沖縄汚水再生ちゅら水プラン 2016(素案) (沖縄県下水道等整備構想) 平成 28 年 沖 縄 月 県 目 第1章 総論 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 1 1.1 構想見直しの趣旨 1.2 構想見直しのポイント 1.3 目標年次 1.4 人口の見通し 1.5 汚水処理施設の種類 1.6 用語の定義 第2章 次 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 1 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 1 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 2 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 3 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 4 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 5 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 7 汚水処理の現状と課題 2.1 汚水処理の現状 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 7 2.2 汚水処理の課題 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 9 第3章 汚水処理施設整備構想 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・13 3.1 構想策定の基本方針 3.2 構想策定方法 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・13 3.3 構想策定結果 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・15 3.4 早期整備に向けたアクションプラン 3.5 長期的な整備・運営管理方法 3.6 構想の見える化 第4章 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・13 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・22 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・28 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・30 汚泥処理の基本方針 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・31 4.1 汚泥処理の現状 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・31 4.2 汚泥処理の課題 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・32 4.3 汚泥処理の基本方針 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・34 第 1 章 1 . 1 総論 構想見直しの趣旨 沖縄県は、我が国で唯一の亜熱帯海洋性気候に属し、独特な文化と美しい海をはじめと した豊かな自然景観に恵まれています。「ちゅら島、ちゅら海」の実現によって観光立県を 目指す本県にとって、快適な生活環境の維持・向上と公共用水域の水質保全を図る汚水処 理施設の整備は、都市部・農山漁村部を問わず、今後も県全域において重要です。また、 平成 24 年度に策定した「沖縄 21 世紀ビジョン基本計画」では、 「自然環境の保全・再生・ 適正利用」などの基本施策に基づいて、計画的に汚水処理施設の整備を進めています。 沖縄汚水再生ちゅら水プラン(沖縄県下水道等整備構想)は、県と市町村が連携して 処理区域、整備手法及び整備スケジュールの設定を行い、下水道や農業・漁業集落排水 施設、浄化槽など各種汚水処理施設の整備を計画的、効率的に進めるための指針として 平成 10 年度に策定しました。その後、社会情勢等の変化に応じて平成 18 年度と平成 22 年度にそれぞれ見直しを行いましたが、前回の見直しから5年が経過したことや、 平成 26 年 1 月に3省(国土交通省、農林水産省、環境省)統一の「持続的な汚水処理 システム構築に向けた都道府県構想策定マニュアル」(以下、 「新マニュアル」という。) が策定され、新マニュアルを踏まえた早急な見直しが推進されていることから、新たな 見直しが必要となっています。 そこで、今般の人口減少や厳しい財政状況を踏まえ、時間軸の概念や中長期的な運営 管理内容を含めて改めて構想の見直しを行い、県と市町村が連携して汚水処理施設の整 備を計画的、効率的かつ効果的に進め、持続的な運営管理を行うための指針となるよう本 構想を策定するものです。 1 . 2 構想見直しのポイント (1)未整備地区における汚水処理の早期概成 全国的な人口減少社会の到来による使用料収入の減少等により、財政状況が逼迫化する 中で、既存施設の改築更新費の増大などによって未普及地域への投資余が減退の方向にあ ることが予想されているため、早期に汚水処理を概成することが求められています。 本県の平成 25 年度末現在の汚水処理人口普及率は 85.4%であり、全国平均値 88.9%を 下回っている状況です。未整備地域の多くが自治体の財政状況が厳しい本島北部や離島と なっています。整備に長期間を要する区域については、集合処理区域の縮小も踏まえ、早 期に汚水処理が概成可能な手法を導入するなどの弾力的な対応を検討しています。また、 その際、県、市町村ともに、今後 10 年程度を目途に、汚水処理の概成を目指した汚水処理 施設の整備に関するアクションプランの策定を行っています。 1 (2)既整備地区の効率的な改築・更新及び運営管理 既整備地域においても、人口減少や市町村合併等の社会的な変化に加え、施設の老朽化 による処理性能の低下が懸念されています。持続可能な汚水処理施設の運営を行うために、 長期的(20~30 年)な観点から、各処理施設の連携も含めて、効率的かつ効果的な改築・ 更新や運営管理手法について検討しています。 (3)構想の進捗状況等の見える化 汚水処理施設の整備や維持管理には、多額の経費を必要とすることから、費用の負担方 法や割合などについて、利用者をはじめ、県民から十分理解を得た上で事業を進めていか なければなりません。本構想は、汚水処理施設の整備を進めていくための各種事業の上位 計画に位置づけられており、実効性のある構想を策定するために、住民意向の把握に努め るものとしています。 また、構想の策定時においては、整備計画や進捗管理のためのベンチマーク(指標)の 目標値を公表し、住民への見える化を図っていきます。 1 . 3 目標年次 本構想では、時間軸の観点を盛り込み、中期(10 年程度)での早期整備とともに、長期 (20~30 年)での持続的な汚水処理システム構築を目指した計画を策定します。 中期目標は、汚水処理施設の未整備地域について、10 年程度を目途に汚水処理の「概成」 を目指した各種汚水処理施設に関するアクションプランを達成し、長期目標(20~30 年程 度)では、新規整備のみならず、既整備地区の改築・更新や運営管理の観点を含めた汚水 処理システムの構築を目指します。 今回、現況年次を平成 25 年度とし、アクションプラン達成の中期目標を平成 37 年度、 既存施設の効率的な改築・更新及び運営管理を目指す長期目標を平成 47 年度に設定します。 現 況 年 度 ;平成 25 年度 中期目標年度;平成 37 年度(アクションプランの達成) 長期目標年度;平成 47 年度 H25 年度 H32 年度 H37 年度 H42 年度 H47 年度 中間年度 長期目標年 アクションプラン 長期的な整備・運営管理内容 現況年度 中間年度 中期目標年 2 最終計画 1 . 4 人口の見通し 本県の行政人口は、平成 25 年度末の国立社会保障・人口問題研究所(以下、社人研とい う)による推計値 1,410 千人を基準とすれば、平成 37 年度末には 1,430 千人と 20 千人の 増加があり、平成 47 年度には 1,414 千人へと緩やかな減少が予想されます。 県全体としての人口は平成 37 年度をピークに僅かながら減少傾向となりますが、市町村 によっては将来の開発等により、人口増加が見込まれるところもあります。 (豊見城市、南 風原町、八重瀬町など) ※将来人口予測は、社人研の算定方式を引用したコーホート要因法で基本的には算出し ていますが、各市町村によっては上位計画に基づく独自で算出した積み上げ値もあり、 公表値とは合致しません。 1,500,000 人口(人) 1,400,000 1,300,000 1,200,000 1,100,000 今回構想人口 社人研人口 1,000,000 H20 H25 H30 H35 H40 H45 年 図 1-1 将来人口予測(市町村構想人口・社人研人口) 3 H50 H55 1 . 5 汚水処理施設の種類 汚水処理施設は大きく 2 種類に区分され、複数の家屋の汚水を管渠で1箇所に集約し処 理を行う集合処理と、家屋毎に設置された処理施設で処理を行う個別処理に分けられます。 本県の集合処理については、下水道法に基づく下水道と集落排水等の下水道法以外のも のがあります。汚水処理施設の種類を図 1-2及び表 1-1に示します。 図 1-2 汚水処理施設の種類 表 1-1 汚水処理施設の種類 種 類 所 管 概 要 国土交通省 2 以上の市町村の下水を排除し処理する下水道であり、県 が管理を行うものをいいます。 公共下水道 (単独,流域関連) 国土交通省 主として市街地における下水を排除し処理する下水道で、 終末処理場を有するものを単独公共下水道、流域下水道に 接続するものを流域関連公共下水道といいます。 特定環境保全 公共下水道 国土交通省 市街化区域以外の区域において設置される下水道で、自然 保護地域の水質保全や農山漁村の生活環境の改善等を図る ことを目的とするものです。 農業集落 排水施設 農林水産省 農業用水の水質保全や、農村生活環境の改善を図るため、 農業振興地域内の農業集落におけるし尿、生活雑排水等の 汚水を処理する施設です。 漁業集落 排水施設 農林水産省 漁業集落環境の向上、漁港及び周辺海域の水質保全に寄与 するため、指定漁港背後の漁業集落におけるし尿、生活雑 排水等の汚水を処理する施設です。 浄化槽 (個人設置型) 環境省 集合処理区域以外において、し尿と生活雑排水とを家庭毎 に処理する施設であり、個人が設置するものをいいます。 浄化槽 (市町村設置型) 環境省 集合処理区域以外において、し尿と生活雑排水とを家庭毎 に処理する施設であり、市町村が設置及び管理するものを いいます。 流域下水道 4 1 . 6 用語の定義 本構想で用いる主な用語の意味は、次の通りです。 ①「都道府県構想」 市街地、農山漁村等を含めた市町村全域で、効率的な汚水処理施設の整備を推 進するため、各種汚水処理施設の有する特性等を踏まえ、建設費と維持管理費を 合わせた経済比較を基本とし、水質保全効果、汚泥処理方法等の地域特性や地域 住民の意向を考慮し、効率的かつ適正な整備手法を選定するための構想として、 都道府県が市町村の意見を反映した上で策定するもの。 ②「汚水処理施設」 汚水処理施設は大きく2種類に区分され、複数の家庭の汚水を管渠で1箇所に 集約し処理を行う集合処理施設と、家庭毎に設置された処理施設で処理を行う個 別処理施設に分けられる。集合処理施設には、下水道施設、農業集落排水施設、 漁業集落排水施設などがあり、個別処理には、合併処理浄化槽がある。 ③「集合処理区域」 各家庭の汚水を集約し、集合処理するのが適当な区域。 ④「浄化槽」 各家庭・事業所等において、生活排水を個別に処理するために設置される施設 をいい、個人が設置する「個人設置型浄化槽」のほか、市町村が設置する「市町村 設置型浄化槽」がある。 (注意)台所、洗濯、風呂等から出るすべての生活排水を処理可能な、いわゆる 「合併処理浄化槽」を指しており、し尿のみを処理対象とする、いわゆる「単 独処理浄化槽」は含まない。 ⑤「処理区」 集合処理区域を個々の処理施設ごとに統合した区域。 ⑥「整備面積」 本構想では、管きょ整備が完了し、供用開始が告示された区域の面積のこと。 ⑦「処理人口」 整備区域内の人口(供用開始告示人口) 。実際の接続人口ではない。浄化槽の場 合、設置人口を指す。 ⑧「汚水処理人口普及率」 行政人口に対する処理人口の割合であり、以下の計算式により算出する。処理 人口は、下水道施設、集落排水施設、合併処理浄化槽により汚水処理が可能とな った人口をいう。 汚水処理人口普及率(%)= 処理人口÷行政人口×100 ⑨「未普及」 汚水処理施設が普及していないことで、汲み取り便所や単独処理浄化槽による 処理が行われている状況。なお、汲み取り便所や単独処理浄化槽は、し尿の処理 については行っている。 ⑩「汚水処理の概成」 地域のニーズ及び周辺環境への影響を踏まえ、汚水処理施設の整備が概ね完了 すること。 5 ⑪「アクションプラン」 政策や企画を実施するための行動計画のこと。本構想では、中期(10 年程度) で汚水処理を概成するための整備内容等を明らかにした行動計画をいう。 ⑫「汚水処理施設共同整備事業(MICS)」 効率的な汚水処理の促進に資することを目的に、下水道施設を利用することが 効果的な場合において、下水道及び他の汚水処理施設において共同で汚水を処理 する事業。補助対象施設として、共同水質検査施設、移動式汚泥処理施設、汚泥 運搬施設、汚泥処理処分施設、共同管理施設等がある。 ただし、処理人口及び処理水量の1/2 以上を下水道が処理対象としていること が条件となっている。 ⑬「特定下水道施設共同整備事業(スクラム)」 下水道整備の円滑な促進に資することを目的に、地方公共団体が共同で下水道 施設を設置し利用する事業。補助対象施設は、汚水処理施設共同整備事業(MI CS)と同じ。 ⑭「コンポスト化」 汚泥の緑農地利用を主な目的として、脱水汚泥単独または粗大有機物と混合し て好気性発酵させ安定化したものをコンポスト(汚泥堆肥)といい、このプロセ スをコンポスト化という。 ⑮「ストックマネジメント」 下水道事業におけるストックマネジメントとは、下水道事業の役割を踏まえ、 持続可能な下水道事業の実現を目的に、明確な目標を定め、膨大な施設の状況を 客観的に把握、評価し、長期的な施設の状態を予測しながら、下水道施設を計画 的かつ効率的に管理することをいう。 ⑯「FIT」 再生可能エネルギー固定価格買取制度のこと。再生可能エネルギーで発電され た電気をその地域の電力会社が一定価格で買い取ることを国が約束する制度。 ⑰「長寿命化計画」 施設の老朽化の状態や特性に応じて、更新や予防保全(施設の寿命を予測し、 異状や故障に至る前に対策すること)等の管理を行い、施設維持するために必要 な生涯費用(ライフサイクルコスト)の最小化を図るための実施計画。 ⑱「低コスト技術」 早期に処理施設を整備できるように国が「下水道クイックプロジェクト」にお いて工夫を凝らした整備工法を評価し、認証した技術のこと。 ⑲「コストキャップ型下水道」 従来の下水道計画検討プロセスとは異なった新しいアプローチとして、厳しい地 方財政を前提とした投資可能額を設定し、新しい手段の活用を検討したうえで、持 続的な下水道経営を目指す手法。 ⑳「接続率」 下水道等が整備された区域内の人口のうち、下水道等に接続し、利用している 人口の割合。 「ベンチマーク」 汚水処理構想で掲げる目標設定及び進捗管理にあたり、汚水処理施設の整備・ 運営管理に対する指標となるもの。 6 第 2 章 2 . 1 汚水処理の現状と課題 汚水処理の現状 沖縄県における戦後の下水道事業は、昭和 39 年に米国民政府の資金援助によりコザ市 (現沖縄市)で着工されたのが始まりです。その年、中部流域下水道の基となる「沖縄中 南部統合下水道計画」が米国民政府によって策定され、本格的な下水道事業が推進されて きました。以来、着手市町村が増加し、平成 25 年度末の現在、41 市町村中 11 市 8 町 6 村 が下水道事業に着手し、終末処理場は、流域下水道 4 箇所、単独公共下水道 7 箇所、特定 環境保全公共下水道 8 箇所で供用が開始されています。 農業集落排水事業は、昭和 57 年に伊是名村伊是名地区で着手して以来、平成 25 年度末 現在、6 市 5 町 9 村 52 地区で事業着手しています。 漁業集落排水事業は、昭和 63 年に平良市(現宮古島市)久松地区で着手して以来、平成 25 年度末現在、2 市 2 町 1 村 6 地区で事業着手しています。 浄化槽整備事業は、合併処理浄化槽設置整備事業が平成 3 年度から実施されています。 県全体では、41 市町村中 36 市町村において集合処理施設が整備されています。 平成 25 年度末現在の汚水処理人口は、集合処理が約 1,067 千人で約 73.9%、個別処理 (合併処理浄化槽)による約 166 千人を含めると約 1,233 千人であり、汚水処理人口普及 率は全体で約 85.4%となっています。 表 2-1 汚水処理施設整備状況 (平成 25 年度末) 区分 汚水処理人口 (人) 構成比(%) 869,186 60.2% 131,994 9.1% 8,045 0.6% 52,669 3.6% 5,234 0.4% 1,067,128 73.9% 0 0.0% 4,505 0.3% 161,334 11.2% 1,232,967 85.4% 211,042 14.6% 種別 ①公共下水道(流関) ②公共下水道(単独) ③特環公共下水道(単独) 集合処理 ④農業集落排水施設 ⑤漁業集落排水施設 小計 ⑥合併浄化槽(市町村設置型) ⑦合併浄化槽(個人設置型補助) ⑧合併浄化槽(個人) 汚水処理人口 計 未処理人口 処理区数 4 7 8 52 6 77 77 - ※⑦は浄化槽設置整備事業(国庫助成)により整備された個人設置の浄化槽 ⑧は⑦以外の個人設置の浄化槽 ⑧合併浄化槽(個人) 11.2% 60 汚水未処理人口 14.6% 52 50 40 30 ⑦合併浄化槽 (個人設置型補助) 0.3% 20 7 図 2-2 ⑤漁業集落排水施設 整備手法別普及状況(平成 25 年度末) 6 ④農業集落排水施設 図 2-1 8 ) ) ②公共下水道(単独) 9.1% 7 ③特環公共下水道 単(独 ) ③特環公共下水道(単独) 0.6% 0 4 ②公共下水道 単(独 ⑤漁業集落排水施設 0.4% ④農業集落排水施設 3.6% 10 ①公共下水道 流(関 ①公共下水道(流関) 60.2% 整備手法別処理区数(平成 25 年度末) 図 2-3 市町村別普及状況(平成 25 年度末) 8 2 . 2 汚水処理の課題 (1)汚水処理普及状況 沖縄県の平成 25 年度末時点における汚水処理人口普及率は 85.4%であり、平成 22 年度 策定の沖縄汚水再生ちゅら水プランの目標値 83.0%は達成しているものの、全国の平均値 である 88.9%を下回っている状況です。汚水処理施設の整備進捗は、地域間の格差が大き く、本島中南部の都市地区では比較的整備が進んでいますが、特に本島北部地区や離島に おいては整備率が極端に低い傾向となっています。 地域間格差の原因としては、地理的・地形的要因、散在型の居住形態、脆弱な地方財政 及び技術力の不足が考えられます。 100% 98% 97% 99% 100% 100% 100% 99% 100% 100% 88% 全国平均 88.9% 90% 83% 79% 80% 83% 80% 85% 76% 75% 74% 70% 67% 67% 70% 64% 60% 89% 85% 82% 85.4% 99% 56% 69% 61% 60% 56% 56% 52% 50% 42% 39% 40% 28% 30% 19% 20% 10% 10% 14% 全 国平均 県平 均 与 那国町 竹富 町 多 良間村 八 重瀬町 久 米島町 伊 是名村 伊 平屋村 北 大東村 南 大東村 渡 名喜村 粟国 村 座 間味村 渡 嘉敷村 南 風原町 与 那原町 西原 町 中城 村 北 中城村 北谷 町 嘉 手納町 読谷 村 伊江 村 金武 町 宜 野座村 恩納 村 本部 町 今 帰仁村 東村 大 宜味村 国頭 村 南城 市 宮 古島市 うるま市 豊 見城市 沖縄 市 糸満 市 名護 市 浦添 市 石垣 市 宜 野湾市 那覇 市 0% 26% 図 2-4 市町村別普及状況(H25 年度末) (2)公共用水域の水質保全 沖縄県は、平成 24 年度に「沖縄県観光振興基本計画(第 5 次) 」を策定し、入域観光客 総数の平成 33 年度目標値を 1,000 万人としています。本県を訪れる観光客の多くは、美し い青い海を求めて訪れていると考えられ、これからもこの青い海を維持していくためには、 本島だけでなく離島も含め、県全域で汚水を適正に処理することが必要です。 図 2-5 のとおり、本県の公共用水域の環境基準達成率は、汚水処理人口普及率の向上に 伴い大幅に改善されています。しかし、下水道や集落排水への未接続世帯が存在すること や、浄化槽の維持管理が適切に行われていないなどの課題があり、さらなる水質保全のた めに、汚水処理施設の早期整備とともに適切な維持管理に取り組んで行く必要があります。 達成率 100 100% 92 82 83 74 75 H5 H10 89 94 97 92 92 80% 64 60% H1 H15 海域水質環境基準(COD)達成率 河川水質環境基準(BOD)達成率 図 2-5 水質環境基準達成率の推移 9 H20 H25 (3)汚水処理施設の適正管理 本県の集合処理における施設数は、平成 25 年度末現在で 77 箇所と数多く、処理施設の 性能を十分に発揮させるためには、施設を適正に維持管理していくことが重要です。 「補助金等に係る予算の執行の適正化に関する法律施行令」第 14 条の規定に基づく処分 制限期間は、建物について鉄骨鉄筋コンクリート造 50 年、金属造 20 年となっており、施 設については、水処理施設、汚泥処理施設、管渠等が 20 年、機械・電気設備は 7 年となっ ています。本県の汚水処理施設は、供用開始年度を施設設置年度とした場合、施設の処分 制限期間である 20 年を超過する割合は、下水道事業で約 53%、 農業集落排水事業で約 6%、 漁業集落排水事業で約 17%となっており、下水道施設の一部では更新時期を迎えるなど、 老朽化が進んでいることが分かります。 今後は、人口減少が進み財政状況が逼迫化する中で、ライフサイクルコストの最小化を 図るために、施設全体の管理を最適化するストックマネジメント計画を策定し、点検・調 査から修繕・改築に至るまでの一連のプロセスを計画的に実施していくことが必要です。 表 2-2 事業者 長寿命化計画策定状況 要素となる事業名 対象施設 沖縄県 沖縄県流域下水道長寿命化計画 管路 沖縄県 沖縄県中部流域下水道(那覇処理区)長寿命化計画 処理場・ポンプ場 沖縄県 沖縄県中部流域下水道(伊佐浜処理区)長寿命化計画 処理場・ポンプ場 沖縄県 沖縄県中城湾流域下水道(具志川処理区)長寿命化計画 処理場・ポンプ場 沖縄県 沖縄県中城湾南部流域下水道(西原処理区)長寿命化計画 那覇市 那覇市長寿命化計画 管路 宜野湾市 宜野湾市長寿命化計画 管路 宜野湾市 宜野湾市長寿命化計画 ポンプ場 処理場 石垣市 石垣市長寿命化計画 処理場 浦添市 浦添市長寿命化計画 管路 名護市 名護市長寿命化計画 管路 名護市 名護市長寿命化計画 処理場 糸満市 糸満市長寿命化計画 処理場 沖縄市 沖縄市長寿命化計画 管路 豊見城市 豊見城市長寿命化計画 管路 うるま市 うるま市長寿命化計画 管路 うるま市 うるま市長寿命化計画 処理場・ポンプ場 宮古島市 宮古島市長寿命化計画 処理場 本部町 本部町長寿命化計画 管路 嘉手納町長寿命化計画 管路 北谷町長寿命化計画 管路 南風原町 南風原町長寿命化計画 管路 座間味村 座間味村長寿命化計画 処理場・マンホールポンプ 嘉手納町 北谷町 10 (4)資源の有効利用 本県の下水道事業では、平成 24 年度に策定された「沖縄 21 世紀ビジョン基本計画」に おいて、持続可能な循環型社会の構築を図る施策展開として、下水汚泥、消化ガス及び再 生水等の利用が位置づけられています。