仕様書(PDF:253KB)

平成 28 年度「IT 分野における先進的知財アイデア(新IT知財)
応⽤商品事業化促進調査」請負契約に係る仕様書
Ⅰ.適⽤
本仕様書は、近畿経済産業局地域経済部情報政策課(以下、「当局」)が実施する平
成 28 年度「IT分野における先進的知財アイデア(新IT知財)応⽤商品事業化促進調
査」に適⽤する。
Ⅱ.⽬的
<背景>
IoT・ビッグデータ・AIの発展に伴い、リアル空間とデジタル空間とを⾃動的に相互連
携させるプラットフォームの構築・活⽤による全く新しい形での価値創造・⽣産性向上競争が
世界中で急速に進⾏するにしたがって、分野横断的に⾰新的ビジネスや⽣産システムが⽣ま
れてきている中、我が国においてもこのムーブメントを第4次産業⾰命として捉え、⽇本再興
戦略2016の最重要テーマとして政府を挙げて推進してきているところ。
しかしながら、近畿地域に籍をおく企業の中でも中⼩企業においては、上記のようなIoT
等の新 IT 技術がもたらす変化に伴う期待感や危機感について漠然と認識しているものの、ど
のように⾃社として対応すべきか、活⽤するにしてもどのように知財⾯で対応すればいいのか模
索中である企業も多く、また、先駆的に取り組んでいる場合においても、その利⽤価値を各所
に⼗分に伝えられていないケースも多い。
<事業概要>
本事業は、有識者による委員会により、近畿地域を中⼼とするIoTなどの先駆的知財
事業・研究(知的財産権を有するもの、または、知的財産化を志向するもの等)事例を収
集し、どのような知的財産を権利化或いは秘匿しながら活⽤しているか(或いは今後考える
べきか)という知財戦略上の観点も検討した上で、知的財産等を紹介するフォーラムを開催
することで、知的財産を活⽤したIT分野における新ビジネスの⾶躍を⽀援すると共に、それ
に続くIoT知財取得・新事業創出を喚起するもの。
<参考>
平成27年度においても、先駆的事例と知的財産戦略について、取りまとめた冊⼦を作
成するとともに、普及啓発を⽬的としたフォーラムを開催
Ⅲ.事業内容
(1)事務局の設置
○事務局を設置し、後述の事業にあたるとともに、当局との連絡調整を⾏う。
(2)「委員会」の設置・運営
1.⽬的
○IoT分野等の先駆的知財等事例の選定
○知的財産マネジメントの観点も含めた事例分析
○同事例集の取りまとめ
2.構成
○委員会は、IT等に関する有識者等で構成し、委員数は4名(うち1名は関東圏在
住者を想定)程度とする。
3.開催回数等
〇契約期間中に3回(1〜3時間/回)開催。
4.事務局の業務内容
○委員への依頼、連絡、会議の案内等の研究会の運営
〇委員への旅費・謝⾦等の⽀払い
〇委員会の資料作成(議論に必要な資料の提供)
注:会議室は当局会議室などの利⽤を前提とする(費⽤計上は不要)
【提案項⽬】
・委員会の開催内容やスケジュール等について提案すること
(3)「先駆的知財等事例集」の作成(取材を含む)
1.概要
○近畿地域におけるIoT等分野の先駆的・⾰新的な事業・研究事例(知的財産権
を有するもの、知的財産化を志向するもの等)について、リストアップを⾏う。
○リストアップした事例等について委員会で総合的に議論し、先駆的知財等事例の候補を
選定し、中⼩企業・⼤学等に取材し取りまとめる。
○⼤企業や研究機関等のIoT関連の開放特許等を取りまとめる。
〇上記内容を、先駆的知財等事例集として製本する。
2.事務局の業務内容
①中⼩企業・⼤学・研究機関等の事例
〇近畿地域におけるIoT等分野の先駆的・⾰新的な事業・技術・研究事例(知的
財産権を有するもの、知的財産化を志向するもの等)について、⽂献やインターネット
検索等により、リストアップを⾏う。(20事例以上)
○リストアップ内容:中⼩企業・⼤学等の名称、所在地、中⼩企業・⼤学等の概要、他
社と差別化した特徴的な取組概要(1案件150字程度・必要に応じ図表等)を
取りまとめ、リスト化を⾏う。
○リストアップにあたっての⽅針:
・基本的に、特許等の知的財産制度を活⽤したオンリーワン事業・研究など、他社等と
の差別化となる事例のリストアップを志向すること。
・⼀般に、公知の案件や、既に様々に広報されている事例はできるだけ避けること
・基本的に中⼩企業・⼤学等の知財等を優先するが、特徴がある・参考となる場合等
においては⼤企業案件についても対象とする。
○先駆的知財等事例集のフォーマットの決定:原案を作成し、当局との打合せ及び委
員会における検討にて決定する。(基本1案件1ページとする。但し、昨年度事業に
よるフォーマットを踏まえ、デザイン等をブラッシュアップすること。)
○対象企業等の選定・取りまとめ等:原案を作成し、当局及び委員会における検討を
経て対象企業等を決定する。
(取りまとめ企業数は15社(⼤学等を含む)程度を基本とし、対象企業等の希望
等により取りまとめが困難である等のやむを得ない事情が⽣じた場合、状況により最
低10社以上とする)
〇取材・取りまとめ:取材はヒアリングを基本とし、取りまとめ内容は、当局及び委員会に
おける検討を経て、対象企業等の了解を得て決定する。
注:訪問に際しては、基本的に当局の担当官も同⾏することとし、⽇程調整の際には担
当官のスケジュールも勘案すること。
