大東市新庁舎整備基本計画策定支援業務仕様書 1.業務名称 大東市新庁舎整備基本計画策定支援業務 2.目的 大東市役所庁舎は、本庁舎および議場棟を昭和40年9月に竣工し、約50年が経 過し、建物の老朽化や狭隘化等が進んでいる。 大東市新庁舎整備基本計画策定支援業務(以下「本業務」という。)は、大東市(以 下「本市」という。)の本庁舎等の老朽化や狭隘化等の課題を受けて、新庁舎の整備 を推進するための方針、機能、規模、整備計画、事業計画等の調査、検討を行い、新 庁舎整備基本計画(以下「基本計画」という。)を策定し、以降の基本設計等を行う ための基本的な要件を整理するものである。 3.履行場所 大東市企画経営課の指定する場所 4.履行期間 契約締結日から平成29年3月31日(金)まで 5.業務内容 (1)業務の概要 ア 基本計画骨子の作成 下記の(2)-ア から(2)-ウの項目については基本事項として整理を行うとと もに、本業務とは別に実施する、民間企業からの提案募集において選定された提案内 容(整備場所を含む)を踏まえて、 (2)-エから(2)-ケの項目を整理し、基本計 画骨子を作成する。 イ 民間手法導入可能性調査業務 本業務とは別に実施する、民間企業からの提案募集において選定された提案内容(整 備場所を含む)について(3)-アから(3)-ウの項目について、検討を行う。 ウ 基本計画の策定 上記ア、イを踏まえて基本計画を策定する。 エ 上記アからウに関して、受注者は本業務とは別に実施する提案募集において、提 案が採用された民間企業と十分に調整を図った上で、業務を遂行するものとする。 (2)基本計画骨子の作成 ア 前提条件の整理 これまでの検討経緯とともに、過年度に行った検討結果に基づき、庁舎の現状・課 題や新庁舎建設の必要性、上位・関連計画との整合性について整理する。 イ 基本理念・必要機能等の整理・検討 過年度の検討結果に基づき、基本計画の策定にあたってのコンセプトとなる、新庁 舎の基本理念および必要機能について整理する。 必要機能を具現化するためのスペース、方策などについて、イメージを含めた望ま しい導入のあり方について検討を行う。 ウ 必要機能等における具現化方策の検討 基本理念および基本方針の実現に向けて、新庁舎に必要となる機能ごとに想定され る具体的な対応や取組方策について検討を行う。 エ 敷地条件の整理 過年度の検討結果に基づき、建設地の現況、周辺を含めた環境、敷地に係る法制度 上の条件について整理する。 オ 配置計画の検討 敷地条件の整理に基づき、新庁舎の必要機能、規模を踏まえた建物配置および駐車 場等のゾーニング、アクセス動線を含めた配置計画の検討を行う。 カ フロア構成・平面計画の検討 新庁舎に入居する部門について整理を行い、各階の最適なフロア構成および階数に ついてモデル設定を行う。 配置計画、フロア構成に基づき、各階の平面モデルプランの検討を行う。 窓口や執務空間、会議室および書庫、市民協働・交流空間、複合化する用途部分な ど、主要エリアのゾーニングやレイアウト等の考え方について整理する。 キ 構造・設備計画の検討 防災拠点としての庁舎構造の考え方、構造方式等について検討を行う。 庁舎機能および省エネ等に配慮した効率的、効果的な設備システムの考え方、導入 方針について検討を行う。 ク デザイン・外構計画の検討 新庁舎建物の外観デザインおよび内装、植栽を含めた外構整備について、周辺環境 等を踏まえた方針や計画について検討を行う。 ケ 事業計画の検討 事業手法(従来、民活等)の整理・比較を行い、適切な事業方式を設定する。 事業方式に基づく事業スケジュールの検討を行う。 庁舎整備に係るイニシャルコスト(概算工事費、その他費用等)の算定を行う。 庁舎運用に係るランニングコスト(維持管理費、修繕費等)の試算を行う。 市の財政状況を踏まえた新庁舎整備等に係る財源計画の検討を行う。 (3)民間手法導入可能性調査業務 前提条件の整理 基本計画骨子の内容を踏まえ、調査に必要な条件等を整理する。 