現在、下水道から発生した汚泥は、ほぼ 100%緑 農地還元(コンポスト化)を行っており、汚泥の処理過程で発生する消化ガスについても 那覇浄化センターや名護下水処理場において、ガス発電に有効利用されています。さらに、 農業集落排水事業においても、農村地域の資源循環の促進を図り、汚泥、処理水の循環利 用を目的とした施設整備の推進を掲げられています。 しかし、集落排水や浄化槽汚泥については、有効利用されずに廃棄物として処分されて いる割合が高く、今後も継続して循環型社会の構築に向けた取り組みを検討していく必要 があります。 また、下水道の再生水の外部利用については、県と那覇市が共同で事業実施している再 生水利用下水道事業における大型建築物等のトイレ洗浄用水への利用と、糸満市や名護市 の修景用水に限られています。糸満市においては、農業利用等を目的に技術基準を策定す る「下水処理水の再生処理システムに関する実証事業」が平成 27 年度の下水道革新的技術 実証事業(B-DASHプロジェクト)に選定されており、今後、農業利用も含めて処理 水の再利用について検討していく必要があります。 図 2-6 再生水処理フロー(那覇浄化センター) 11 (5)事業の経営健全化 事業を持続的に展開するためには、経営の健全化が必要です。総務省は、平成 26 年 8 月に各 公営企業による経営基盤の強化と財政マネジメントに取り組むために、「経営戦略」を策定する ことを通知しています。その中で、下水道事業については、公営企業会計導入の必要性があると しています。そして、平成 27 年 1 月に、下水道事業については、県及び人口 3 万人以上の市町 村には公営企業会計導入の義務化、人口 3 万人未満の下水道及び集落排水・浄化槽については努 力義務として通知しています。 なお、下水道や農業集落排水事業等の汚水処理施設整備事業は、 「汚水私費」の原則に基づき、 一部の経費を除いて利用者の使用料で事業経費を賄うこととされていますが、沖縄県内の大部分 の市町村においては、経営実態を踏まえた使用料が適正に設定されてないために、使用料収入が 十分でなく、一般会計からの繰り入れが多い状況です。安定した汚水処理事業の経営を実現する ためには、汚水処理施設への接続率を向上させるとともに、使用料の適正化、維持管理の効率化 を進めることが必要です。 【下水道の広報活動】 写真:平成 27 年度 12 下水道の日式典 第 3 章 汚水処理施設整備構想 3 . 1 構想策定の基本方針 本県全域において汚水処理施設を整備するためには、市街地のみならず農山漁村を含め た市町村全域において、各種汚水処理施設の整備並びに増大する施設ストックの長期的か つ効率的な運営管理について、県と市町村が連携し適切な役割分担の下、計画的に実施し ていく必要があります。 そのため、本構想では、各種の整備手法と整備対象地域を明らかにするとともに、それ ぞれの事業実施スケジュールを定めて、全市町村における計画的な汚水処理施設の整備を 図るものです。 本構想では、汚水処理施設の早期整備に向けたアクションプランの達成を平成 37 年度と し、既存施設の効率的な改築・更新及び運営管理を目指す長期目標は、平成 47 年度に設定 しています。また、今後、社会経済情勢の変化に対応すべく、概ね5年ごとに見直しの検 討を行うこととします。 3 . 2 構想策定方法 汚水処理事業は、都市機能並びに地域住民の生活環境の向上、水環境の保全を図るもの であり、事業主体の多くが市町村であることを踏まえて、市町村の意向を十分に反映した 計画策定を行う必要があります。 本構想策定の根幹となっているものは、市町村構想であるため、市町村の見直し作業が 適正に実施されていなければ、早期概成など目標を達成することはできません。 そのため、市町村の構想見直し作業にあたっては、構想策定に関する説明会を実施する とともに、市町村へのヒアリングや助言を行い、県と市町村が連携し構想を策定しました。 特に以下に示す事項については、市町村が基礎的な作業を行っています。 〇 処理区域の原案作成 〇 整備・運営管理手法の原案作成 〇 中期・長期整備計画の原案作成 また、汚水処理施設は、地域の良好な生活・自然環境を保全する施設として、地域住民 と密接に係わる最も基本的な都市基盤施設であることから、地域毎に予定している汚水処 理施設の整備手法や整備スケジュール等の情報を提示し、住民の意見を把握して、適切に 構想に反映させる必要があります。よって、本構想の策定にあたっては、パブリックコメ ントを実施し、広く県民の意見や情報を提出して頂く機会を設け、提出された意見を考慮 して、最終的に構想策定を行います。 本構想の策定フローを図 3-1に示します。 13 図 3-1 構想策定フロー 14 3 . 3 構想策定結果 (1)整備目標 中間目標年度の平成 37 年度における集合処理人口は、表 3-1のとおり、約 1,234 千人と なり、全県人口約 1,431 千人の約 86.2%を占めることとなります。また、個別処理の浄化 槽と合わせた汚水処理人口は約 1,365 千人となり、普及率は約 95.4%を目標にしています。 集合処理人口の普及率を整備手法別に見てみると、下水道が 80.0%と大部分を占めており、 次いで農業集落排水事業 6.0%、漁業集落排水事業 0.3%となっています。 次に、本構想の目標年度とした平成 47 年度の集合処理人口は、表 3-1 のとおり、約 1,314 千人となり、全県人口約 1,414 千人の約 92.9%を占めることとなります。 なお、集合処理で整備に長期間を要する区域については、先行して浄化槽で整備を推進 するなどの弾力的な対応によって早期整備を図っていきますが、最終的には集合処理への 移行整備が進むことで、浄化槽人口は減少していきます。 これらを踏まえ、平成 47 年度の汚水処理人口は約 1,414 千人となり、普及率は約 100% とすることを目標にしています。 表 3-1 汚水処理施設の整備目標 (平成 37・47 年度末) 整 備 手 法 ①公共下水道(流関) ②公共下水道(単独) ③特環公共下水道(単独) 下水道小計 ④農業集落排水施設 ⑤漁業集落排水施設 集 合 処 理 計 ⑥合併浄化槽(市町村設置型) ⑦合併浄化槽(個人設置型補助) ⑧合併浄化槽(個人) 個 別 処 理 計 合 計 汚水未処理人口 ⑦合併浄化槽(個人設置型補助) 0.6% ⑥合併浄化槽(市町村設置型) 0.2% ⑤漁業集落排水施設 0.3% ④農業集落排水施設 6.0% ③特環公共下水道(単独) 0.6% ②公共下水道(単独) 11.4% 図 3-2 H37年度末 処理人口 構成比(%) 972,576 68.0% 163,654 11.4% 8,392 0.6% 1,144,622 80.0% 85,591 6.0% 4,177 0.3% 1,234,390 86.2% 2,320 0.2% 8,268 0.6% 120,213 8.4% 130,801 9.1% 1,365,191 95.4% 66,010 4.6% ⑧合併浄化槽(個人) 8.4% 汚水未処理人口 4.6% H47年度末 処理人口 構成比(%) 1,002,317 70.9% 199,437 14.1% 10,461 0.7% 1,212,215 85.7% 98,283 6.9% 3,967 0.3% 1,314,465 92.9% 2,574 0.2% 10,108 0.7% 86,580 6.1% 99,262 7.0% 1,413,727 100.0% 520 0.0% ⑦合併浄化槽(個人設置型補助) 0.7% ⑥合併浄化槽(市町村設置型) 0.2% ⑤漁業集落排水施設 0.3% ⑧合併浄化槽(個人) 6.1% 汚水未処理人口 0.0% ④農業集落排水施設 6.9% ③特環公共下水道(単独) 0.7% ①公共下水道(流関) 68.0% 整備手法別普及状況(平成 37 年度末) 15 ②公共下水道(単独) 14.1% 図 3-3 ①公共下水道(流関) 70.9% 整備手法別普及状況(平成 47 年度末) 図 3-4 市町村別普及状況(平成 37 年度末) 16 図 3-5 市町村別普及状況(平成 47 年度末) 17 (2)処理区数の推移 平成 25 年度末時点の事業着手処理区数は、下水道が 19 処理区(流域下水道 4、単独公 共下水道 7、特定環境保全公共下水道 8) 、農業集落排水が 52 処理区、漁業集落排水が 6 処理区であり、集合処理全体で 77 処理区となっています。本県においては、集合処理に占 める農業集落排水の処理区数の割合が高いことが分かります。 今後、下水道では単独公共下水道の整備が 2 処理区(八重瀬町、読谷村) 、特定環境保全 公共下水道の整備が 1 処理区(国頭村)計画されており、平成 25 年度から最終年度までに 3 処理区が増加する見込みです。 また、農業集落排水では名護市、糸満市、読谷村、竹富町など県全域において 25 処理区 が事業着手予定ですが、効率的な施設管理を行うために南城市や伊是名村において既存施 設の統廃合が計画されており、それにより 3 処理区が減少する見込みであり、最終的には 22 処理区の増加になります。 漁業集落排水についても、南城市で施設の統廃合が計画されており、平成 32 年度から平 成 37 年度までに 1 処理区が減少します。 最終年度の処理区数は、下水道が 22 処理区、農業集落排水が 74 処理区、漁業集落排水 が 5 処理区であり、集合処理全体では 101 処理区になる見込みです。 表 3-2 整備手法別処理区数の推移 整備手法 ①公共下水道(流関) ②公共下水道(単独) ③特環公共下水道(単独) 下水道小計 ④農業集落排水施設 ⑤漁業集落排水施設 集合処理計 平成25年度末 着手処理区数 平成32年度末 着手処理区数 平成37年度末 着手処理区数 平成42年度末 着手処理区数 平成47年度末 着手処理区数 最終 着手処理区数 (区数) (区数) (区数) (区数) (区数) (区数) 4 7 8 19 52 6 77 4 8 8 20 60 6 86 4 9 8 21 62 5 88 4 9 9 22 67 5 94 4 9 9 22 72 5 99 4 9 9 22 74 5 101 ※既整備区域の統廃合による減少も含む。 0 H25 20 4 7 8 処理区数 40 60 52 6 80 100 120 77 ①公共下水道(流関) ②公共下水道(単独) H32 4 8 8 60 ③特環公共下水道(単独) 86 6 ④農業集落排水施設 H37 4 9 8 H42 4 9 9 H47 4 9 9 最終 4 9 9 62 5 67 5 72 74 図 3-6 整備手法別処理区数の推移 18 ⑤漁業集落排水施設 88 94 99 5 5 101 (3)汚水処理人口普及率の推移 平成 25 年度末の汚水処理人口普及率は、下水道 69.9%、農業集落排水 3.6%、漁業集落 排水 0.4%、合併処理浄化槽 11.5%、全体で 85.4%です。 下水道と農業集落排水の普及率は年々増加し、漁業集落排水は大きな変化はなく、合併 処理浄化槽は減少していく見込みです。 下水道等集合処理施設の整備に長期間を要する区域においては、早期整備を図るために 合併処理浄化槽へ整備手法を変更した区域もありますが、集合処理区域の整備が進むにつ れ、結果的には合併処理浄化槽の割合は減少していきます。 全体の汚水処理人口普及率の推移は、平成 32 年度に 90.8%、汚水処理施設の概成が望 まれる平成 37 年度には 95.4%、平成 42 年度に 98.1%、平成 47 年度に約 100%を目指し て整備を進めていきます。 最終年度の汚水処理人口普及率は、下水道 87.2%、農業集落排水 7.1%、漁業集落排水 0.3%、合併処理浄化槽 5.4%、全体で 100%になります。 なお、平成 25 年度から最終年度までに、処理人口は 181,280 人、普及率は 14.6%増加 していきます。 