仕様書 - 量子科学技術研究開発機構

水冷ビーム診断機器の更新
仕
様
書
平成 28 年 6 月
国立研究開発法人 量子科学技術研究開発機構
量子ビーム科学研究部門 放射線高度利用施設部
イオン加速器管理課
1
1.件 名
水冷ビーム診断機器の更新
2.数
1
量
式
3.目 的
本仕様書は,量子科学技術研究開発機構高崎量子応用研究所(以下,量研
機構)AVFサイクロトロン冷却系の更新に伴い,変化した冷却水圧力下にお
いて使用に耐える水冷ビーム診断機器を更新するものである。
本件は,TIARA 930型AVFサイクロトロンのビーム診断ステーション内でビ
ーム電流を計測するファラデーカップを購入し,据付調整作業を行うもので
ある。これにより水漏れ等の故障の発生を未然に防ぎ,サイクロトロンの運
転を安定かつ円滑に行えるように期する。
4.履行場所
〒370-1292 群馬県高崎市綿貫町1233
国立研究開発法人 量子科学技術研究開発機構 量子ビーム科学研究部門
高崎量子応用研究所 サイクロトロン棟内
5.履行期間及び履行期限
履行期間:2017年3月6日(月)~2017年3月23日(木)
履行期限:2017年3月24日(金)
上記履行期間及び履行期限は予定とし,運転スケジュール確定後,履行期
間及び履行期限を決定する。
6.仕様及び据付作業内容
6.1 購入部品の仕様及び数量
(1)耐圧型 BT 用φ40 ファラデーカップ (ウッドベル社製)
型式:IFC-40-60-152H(同等品)
3台
ストローク長φ40 :60mm
(2)耐圧型 BT 用φ80 ファラデーカップ(ウッドベル社製)
型式:IFC-80-100-203H(同等品)
ストローク長φ80 :100mm
3台
2
・十分なビーム遮蔽能力及び冷却能力を有すること。
・駆動制御には既存システムを利用可能とすること。
・ファラデーカップが設置される診断ステーション内で他機器と
干渉の無きこと。
※本ファラデーカップは、TIARA サイクロトロン運転において、電流計
測のみならず、非常時のビームシャッター及び安全装置の一部として組
み込まれる。そのため、本項で挙げる製品と同等仕様の機器であること。
6.2 据付作業範囲及び項目
(1) 6.1(1)及び(2)について更新する。
(2) 据付作業後に総合試験を実施する。
(3) 提出図書を作成して提出する。
7.必要な能力
イオン加速器の構造,電気的特性など諸特性を熟知しており,また,必要
部品の設計・製造技術を有すること。
8.試験・検査
(1) 員数検査
納入時,目視により購入部品が全数あることを確認する。
(2) 総合試験
全ての作業終了後,本仕様書に係る全ての機器の通水及び駆動試験
を行い,正常に動作することを確認する。また同時に,ヘリウムリー
ク試験を行いビーム診断ステーション内が高真空に保持されることを
確認する。
9.提出図書
(1) 工程表
(2) 交換作業実施要領書
(3) 作業員名簿
(4) 作業日報
(5) 点検報告書
契約後速やかに
作業開始前
作業開始前
翌日作業前
作業終了後速やかに
1部
1部
1部
1部
3部
(6) 委任又は下請届※1
作業開始前
1部
※1 下請負等がある場合には機構指定様式で提出
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要確認
要確認
10.
検収条件
作業における現場立会い,
「8.試験・検査」の合格及び「9.提出図書」
の完納,並びに量研機構担当者が仕様書の定める業務が実施されたと認めた
時を以て検収とする。
11.
適用法規・規程等
(1) 労働安全衛生法
(2) 高崎量子応用研究所 放射線安全取扱手引
(3) 日本工業規格(JIS)
(4) その他受注業務に関し,適用または準用すべき全ての法令・規格・基準
等
12.
特記事項
(1) 作業は,量研機構の勤務時間内に実施すること。但し,緊急を要し量研
機構担当者が承諾した場合は,所定の手続きを行い、時間外作業を実施
することができる。
(2) 受注者は,本作業期間中,心身共に健康で身体に外傷のない作業員を従
事させること。
(3) 作業員は,十分な知識及び技能を有し,熟練した者を配置すること。ま
た,資格を必要とする作業については,有資格者を従事させること。
(4) 受注者は異常事態等が発生した場合,量研機構担当者の指示に従い行動
すること。
(5) 作業にあたっては,作業日報を毎日提出し①作業従事者名②当該日に実
施した作業内容③時間外作業を行った場合はその時間帯及び④翌日の
作業予定を記載すること。
(6) 放射線管理区域内に立入る者は,量研機構が発行するPDとノンタッチカ
ードを着用すること。
(7) 点検を実施し,不具合等が生じていた場合には,別途協議の上,部品の
交換等を行う。
(8) 通電を要する試験は,量研機構の受電所の負荷ピークを軽減することを
考慮し,時間的に分散するように配慮すること。
(9) 他の機器,設備に損害を与えないよう十分注意すること。万一そのよう
な事態が発生した場合は,遅滞なく量研機構担当者に報告し,その指示
に従って速やかに現状に復すること。
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(10)
本仕様書に疑義が生じた場合には,量研機構担当者と受注者間で協議を
行い決定するものとする。
13.
グリーン購入法の推進
(1) 本契約において,グリーン購入法(国等による環境物品等の調達の推
進等に関する法律)に適用する環境物品(事務用品,OA機器等)が発生
する場合は,これを採用するものとする。
(2) 本仕様に定める提出図書(納入印刷物)については,グリーン購入法の
基本方針に定める「紙類」の基準を満たしたものであること。
要求者
部課名:放射線高度利用施設部イオン加速器管理課
氏 名:湯山 貴裕
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