第 3 次北上市健康づくりプラン(健康きたかみ 21)の概要 1 第2次健康づくりプランの現状と課題 取組みから) ■生活習慣から見える現状(●)と課題(⇒) ●塩分摂取量が全国や東北、岩手県に比べて多い。 ●20~24 歳代の野菜や果物の摂取量が他の年代に比べて少ない。 ⇒塩分を控えたバランスのよい食事がとれるように支援する必要がある。 ●就労世代で運動習慣がある人の割合が低い。 ⇒気軽に継続できる、家事などで身体を動かす取組みや支援が必要である。 ●喫煙率が高い。また、家庭内や飲食店での受動喫煙率も高い。 ⇒禁煙や受動喫煙防止の取組みが必要である。 ●塩分の取り過ぎ、酒の飲み過ぎ、体重増加、高血圧など、生活習慣病のリスクが 重複していて、脳血管疾患での死亡率が高い。 ⇒体重、血圧管理を含めた生活習慣の見直しと改善の取組み、指導が必要である。 ■親子の健康から見える現状(●)と課題(⇒) ●乳幼児健診の受診者に対する要観察者の占める割合が増加している。特に自我が 芽生える1歳6か月健診で年々増加している。 ⇒不安を抱えやすい妊娠・出産期から、子育て中の親に寄り添う支援を行うととも に、地域全体で子育てを支えていく支援や関係づくりが必要である。 ■こころの健康から見える現状(●)と課題(⇒) ●20~24 歳では、地域との繋がりに満足しているという割合が他の年代より低い。 ●男性では40~50 歳代、女性は60~70 歳代の自殺が多い。 ⇒地域でこころの病気を理解し、こころの健康を支え合う環境づくりが必要です。 1日あたりの塩分摂取量 g 11.3 11.1 10.9 11.0 150 10.5 10.2 (単位 人口10 万対) 179.8 190 170 161.5 170.7 164.5 165.8 161.8 154.7 160.4 156.4 96.5 94.1 91.0 24年 25年 176.4 158.3 159.8 97.2 97.7 110 98.2 子どもも大人も健康に暮らす 3 基本目標 自らの健康課題に気づき自ら取り組む 自分の目指す健康をお互いに支える 自助と共助の2つの視点から、基本目標を定めます。 健康づくりは、市民一人ひとりが自分の健康課題に気づき、生活習慣を見直し取組 むことが基本となります。 しかし、個人の力だけで継続していくことは大変です。 一人ひとりの健康づくりを支えていくため、地域・学校・企業・団体や行政がそれ ぞれの特徴を生かしつつ連携し、健康づくりの環境を整えていきます。 岩手県 全国 90 9.5 全国 東北 岩手県 中部保健所 管内 成人喫煙率の地域比較 北上市 岩手県 平成21年 22年 23年 26年 4 みんなで取組もう!(第3次健康づくりプランより) 全国 かんたん手ばかり(1食あたり) 42.6% ごはん・麺なら 両手に軽く 32.1% 火を通し た野菜 なら片手 に山盛り 27.7% ■基本理念の趣旨 子どもから大人まで、それぞれの目指す健康の姿に向かって、各々の力を生かし、 ともに助け合いながら暮らすことができるまちを目指します。そのために、すべての 世代が自分の目指す健康に向かって暮らせるような生活習慣を確立するとともに、市 全体で市民一人ひとりの健康づくりを支援する環境をつくっていきます。 北上市 130 10.0 34.0% 2 基本理念 脳血管疾患死亡率比較 11.5 生の野菜なら 両手に山盛り 18.9% 19.3% 11.4% 5.9% 全体 男性 女性 8.2% パンなら片手 いつでもどこでも+10(プラス・テン) 運動量を増やしていくことで、糖尿病、心臓病、脳卒中など生活習慣やがん、認知症などのリスクを さげることができます。今より10 分からだを多く動かしましょう。 魚1切れ 肉薄切り3~4 枚 たまご1個 とうふ1/4 丁 どれか 1つ 脳卒中予防対策 禁煙 減塩・バランスのとれた 食事をする 生涯を通じた運動習慣 を身につける メタボ該当者・予備軍を 減らす 5 施策体系と取組み 基本理念 子どもも大人も健康に暮らす 【基本目標】 【基本施策】 【取組み方向】 市民が取り組んでいくこと ①バランスの取れた 「かんたん手ばかり」を使って、主食・主菜・ 食生活と食育の推進 副菜をそろえた食事を心がけます。 「かんたん手ばかり」 自 ら の 健 康 課 題 に 気 づ き 自 ら 取 組 む 地域・学校・企業・団体が連携して取り組んでいくこと 行政が取り組んでいくこと 料理教室などで、減塩や朝食の大切さについて知識を普及 していきます。 