表 3-3 整備手法別汚水処理人口普及率の推移 平成25年度末 整備手法 平成32年度末 平成37年度末 平成42年度末 平成47年度末 最終 処理人口 構成比 処理人口 構成比 処理人口 構成比 処理人口 構成比 処理人口 構成比 処理人口 構成比 (人) (%) (人) (%) (人) (%) (人) (%) (人) (%) (人) (%) ①公共下水道(流関) 869,186 60.2% 920,922 64.4% 972,576 68.0% 1,000,935 70.1% 1,002,317 70.9% 1,002,672 70.9% ②公共下水道(単独) 131,994 9.1% 147,685 10.3% 163,654 11.4% 184,378 12.9% 199,437 14.1% 220,037 15.6% 8,045 0.6% 8,258 0.6% 8,392 0.6% 8,850 0.6% 10,461 0.7% 10,461 0.7% 1,009,225 69.9% 1,076,865 75.3% 1,144,622 80.0% 1,194,163 83.6% 1,212,215 85.7% 1,233,170 87.2% ③特環公共下水道(単独) 下水道小計 ④農業集落排水施設 52,669 3.6% 66,535 4.7% 85,591 6.0% 95,307 6.7% 98,283 6.9% 100,320 7.1% ⑤漁業集落排水施設 5,234 0.4% 5,107 0.4% 4,177 0.3% 4,105 0.3% 3,967 0.3% 3,967 0.3% 1,067,128 73.9% 1,148,507 80.3% 1,234,390 86.2% 1,293,575 90.6% 1,314,465 92.9% 1,337,457 94.6% 0 0.0% 1,180 0.1% 2,320 0.2% 2,368 0.2% 2,574 0.2% 2,277 0.2% 4,505 0.3% 6,385 0.4% 8,268 0.6% 9,326 0.7% 10,108 0.7% 9,753 0.7% 161,334 11.2% 142,510 10.0% 120,213 8.4% 95,470 6.7% 86,580 6.1% 64,760 4.6% 1,232,967 85.4% 1,298,582 90.8% 1,365,191 95.4% 1,400,739 98.1% 1,413,727 99.96% 1,414,247 100.0% 集合処理計 ⑥合併浄化槽(市町村設置型) ⑦合併浄化槽(個人設置型補助) ⑧合併浄化槽(個人) ①~⑧合計 0% 10% 20% 30% 40% 普及率(%) 50% 60% 70% 80% H25 90% 100% 85.4% H32 90.8% H37 95.4% H42 98.1% H47 99.96% 最終 100.0% ①公共下水道(流関) ②公共下水道(単独) ③特環公共下水道(単独) ④農業集落排水施設 ⑤漁業集落排水施設 ⑥合併浄化槽(市町村設置型) ⑦合併浄化槽(個人設置型補助) ⑧合併浄化槽(個人) 図 3-7 整備手法別汚水処理人口普及率の推移 19 (4)投資額の推移 平成 25 年度末までの改築費を含めた投資額の累計は約 6,876 億円となっています。平成 37 年度末には約 1 兆 100 億円に達し、平成 25~37 年度までの 12 年間に約 3,224 億円の 投資が必要となります。また、平成 37~47 年度末までの 10 年間には約 1,782 億円の投資 が必要となり、投資額の累計は約 1 兆 1,882 億円に達します。 改築費用に着目すると、平成 25 年度末の約 133 億円から平成 47 年度末には約 2,202 億 円と 16 倍以上となり、なかでも公共下水道や農業集落排水施設において、平成 25~平成 32 年度の 8 年間の改築・更新費用が急激に増加することが分かります。 表 3-4 累計投資額の推移 (単位:百万円) ※維持管理費は年間額 H25年度末 整 備 手 法 新設 改築 H37年度末 新改計 維持管理 新設 改築 H47年度末 新改計 維持管理 新設 改築 新改計 維持管理 流域下水道 ①公共下水道(流関) 217,700 274,100 1,518 4,636 219,218 278,736 1,206 1,794 289,748 333,915 78,088 26,136 367,836 360,051 1,503 2,151 309,875 361,614 127,260 45,669 437,135 407,283 1,713 2,371 ②公共下水道(単独) 102,939 5,889 108,828 1,046 140,192 17,720 157,912 1,346 164,697 30,006 194,703 1,669 ③特環公共下水道(単独) 下水道小計 13,869 608,609 620 12,663 14,489 621,271 81 4,128 16,449 780,304 2,213 124,156 18,661 904,460 136 5,135 21,575 857,761 2,525 205,461 24,100 1,063,221 169 5,921 ④農業集落排水施設 60,019 525 60,543 371 92,044 4,865 96,908 576 100,043 13,797 113,841 661 ⑤漁業集落排水施設 集 合 処 理 計 4,760 673,388 130 13,317 4,890 686,704 31 4,529 3,944 876,292 539 129,560 4,484 1,005,852 49 5,761 3,944 961,748 974 220,232 4,918 1,181,980 58 6,639 52 2,655 - 2,655 3,553 - 3,553 ⑥合併浄化槽(市町村設置型) ⑦合併浄化槽(個人設置型補助) 個 別 処 理 計 合 計 新設0億円 52 - 52 889 - 889 0 - 1,511 - 1,511 2,641 - 2,641 - 941 0 941 0 4,152 0 4,152 52 6,209 0 6,209 57 674,328 13,317 687,645 4,529 880,444 129,560 1,010,004 5,813 967,957 220,232 1,188,189 6,697 2000億円 累計投資額 6000億円 4000億円 8000億円 H25 10000億円 12000億円 6,743 億円 H32 8,040 億円 H37 8,804 億円 H42 9,295 億円 9,680 億円 H47 改築0億円 H25 57 - 累計投資額 1000億円 500億円 1500億円 2000億円 2500億円 133 億円 H32 864 億円 H37 1,296 億円 H42 1,748 億円 H47 新設・改築合計 0億円 2,202 億円 2000億円 累計投資額 6000億円 4000億円 H25 8000億円 10000億円 12000億円 6,876 億円 H32 8,904 億円 H37 10,100 億円 H42 11,043 億円 11,882 億円 H47 維持管理費(年額) 0億円 10億円 14000億円 20億円 30億円 維持管理費(年額) 40億円 H25 50億円 60億円 70億円 80億円 45.3 億円 H32 51.8 億円 H37 58.1 億円 H42 63.5 億円 H47 67.0 億円 流域下水道 ①公共下水道(流関) ②公共下水道(単独) ③特環公共下水道(単独) ④農業集落排水施設 ⑤漁業集落排水施設 ⑥合併浄化槽(市町村設置型) ⑦合併浄化槽(個人設置型補助) 図 3-8 累計投資額の推移 20 新設 0億円 200億円 400億円 600億円 800億円 1000億円 1200億円 H25~H32 (8年間) 1,296 億円 H33~H37 (5年間) 765 億円 H38~H42 (5年間) 491 億円 H43~H47 (5年間) 改築 0億円 1400億円 384 億円 100億円 200億円 300億円 400億円 500億円 600億円 700億円 H25~H32 (8年間) 731 億円 H33~H37 (5年間) 431 億円 H38~H42 (5年間) 452 億円 H43~H47 (5年間) 455 億円 0億円 新設・改築合計 500億円 1000億円 1500億円 H25~H32 (8年間) 2000億円 2500億円 2,028 億円 H33~H37 (5年間) 1,196 億円 H38~H42 (5年間) H43~H47 (5年間) 800億円 943 億円 839 億円 流域下水道 ①公共下水道(流関) ②公共下水道(単独) ③特環公共下水道(単独) ④農業集落排水施設 ⑤漁業集落排水施設 ⑥合併浄化槽(市町村設置型) ⑦合併浄化槽(個人設置型補助) 図 3-9 期間投資額の推移 21 3 . 4 早期整備に向けたアクションプラン (1)整備手法の見直し 整備手法については、基本的に経済比較に基づき設定を行っていますが、市町村の財政 状況等も踏まえ、地域の実情に見合った実現可能な整備手法への見直しを行いました。 例えば、長期的な整備が必要となる集合処理区域は、時間軸の観点から、早期整備が可 能な浄化槽区域に変更するなど、最も効果的な整備手法へ見直しを行った市町村もありま す。特に、うるま市、宮古島市、大宜味村、本部町、中城村などは、集合処理区域を 50ha 以上縮小し、浄化槽への対応に切り替えた計画に変更しています。 また、集合処理の整備期間を短縮するために、あえて下水道区域と農業集落排水区域に 処理区数を分散して、並行して整備を進めていく手法を設定した市町村もあります。 これらを踏まえ、整備手法を見直した結果、前回構想で集合処理を行う区域は、県全域 で 119 箇所設定されていましたが、 今回構想では 101 箇所と 18 箇所の減少を行いました。 表 3-5 整備手法別処理区数の増減(前回との比較) 整備手法 公共下水道(流関) 公共下水道(単独) 特環公共下水道 公共下水道合計 農業集落排水 漁業集落排水 合計 処理区数 処理区数 (前回最終) (今回最終) 4 4 11 9 15 9 30 22 82 74 7 5 119 101 増減 0 -2 -6 -8 -8 -2 -18 ※既整備区域の統廃合による減少も含む。 0 20 (区数) 40 60 80 100 公共下水道(流関) 4 処理区数 (前回最終) 処理区数 (今回最終) 120 漁業集落排水 7 公共下水道 (単独) 11 特環公共 下水道 15 農業集落排水 82 公共下水道 (単独) 特環公共 下水道 9 9 農業集落排水 74 漁業集落排水 5 公共下水道(流関) 4 図 3-10 整備手法別処理区数の増減(前回との比較) 22 (2)下水道の早期整備に向けた取り組み 本県の下水道整備状況を見ると、地域間の格差が顕著であり、特に普及が遅れている地域 の下水道整備にあたっては、地域の実情に応じて技術基準や規格設定の見直しを行うことで、 工事コストの縮減を図り、早期かつ機動的な新たな整備手法を導入していきます。 特に、中間目標の平成 37 年度までに、下水道整備が完了せず、未処理人口が残ってしま う市町村にあたっては、地域の特性に応じて低コスト技術を用いた「下水道クイックプロジ ェクト」を積極的に活用するように指導しています(表 3-8 参照) 。 また、八重瀬町など新規で下水道整備を計画している市町村については、低コスト型の整 備・運営管理手法を取り入れた「コストキャップ型下水道」の導入を検討していきます。 クイック配管 発生土の管きょ基礎への利用 改良型伏越しの連続的採用 道路線形に合わせた施工 図 3-11 クイックプロジェクトの一例 23 (3)合併処理浄化槽転換促進事業 本県では、単独処理浄化槽から合併処理浄化槽への転換を推進しており、個人が合併 処理浄化槽を新規で設置する場合、単独処理浄化槽から合併処理浄化槽へ転換する場合、 市町村が合併処理浄化槽を設置する場合には、地域計画を策定している市町村に対して、 国庫補助があります。