シンガポール国内保税蔵置場使用規定

シンガポール国内保税蔵置場使用規定
2015 年 4 月 1 日 制定
2016 年 7 月 1 日 改訂
寺田倉庫株式会社
シンガポール国内保税蔵置場使用規定(以下「本規定」といいます)は、シンガポール国内における当社保
税蔵置場をお客様が利用する場合の取り扱いを定めたものであり、お客様は本規定内容を十分に理解し、
承認した上で、当社シンガポール国内保税蔵置場を利用するものとします。
第1章 契約の締結等
第1条(契約の目的)
本規定は、お客様(以下「申込者」または「契約者」といいます)が当社シンガポール国内保税蔵置
場を利用する場合の取り扱いを定めるものです。
第2条(契約)
シンガポール国内保税蔵置場使用契約(以下「本契約」といいます)は、申込者が当社所定の「シン
ガポール国内保税蔵置場利用申込書(シンガポール国内)」(以下「利用申込書」といいます)の必要
事項を記入し、署名または記名捺印の上、当社が審査を行い、当社がその使用を許可した時点で成
立します。
2. 利用申込書には、申込者自身が必要事項を漏れなく記入して下さい。記入漏れがありますと、お申
込みの受付ができない場合があります。
3. 第1項の審査の結果、お申込みを承諾できない場合があります。また、審査の過程や、審査結果に
関するお問い合わせには一切回答できません。
4. 契約者が、日本国内の当社指定保税蔵置場または国内貨物として日本国内の当社指定保管場所
へ保管を希望する場合には、別途当社指定の申し込み手続きが必要となります。
5. 梱包内の物品の種類・数量にかかわらず、保税蔵置場に寄託する物品(以下「寄託品」といいます)
1梱包を 1 単位として本契約に基づく一つの寄託品として取り扱います。
第3条(保管場所)
本契約における保管場所は以下に限ります。
THE SINGAPORE FREEPORT32 CHANGI NORTH CRESCENT SINGAPORE 499643
第4条(契約期間)
本契約の期間は、第2条第1項に定めた契約成立日を契約開始日とし、以後3か月間とします。
2. いずれかの当事者より書面による事前の解約の申し出がない場合、本契約は期間満了日の翌日
から3か月間更新されるものとし、以後も同様とします。ただし、契約者が申し出るときは当社に対し契
約終了日の2週間前までに、当社が申し出るときは契約者に対し契約終了日の1か月前までに申し出
るものとします。
3. 契約期間中、寄託品を当社に複数お預けの契約者は、当社が別途指定する方法により当社にご連
絡の上、そのうちの一部を取り出すことができます。ただし、全部を取り出す場合は、本契約は終了す
るものとし、前項または第26条に基づく2週間前の書面による通知が必要となります。
第5条(契約者確認)
当社は、以下の各号のうちいずれかに定める者を、寄託品の搬出・搬入作業等を当社へ依頼でき
る正当な権限がある者として取り扱います。万一、その者の適否または代理権限の有無もしくは範囲
等に関して問題が発生しても、そのために生じた損害、費用、その他の負担等(以下「損害等」といい
ます)について当社は責任を負いません。
(1) 当社所定の本人確認書類を持参し、契約者本人であると当社が合理的に認める者
(2) 当社の定める基準により、契約者本人のものであると当社が認める署名を記載した委任状を持
参した者
第6条(表明保証)
契約者は、当社に対し、契約時および当該寄託品の搬入時において、以下の事項について表明し、
保証するものとします。
(1) 寄託品の搬出・搬入作業等を当社へ依頼できる正当な権限があること
(2) 寄託品が第14条各号に該当するものでないことその他寄託品が当社(再委託先も含みます)に
損害等をあたえるものでないこと
(3) 契約時において、寄託品が保管に適した梱包状態にあること
(4) 第15条第2項および第3項に規定される証明書の内容が真実かつ正確であること
(5) 利用申込書および第16条第1項に規定される寄託申込書の内容が真実かつ正確であること
第2章 料金の支払等
第7条(保管料および諸料金)
本契約に基づき、契約者が当社に支払う保管料、荷役料等(以下あわせて「保管料等」といいます)
