本文(正)

正誤表凡例
1 「藤原俊成全歌集」所収本文編のⅠ家集、Ⅱ定数歌、Ⅲ資料1、Ⅳ資料2および解題、初句索引における誤り部分の訂正を試みた。
1 訂正箇所は、おおむね次の要領で示した。
・Ⅰ家集、Ⅱ定数歌は、頁、行および各集ごとの歌番号で示し、Ⅲ資料1、Ⅳ資料2は、頁、行、およびⅢ、Ⅳ内での通し番号で示した。
・解題は、頁と行で示した。
・初句索引は、見出し語と略号ー記号で示した。
1 記述の簡略化のため掲出本文は必要最小限にとどめ、省略した部分は「…」で表し、脚注の*、写本名、「 」は原則として省略した。
1 初句索引以外は、縦組の本文を横組の正誤表に記載するにあたって、次のような処置をした。
・本文編では、本文の横に記した元の文字や、私に補った送り仮名に付した圏点、脚注で言及していることを示す*は、各本文の文字の次に記した( )内に、
(元の文字)、( ●)、(*)のごとく示すこととし、 本文傍記の文字の横にさらに*を付している場合は、(*文字)とした。
1 初句索引で見出し語が2句目、3句目に及ぶ場合は、各句間を1字あけとし、略号ー記号は訂正部分のみを掲出した。
Ⅰ 家 集
頁
行
歌番号他
本文(誤)
27
8
4
28
12
17
すくる
くる
45
7
145
雁よ
かりよ
46
10
153
よはりはてぬる
よわ(は)りはてぬる
55
7
206
帰へ( ●)る( ●)かり
帰る( ●)かり
61
10
241
応製
応 製
冷泉本…
削除
70
8
288
こゑおさまれり
こゑを(お)さまれり
71
7
294
おさめむ御代は
を(お)さめむ御代は
84
12
365
東宮
春宮
85
7
368
90
7
392
そかたそなき
かたそなき
100
6
435
ところともの
所ともの
102
4
443
文珠
文殊
102
8
445
今亦(*恵)
今亦
冷泉本…
削除
108
5
471
社頭月
社頭雪
109
10
477
せうそく
せうそこ
113
6
16
とをきむら
とほ(を)きむら
117
13
44
といふこゝろを
といふここ(ゝ)ろを
118
13
49
秋のおしねを
秋のお(を)しねを
128
6
120
よはりはてぬる
よわ(は)りはてぬる
128
10
122
たわるらん
たは(わ)るらん
137
12
183
こゑおさまれり
こゑを(お)さまれり
138
11
189
おさめむみよは
を(お)さめむみよは
155
2
295
かくしほ(を)るらん
かくしをるらん
155
7
299
まくらにもまだ
まくらにもまた
155
11
302
いのちたへずは
いのちたへ(え)ずは
164
4
365
みづくきの
みづぐきの
174
4
390
あふけども
あふげども
181
6
410
せられし事も
せられ〔し〕事も
192
1
457
あひたるとも也
あひたるども也
雲につげてき
水くきの
本文(正)
脚注(誤)
脚注(正)
雲につけてき
水ぐきの
彰考館本で「し」を補う。
195
6
471
そまかはや
そまがはや
203
4
525
く(*)しふるみねぞ
く(*)しぶるみねぞ
208
3
561
うき世ばかりの
うき世はかりの
214
3
夢記
氏良天
氏良天
214
4
夢記
被(彼)…染筆テ
彼…染筆 天
214
5
夢記
中爾(*)…此定 爾
中爾…此定 爾(*)
215
8
夢記
216
9
606
御共歩行
御共〔歩〕行
217
6
608
たえずもあるかな
たへ(え)ずもあるかな
218
10
610
いへははるけき
いへばはるけき
221
10
617
かはきがかたかりしに
かはきがたかりしに
221
10
617
を(お)りのほり
おりのぼり
229
10
631
おもひつづ(ゝ)けて
思ひつづ(ゝ)けて
240
1
奥書
てつから
てづから
