経済総務委員会資料 平成28年6月 行 財 政 局 「京都市職員力・組織力向上プラン」及び「京都市職員コンプライアンス推進指針」の取組状況について 「京都市職員力・組織力向上プラン」 (平成25年3月策定)及び「京都市職員コンプライアンス推進 指針」 (平成21年9月策定)の平成27年度の主な取組状況について,御報告いたします。 1 京都市職員力・組織力向上プラン 取組状況(別紙1参照) 全ての職員が,創造的かつ主体的に職務を遂行し,仕事に対する意欲を高め,更には「自ら 市政を改革・創造する」という意識を持つなど,将来にわたって本市を支える「職員力」の向上と, 時代や市民のニーズ,新たな行政課題に的確かつ迅速に対応し, 「最少の経費で最大の効果」を 上げる「組織力」の向上を目指し,プランの着実な推進に取り組んでおります。この結果,前期実 施計画(平成25年度~28年度)に掲げる全48項目について,計画期間を一年残して,全て着 手済みとなりました。 <平成27年度に新たに実施した主な取組> キャリアプランについて主体的に考えることができるよう,人事異動希望申告様式を見直し 「真のワーク・ライフ・バランス」に資する活動の表彰制度を創設 「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」に基づき, 「仕事と子育ていきいき活躍 プラン」を改定し,数値目標を設定 「京都方式」として,第 1 次試験から受験者全員と個別面接を実施する人物重視の採用試験 を創設(政令指定都市初) これまでの取組の成果 プランに基づくこれまでの取組により, 「職員の育成」と「組織の活性化」を目的に導入した「人 事評価制度」が組織に定着し,職員の任用,給与,分限,研修等,あらゆる人事施策の基本として 活用しているほか,職員の市民サービス,業務改善に対する意識や,改革に向けて取り組む組織風 土が着実に醸成されてきています。 <主な成果> 職員提案件数が,4年連続1,000件以上という高水準で推移 「真のワーク・ライフ・バランス」の実現に向け,職員が主体的に取り組む「働き方見直し プロジェクト」が各局区で始動 各区役所の若手職員が,区役所,支所を更によくするために積極的に出し合ったアイデアが, 「新たな区政創生」に掲げる「目標とする4つの区役所像」に反映 平成26年度実施の「窓口サービス評価・実践制度」における市民アンケートでは,すべて の項目で「満足」が8割超 今後の課題と取組 これまで,プランに掲げる「目指すべき職員像の実現」に着実に取り組んできましたが,多様化 する市民のニーズに的確に対応していくためには,市民の声をよく聴き,それを適切に政策に反映 1 させ,その政策の本質を市民の皆様に伝えることができる力,すなわち「聴く力」 , 「受け止める力」 , 「伝える力」を更に向上させる必要があります。 また,こうした個々の職員の能力の向上を図るとともに,組織として同じビジョンを共有するこ とも重要であり, 「真のワーク・ライフ・バランス」を実践し,職員が率先垂範して社会参加・地域 貢献等に取り組み,そこで得た貴重な知見を政策に反映することができる職場づくりを推進してま いります。 平成28年度においては,これまでの取組を更に定着させるとともに,成果を検証し,新たな課 題に対応する「後期実施計画」を策定し,更なる職員力,組織力の向上に努めてまいります。 2 京都市職員コンプライアンス推進指針 取組状況(別紙2参照) 「京都市職員の倫理を確立するための行動規範(京都市職員倫理憲章) 」に基づく5つの柱に沿 った,全13項目について,取組を進めております。 平成27年度は,平成26年9月に完了した「全職場への監察」を継続して実施するとともに, 毎年度実施している「コンプライアンス推進月間」において,外部講師を招き,課長級以上の職員 を対象にハラスメント研修を新たに実施するなど,服務規律の遵守と適正な業務執行に向けて,取 組を進めました。 また,外郭団体に対しても,本市と同様,コンプライアンスの徹底を図るため, 「外郭団体にお けるコンプライアンス推進対策会議」を開催する等,各団体の適正な業務執行に向けた取組を実施 しました。 現状認識 指針に基づき,コンプライアンスの確保に向けた徹底的な取組を全庁挙げて実施するとともに, 職員の誇りや使命感,やりがい等を高める取組を実施することにより,職員の意識,組織風土の改 革に努めてまいりました。 その結果,職員一人一人の規範意識,倫理観が高まり,コンプライアンスに関する意識の底上げ が着実に図られつつあります。 しかしながら,平成27年度も,2件の懲戒処分を行ったほか,事務処理誤りも発生しており, 引き続き,服務規律の遵守や適正な業務執行の確保に向けた取組を進めていく必要があります。 今後の課題と取組 不祥事や事務処理誤りが生じる背景には,職員の緊張感の緩みや職場ごとの危機管理意識の温度 差があると捉えております。それらを解消し,職員一人一人が,京都市職員としての誇りと,高い 使命感を持って職務にまい進するよう,取組を進めていかなければなりません。 このため,引き続き,服務規律の遵守や適正な業務執行の確保に向け, 「これまで成果を上げて きた取組が形骸化していないか」 , 「職場の隅々にまで緊張感が行き渡っているか」という視点のも と,監察や研修はもとより,職員一人一人が不祥事や事務処理誤りを自らのこととして考えるため の「職場ミーティング」等を継続し,職場の日々のコミュニケーションをより活性化させることに より,職員相互に倫理観を高め合う,風通しの良い職場風土の構築を一層進めてまいります。 2
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