は別紙「料金表」に定める通りとします。
2. 前項の定める保管料、荷役料については、1梱包あたりの値段とします。
第8条(料金の変更)
当社は前条に定めた保管料等について3か月毎に見直すことができます。
2. 当社は、前条に基づき保管料等を変更した場合は、変更された日の属する月に適用される保管料
等から、新料金により請求します。
第9条(滅失寄託品の料金の負担)
当社は、寄託品が滅失した場合は、滅失した日の属する月までの当該滅失した寄託品にかかる
保管料等を寄託者に請求することができます。
ただし、当社または当社が本契約に基づき遂行する業務の全部または一部を委託した第三者(以
下「再委託先」といいます)の責に帰すべき事由により滅失した場合は、当該滅失後の期間に係る保
管料については、この限りではありません。
第10条(料金の支払)
保管料は、契約者が当社に寄託品を預け入れた日から契約者が寄託品を引き取る日まで(第24
条第1項に基づく留置の場合は留置期間の末日まで)発生するものとします。また、寄託品を引き渡す
日として約した搬入年月日に、契約者が当社に引き渡さなかった場合は、かかる約した搬入年月日か
ら、また、第25条第1項第11号により本契約が解除された場合には、当該解除の日まで、保管料が
発生するものとします。
2. 保管料が発生する始期および終期に該当する日が月の途中であっても、当該月の利用料金として、
当月の初日から末日までの1か月分の保管料をお支払い頂きます。
3. 保管料等の支払方法は次の通りとなります。なお、すべて日本円とします。
(1) 個人契約者の料金支払方法は、クレジットカードを利用する方法(以下「クレジットカード決済」と
いいます)
(2)法人契約者の料金支払方法は、自動引落
4. 保管料等の支払期限は、ご利用月の翌月末日限りとします。
5. 契約終了時には、当社からご連絡する精算金額を出庫時までにクレジットカード決済または銀行振
込(振込手数料は契約者負担)にてお支払いください。
第11条(クレジットカードによる支払い)
クレジットカード決済の場合、当社が承認したクレジットカード会社が発行するクレジットカードにより、
クレジットカード会社の会員規約に基づき支払いを行うこととします。
2. 契約者の名義人と、クレジットカードの名義人は当社の承認がない限り同一であることを条件としま
す。
3. 契約者が、クレジットカード決済を利用する場合、契約者から当社に対し、契約終了日の2週間前ま
でに書面による事前の解約の申し出がない限り、毎月継続のうえ、第1項と同様に支払うこととします。
4. クレジットカード決済の場合、当社は契約者のクレジットカード情報について、次の各号の通り第三
者への開示を行います。なお、クレジットカード情報の利用目的は、契約者の本サービス利用のため
にクレジットカード決済を行う契約者の保管料等の支払処理のため、および支払いに関する問い合わ
せに対応するためとなります。
(1) クレジットカード情報取得者:寺田倉庫株式会社
(2) クレジットカード情報の提供先:株式会社日本カードネットワーク、三菱 UFJ ニコス株式会社、
GMO ペイメントゲートウェイ株式会社(以下「決済代行会社」といいます)
(3) クレジットカード情報の保存期間:本契約終了後、本契約に付随する業務終了時から7年間
5. 返金の必要が発生した場合は、当社より契約者が別途指定する口座へお振込にて返金いたします。
6. クレジットカードによる支払いができないやむを得ない事由がある場合は、当社が別途指定する支
払い方法により支払い期限までにお支払いください。
第12条(クレジットカードに関する変更の届出)
契約者は、住所、クレジットカードの番号、有効期限その他クレジットカードに関する当社への届出
事項に変更があった場合、直ちに当社所定の方法で変更の届出をするものとします。ただし、次の各
号に一つでも該当する場合、契約者の事前の了解なしに契約者の所属するカード会社より、当社に通
知されても異議のないものとします。
(1) 当社に届け出たクレジットカードの会員資格を喪失した場合
(2) クレジットカードの紛失等により、当社に届け出たクレジットカードの番号が変更となった場合