しかしながら、現時点では市町村設置型の合併処理浄化槽の整備 について実績がないことから、関係市町村との連携を強化し、普及促進を行います。 また、浄化槽設置者へ浄化槽の適正な維持管理とその普及啓発を促進するため、 「浄化 槽設置者講習会」を県内各保健所で毎月1回実施しています。 本構想では、名護市、読谷村、竹富町で、市町村設置型の浄化槽を導入予定であり、 他の市町村においても、広報誌やホームページ等を用いて、浄化槽の補助事業制度の周 知を行い、合併処理浄化槽への転換促進を図ります。 単独処理浄化槽の転換 単独浄化槽の設置家屋から放流される汚れは合併処理と比較して汚濁量が8倍に相当 → 閉鎖性水域等の水質汚濁の大きな原因の一つとなっており、早期転換が必要 出典:環境省廃棄物・リサイクル対策部 合併処理浄化槽のしくみ 24 (4)構想結果の傾向分析による市町村への助言 ① 行政人口別の傾向分析 各市町村のベンチマークをもとに、行政人口 3 万人を境として、普及率、接続率、経費回 収率の将来的な傾向分析を行いました。 以下のダイヤグラフにより、行政人口 3 万人以上の人口密集地の市町村では、普及率、接 続率も H32 年度から 90%以上と高く、経費回収率も 70~90%となることに反し、3 万人未 満の市町村では、接続率が 75~90%程度と伸び悩む影響もあって、経費回収率は 50~70% 程度と低い傾向となっています。 行政人口の少ない小規模町村では、都市部に比べ汚水処理施設の整備が遅れており、接続 率や経費回収率も低い傾向にありますが、構想の進捗をもとに市町村へのヒアリングを行 い、それぞれの市町村の課題を踏まえて必要な助言やフォローアップを行っていきます。 行政人口 3 万人以上 3万人以上 那覇市 宜野湾市 石垣市 浦添市 名護市 糸満市 沖縄市 豊見城市 うるま市 宮古島市 南城市 読谷村 北谷町 西原町 南風原町 行政人口 3 万人未満 普及率 普及率 100% 80% 60% 40% 20% 0% 100% 80% 60% 40% 20% 0% 92.2% H32 経費回収率 70.0% 経費回収率 接続率 90.9% 普及率 H37 接続率 80.0% 100% 80% 60% 40% 20% 0% H42 90.0% 接続率 85.7% 70.0% 95.2% 普及率 普及率 経費回収率 96.0% 経費回収率 接続率 100% 80% 60% 40% 20% 0% 79.2% 普及率 98.4% 80.0% 接続率 60.0% 普及率 経費回収率 91.1% 経費回収率 92.6% 100% 80% 60% 40% 20% 0% 75.7% 100% 80% 60% 40% 20% 0% 96.0% 経費回収率 接続率 50.0% 普及率 100% 80% 60% 40% 20% 0% 81.5% 100.0% 100% 80% 60% 40% 20% 0% H47 経費回収率 接続率 70.0% 98.2% 99.7% 3万人未満 国頭村 大宜味村 東村 今帰仁村 本部町 恩納村 宜野座村 金武町 伊江村 嘉手納町 北中城村 中城村 与那原町 渡嘉敷村 座間味村 粟国村 渡名喜村 南大東村 北大東村 伊平屋村 伊是名村 久米島町 八重瀬町 多良間村 竹富町 与那国町 接続率 88.6% 図 3-12 普及率、接続率および経費回収率の傾向(行政人口規模別平均値) ※経費回収率は各事業の経費回収率を単純平均して求めた値であり、参考値とする。 25 ② 本島・離島別の傾向分析 各市町村のベンチマークをもとに、本島と離島を区別して、普及率、接続率、経費回収率 の将来的な傾向分析を行いました。 以下のダイヤグラフにより、本島に位置する市町村では、普及率 93~100%、接続率 90~ 97%と非常に高く、経費回収率も 70~90%と向上することに反し、離島の市町村では経費回 収率が 50~70%とかなり低い傾向となっています。 離島の市町村では、地理的・地形的要因や脆弱な地方財政などにより汚水処理施設の早期 整備や適正な運営管理が厳しい状況にありますが、構想の進捗をもとに市町村へのヒアリン グを行い、それぞれの市町村の課題を踏まえて必要な助言やフォローアップを行っていきま す。 本島 本島 那覇市 宜野湾市 浦添市 名護市 糸満市 沖縄市 豊見城市 うるま市 南城市 国頭村 大宜味村 東村 今帰仁村 本部町 恩納村 宜野座村 金武町 読谷村 嘉手納町 北谷町 北中城村 中城村 西原町 与那原町 南風原町 八重瀬町 離島 普及率 普及率 100% 93.1% 80% 60% 40% 20% 0% 経費回収率 H32 経費回収率 接続率 100% 80% 60% 40% 20% 0% 96.8% H37 経費回収率 80.0% 73.9% 離島 石垣市 宮古島市 伊江村 渡嘉敷村 座間味村 粟国村 渡名喜村 南大東村 北大東村 伊平屋村 伊是名村 久米島町 多良間村 竹富町 与那国町 普及率 普及率 経費回収率 接続率 60.0% 92.3% 100% 80% 60% 40% 20% 0% 79.8% 経費回収率 接続率 70.0% 65.0% 普及率 普及率 100% 80% 60% 40% 20% 0% 接続率 50.0% 90.9% 70.0% 100% 66.9% 80% 60% 40% 20% 0% 100% 80% 60% 40% 20% 0% 98.7% H42 91.3% 経費回収率 接続率 接続率 60.0% 94.9% 83.2% 普及率 100% 80% 60% 40% 20% 0% H47 経費回収率 70.0% 99.9% 接続率 93.7% 図 3-13 普及率、接続率および経費回収率の傾向(本島・離島別平均値) ※経費回収率は各事業の経費回収率を単純平均して求めた値であり、参考値とする。 26 表 3-6 アクションプラン(平成 37 年度における整備目標) 市町村名 本 島 離 島 別 全体 行政人口 (人) ④農業集落排水 公共下水道 汚水処理 汚水処理 接続 接続 人口 人口普及 率 人口 (人) 率 (%) (%) (人) ①流域関連 整備 普及率 人口 (人) ②単独 整備 普及率 人口 (%) (人) ③特環 整備 普及率 人口 (%) (人) 合計 整備 普及率 人口 (%) (人) 合併浄化槽 着手処理区数 整備人口(人) 整備 普及率 整備 (%) (人) 人口 (%) ⑤漁業集落排水 普及率 市町村 ⑥ 個人型 ⑦ 個人 ⑧ 合計 (%) (人) (人) (人) (人) 人口 (人) 普及率(%) 市町村 ⑥ 個人型 ⑦ 個人 ⑧ 下水道 合計 流関 単独 特環 ① ② ③ 目標値 ④ ⑤ 実行 H37 農排 漁排 メニュー 汚水処理人口 合計 (%) (%) (%) (%) 普及率(全体) (%) 1 那覇市 本島 311,203 311,203 100.0% 100.0% 311,203 311,203 100.0% 311,203 100.0% 1 1 下水道残整備地域の整備 100.0% 2 宜野湾市 本島 94,300 94,300 100.0% 100.0% 94,300 94,300 100.0% 94,300 100.0% 1 1 下水道残整備地域の整備 100.0% 3 石垣市 離島 49,712 41,175 82.8% 73.0% 30,058 4 浦添市 本島 116,300 116,300 100.0% 97.6% 113,509 5 名護市 本島 60,710 54,850 90.3% 79.7% 43,715 42,990 70.8% 6 糸満市 本島 60,970 60,970 100.0% 93.8% 57,190 48,826 80.1% 7 沖縄市 本島 134,238 134,238 100.0% 99.0% 132,896 132,132 98.4% 132,132 98.4% 8 豊見城市 本島 65,955 61,470 93.2% 92.2% 56,675 56,974 86.4% 56,974 9 うるま市 本島 122,328 112,876 92.3% 89.7% 101,250 72,885 59.6% 10 宮古島市 離島 47,400 33,159 70.0% 66.9% 22,183 11 南城市 本島 38,722 38,722 100.0% 86.0% 33,301 12 国頭村 本島 4,359 1,023 23.5% - - 21,256 115,119 14,569 42.8% 728 1.5% 99.0% 980 1.6% 21,984 44.2% 7,279 14.6% 11,912 11,912 115,119 99.0% 43,970 72.4% 1,760 2.9% 48,826 80.1% 5,158 8.5% 86.4% 1,368 713 1,181 9,010 9,120 122 6,864 6,986 2,106 2,106 2.1% 55 3,073 980 18.9% 96,007 78.5% 367 0.3% 12,527 26.4% 12,527 26.4% 2,141 4.5% 14,569 37.6% 20,431 52.8% 250 9.3% 250 24.0% 0.6% 1.0% 14.8% 15.0% 1 0.2% 11.3% 11.5% 1 1.6% 1.6% 2 2 3,128 0.1% 4.7% 4.7% 1 1 1 15,522 16,502 0.8% 12.7% 13.5% 1 1 2 1 287 16,711 16,998 0.6% 35.3% 35.9% 1 1 6 594 3,128 3,722 1.5% 8.1% 9.6% 1 10 625 398 1,023 14.3% 9.1% 23.5% 683 707 1,390 25.4% 26.3% 51.8% 310 326 636 20.1% 21.1% 41.2% 5,271 5,271 61.6% 61.6% 4,467 4,467 35.7% 35.7% 468 23,122 37.6% 24.0% 110 1,493 3.1% 9.3% 0.4% 0.2% 1 1 2 2 下水道クイックプロジェクトの活用 合併浄化槽設置促進の広報活動 区画整理、道路事業に合わせた下水道整備 浄化槽(個人設置型)の実施、広報活動 下水道クイックプロジェクトの活用 農業集落排水施設の整備 浄化槽(市町村設置型)の実施、広報活動 期間短縮手法の導入による下水道整備 農業集落排水施設の整備 浄化槽(個人設置型)の実施、広報活動 2 2 1 1 1 1 3 下水道クイックプロジェクトの活用 100.0% 100.0% 93.2% 92.3% 69.9% 100.0% 23.0% 本島 2,685 1,640 61.1% 100.0% 1,640 14 東村 本島 1,542 717 46.5% 91.0% 652 15 今帰仁村 本島 8,563 5,271 61.6% 16 本部町 本島 12,499 12,499 100.0% 88.5% 11,062 17 恩納村 本島 10,476 10,476 100.0% 79.4% 8,318 10,328 98.6% 18 宜野座村 本島 5,714 5,714 100.0% 100.0% 5,714 5,511 96.4% 19 金武町 本島 11,479 11,479 100.0% 89.3% 10,251 20 伊江村 離島 4,033 3,468 86.0% 80.0% 2,774 21 読谷村 本島 42,977 38,511 89.6% 67.9% 26,149 20,153 22 嘉手納町 本島 13,623 13,623 100.0% 94.0% 12,806 13,623 100.0% 13,623 100.0% 1 1 (概成済) 100.0% 23 北谷町 本島 30,900 30,900 100.0% 99.7% 30,807 30,900 100.0% 30,900 100.0% 1 1 下水道残整備地域の整備 100.0% 8,032 64.3% 8,032 5.3% 64.3% 1 期間短縮手法の導入による下水道整備 合併浄化槽設置促進の広報活動 下水道クイックプロジェクトの活用 