議決権行使の基本方針

2016年7月1日
マニュライフ・アセット・マネジメント株式会社
議決権行使の基本方針
1.基本原則
当社は、議決権行使を重要な責任の一つとして認識し、その責任を誠実に遂行するために
行うものとします*。
議決権行使指図は、運用財産に係る受益者の利益を図ることのみを目的として,当社及び第
三者の利益を追求した議決権の行使は行いません。受益者の利益とは、企業価値(株式価
値)の長期的な増大、またはその価値の毀損防止を意味します。
*外国株式については、当該国の実情その他の制約のため適切な議決権の行使ができな
い場合があります。
2.議決権行使体制および行使プロセス
(1) 議決権行使指図の判断基準として、「議決権行使ガイドライン」を制定し、また、「議決権
行使ガイドライン」の判断基準を補足するものとして、「議決権行使実務方針」を定めます。
「議決権行使ガイドライン」及び「議決権行使実務方針」の策定及び改訂については、株
式運用部長が提案し、代表取締役社長が承認します。
(2) 具体的な議決権の行使判断は、「議決権行使ガイドライン」及び「議決権行使実務方針」
に基づき、株式運用部長の指示に従って、株式運用部の担当者が行います。これらの判
断基準では行使内容が定まらない、あるいは特に重要と思われる議案については、代表
取締役社長を交えて協議を行います。
(3) 信託銀行及びカストディアンとの窓口は、投資信託オペレーション部及び投資顧問オペ
レーション部が担当します。
(4) アクティブファンドについては、保有全銘柄・全議案を精査の上、議決権を行使します。
(5) パッシブファンドについては、「議決権行使ガイドライン」において定める「議決権行使スク
リーニング基準」に抵触した銘柄について、全議案を精査の上、議決権を行使します。
「議決権行使スクリーニング基準」に抵触しない銘柄については、原則として、全ての議
案に賛成します。尚、「議決権行使ガイドライン」において定める「議決権行使スクリーニ
ング基準」の概要は以下の通りです。
<議決権行使スクリーニング基準の概要>

長期に亘り最終赤字を計上している企業

株価パフォーマンスが低迷している企業

法令違反や反社会的行為が認められる企業
3.議決権行使指図の判断基準
「議決権行使ガイドライン」において、以下の議案に係る指図方針を定め、議決権行使指図の
判断基準とします。

剰余金の処分

定款変更

取締役・監査役の選任

役員退職慰労金支給、役員報酬額改定

新株予約権発行

会計監査人選任、組織再編関連、その他会社提案

株主提案
4.運用権限の委託先による議決権の行使について
当社が運用権限を委託している投資信託においては、議決権行使の有効性及び効率性を勘
案して、運用委託先に議決権の行使を委ねることがあります。
その場合には、議決権行使の委託先の議決権行使に関する方針を確認し、議決権の委託を
行うことが受益者の利益に反しないことを確認します。
運用委託先が専門代行機関に議決権行使を委託している場合は、当社は当該専門代行機
関の議決権行使の方針が受益者の利益に反しないものであるかを確認します。
また、運用委託先からは定期的に法令及び運用ガイドラインの遵守状況に関するレポートを
受領し、運用委託先の遵守状況を確認します。
以上