この事例の詳しい内容

株式会社レボ
ITグランドデザインの核心をとらえ
管理データの精度を磨くことで
どんな変化にも柔軟に対応できる
導入の狙い
商品の単品管理や在庫管理の精度向
上を実現したい
新たなビジネスモデルへ柔軟に対応
できる業務基盤を構築したい
IT活用による業務の合理化を推進したい
導入システム
基幹業務システム
『SMILE BS 2nd
Edition 販売/会計/人事給与』
カスタマイズ高生産ツール
『SMILE BS 2nd Edition
Custom AP Builder
(CAB)』
電話応対システム
『SMILE BS CTI』
導入効果
データの精度向上で事務処理が大幅
に合理化された
在庫の適正化やコスト圧縮が図れた
外部システムとのデータ連携が容易
に行えるようになった
ビジネスモデルの拡充に柔軟に対応
できるようになった
—USER
P R O F I L E ———————————————————
株式会社レボ
●業種:美容・理容用品の卸売業
●事業内容:美容室業務用品・器具の販売、サ
美容室や理髪店などのサロン向け業務用品・器具を全て取りそろえ、ウェブショップでは商品の使い方のアドバイスなども行っている
株式会社レボは、美容室・理髪店・エステティックサロンなど向けの業務用品・器具
を販売している企業で、2016年に創業70周年の節目を迎えた。老舗企業であり
ながら、時代の変化に即応した革新的なビジネスモデルを生み出し、右肩上がりで
売り上げを伸ばしている。そのビジネス基盤を支えているのが、大塚商会から導入
したSMILEシリーズだ。その成功要因の一つは、徹底した単品管理でデータの精
度を高め、外部システムとの相互連携を実現している点にある。同社の成功事例
は、SMILEを導入しているほかの企業にもきっと参考になるだろう。
ロンの店舗設計・施工・空間プロデュース、広告・
宣伝物の企画制作、コンサルタント業務など
●従業員数:25名
(2016年5月現在)
SMILEを中核とした基幹業務システムで事業規模
を急速に拡大している株式会社レボ
2016年5月取材
正規代理店のノウハウを生かした
ウェブビジネスで急成長を続ける
ンサルタント業務など多角的な事業を
展開し、業界内で厚い信頼を得ている。
そうした中、関東地区を中心とした
美容・理容用品の卸売業を営む株式
ルート営業に加え、全国のサロンと美
会社レボは、ヘアカラーやシャンプー
容師を対象としたウェブビジネスを7年
などの消耗品から椅子や鏡などの大型
前にスタートさせた。24時間365日
内装用品まで、サロンで必要としてい
注文を受け付け、首都圏であれば当日
るものを全て取りそろえている。さら
配送を実現する革新的な物流システム
に、サロンの店舗設計・施工・空間プロ
「レボエキスプレス」を構築するなど、
デュースや広告・宣伝物の企画制作、コ
さまざまな創意工夫を重ね、理美容業
1
株式会社レボ
界に物流革命を引き起こしている。
生堂などの大手美容用品メーカーの
グランドデザインに基づいた
理想的な基幹業務基盤を構築
正規販売代理店として、商品の使い方
同社は、ITを活用した先進的なビジ
まで的確にアドバイスできることだ。
ネスモデルを次々に生み出し、大きな
「他社のウェブショップは、単に商品
飛躍を果たしている。そのビジネス基
の明細を表示して販売しているところ
盤を支えているのが、基幹業務システ
とりわけ、同社の一番の強みは、資
が多いですが、当社のウェブショップで
ムのSMILEシリーズである。SMILE
は、全国のプロフェッショナルから寄せ
シリーズは、Ver.5の時代から導入し、
られるさまざまな質問にお答えしてい
その後、AD,
BSへとバージョンアップ
ます。その回答が早くて正確だと評判
を重ね、現在に至っている。
になり、口コミで会員が全国に広がって
基幹業務システムの構築・運用にお
いったのです」
とウェブ販売事業を立ち
ける同社の成功要因の一番のポイン
上げた常務取締役の竜崎 昇氏は語る。
トは、竜崎氏が将来の事業展開を見
こうした努力が実を結び、ウェブ販
据えたグランドデザインを自ら考え、
売事業は、わずか7年間で2億5千万
そのグランドデザインのもとで、大塚
円の売上規模へと発展。ウェブ部門が
商会とタッグを組んで理想的なシステ
全体の売り上げの1/4を占めるまで
ム作りを行ったことにある。
に急成長を遂げている。
「基幹業務システムを構築するにあ
さらに、業界に先駆けてB to B to C
たり、同業者のシステムを何件か見学
の革新的なビジネスモデルも構築して
させてもらいました。しかし、当時は、
いる。サロンの中にはお客様にシャン
請求書を発行するための仕組みとい