浄化槽(個人設置型)の実施、広報活動 下水道クイックプロジェクトの活用 2 合併浄化槽設置促進の広報活動 事業予算の拡充とコスト縮減・工期短縮手 法の導入による下水道整備 農業集落排水施設の整備、統合 合併浄化槽設置促進の広報活動 下水道整備に向けた住民の合意形成 浄化槽(個人設置型)の実施、広報活動 下水道残整備地域の整備 浄化槽(個人設置型)の実施、広報活動 90.1% 13 大宜味村 81 1 2 82.8% 100.0% 1 浄化槽の交付金事業活用を検討、整備推進 1 46.9% 6,901 16.1% 27,054 62.9% 43.5% 3,106 7.2% 148 1.4% 1.4% 4 101 203 1.8% 1.8% 3.6% 4 (概成済) 100.0% 4 農業集落排水施設の整備 100.0% 357 1,357 1,714 8.9% 33.6% 42.5% 6,591 8,351 15.3% 19.4% 4.1% 1 2 3 2 15,890 13,758 86.6% 85.0% 11,694 12,913 81.3% 12,913 81.3% 600 245 845 3.8% 1.5% 5.3% 2 2 25 中城村 本島 18,800 17,787 94.6% 63.3% 11,259 12,820 68.2% 12,820 68.2% 2,557 2,410 4,967 13.6% 12.8% 26.4% 2 2 26 西原町 本島 37,600 37,483 99.7% 75.0% 28,112 32,230 85.7% 32,230 85.7% 103 5,150 5,253 0.3% 13.7% 14.0% 2 2 27 与那原町 本島 20,000 20,000 100.0% 89.1% 17,820 19,991 100.0% 19,991 100.0% 9 9 0.0% 0.0% 1 1 28 南風原町 本島 38,368 35,521 92.6% 88.2% 31,330 32,764 32,764 85.4% 966 2.5% 1,606 1,791 4.2% 4.7% 1 1 1 29 渡嘉敷村 離島 642 642 100.0% 53.1% 341 209 32.6% 209 32.6% 425 66.2% 8 8 1.2% 1.2% 1 1 1 30 座間味村 離島 860 860 100.0% 100.0% 860 549 63.8% 549 63.8% 59 6.9% 1 1 31 粟国村 離島 766 766 100.0% 98.5% 755 32 渡名喜村 離島 374 374 100.0% 100.0% 374 33 南大東村 離島 1,338 1,338 100.0% 75.0% 1,004 34 北大東村 離島 640 400 62.5% 35 伊平屋村 離島 1,182 1,182 100.0% 98.1% 36 伊是名村 離島 1,378 1,378 100.0% 100.0% 1,378 37 久米島町 離島 7,100 5,970 84.1% 80.0% 4,776 38 八重瀬町 本島 28,805 26,378 91.6% 69.9% 18,438 39 多良間村 離島 1,056 1,056 100.0% 98.6% 1,041 40 竹富町 離島 4,247 4,247 100.0% 94.1% 3,996 41 与那国町 離島 1,467 - 1,467 100.0% 90.1% 1,322 95.4% 91.0% 1,242,113 人口3万人以上 1,251,683 1,201,678 1,112,678 本 島 離 島 96.0% 92.6% 163,513 91.1% 79.2% 129,435 1,309,006 1,267,709 96.8% 92.3% 1,170,091 79.8% 73.9% 72,022 179,518 122,195 97,482 29.3% 374 100.0% 1,160 1,431,201 1,365,191 0.5% 766 100.0% 60.2% - 合 計 人口3万人未満 185 72 461 533 5.4% 34.5% 39.8% 168 232 400 26.3% 36.3% 62.5% 1,378 100.0% 74.8% 5,310 74.8% 4,522 15.7% 1,972 6.8% 660 660 9.3% 9.3% 19,884 19,884 69.0% 69.0% 1,126 1,576 26.5% 37.1% 1.2% 1.2% 8.4% 9.1% 2 1 1 972,576 68.0% 163,654 11.4% 8,392 8.6% 366 8.6% 2,305 54.3% 450 990 67.5% 460 31.4% 0.6% 1,144,622 80.0% 85,591 6.0% 4,177 0.3% 27 2,320 8,268 17 17 120,213 130,801 10.6% 0.2% 0.6% 9 86.0% 89.6% 86.6% 94.6% 99.7% 100.0% 92.6% 100.0% 100.0% (概成済) 100.0% 1 (概成済) 100.0% 1 浄化槽(個人設置型)の実施、広報活動 94.7% 62.5% 4 (概成済) 100.0% 4 (概成済) 100.0% 2 下水道クイックプロジェクトの活用 合併浄化槽設置促進の広報活動 事業費低減手法を導入した下水道整備 1 農業集落排水施設の整備 合併浄化槽設置促進の広報活動 84.1% 91.5% 1 農業集落排水施設の整備 100.0% 1 1 3 農業集落排水施設の整備 浄化槽(市町村設置型)の実施、広報活動 100.0% 8 37 62 2 4 100.0% 1 2 1,056 100.0% 366 1 低コスト・工期短縮手法の導入による下水 道整備 浄化槽(個人設置型)の実施、広報活動 低コスト・工期短縮手法の導入による下水 道整備 浄化槽(個人設置型)の実施、広報活動 下水道クイックプロジェクトの活用 浄化槽(個人設置型)の実施、広報活動 下水道クイックプロジェクトの活用 合併浄化槽設置促進の広報活動 事業予算の拡充とコスト縮減・工期短縮手 法の導入による下水道整備 浄化槽(個人設置型)の実施、広報活動 下水道一部拡大 農業集落排水施設の整備 浄化槽(個人設置型)の実施、広報活動 (概成済) 1 ※下水道一部拡大 浄化槽(個人設置型)の実施、広報活動 1,182 100.0% 5,310 農業集落排水施設の整備 浄化槽(個人設置型)の実施、広報活動 下水道クイックプロジェクトの活用 農業集落排水施設の整備 浄化槽(市町村設置型)の実施検討、広報 活動 1 本島 805 61.6% 100.0% 148 1,760 252 61.1% 46.5% 102 24 北中城村 85.4% 下水道区域の見直し、残整備地域の整備 合併浄化槽設置促進の広報活動 農業集落排水施設の整備 浄化槽(個人設置型)の実施、広報活動 1 11,479 100.0% 1,754 浄化槽(個人設置型)の実施、広報活動 1 (概成済) 5 100.0% 3 . 5 長期的な整備・運営管理方法 (1)計画的な改築・更新 下水道事業においては、平成 27 年度の改正下水道法により維持修繕基準が創設され、事 業計画について、維持・修繕および改築に関する内容を含めたものへと拡充されています。 これを踏まえ、予算制約のもと、増大する改築需要に対応すべく、施設全体の管理を最適 化するストックマネジメントを推進することとしています。 本県においても、下水道施設に限らず、農業集落排水施設や漁業集落排水施設も含め、 今後汚水処理施設の老朽化が急増するため、維持・修繕および改築に関する計画を早急に 策定し、点検・調査から修繕・改築に至るまでの一連のプロセスを計画的に実施していき ます。 (2)事業間の連携、既存施設の統廃合 今後さらに厳しくなる地方財政の状況に的確に対応するため、各汚水処理施設の整備進 捗や老朽化の度合い、大規模な施設改築予定等の状況を把握し、汚水処理施設の連携方針 を検討し、より効率的な汚水処理施設の整備や維持管理を行っていくことが重要です。 南城市や伊是名村においては、既存の農業集落排水施設や漁業集落排水施設について、 一部の施設を統廃合した方が経済的に有利であるとの検討結果から、集落排水施設同士の 統廃合を計画しています。 また、石垣市では、し尿処理場が老朽化し改築更新が必要となっていましたが、既存の 下水処理場においてし尿と浄化槽汚泥を合わせて処理することで、建設費を抑えた効率的 な施設整備と維持管理費のコスト縮減が図れるとして、汚水処理施設共同整備事業(MICS) に着手します。 今後、県全域において汚水処理施設の改築・更新時期を迎えることから、より効率的に 施設整備や運営管理ができるよう、事業間の連携も含め継続して検討していきます。 28 表 3-7 県の長期的な整備・運営管理方法(平成 47 年度における整備目標) 市町村名 本 島 離 島 別 全体 行政人口 (人) ④農業集落排水 公共下水道 汚水処理 汚水処理 接続 接続 人口 人口普及 率 人口 (人) 率 (%) (%) (人) ①流域関連 整備 普及率 人口 (人) ②単独 整備 普及率 人口 (%) (人) ③特環 整備 普及率 人口 (%) (人) 合計 整備 普及率 人口 (%) (人) 合併浄化槽 着手処理区数 整備人口(人) 整備 普及率 整備 (%) (人) 人口 (%) ⑤漁業集落排水 普及率 市町村 ⑥ 個人型 ⑦ 個人 ⑧ 合計 (%) (人) (人) (人) (人) 人口 (人) 普及率(%) 市町村 個人型 ⑥ ⑦ 個人 ⑧ 下水道 合計 流関 単独 特環 ① ② 100.0% 100.0% 298,992 298,992 100.0% 298,992 100.0% 1 1 2 宜野湾市 本島 93,100 93,100 100.0% 100.0% 93,100 93,100 100.0% 93,100 100.0% 1 1 3 石垣市 離島 49,082 49,082 100.0% 90.0% 44,174 4 浦添市 本島 116,700 116,700 100.0% 100.0% 116,700 116,700 100.0% 58.7% 本島 59,500 59,500 100.0% 96.9% 57,656 45,200 76.0% 6 糸満市 本島 60,838 60,838 100.0% 99.2% 60,351 54,286 89.2% 7 沖縄市 本島 133,167 133,167 100.0% 100.0% 133,167 132,700 8 豊見城市 本島 69,510 69,510 100.0% 100.0% 69,510 65,757 9 うるま市 本島 122,703 122,703 100.0% 92.7% 113,746 85,697 69.8% 8,690 14.6% 54,286 89.2% 6,236 10.3% 99.6% 132,700 99.6% 94.6% 65,757 94.6% 1,329 1.9% 109,337 89.1% 311 0.3% 18,473 1.9% 19.3% 44,100 44,100 100.0% 96.1% 42,380 11 南城市 本島 36,949 36,949 100.0% 99.0% 36,580 12 国頭村 本島 3,867 3,867 100.0% 80.4% 3,109 2,048 13 大宜味村 本島 2,369 2,369 100.0% 100.0% 2,369 250 14 東村 本島 1,369 1,369 100.0% 91.0% 15 今帰仁村 本島 8,024 7,599 94.7% 41.9% 16 本部町 本島 11,514 11,514 17 恩納村 本島 10,416 10,416 93.5% 10,766 100.0% 100.0% 10,416 18 宜野座村 本島 5,838 5,838 100.0% 100.0% 5,838 19 金武町 本島 11,438 11,438 100.0% 100.0% 11,438 20 伊江村 離島 3,519 3,519 