトレ-ダ-が使っている指標です
が、それを参考にしているトレ-ダ-やほかの投資家に先ん
じる方法があります。これはパラボリックの指標が持つ特性
と重なり合っているのですが、パラボリックの最大の欠点は
サインが現れるのが遅いことです。
もともとパラボリックは遅行指標なのでグランビルの移
動平均線よりさらに売り買いのサインが出るのが遅かった
りします。これは場合によっては致命的な欠点になります。
大相場なら少し遅いくらいのエントリ-がいいのですが、も
み合い相場ではできるだけ早いエントリ-・利確が要求され
ます。
このサインが出るのが遅い特徴はパラメ-タ-をどのよ
うにいじっても改善することはできません。それどころか無
理に数値を変えれば妙なところで売り買いのサインがでる
ようになってしまいます。いわゆる「ダマシ」が起きてしま
います。
一見、どうしようもないようですがパラボリックを使って
一足早く仕掛ける方法はあるのです。それは違った基本時間
のチャ-トを同時に使うことです。
【暴落日足】
上は先日のイギリス国民投票の時の日足ですが、一日で大
きな大陰線が出ています。しかしこれは日足レベルで売り転
換したところからは仕掛けられないし買戻しのリスクもあ
ります。つまりこのような急な動きでは日足のパラボリック
をみていたのでは遅すぎるのです。
このようなときに、日足よりも短い時間間隔のチャ-トで
はどうなるでしょうか。
【国民投票当日
五分足】
このように五分足だと一日の動きが手に取るようにわか
ります。ちゃんと時間帯で売り買いのシグナルが出てしかも
的中しています。
もちろん、常に五分足だとデイトレ-ド並の売買の頻度に
なってしまいますが特に重要なときには短い感覚のチャ-
トを持ち出してきて判断をするということが重要になって
きます。
【暴落と反騰
一時間足】
一時間足ですが、暴落の時はすこしサインが遅く出ていま
す。反騰の時はいったん終値付近で買い転換した部分がダマ
シになった後、その後の押し目が SAR を下回らなかったこ
とで買い持続と見ることができます。一時間足で見ると二日
目の 15000 円付近(中央の辺り)が買い場であることが見
て取れます。
【三十分足】
もう少し細かくなっていますが一時間足よりかえって見
にくくなっているかもしれません。デイトレ-ドではないの
でやはり日足を細かく見るためには一時間足の方が適して
いるでしょう。基本的にロスカットがやや広く日足べ-スで
トレ-ドしているので時間足を使ってやや大胆に大きくチ
ャ-トをとらえてエントリ-することが可能になります。
【暴落と反騰
日足】
これが日足ですが、ちょっとここ数日の動きでエントリ-す
ることはむずかしいそうです。ポイントがわかりずらいのが
実情です。ここから戻り高値の売りを探すような形になって
います。
今回は国民投票当日は五分足、その後の反騰は一時間足が
ちょうどいいチャ-トの選択でしょう。
【日中の五分足】
通常の五分足はこんな感じです。ラインに接近すれば買い、
崩れてくれば売りということで移動平均線に似ています。デ
イトレ-ダ-は普通、パラボリックの五分足を多く使ってい
るようです。ただし、よほどのことがない限り中期トレ-ド
では五分足は必要ないと考えます。
まとめると、
◎日足、一時間足、五分足を状況によって使い分ける
◎日足よりも素早く読んで動きたい時は一時間足を使う
◎一時間足よりもさらに素早く相場をとらえる必要がある
ときは五分足を使う
ということになります。
ちなみに今回のトレ-ドは国民投票当日は五分足を使い、
売りのタイミングは満点でしたが、あとの利益確定はかなり
遅くなってしまいました。これは一時間足が買い転してもし
ばらく様子をみていたからです。場合によっては再び売られ
てくることもあるのでチャ-トを使った判断はどれが常に
正解(最大利益を得られる)ということはありません。そこ
が相場の奥深いところです。
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