プーなどを店頭販売しているところも
うイメージが強く、個々の商品の売上
多い。ところが、顧客は次回からネット
推移などを正確に分析できるもので
で調べて直接商品を購入してしまうた
はありませんでした」
と竜崎氏は語る。
め、継続的な売り上げアップに結びつか
そうした中 、竜 崎 氏は、スーパー
ないという課題を抱えていた。そこで、
マーケットの関係者と懇談する機会を
同社は、
サロンごとに独自のウェブショッ
得て、そこで単品管理の重要性をあら
プを作成し提供。各サロンの顧客が、そ
ためて認識したという。
のサイトを通じてレボの商品を購入で
「スーパーマーケットでは、商品をカ
きる仕組みを作り上げたのである。
テゴリー別に管理するのではなく、単
サロンの顧客は、商品に記載した
品ごとに管理することで、どの商品が
QRコードをスマートフォンで読み込む
どのくらい売れているのか、あるいは、
だけで、各サロンの専用サイトへ簡単
どれくらいの周期で商品が売れなく
にアクセスできる。そこで商品を注文
なったのかといった細かな分析を行っ
すると、注文データがレボに送られてく
ています。それによって、売り上げ増に
るので、レボから顧客のもとへ商品を
つながる施策を展開しているのです。
配送する仕組みだ。サロンは中間マー
そのため、当社でも商品の単品管理を
ジンを得られるので、サロン、顧客、レ
徹底して行うべきだと考え、それを基
ボがそれぞれWin・Winの関係になる。
幹業務システムのグランドデザインに
2
常務取締役 竜崎 昇氏
「SMILEシリーズを10年以上使い続けてい
ます。大塚商会さんと長年お付き合いさせ
ていただく中で、相互の信頼関係が日増し
に積み上がり、その結果、当社が求めてい
た理想的な基幹業務システムを構築するこ
とができました」
商品流通部 課長 竹中 秀和氏
「大塚商会さんは、何か問題が起こると、す
ぐに対応してくれるので安心感があります。
今後もITを活用した業務の合理化の提案
や、サーバーの負荷を軽減する提案など、
当社のビジネスを加速させる提案に期待し
ています」
組み込んだのです」
と竜崎氏は語る。
ターのデータを信頼できるようになる
まず、商品の単品管理を実現するため
ので、そのデータをもとに、自信を持っ
に、商品のマスターづくりに力を注ぎ、
てお客様により良いサービスを提供で
膨大な量の商品コードに一つずつJAN
きるようになるからです。例えば、お客
コードを入力。商品ごとの売上実績など
様から電話で商品在庫の問い合わせが
を正確に把握できる環境を整えた。労力
あったときに、その商品の在庫数をシス
を要する大変な作業だったが、その努力
テム上で即座に確認して、
『明日までに
が現在に生かされているという。
配送できます』
とその場で回答できま
グランドデザインのもう一つの柱は、
す。これも大きなイノベーションの一つ
在庫管理の精度を上げることだった。
です」
と竜崎氏は語る。
当時、理美容用品業界では、システム
今年で70周年を迎える同社は、基幹シス
テムと外部システムとのデータ連携によっ
て、ウェブ事業の業績が急拡大している
上の在庫データと実在庫数は合わない
という。しかし、それでは、何のために
CABを有効活用することで
外部システムとの連携を図る
システムを構築したのか分からない。
同社は、2014年1月に現在の基幹業
そこで、同社は2000年問題を機に
務システム
『SMILE BS2 販売/会計
基幹業務システムを再構築し、在庫管
/人事給与』
へ移行し、その際、SMILE
ものだと思い込んでいる人が大勢いた
理と配送業務を外部の物流センター
のカスタマイズが容易に行えるカス
にアウトソーシングした。その際、実在
タマイズ高生産ツール『SMILE BS2
庫の管理を徹底して行い、その結果、
Custom AP Builder』
(以下、CAB)
も
システム上の在庫データと実在庫数
同時に導入している。その一番のポイ
が正確に一致するようになった。
ントは、CABを活用することで、ウェブ
「基幹業務システムを構築・運用する
ショップや物流センターの外部システム
うえで最も大事なことは、データを常に
とSMILE間でのデータの受け渡しがス
きれいな状態に保つことです。データ
ムーズに行えるようになったことだ。
の精度が上がれば、全社員がコンピュー
「ウェブショップはあくまでも窓口に
過ぎません。というのも、ウェブショッ
システム連携イメージ図
プはセキュリティの強化や時代の変化
物流業者
配送
サロンの顧客
サロン
に対応するために、常に改良を加える
必要があります。その仕組みで注文
データや顧客データを管理してしまう
と、システムを改善することが難しく
サロン向け