100.0% 100.0% 3,519 122 1,280 41.9% 1,891 4.3% 17,100 46.3% 19,494 52.8% 53.0% 2,048 53.0% 1,421 10.6% 250 10.6% 1,412 46.3% 72 7,399 250 18,473 1,246 100.0% 13,205 13,205 26.9% 26.9% 64.3% 7,399 1 1 2 77.9% 離島 - 14.4% 46,330 23,640 1,130 10 宮古島市 - 7,089 116,700 100.0% 5 名護市 17,100 28,788 1,359 3.1% 267 5,615 4,480 194 316 5.3% 560 98.6% 96.2% 0.4% 0.2% 2 48.9% 15,550 35.3% 37,070 7.1% 7.5% 1 0.3% 0.5% 1 1 5,170 11.8% 100.0% 100.0% 2 下水道の整備、改築更新 農集排同士の統合を検討 100.0% 下水道の整備、改築更新 100.0% 2 6 1 3 農集排施設の整備 下水道の改築更新 下水道の整備、改築更新 汚泥処理施設の整備 下水道の整備、管路・ポ ンプ施設の長寿命化 100.0% 100.0% 467 467 0.4% 0.4% 2 2 2,424 3.5% 3.5% 1 1 1 下水道の整備、運営管理 100.0% 11,775 13,055 9.6% 10.6% 1 2 1 下水道の整備、改築更新 100.0% 22,110 1.0% 50.1% 50.7% 1 22,377 0.6% 355 1.0% 398 1,819 36.7% 10.3% 47.0% 1 1 707 2,119 59.6% 29.8% 89.4% 1 1 40.9% 1.0% 737 1,297 53.8% 94.7% 7,599 7,599 94.7% 94.7% 4,115 4,115 35.7% 35.7% 146 146 1.4% 1.4% 122 101 223 2.1% 1.7% 3.8% 185 272 457 5.3% 7.7% 13.0% 1 1 1 6 1 10 1,760 100.0% 100.0% 1 農集排施設の改築更新 100.0% 下水道の改築更新 100.0% 4 農集排施設の改築更新 100.0% 4 農集排施設の一部統合、 マンホールポンプ、処理 場の改築更新 100.0% 4 農集排施設の機能強化 100.0% 1 下水道の整備、広報活動 100.0% 3 下水道の整備、改築更新 農集排施設の整備 100.0% 94.7% 1 1 44,000 44,000 100.0% 90.6% 39,864 21,520 本島 13,225 13,225 100.0% 100.0% 13,225 13,225 100.0% 13,225 100.0% 1 1 23 北谷町 本島 30,200 30,200 100.0% 100.0% 30,200 30,200 100.0% 30,200 100.0% 1 1 下水道の長寿命化 100.0% 24 北中城村 本島 18,900 18,900 100.0% 100.0% 18,900 18,750 18,750 2 2 下水道の整備 100.0% 150 0.8% 下水道の整備、ストック マネジメントの実施 下水道の整備、ストック マネジメントの実施 100.0% 90.0% 17,100 15,270 80.4% 15,270 80.4% 26 西原町 本島 37,600 37,600 100.0% 100.0% 37,600 35,300 93.9% 35,300 93.9% 2,300 2,300 6.1% 6.1% 2 2 27 与那原町 本島 19,700 19,700 100.0% 100.0% 19,700 19,691 100.0% 19,691 100.0% 9 9 0.0% 0.0% 1 1 下水道の運営管理 100.0% 1 1 下水道の整備、管路の長 寿命化 農集排施設の改築更新 100.0% 1 1 下水道の運営管理 100.0% 100.0% 100.0% 39,443 29 渡嘉敷村 離島 607 607 100.0% 100.0% 607 100.0% 100.0% 38,315 97.1% 197 2.4% 197 32.5% 403 66.4% 1.2% 1 736 736 100.0% 100.0% 736 736 100.0% 1 離島 356 356 100.0% 100.0% 356 356 100.0% 1 1,257 100.0% 472 83.2% 35 伊平屋村 離島 1,146 1,146 100.0% 98.1% 1,124 36 伊是名村 離島 1,261 1,261 100.0% 100.0% 1,261 37 久米島町 離島 6,300 6,300 100.0% 100.0% 6,300 38 八重瀬町 本島 29,400 29,400 100.0% 71.1% 20,903 39 多良間村 離島 966 966 100.0% 100.0% 966 40 竹富町 離島 4,403 4,403 100.0% 100.0% 4,403 41 与那国町 離島 1,345 1,345 100.0% 100.0% 1,345 合 計 1,414,247 1,413,727 100.0% 97.0% 1,370,998 1,002,317 人口3万人 以上 1,235,884 1,235,884 100.0% 98.2% 1,213,463 人口3万人 未満 本 島 離 島 178,363 - 1,068 177,843 99.7% 88.6% 157,535 100.0% 97.3% 1,261,919 99.9% 93.7% 109,079 116,390 29.3% 1 6,814 82.5% 23.2% 5,200 82.5% 6,814 23.2% 4 農集排施設の機能強化 1,261 100.0% 4 6,640 22.6% 1,940 72 426 498 5.7% 33.9% 39.6% 268 204 472 47.3% 36.0% 83.2% 6.6% 1,100 1,100 17.5% 17.5% 14,006 14,006 47.6% 47.6% 70.9% 199,437 14.1% 10,461 8.8% 387 0.7% 1,212,215 8.8% 85.7% 77.6% 908 67.5% 422 31.4% 98,283 6.9% 3,967 0.3% 29 564 2,574 2 10,108 33 599 15 15 86,580 99,262 12.8% 0.2% 0.0% 0.7% 0.7% 13.6% 1.1% 1.1% 6.1% 7.0% 100.0% 100.0% 100.0% 94.3% 83.2% 2 1 2 1 2 農集排施設の統廃合、改 築更新(統合含む)検討 下水道の整備、ストック マネジメントの実施 下水道の整備 1 農集排施設の整備 1 3,417 100.0% 100.0% 1,146 100.0% 60.4% 966 100.0% 387 1 1 759 5,200 1 農・漁集排施設の改築更 1 新 農集排施設の機械・電気 設備更新 農集排施設の点検、更新 の確認 - 1,297,762 1,297,337 116,485 246 1.2% 1 離島 567 6.9% 7 0.4% 32 渡名喜村 1,257 58 7 0.4% 31 粟国村 離島 63.8% 162 840 離島 536 162 840 34 北大東村 63.8% 966 離島 33 南大東村 536 97.1% 2 30 座間味村 85.0% 840 32.5% 38,315 2 100.0% 19,000 39,443 19.6% 3 19,000 39,443 19.6% 2 本島 本島 3,730 0.8% 1 25 中城村 28 南風原町 3,730 4.0% 100.0% 本島 150 4.0% 下水道の整備 100.0% 22 嘉手納町 99.2% 1,760 下水道の整備 2 汚泥の集約処理 下水道の整備、管路の長 寿命化 農・漁集排施設の統廃合 100.0% 21 読谷村 99.2% 84.3% 87.0% 下水道の改築更新 2 11,438 100.0% 3,062 普及率(全体) 2,424 355 64.3% 10,270 4,230 汚水処理人口 (%) 298,992 1.5% H47 メニュー ③ 298,992 713 実行 合計 (%) (%) (%) (%) 本島 57.2% ⑤ 農排 漁排 1 那覇市 28,075 目標値 ④ 1 4 9 9 1 38 100.0% 100.0% 100.0% 100.0% 100.0% 7 既存施設の改築更新 100.0% 2 1 既存施設の改築更新 100.0% 72 5 3 . 6 構想の見える化 汚水処理事業を進めていく上では、施設整備のみならず、県民等の理解と協力を得ることが 重要となります。そのために、汚水処理構想の内容や目標に対する進行状況を県ホームページ 等で公表することで構想の見える化を図ります。 主なベンチマーク(指標)として、次の2つを選び、各市町村の目標値を公表して進捗管理 を行います。 ① 汚水処理人口普及率(%) ( 汚水処理可能人口÷行政人口×100 ) ② 接続率(%) 接続人口÷汚水処理可能人口×100 ) ( 表 3-8 各市町村のベンチマーク一覧表 市町村名 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 那覇市 宜野湾市 石垣市 浦添市 名護市 糸満市 沖縄市 豊見城市 うるま市 宮古島市 南城市 国頭村 大宜味村 東村 今帰仁村 本部町 恩納村 宜野座村 金武町 伊江村 読谷村 嘉手納町 北谷町 北中城村 中城村 西原町 与那原町 南風原町 渡嘉敷村 座間味村 粟国村 渡名喜村 南大東村 北大東村 伊平屋村 伊是名村 久米島町 八重瀬町 多良間村 竹富町 与那国町 ①汚水処理人口普及率(%) H32 H37 H42 H47 H32 ②接続率(%) H37 H42 H47 99.3% 99.2% 70.8% 99.6% 85.5% 93.0% 100.0% 85.2% 88.3% 56.5% 96.1% 14.0% 46.0% 32.0% 46.6% 85.6% 78.6% 100.0% 100.2% 72.3% 79.7% 100.0% 99.7% 74.1% 89.6% 90.0% 86.2% 78.2% 62.0% 100.0% 100.0% 100.0% 77.9% 54.5% 100.0% 100.0% 76.7% 88.2% 20.9% 80.2% 100.0% 100.0% 96.2% 66.6% 96.5% 72.1% 94.4% 97.6% 92.2% 87.8% 54.7% 83.0% - 100.0% 91.0% - 86.0% 66.0% 97.5% 89.1% 50.0% 63.5% 92.0% 98.0% 80.0% 50.0% 65.0% 94.1% 87.6% 100.0% 100.0% 98.5% 100.0% 70.0% - 98.1% 100.0% 70.0% 70.0% - 89.9% 80.3% 100.0% 100.0% 73.0% 97.6% 79.7% 93.8% 99.0% 92.2% 89.7% 66.9% 86.0% - 100.0% 91.0% - 88.5% 79.4% 100.0% 89.3% 80.0% 67.9% 94.0% 99.7% 85.0% 63.3% 75.0% 89.1% 88.2% 53.1% 100.0% 98.5% 100.0% 75.0% - 98.1% 100.0% 80.0% 69.9% 98.6% 94.1% 90.1% 100.0% 100.0% 90.0% 100.0% 96.9% 99.2% 100.0% 100.0% 92.7% 96.1% 99.0% 80.4% 100.0% 91.0% - 93.5% 100.0% 100.0% 100.0% 100.0% 90.6% 