【提案項⽬】
・当該事業の対象となる事例案について5事例以上を提案すること
②⼤企業や研究機関等の開放特許等事例の取りまとめ
○IoTに関する⼤企業や研究機関等の開放特許等を収集し取りまとめる。
○取りまとめについては、対象となる可能性のある機関3機関以上(産業技術総合研
究所を含む)について状況をリサーチし、委員会で検討のうえ対象機関を決定する。
○対象機関と打合せ、掲載の取材・了解を得て、当局との打合せを経て、取りまとめ掲
載する。但し、取りまとめ⽅法やボリュームについては、データの状況等により、適した取
りまとめ⽅法により整理する(最低限 A4・4 ページ以上とする)。
【提案項⽬】
・取りまとめイメージと取りまとめ可能ページ数の概数を提案のこと。
③先駆的知財等事例集の製本
○Ⅲ.(3)2.①及び②において、取りまとめたIoT等に関する先駆的知財事例と開放
特許等について、冊⼦の内容等を最終的に委員会で確認し、製本・印刷する。
(A4版カラー印刷とし、200部作成)
○IoT時代の新発想ビジネスにつながる効果的な冊⼦となるよう、委員及び当局と綿
密に打合せを⾏うこと。
(4)実践的普及啓発フォーラムの開催等
1.概要:
〇Ⅲ.(3)の事例集掲載予定企業(以下、「事例企業」)や開放特許等の紹介、及び
IoT を啓発するフォーラムを開催。また、指定展⽰会もしくは当該フォーラム等において登
壇企業等の簡易な展⽰等を⾏うことにより、より IT 知財活⽤等の説得⼒を強める。
2.開催概要:
〇フォーラム開催回数:1回、時間:3時間程度、参加者:60名程度を想定
開催場所:⼤阪市内
〇展⽰開催回数:1回、開催場所:近畿地域内での開催を予定
3.内容
(フォーラム)
①事例企業等 4 社程度(⼤企業や開放特許等事例を含む)による先進事例発表
②有識者等1名(関東圏在住者の場合もありうる)による IoT の最先端動向の紹介
③その他
※事例企業や有識者等の選定は、委員会にて実施する。
(実物展⽰によるアピール)
・組込みシステム産業振興機構が主催する組込み開発企業展⽰会への出展を⾏う。展
⽰会開催時期等の事情により前述の展⽰会への出展が困難な場合は、前述の展⽰会
と同等の実施効果が⾒込める他の展⽰会への出展、若しくは、上記フォーラムの会場内
に選定企業等、有識者等の製品や技術紹介を⾏う展⽰コーナーを設営することとする。
4.事務局の業務内容
〇フォーラムの実施:登壇者との調整、旅費・謝⾦の⽀払い、会場や必要機材の⼿配・
費⽤の⽀払い、当⽇資料の印刷、当⽇の運営、参加者の募集・受付・名簿化等、関
連する⼀切の業務。
○実物展⽰:展⽰会等への出展費⽤等(6万円程度を想定)の⽀払い、もしくはフォ
ーラムにおける登壇企業等の簡易な出展の⼿配。
〇広報:フォーラム参加者の募集にあたっては、広報⽤チラシ(A4サイズカラー表裏 1
枚もの、電⼦媒体データ)を作成し、当局と協⼒し周知を⾏う。
注:なお、登壇者及び出展者は当局と協議の上、選出し依頼すること。
会場は、スクール形式で、90名(3⼈掛けの場合)程度の広さを想定すること。
【提案項⽬】
・過去のイベント経験等を踏まえ、フォーラムの概要イメージ等を簡単に提案すること
(5)その他
〇調査実施にあたっては当局と打合せを⾏うこと(10回程度を想定、1回2時間程度)
Ⅳ.事業実施期間
契約締結⽇から平成29年2⽉28⽇(⽕)までとする。
Ⅴ.完了報告及び納⼊物
請負事業者は、上記事業が終了したとき、完了報告書を作成するとともに、以下の納⼊物を
作成し、当局に提出する。
(1)納⼊物
「知財⼿引き・先駆的事例集」の冊⼦200部及び電⼦媒体(CD-R、DVD-
R等のメディア)1枚
※冊⼦及び電⼦媒体は、以下の点に留意すること。
① 成果物の版権、著作権は近畿経済産業局に帰属する。
② グリーン購⼊法の印刷⽤紙基準を満たしていること。
③ 上記条件に基づき誤謬なきよう丁寧に仕上げを⾏うものとする。
④ 本仕様に明記なき詳細事項については双⽅協議による。
⑤ この契約で知り得た秘密を他⼈に漏らしてはならない。
⑥ 成果品(原版等も含む)を他⼈に閲覧させ、複写させ、⼜は譲渡してはならない。
※電⼦媒体は、先駆的知財等事例集、事例に係るリスト、委員会資料・記録、ヒアリング
記録を収録すること。また、作成するファイル形式は原則、Microsoft Word、
Microsoft Excel、Microsoft PowerPoint 形式のいずれかとし、すべて透明テキスト
付 PDF ファイルに変換した電⼦媒体も収録すること。さらに、本⽂中に写真等がある場
合は別ファイルとしてJPEG形式で収録するとともに、illustrator や photoshop 等
で画像を作成した際は、illustrator や photoshop 等の形式ファイルも収録すること。
(2)納⼊先:近畿経済産業局地域経済部情報政策課
(3)納⼊期限:平成29年2⽉28⽇(⽕)16時
Ⅵ.その他
本業務の進捗状況については、当局の求めに応じて逐次詳細に報告を⾏い、調査の実施に
あたっては、当局と協議の上決定し、業務を遂⾏することとする。また、業務の遂⾏において疑義
が⽣じた場合には、速やかに当局担当官と協議し、疑義を解消することとする。