出前講座や健康教室で、 「かんたん手ばかり」を使ってバランス の取れた食生活や、減塩の知識の普及を行います。 自分の手を摂取量の物差しとして、1食の摂取量を量る方法 ②生涯を通じて 「いつでもどこでも+10(プラステン) 」を実 「いつでもどこでも+10(プラステン) 」の実行の機会を 「いつでもどこでも+10(プラステン) 」を広報や、特定健診時、 からだを動かす習慣 践します。 設けます。 健診結果説明会等、減塩リーダー育成の機会で普及啓発します。 づくりの推進 「いつでもどこでも+10(プラス・テン) 」 普段からこまめにからだを動かすことで、生活習慣病やうつ、認知症などになるリスクを下げることができることから、今より 10 分多く毎日からだを動かすことを目指します。家事や買い物などの日常生活の身体活動やスポーツ等の身体活動に10 分増やしていきます。 1 健 康 的 な 生 活 習 慣 を 身 に つ け る ③健診(検診)を受診 しやすい環境づくり 健康診査を積極的に受診します。がん検診を 受診して、がんの早期発見・早期予防に努め ます。 ④歯と口の健康を保つ ための習慣づくりの 推進 自分に合った歯ブラシや補助清掃用具を選択 歯みがきボランティア活動に参加し、活動を通じて、食後 し歯みがきする習慣を身につけ、継続します。 に歯みがきをする習慣をつけます。 口腔の健全と全身の健康との関連性の知識を普及させ、年齢に応 じた歯科保健指導を実施し、自ら歯科疾患予防ができるように支 援します。 ⑤健康診査結果の活用 と保健指導による生 活習慣の改善の促進 健診結果を理解し、医療機関の受診や減塩等 の生活習慣の改善に繋げます。 血圧や体重管理の重要性を特定保健指導や広報等で広く周知し、 脳卒中や生活習慣病の予防や重症化予防に繋げます。 出前講座等でタバコの害やアルコールの知識を広く普及させ禁煙 や受動喫煙防止、適量飲酒を勧めていきます。 【重要施策】 脳卒中予防対策 地域や事業所でがん検診の受診を呼びかけます。 出前講座を利用して血圧や体重管理の必要性の啓発や減塩 活動を積極的に行い、脳卒中予防に繋げます。医師会、薬 剤師会などの禁煙教育、未成年の飲酒禁止教育でタバコの 害やアルコールの知識を普及啓発していきます。 受診者が利用しやすい休日や夕方に、健診(検診)会場を設置しま す。 バランスの取れた食事、運動、禁煙、適量飲酒、生活習慣の改善 2 自 分 の 目 指 す 健 康 を お 互 い に 支 え る な 成 長 を 支 援 す る 親 と 子 ど も の 健 や か 子どもが安心して健康 に過ごすことができる 支援 健やかな子育ての環境を守るため、喫煙や飲 酒の害について理解し、家族で禁煙や節酒に 取組みます。食事や睡眠などの規則正しい生 活に心がけます。 ①地域で健康づくり活 動を行う人材の育成 地域で活動する食生活改善推進員や減塩リー 地域で活動する食生活改善推進員や減塩リーダー、保健推 食生活改善推進員の養成や減塩リーダーを育成し、また、保健推 ダー、保健推進員の養成、育成に参加します。 進員を支援し、また一体となって活動に参加していきます。 進員や食生活改善推進員の活動を支援し、活動内容を広く広報し ていきます。地区の健康づくり活動団体を連携して活動し、必要 な情報を提供します。 ②こころの変化に対応 できる環境づくり 家族や近所で声をかけ合い、こころの変化に 気を配るようにします。 3 環 境 を 整 え る 健 康 づ く り の 社 会 地域の中に、親子の触れ合いの場や育児を楽しめる場を作 っていきます。育児中の親子の現状を理解し、温かい声か けや見守りをしていきます。 地域、職場で相談できる環境をつくり、周囲から声をかけ 合います。コミュニケーションの場と機会を増やし、孤立 化しないようにします。 子育ての専門機関と連携し、個々の状況に応じた子育て支援情報 や相談窓口を紹介します。現代の子育て事情を保健推進員や地域の 健康づくり協議会等を共有し、安心して子どもを育てられる地域 づくりに取組みます。 相談体制の充実と、メンタルヘルスに関する情報を発信します。 自殺対策計画(仮称)を策定し、自殺対策に取組みます。
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