ウェブサイト
B to C
レボの取扱い商品 20,000点以上
配送
サロン向け
販売サイト
午前10時までの注文で、
関東 1都 6 県+山梨県の
当日配送を可能に
B to B
受注
データ
受注
データ
CTI
てSMILE上で管理し、必要なデータ
在庫
情報
発注
データ
をSMILEから抽出してウェブシステム
に取り込んで処理しています。その点
で、CABの自由検索ツールを使えば、
株式会社レボ
発注
物流連携システム
SMILE BS2 販売管理
なるからです。そのため、データは全
在庫情報
どんなデータも簡単に抽出できるの
で、とても重宝しています」と商品流
通部 課長の竹中 秀和氏は語る。
3
株式会社レボ
また、SMILEをカスタマイズして、
と合理化を実現できたことにより、一人
顧客カルテという独自の顧客管理手法
で全てのメーカーの仕入業務が行うこ
を取り入れたことも、同社の基幹業務
とで、常に全体の在庫数を把握しなが
システムの大きな特長の一つである。
ら在庫の適正化を図ることができます。
顧客カルテとは、竜崎氏がコンピュー
これがITを活用した合理化の本来のメ
ターを導入する以前から手書きで行っ
リットなのです」
と竹中氏は語る。
ていたもので、顧客がいつどの商品を
また、CABを活用することで、さまざ
購入したのかマトリックス形式で一覧で
まな外部システムとデータ連携が行え
きるようにした顧客ごとの販売履歴情
るようになったことも大きな導入効果
報のことだ。これをSMILEの導入時に
だという。既にB to B to Cモデルの
デジタル化して実装したのである。
スマートフォンとのデータ連携も実現
「10年分の販売履歴を蓄積してい
しているが、今後新たなビジネスモデ
るので、サロンから昔頼んだタオルを
ルが追加されても、CABの活用で大幅
もう一度購入したいと言われた場合
なカスタマイズは必要ないので、開発
でも、顧客カルテを調べれば、どの商
コストを最小限に抑えることができる。
品のことを言っているのかすぐに分か
今後の課題は、ウェブショップの認知
り、お客様に大変喜ばれています。カ
度をさらに高めることで、全国40万人
ルテ画面の商品名をクリックすれば、
の全ての美容師に会員になってもらう
そのまま受注処理まで行えるので、商
ことが目標だ。そのために、竜崎氏は、
品コードなどの入力作業の手間も省
自社のウェブショップの周知を図る有効
けます」
と竜崎氏は語る。
な手段として、SNSを積極的に活用し
さらに
『SMILE BS CTI』
も導入し、
ている。まず、ウェブショップ上に美容
入電後の顧客情報の可視化によって注
師に役立つコラムを掲載し、それと同じ
文処理がスピーディーに行えるように
ものをAmebaのブログに載せ、その
なっている。
後、FacebookやTwitterに広げていっ
竜崎氏は、ITモデルユーザー代表として、大塚商会のセミ
ナー講演やパネルディスカッションにも出演。また、卸売
業向けに、物流システムの個別相談・見学も引き受けて
いる
た、そのたゆまぬ努力と情熱によって
新規顧客を着実に増やしている。
データの精度向上によって
在庫の適正化を容易に実現
リティ対策をより一層強化しながら、
同社は、グランドデザインに基づいた
美容業界のポータルサイトとしてのさ
基幹業務システムの構築により、事務
らなる基盤づくりに尽力する。
処理の大幅な合理化を実現している。
「IT投資を行えば、それなりに費用は
その費用対効果は極めて高いという。
かかります。しかし、売り上げとのバラン
「ITを活用した合理化とは、単に人件
スを取りながらシステムの最適化を図
費を削減することではありません。例え
り、データの精度を高めていけば、開発
ば、メーカーの仕入業務を複数のスタッ
コストは自ずと回収され、売り上げアッ
フで分担すると、自分が担当している
プにつながります」
と竜崎氏は語る。
その一方で、ウェブショップのセキュ
メーカーの商品は欠品したくないので、
同社は今後もSMILEをベースにし
どうしても過剰在庫になりがちです。し
たIT活用を積極的に推進し、ビジネス
かし、当社では在庫データの精度向上
をさらに拡大していく考えだ。
株式会社レボのホームページ
http://www.e-revo.co.jp/
・会社名、製品名などは、各社または各団体の商標もしくは登録商標です。
・事例中に記載の肩書きや数値、固有名詞等は取材当時のものであり、配付される時点では、変更されている可能性があることをご了承ください。
・この記事は2016年6月に作成されました。
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