イ 事業スキームの検討 基本計画骨子に基づき、PFI手法等による事業方式、事業範囲、事業期間等の事 業スキームを検討、整理する。整理に当たっては(3)-ウの民間ヒアリング結果 も考慮する。 民間事業者による民間施設の整備可能性(付帯事業)について、 (3)-ウによる ヒアリングも踏まえて整理する。 上記を踏まえ、事業方式等のメリット・デメリットを検討し、導入が見込まれる事 業スキームを整理する。 ウ 民間事業者の参画可能性の検討 事業スキームの検討のため、民間事業者(建設、維持管理、付帯事業、金融機関等 の各企業)の事業への参画意欲に関する市場調査(ヒアリング)を実施し、PFI 手法等により事業を実施する際の可能性と課題の整理を行う。 (4) ア 基本計画の作成 上記の(2)、(3)の整理・検討に基づき、基本計画としてとりまとめを行う。 また、基本計画の概要版を作成する。 (5)その他 上記各業務の他、本業務において必要と認められる支援、アドバイスを行う。 (6)民間企業から優秀な提案が得られない場合の対応 本業務は別途実施する民間企業からの提案募集において、優秀な提案が得られる ことを前提としているが、受注者は民間企業から優秀な提案が得られない場合を 想定し、整備場所を「現在の庁舎が位置する場所および周辺地」として、上記(2) および(3)の項目の整理・検討を進め、民間企業から優秀な提案が得られない 場合は、 「現在の庁舎が位置する場所および周辺地」における基本計画が策定でき るようにすること。 6.成果物 基本計画本編 基本計画資料編 基本計画概要版 電子データ(CD) 20部 20部 50部 1部 上記電子データについては、基本計画本編、基本計画資料編および基本計画概要版 のワード、エクセルおよびPDF形式のものとし、CD-Rへ保存するものとする。 7.留意事項 (1)業務の実施にあたっては、本市との連携を密に行うこと。 (2)本仕様書の他、契約規則等関係法令および条例を遵守すること。 (3)本仕様書に記載無き事項および疑義が生じた場合は、速やかに本市と協議を行い 本市の指示に従い、業務を遂行しなければならない。 (4)本業務に必要な資料を本市より借り受けた場合は、適正な管理を行い、業務管理 完了後は速やかに返却するものとする。 (5)業務責任者は業務全般に携わり、業務管理を行う。また、円滑に進行を進めるた め、業務について必要に応じて本市と協議を行うこと。 (6)業務遂行のために必要な関係官庁その他に対する諸手続きは受注者が速やかに行 うこと。 (7)受注者は、受注業務に従事する者に対し、基本的人権について正しい認識を持っ て当業務を遂行できるよう、本市等が実施する啓発行事への参加の促進や人権研修 の実施等、人権啓発の推進に努めるものとする。 (8)受注者は、本契約の履行にあたり、障害を理由とする差別の解消の推進に関する 法律(平成25年法律第65号)および関係府省庁所管事業分野における障害を理 由とする差別の解消の推進に関する対応指針を遵守すること。 (9)本仕様書の内容の解釈は本市の解釈によるものとし、受注者が一方的に解釈して はならない。 8.その他 (1)本契約で得られた成果品、資料、情報等は本市の許可なく他に公表、貸与、譲与、 使用しないこと。 (2)業務完了後に、受注者の責に帰すべき事由による不良個所があった場合は、受注 者が速やかに訂正、補正など必要な措置を講ずるものとし、これにかかる費用は受 注者の負担とする。 (3)作成された印刷物における写真やイラスト、地図、表等についての著作権および 利用権は本市に帰属する。 (4)本業務実施中、受注者は必要に応じて本市の中間検査を受け、業務完了後は最終 検査を受けなければならない。なお、訂正等の指示を受けた場合は受注者の負担に て速やかに行う。 (5)業務完了後に受注者の責に帰すべき事由による成果品の不備や不良があった場合 は、受注者は速やかに本市の指示に従い、補正等の措置を受注者負担で行わねばな らない。
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