2. 前項の届出がなかったことで、契約者が損害等を被ったとしても、当社は一切の責任を負いません。
また、このことで、当社に損害等が生じたときは、契約者は当社に賠償するものとします。
第13条(遅延損害金)
契約者が、保管料等、本契約に基づく当社に対する債務の弁済を遅滞した場合、契約者は第10条
第4項に定める支払い期限の翌日より支払い済みの日まで、年利14.6%の割合による遅延損害金
を当社にお支払頂きます。
第3章 寄託品の
寄託品の引き受け
第14条(寄託引き受けの拒絶)
当社は、次の事由がある場合は、寄託の引き受けを拒絶することができます。
(1) 寄託の申込みが本契約によらないものであるとき
(2) 引き受け前の本契約の目的物(以下「特定物品」といいます)が爆発物、危険品、有毒物、変質
もしくは損傷しやすい物品、荷造りの不完全な物品その他保管に適さない物品と認められると
き、または、既にき損しているとき
(3) 寄生虫等による虫食い、ねずみ喰い等、倉庫他の寄託品または倉庫内の他の財産や従業員
等に損害等を与えるおそれがあると認められるとき
(4) 特定物品の保管に必要な施設がないとき
(5) 特定物品の保管に関し特別の負担を求められるとき
(6) 特定物品の保管・保持が法令の規定または公の秩序もしくは善良の風俗に反するものである
とき
(7) 特定物品について支払うべき税金等法定費用が未払いのとき
(8) 特定物品について価値の分かる証明書が当社に対し提出されないとき
(9) 保険を付保できないとき
(10)その他やむを得ない事由があるとき
第15条(寄託時における契約者の義務)
契約者は、寄託品について滅失またはき損がないものであることをあらかじめ確認した上で、当社
へ引き渡しを行うものとします。
2. 契約者は特定物品を寄託する際に、インボイス、鑑定書、評価書などその価値が分かる証明書であ
って当社が合理的に満足するものおよび次条に定める寄託申込書を当社へ提出する義務があります。
3. 前項に基づき契約者が提出した証明書に、寄託品がS$50,000を超える価値のあるものである
ことが示されている場合および寄託品がS$50,000を超える価値のあるものであることが発覚した
場合は、契約者は四半期ごとにその価値が分かる証明書であって当社が合理的に満足するものを提
出する義務があります。
4. 当社は、前項の証明書に記載された内容が事実と相違するために生じた損害等については、賠償
の責任を負いません。
第16条(寄託申込書)
契約者は、特定物品の寄託に際し、当該特定物品に関して次の事項を記載した寄託申込書に、
署名押印または記名押印の上、これを当社に提出しなければなりません。
(1) 契約者の氏名または名称およびお客様番号
(2) 品名および数量(特定物品の梱包数)
(3) 引き渡し時の特定物品(梱包された状態のものをいいます)のサイズ(縦×横×高さ)
(4) 保管または荷役上特別の注意を要するときは、その保管または荷役上の注意事項
(5) 引き渡しを行う日
(6) その他保管または荷役に関し必要な事項
2. 当社は、契約者が寄託申込書を提出しないため、寄託申込書に記載すべき事項を記載しないため、
または寄託申込書に記載した事項が事実と相違するために生じた損害等については、賠償の責任を
負いません。
第17条(寄託品の内容の検査)
当社は、特定物品の引き渡しを受ける際、または寄託品の保管中、寄託申込書に記載された寄
託品の品名、数量または保管もしくは荷役上の注意事項について疑いがある場合は、契約者の同
意を得ないで、開梱し、特定物品または寄託品の内容について検査することができます。
2. 当社は、特定物品または寄託品の内容に異常が認められると推定される場合、特定物品または寄
託品が第14条各号に該当する疑いがある場合等正当な事由がある場合は、契約者の同意を得ない
で、特定物品または寄託品の内容について検査することができます。
3. 契約者は、第1項または第2項の規定により検査を行った場合において、検査に要した費用を負担
しなければなりません。
4. 当社は検査の結果に基づき、寄託品の倉庫からの搬出、虫食いの燻蒸、防護、契約者への返還等