100.0% 100.0% 100.0% 90.0% 100.0% 100.0% 100.0% 100.0% 100.0% 100.0% 100.0% 85.0% - 98.1% 100.0% 100.0% 71.1% 100.0% 100.0% 100.0% 100.0% 100.0% 82.8% 100.0% 90.1% 100.0% 100.0% 93.2% 92.3% 69.9% 100.0% 23.0% 61.1% 46.5% 61.6% 100.0% 100.0% 100.0% 100.0% 86.0% 89.6% 100.0% 100.0% 86.6% 94.6% 99.7% 100.0% 92.6% 100.0% 100.0% 100.0% 100.0% 94.7% 62.5% 100.0% 100.0% 84.1% 91.5% 100.0% 100.0% 100.0% 100.0% 100.0% 94.9% 100.0% 95.1% 100.0% 100.0% 100.0% 96.1% 84.5% 100.0% 44.0% 79.3% 62.5% 77.5% 100.0% 100.0% 100.0% 100.0% 100.0% 94.3% 100.0% 100.0% 100.0% 100.0% 100.0% 100.0% 100.0% 100.0% 100.0% 100.0% 100.0% 94.5% 69.7% 100.0% 100.0% 91.5% 95.6% 100.0% 100.0% 100.0% 30 100.0% 100.0% 100.0% 100.0% 100.0% 100.0% 100.0% 100.0% 100.0% 100.0% 100.0% 100.0% 100.0% 100.0% 94.7% 100.0% 100.0% 100.0% 100.0% 100.0% 100.0% 100.0% 100.0% 100.0% 100.0% 100.0% 100.0% 100.0% 100.0% 100.0% 100.0% 100.0% 94.3% 83.2% 100.0% 100.0% 100.0% 100.0% 100.0% 100.0% 100.0% 100.0% 100.0% 80.2% 98.8% 91.0% 98.1% 100.0% 93.7% 91.3% 80.4% 95.0% 80.0% 100.0% 91.0% - 91.0% 100.0% 100.0% 95.4% 100.0% 76.5% 98.0% 100.0% 90.0% 76.6% 85.0% 100.0% 93.6% 100.0% 100.0% 100.0% 100.0% 80.0% - 98.1% 100.0% 90.0% 70.4% 100.0% 97.0% 100.0% 第 4 章 汚泥処理の基本方針 4 . 1 汚泥処理の現状 (1)発生汚泥量 平成 25 年度に、集合処理施設で発生した汚泥量は 18,540m3/日で、そのうち下水道が約 99% を占めます。また、流域下水道からの発生量が下水道全体の約 96%にあたり、集合処理施設から 発生する汚泥の大部分が流域下水道に由来することがわかります。 平成 25 年度から平成 47 年度の発生汚泥量の増加率は、下水道が 1.48 倍、農業集落排水等が 2.19 倍になり、下水道、農業集落排水は今後も汚泥量が大きく増加していくことが予想されます。 なお、合併処理浄化槽から発生する汚泥量については、平成 25 年度は 213m3/日、平成 47 年 度は 125m3/日であり、0.59 倍と減少傾向となっています。単独浄化槽汚泥及び汲み取りし尿量 は、平成 25 年度は 169m /日ですが、年々減少し平成 47 年度には 0.4m3/日となり、限りなく 0m3/日に近づきます。 (2)汚泥の有効利用 集合処理施設から搬出される汚泥の約 96%が有効利用されています。その内下水道が約 84% を占め、下水道は、ほぼ全量が有効利用されています。農業集落排水は集合処理全体の 15%を占 め、79%が有効利用されています。 集合処理施設から搬出される汚泥のほとんどが、肥料として緑農地に利用されています。 (3)連携事業 宮古島市や南城市などの農業集落排水施設と漁業集落排水施設の一部では、処理施設から発生 した汚泥を下水道やし尿処理施設等に投入しています。平成 25 年度は、農業集落排水施設の約 39%、漁業集落排水施設の 50%が下水道やし尿処理施設等に汚泥を投入しています。 また、南城市においては、5 つの農業集落排水施設の汚泥を 1 つの汚泥処理施設で処理してい ます。 表 4-1 汚泥処理状況(H25・H37・H47) 発生汚泥量 整 備 手 法 ①流域下水道 ②公共下水道(単独) ③特環公共下水道(単独) 下水道小計 ④農業集落排水施設 ⑤漁業集落排水施設 集 合 処 理 計 ⑥⑦⑧合併浄化槽 個 別 処 理 計 ①~⑧ 合 計 ⑨単独・汲み取り (m3/日) H25 H37 17,759.0 24,805.0 643.3 917.0 11.2 16.0 18,413.5 25,738.0 108.9 198.4 12.8 38.9 18,535.2 25,975.3 213.2 168.4 213.2 168.4 18,748.3 26,143.7 168.5 49.2 搬出汚泥量 H47 26,087.0 1,164.5 16.7 27,268.2 238.3 48.9 27,555.4 125.7 125.7 27,681.1 0.4 H25 113.5 22.5 0.8 136.8 30.4 2.0 169.2 213.2 213.2 382.3 168.5 発生汚泥量:各施設から発生する汚泥量(生汚泥量) 搬出汚泥量:各施設から搬出する際の汚泥量(生汚泥、脱水汚泥、乾燥汚泥等) 有効利用量:搬出汚泥量に対して有効利用している量 31 (t/日) H37 158.5 34.0 1.9 194.4 36.0 1.7 232.2 168.4 168.4 400.6 49.2 H47 166.6 42.3 2.2 211.1 36.1 1.8 249.0 125.7 125.7 374.7 0.4 汚泥 連携 有効利用 事業数 (t/日) (箇所) H25 H25 113.5 0 22.5 0 0.7 0 136.7 0 25.5 24 1.7 3 163.9 27 57.7 - 57.7 - 221.6 27 36.4 - 4 .2 汚泥処理の課題 (1)発生汚泥量 発生汚泥量は、将来、下水道事業も農業集落排水事業も増加することが予想されますが、農業 集落排水事業を実施している市町村に多くの課題があります。そのひとつとして発生汚泥をし尿 処理場で処理している市町村もあり、し尿処理施設の更新時には新たな汚泥処理法を検討するこ とが必要になります。 また、浄化槽汚泥や汲み取りし尿は、年々減少していくことが予想されるため、し尿処理施設 の改築更新時には、下水道施設との連携なども含めて検討する必要があります。 (2)汚泥の有効利用 下水道施設から発生する汚泥のほとんどが緑農地還元されており、特に発生汚泥量の多い流域 下水道においてもコンポスト化され肥料として利用されています。しかし、我が国のエネルギー 自給率、汚泥を安定処分するためのリスク分散を考慮すれば、燃料利用など複合的な有効利用を 検討することも必要です。 また、集落排水施設や浄化槽から発生する汚泥については、有効利用されずに廃棄物として埋 立処分している割合も高く、有効利用に向けた取り組みを検討する必要があります。 表 4-2 下水道の汚泥処理形態(平成 25 年度実績) 処理場名 場内での最終汚泥形態 有効利用の状況 那覇浄化センター 脱水汚泥 コンポスト化による緑農地利用 宜野湾浄化センター 脱水汚泥 コンポスト化による緑農地利用 具志川浄化センター 脱水汚泥 コンポスト化による緑農地利用 西原浄化センター 脱水汚泥 コンポスト化による緑農地利用 名護下水処理場 脱水汚泥 コンポスト化による緑農地利用 糸満市浄化センター 脱水汚泥 コンポスト化による緑農地利用 本部町浄化センター 脱水汚泥 コンポスト化による緑農地利用 石川終末処理場 脱水汚泥 コンポスト化による緑農地利用 宮古島市浄化管理センター 脱水汚泥 緑農地利用 楚辺浄化センター 脱水汚泥 緑農地利用 イーフ浄化センター 脱水汚泥 緑農地利用 清水浄化センター 脱水汚泥 緑農地利用 竹富浄化センター 濃縮汚泥 緑農地利用 嘉瀬下水処理場 乾燥汚泥 緑農地利用 天日乾燥汚泥 緑農地利用 石垣西浄化センター 脱水汚泥 緑農地利用 阿波連浄化センター 乾燥汚泥 - 座間味浄化センター 脱水汚泥 緑農地利用 大宜味浄化センター 生汚泥 緑農地利用 川平浄化センター 32 (3)市町村の汚泥処理の課題 市町村から挙げられた汚泥処理の課題を表 4-3 に掲載します。 大宜味村は特定環境保全公共下水道、伊是名村は農業集落排水処理施設に汚泥処理施設がなく、 久米島町、竹富町はし尿処理施設がない状況であり、処理施設の建設や処理方法の検討が必要で す。また、石垣市、名護市、うるま市及び今帰仁村ではし尿処理施設が老朽化しており、施設の 更新等が必要となっています。その対応として、石垣市では MICS 事業を導入することとしてお り、その他の市町村においても MICS 事業を含めた汚泥の共同処理、処理施設の統廃合等を検討 する予定です。 また、南城市は市町村合併により処理施設数が増加し維持管理費が増大したことや、糸満市は 下水道、農業集落排水施設の進捗による汚泥処理量増加への対応を課題として挙げています。 表 4-3 汚泥処理の課題とその対応案 MICS 事業(汚水処理施設共同整備事業) 処理人口および処理水量の 1/2 以上を下水道が 処理対象としている地域において、共同で利用で きる施設を下水道事業で整備する事業。 図 4-1 汚泥の共同処理(MICS 事業によるイメージ) 33 4 . 3 汚泥処理の基本方針 (1)汚泥の集約処理による効率化 汚泥の集約処理法には、流域下水汚泥処理事業や特定下水道施設共同整備事業(スクラム)、 汚水処理施設共同整備事業(MICS) 、農業集落排水施設等処理施設間の連携などがあります。 本県においては、各下水道の処理施設が比較的離れており、それぞれの下水道施設での汚泥処 理が円滑に進められていることを考慮すれば、流域下水汚泥処理事業やスクラム事業は事業化の メリットは少ないと考えられることから、MICS 事業による集約処理と農業集落排水等処理施設間 の連携の可能性が考えられます。 MICS 事業は、下水道と他の汚水処理施設が共同で利用する施設の整備を行う事業であり、採択 条件として、下水道事業と他の事業が同時進行していることが必要です。今後、石垣市での導入 が予定されています。 今回、MICS 事業と農業集落排水施設における汚泥処理の連携の可能性について検証しており、 導入の可能性がある市町村に対してはその内容を提示するとともに、将来を見据えた効率的な汚 泥処理方法について検討するよう助言していきます。 (2)汚泥の利活用の推進 汚水の処理によって発生する汚泥を、資源やエネルギー源として活用し、持続可能な循環型社 会システムの構築を図ることは重要です。 今後新規で下水道や農業集落排水施設の整備が予定されている市町村については、汚泥の有効 利用が図られるよう指導助言していきます。 現在、下水道から発生する汚泥については、大部分を肥料として緑農地還元していますが、今 後も継続して有効利用を図るとともに、有効利用方法の多様化についても検討していきます。集 落排水施設や浄化槽から発生する汚泥については、集落排水施設の統廃合やし尿処理施設の更新 などに合わせ、汚泥の集約処理による効率化を図るとともに、汚泥の有効利用を推進していきま す。 また、県の流域下水道においては、汚泥の処理過程で発生する消化ガスについて、官民連携に よるFIT(再生可能エネルギーの固定価格買取制度)を活用した消化ガス発電事業に取り組む ことで、さらなるエネルギーの有効利用を推進していきます。 図 4-2 官民連携によるFITを活用した消化ガス発電 34 表 4-4 汚泥処理に関する調査結果一覧表(市町村別) 35
© Copyright 2024 ExpyDoc