訓 校 我乎備物萬 (万 物 我 に 備 は る) http://www.nagai-h.ed.jp 山 形県 立長 井 高等 学校 第 26 号 平成 28年6 月2 8 日発 行 本校は、大正9年創立の山形県立長井中学校と、大正10年創立の山形県立 長井実科高等女学校を二つの源流とし、時代の要請に応えて幾多の変遷を経 て今日に至っていますが、校訓「萬物我に備はる」のもと、素直で直向きな 生徒たちが、何事にも全力で取り組み、伸び伸びと明るく学校生活を送り、 文武両道を実践している学校として高い評価を得ています。平成25年度から は「進学重視型単位制高校」となって選択科目の幅が広がり、到達度や進路 希望に応じたきめ細やかな指導体制を整えてきましたが、新たに、平成30年 度入学生からは「探究コース」の設置が予定されています。山形県では第6 次教育振興計画において、基本目標を「人間力に満ちあふれ、山形の未来を 切りひらく人づくり」としていますが、長井高校でも現在在校している全て の生徒を含め、今後とも、自他のいのちを大切にし、学校行事や部活動など の様々な教育活動を通して自主的・自律的な態度と豊かな人間関係を育み、 また、「探究型学習」を促進して「より深く学び」「これからの社会を生きぬ く基盤となる確かな学力」を身につけていくことが求められてます。 勘違いしている人もいるかもしれませんが、種をまいたとき、種から初め に出るのは芽ではなく根です。これは「奇跡のリンゴ」で有名な木村秋則さ んの言葉ですが「自然界の作物は、本来、根が充実しない限り地上部を育て ようとしない。ところが、ある時期が来ると突然、びっくりするほど地上部 が成長する」のだそうです。今日の長井高校が長井高校として存在できてい るのも、これまでの先生方や生徒、同窓生の皆様方がしっかりとした根を張 ってきていただいたからこそです。あとに続く私たちも、間もなく100周 年を迎えようとするこの歴史と伝統に、新たな花を咲かせ、実を実らせるこ とが出来るよう、またしっかりとした根を張り続けていかなければなりませ ん。生徒のみなさん一人ひとりにとっても同じです。日々の生活そのものが 「根」に他なりません。自己実現を図るために、地表に芽を出すためには、 日々の生活や学習を通して、地中にしっかりとした根を張らなければなりま せん。地中の根は目に見えず、なかなか芽が出てこないことに不安になるこ ともあるかもしれませんが、焦らず弛まず、地道に着実に、日々の積み重ね という「根」をしっかり張り続けるとによって、やがて芽が出て、実を結ぶ ことになるのです。 この創立記念式典を、長井高校の10年後20年後に向けての、更なる伝統を 創造する出発の日として、また、生徒のみなさん一人ひとりが、10年後20年 後の自分の姿に思いをはせるきっかけの日として、生徒職員一同、決意を新 たにし、より良い学校づくりに努めて参りたいと思います。 < 記 念 講 師 講 演 稲葉 真由美 > 「夢をかなえるレシピ」 氏 (昭和61年卒 歯科医師 オーストラリア在住) いのちをつなぎ、学び続け、地域とつながる(広い視野と高い志を持って)
© Copyright 2024 ExpyDoc