必要な措置を契約者の事前承諾なしに実施できます。実施後、その旨を契約者に通知し、必要な措
置を実施する際に発生した費用を請求します。なお、その措置により、寄託品に損傷が生じたとしても、
当社はその責任を負いません。
第4章 寄託品の取り扱い
寄託品の取り扱い
第18条(寄託品の管理責任)
当社は寄託品について第3条の保管場所において、開梱することなくお預かりし、梱包内の数量・
品質変化・滅失・毀損等については、当社の保管方法に起因するものを除いては一切責任を負いま
せん。
第19条(緊急閲覧・開封・立ち入り点検)
第17条に規定する他、次の各号の一つに該当する場合には、当社は契約者に通知することなく寄
託品の閲覧、開封または保管設備への立入り点検をすることがあります。
(1) 寄託品が14条各号に該当する疑いがあるとき
(2) 保管設備の安全等の点検が必要と判断されたとき
(3) 寄託品または寄託品と同じ保管設備に保管されている物品の防護、搬出、移動その他の措置を
行う場合
(4) 法令に定める場合
(5) 当社において緊急やむを得ないと認めた場合
(6) その他相当な事由がある場合
第20条(保管方法等の変更)
次の各号の場合には、寄託品の保管場所または保管設備の変更(日本その他の国に輸送し、任意
の場所で保管することも含みます)、寄託品の積換、他の貨物との混置、その他の保管方法の変更を
することができるものとし、第3号の場合を除き、かかる保管方法等の変更に要する費用は契約者が
負担するものとします。なお、保管方法等の変更によって契約者に損害等が生じても、当社はそれを
賠償する義務を負いません。
(1) 契約の解除、解約その他本契約が終了し、第27条第1項に基づく寄託品の引き取りが、第28条
第 1 項に基づき当社の指定する期限までになされないとき
(2) 保管料等、その他本契約に基づく債務の弁済を遅滞し、当社の催告の後、当該催告において指
定した期限が到来しても、なお支払いが確認できなかったとき
(3) 施設の閉鎖、修繕その他相当の事由があり、当社が事前に契約者に対して通知したとき
第21条(保管不適寄託品の処置)
当社は、次の事由がある場合は、契約者に対して、相当の期間を定めて必要な処置を行うように
催告することができます。
(1) 寄託品が変質、き損等により保管に適さなくなったと認められるとき
(2) 寄託品が倉庫または他の寄託品または倉庫内の他の財産や従業員等に損害等を与えるおそ
れがあると認められるとき
(3) 第14条第5号から第7号まで、または第9号のいずれかに該当すると認められるとき
2. 契約者は、前項の催告を受けた場合は、遅延なく必要な処置を行わなければなりません。なお、当
社は、契約者からの依頼に応じ、合理的に可能な範囲で、契約者が具体的に指定する措置を講じるこ
とができるものとします(義務ではありません)が、かかる措置によって契約者に損害等が生じても、当
社はそれを賠償する義務を負いません。
3. 契約者が当社の定めた期間内に前項の催告に応じない場合、当社は、契約者の同意を得ないで寄
託品の搬出、廃棄、虫食い時の燻蒸等、その他の必要な処置を行うことができます。また、かかる措
置によって契約者に損害等が生じても、当社はそれを賠償する義務を負いません。
4. 第2項および第3項に定める処置を当社が行った場合、当社は契約者に対し、その旨を通知するも
のとし、契約者は処置に要した費用を当社に支払うものとします。
5. 契約者は契約期間中、第1項各号に定める事由の発生を知ったときは、直ちに当社に対して書面
で通知するものとします。
第5章 寄託品の返還
寄託品の返還
第22条(返還手続)
契約者は、寄託品の全部または一部の返還を受けようとする場合は、当社所定の倉出依頼書を当
社に提出することにより返還の手続きを申し込みます。
第23条(寄託品の確認)
契約者は、寄託品の返還を受ける場合、滅失または寄託品のき損がないものであることを直ちに確
認し、滅失またはき損があった場合は、返還を受けた日から1週間以内に当社に対しその旨通知する
ものとします。
第24条(返還の拒絶)
当社は、保管料等、その他費用、立替金および遅延損害金の支払を受けるまでは、返還の請求
に応じないことができます。
2.当社は、前項の規定により返還の拒絶をしたことにより契約者に生じる損害等については、賠償
の責任を負いません。
第6章 契約の終了
第25条(契約の解除)
契約者が次の各号の一つに該当する場合には、契約者の当社に対する全ての債務について契約
者は期限の利益を失うとともに、当社は直ちに本契約を解除し、契約を終了することができるものとし
ます。また、当社または第三者に損害等(次の各号に列挙された事由に該当することにより、当社と再
委託先との契約が解除された場合に当社に生じる損害等を含みます。)が生じた場合、契約者は当該
損害等を賠償するものとします。
(1) 本契約の一つにでも違反したとき(ただし、第1項第13号の場合を除く。)
(2) 第6条に規定する表明保証に違反したとき
(3) 契約者の責めに帰すべき事由または保管品の変質等により、当社または第三者に損害等を与
え、またはそのおそれがあると認められる相当な理由があるとき
(4) 手形、小切手の不渡処分または銀行取引停止処分を受けたとき
(5) 差押、仮差押、仮処分、その他の執行を受けたとき
(6) 会社更生、破産、民事再生の申立を受け、または契約者が申立をしたとき
(7) 契約者が死亡したとき
(8) 契約者または契約者の関係者が、暴力団等、集団的または常習的に暴力的不法行為等を行い
または行うことを助長するおそれのある団体に属している者およびこれらの者と取引のある者と
判明したとき
(9) 寄託品が収容されたとき
(10) 第14条第2号、第3号、第5号から第7号までのいずれか1つにでも該当することが明らかに
なったとき
(11) 寄託申込書に定める搬入年月日から3ヵ月を経過しても保管品の引き渡しを行わないとき
(12) 第17条第1項および第2項の規定による保管品の内容の検査を妨害したとき
(13) 保管料等その他の費用、立替金または遅延損害金の支払いについて、当社が催告した後、
催告において指定した期限より30日を経過しても、なお支払いが確認できなかったとき
2. 当社は、営業を廃止し、または休止しようとする場合は、契約を解除することができます。この場合
は、解除日の3ヶ月前までにその旨を契約者に通知するものとします。
3. 当社が第1項の規定により本契約を解除した場合、契約者は当社に対し、違約金として4か月分の
保管料に相当する金銭を支払うものとします。
4. 契約者が当社に寄託品を引き渡した後、当社が第1項または第2項の規定により契約を解除した場
合は、契約者は、遅滞なく、保管料等その他の費用、立替金および遅延損害金を支払い、直ちに寄託
品を引き取らなければなりません。その際の引き取りに係る費用についても、当社は契約者に請求し
ます。
5. 当社は、第1項に定める各号により契約を解除した場合、これにより契約者に生じる損害等につい
ては、賠償の責任を負いません。
第26条(解約)
契約者が本契約を契約期間内に中途で解約する場合は、当社に対し、解約予定日の2週間前まで
に、書面により通知するものとします。
第27条(契約終了時の取り扱い)
本契約の解除、解約、その他の事由により本契約が終了したときは、契約者は直ちに寄託品を引き
取るものとします。
2. 第20条に定める処置と併せ、当社は第28条および第29条に定める通り、寄託品を取り扱うことが
できるものとします。
第7章 引き取りのない寄託品
取りのない寄託品の処置
第28条(引き取りの請求)
当社は、第27条第1項の規定による寄託品の引き取りが行われない場合は、契約者に対し、当
社が指定する日までに寄託品を引き取ることを請求することができます。
2. 前項の規定に基づき当社が指定する日までに引き取りがなされないときは引き取りを拒絶したもの
とみなします。
3. 当社は、第1項の規定により指定した日を経過した後は、寄託品に生じた損傷については、賠償の
責任を負いません。
第29条(寄託品の処分)
契約者は以下の各号に定める場合には、当社は寄託品を売却その他の処分(当社が合理的に定
める価格で買い取ることを含みます)をすることができます。
(1) 第25条第1項に基づき解除した場合
(2) 契約者が寄託品を引き取ることを拒み(前条第2項の場合を含みます)または当社が契約者を
確知することができない場合
(3) 契約者に対して期限を定めて寄託品の引き取りの催告をしたにもかかわらずその期限内に引
き取りがなされない場合であって、催告において指定した期限から30日を経過したとき
2. 当社は、前項の規定により処分した場合は、寄託者に対しその旨を通知し、その費用を契約者に対
し請求します。
3. 当社は、第1項の規定により寄託品を処分した場合は、その処分代価から保管料等その他の費用、
立替金および遅延損害金並びに売却のために要した費用を控除し、残額があるときはこれを契約者
に返還し、不足があるときは契約者に対してその支払を請求します。
第8章 寄託品
寄託品の損害保険
第30条(保険の付保)
当社は、本契約で保管する寄託品に対し、第3条の保管場所にある限り、保険を付保します。ただし、
契約者が寄託品に対して別途保険をかけていた場合、当該保険内容によっては、保障されない事項
が発生するおそれがあります。なお、そのために発生する損害等については、当社はこれを補償しま
せん。
2. 前項に基づく寄託品の保険に関する事項は、すべて当社と保険者との間の契約によるものとしま
す。
第31条(損害てん補額の決定)
前条第2項により当社が付保する保険により支払われる金額の上限は、次の各号に定める金額の
うち、いずれか低い金額とします。
(1) 第15条2項および3項に定める証明書のうちもっとも新しいものに記載の金額
(2) 損害発生当時の時価(発生の時期に争いがあるときは、損害の発見当時の時価)
(3) S$200,000
第32条(保険金の支払手続)
契約者は、当社を経由して保険金の支払を受けなければなりません。なお、寄託品に対して複数
社の保険を掛けられている場合、保障内容によっては、当社にて付保される保険について損害額の
満額を受け取れない可能性があります。
2. 保険金の支払は支払い時の当社が合理的に定める為替レートに基づき日本円に計算し直した上、
日本円で支払うものとします。
第9章 賠償責任
第33条(責任の始期および終期)
当社の寄託品に関する責任は、当社が契約者から第3条に指定する保管場所にて寄託品の引き
渡しを受けたときに始まり、契約者が当社から第3条に指定する保管場所にて寄託品を引き取った
時(ただし、第20条第1号または第2号に基づき保管方法が変更された場合は、かかる保管方法が
変更された時とします)に終わります。
第34条(免責事由)
当社は、次の事由により生じた損害等の他、当社の故意または重過失のない事由により生じた損
害等については、賠償の責任を負いません。
(1) 寄託品の性質、欠陥、自然の消耗もしくは錆等の自然劣化または荷造りの不完全
(2) 虫害、ねずみ喰いの損害等
(3) テロ、戦争、事変、暴動、強盗または、同盟罷業もしくは同盟怠業
(4) 地震、津波、高潮、大水または暴風雨、洪水、火事
(5) 徴発または防疫
(6) 通信障害またはサイバー攻撃
(7) 当社(再委託先を含みます)の責に帰すべき事由によらない温度・湿度の変化を原因とする損
害等
(8) 環境変化、核、放射能、遺棄された兵器類、化学性物質等による損害等
(9) シンガポール国内法の強制措置等
(10) 契約者による本契約の違反
(11) 契約者による不法行為
(12) 運搬等の遅延
(13) 前各号に掲げるものの他、当社または再委託先が抗拒もしくは回避することのできない災厄、
事故、命令、処置または保全行為。
(14) その他上記列挙事由に準ずる事由
第35条(賠償額)
当社の責めに基づく事由により、契約者に損害が発生した場合の賠償額は、寄託品1点につき
S$10,000を限度といたします。
第36条(責任の特別消滅事由)
寄託品の一部滅失またはき損による損害についての当社の責任は、契約者が寄託品を引き取っ
た日から1週間以内に契約者から当社に対し当該寄託品に一部滅失またはき損があった旨を通知
しない限り消滅します。
2. 寄託品の一部滅失またはき損による損害についての当社の責任は、当社が契約者に対して寄託品
を引き渡した日から1年を経過したときは、消滅します。
3. 寄託品の全部滅失による損害についての当社の責任は、契約者に対して滅失の通知をした日から
1年を経過したときは、消滅します。
第37条(契約者の賠償責任)
契約者は、寄託品の性質または欠陥により当社(再委託先を含みます)に生じた損害等について
は、賠償の責任を負います。
2. 契約者は、本契約の違反(第6条に定める表明および保証の違反を含みます)に起因して、当社
(再委託先も含みます)に損害等を生じさせた場合、損害等を補償する責任を負います。
第10
第10章 その他
第38条(届出事項)
契約者が次の各号の一つにでも該当する場合には、当社指定の本人確認書類を添付し、直ちに書
面によって当社に届出をするものとします。なお、届出前に生じた損害等については、当社は責任を
負いません。
(1) 申込時に記載された届出事項に変更があった場合、または変更しようとする場合
(2) 前各号の他、本契約の内容に影響を及ぼす事態が生じた場合
第39条(通知および催告)
当社が利用申込書に記載された契約者の住所(前条の届出があった場合は、当該届出のあった住
所)にあてて通知または催告を行った場合は、当該通知または催告は通常到達すべき時に到達した
ものとみなします。
第40条(書面による意思表示)
当社は、契約者が当社に対し通知、指図その他の意思表示を行う場合は、書面により行うことを要
求することができます。
第41条(支払義務)
本契約において、シンガポール当局より何らかの支払命令が出た際は、契約者はその支払義務を
負うものとします。
第42条(再委託)
当社は、本契約に基づき当社が遂行する業務の全部または一部を再委託先に委託することができ
ます。
第43条(権利義務譲渡の制限)
本契約に基づく一切の権利義務の第三者への譲渡はできません。
第44条(契約者が死亡した場合の取り扱い)
契約者が死亡した場合、次項に掲げる者を、本契約に関する権利義務(本契約の解除事由に該当
したことに伴う寄託品の引き取り義務を含みますがこれに限られません)を有する者(以下「継承者」と
いいます)として取扱います。ただし、死亡した契約者の遺言により、寄託品の継承者への引き渡しを
行うべき遺言執行者がある場合は、次項の規定にかかわらず、当該遺言執行者を継承者として取扱
います。
2. 前項の継承者とは、契約者の配偶者、子、父母、孫、祖父母および兄弟姉妹並びに契約者の死亡
当時、契約者の扶助によって生計を維持していた者および契約者の生計を維持していた者とします。
3. 前項に規定する継承者が数人ある時は、同項に掲げる順序により先順位にある者を継承者としま
す。
4. 前項に規定する同順位の継承者が複数人いる時は、当社においてそのうちの1名を継承者として
取り扱うことができます。この場合、当社がその者に対して本契約に基づく義務を履行したときは、他
の継承者との関係でも免責されるものとします。
5. 契約者に継承者がいない場合は、契約者は寄託品の所有権を放棄したものとみなし、当社は適宜
の方法により寄託品を処分することができるものとします。
第45条(個人情報保護)
ホームページ記載等相当の方法で公表する当社の個人情報保護方針に従い、別紙に提示する「個
人情報の取り扱い」について、本契約の申し込みをもって申込者はこれに同意したものとみなします。
なお、当社は、当社の個人情報保護方針及び「個人情報の取り扱い」を変更した場合、ホームページ
記載等相当の方法で公表し、変更後の内容に従い取り扱うこととします。
第46条(準拠法)
本契約に関する準拠法は日本法とします。
第47条(合意管轄)
本契約に関する紛争が生じた場合は、東京地方裁判所をもって第一審の専属管轄裁判所としま
す。ただし、当社と契約者との間で別途書面によりシンガポールの裁判所を管轄とする旨を合意した
場合にはシンガポールの裁判所を第一審の専属管轄裁判所とします。
第48条(本規定の変更)
当社は、お客様の事前の承諾を得ることなく、本規定および関連規定を変更できるものとし、店頭
表示、ホームページ記載、その他相当の方法で公表することにより、お客様に変更内容を告知いたし
ます。なお、本規定および関連規定を変更した場合は、変更後の内容に従い取り扱うこととします。
以上