243
1
7
つらきかための
つらきがための
神慮之
神慮之草
冷泉本で「歩」を補う。
Ⅱ 定 数 歌
247
8
3
しらべなるらん
しるべなるらん
252
5
33
うがはには
うかはには
257
6
65
あけくれに
あけぐれに
259
11
80
ねたさになを(ほ)や
ねたさになをや
260
11
86
ゆくみづの
ゆくみ(*みゝ)づの
262
7
97
あふここちする
あふここ(ゝ)ちする
268
3
24
ゆめばかりな(*を)く
ゆめばかりなく
277
12
86
みなりせば
えなりせば
278
10
91
ならのはかしは
ならのはがしは
296
13
20
しほるばかり(許)や
しを(ほ)るばかり(許)や
303
11
69
世の中を
世の(●)中を
309
8
奥書
康治比賜題
康治之比賜題
313
6
26
いのちたへずは
いのちたへ(え)ずは
313
10
30
ゐでのしたを(お)び
ゐでのしたお(を)び
319
12
四要品…方(*)便品
四(*)要品…方便品
322
5
序文
又あるひは
又あるい(ひ)は
325
6
10
さくらの宮も
さくらの宮に
325
8
11
水の色とも
水の色をも
325
12
13
かへるなり
かへるかり
326
5
16
みくまのの(ゝ)
みくま野の(ゝ)
326
13
20
な(*)ほ(を)昔かと
な(*)ほ(を)春ぞとも
329
3
34
夜きけば
夜るきけば
330
1
39
立ち( ●)かへるらむ
立(*)ち( ●)かくるらむ
330
5
41
か(*)くては秋を
か(*)らでは秋を
333
3
59
夜(*)はも
夜はに
書本…
削除
333
9
62
き(*)よき渚も
きよき渚に
書本…
削除
335
4
72
みすべきも
みすべきに
335
6
73
ふ(*)せ(け)や
ふせや
書本…
削除
335
8
74
夜の衣は
夜の衣を
*諸本により「ゝ」を削除。
諸本…
削除
書本…
削除
書本「立かへるらん」
335
12
76
袖(*)に(も)
袖に
339
5
98
つ(*)ねなきことも
つ(*)ねなきことに
339
7
99
空(*)もしるらむ
空にしるらむ
339
12
340
9
105
340
13
107
341
6
110
忘れ(●)すよ
忘(*)れ( ●)ずよ
343
11
125
みづかきや
みづがきや
345
1
133
松(*)がさきおの
松(*)がさきを(お)の
345
10
137
あ(*)ふより空の ふ(*)くるにて
あふよの空の ふくるにぞ
348
3
153
みづかきの
みづがきの
354
6
192
わたるとみれど
わかるとみれど
355
5
198
み(*く)るぞはかなき
356
4
201
358
2
212
359
6
220
364
11
254
365
5
257
369
4
281
尾上の(*)かねも
尾上のかねも
372
5
300
君(*)が代は
君が代は
373
12
309
つらら(ゝ)ゐし
つららゐし
380
1
348
383
10
371
道芝(*くちしは)
みちしば
387
3
393
いく日もなきを
いくかもなきを
387
9
396
みをつくし
身をつくし
390
3
410
ち(*)りに光を
ちりに光を
390
7
412
あ(*)るる(ゝ)は
あるる(ゝ)は
391
8
419
き(*)き(ゝ)しかど
きき(ゝ)しかど
394
13
440
いる野のはらの
いる野の(ゝ)はらの
395
4
442
あ(*)やなし
あ(*)やなく(し)
*書本で「し」を「く」に校訂。
395
10
445
いかばかり
いかば〔か〕り
書本により「か」を補う。
399
7
469
心ちして
心〔ち〕して
書本により「ち」を補う。
399
9
470
けふ毎に
けふごとに
406
12
16
うぐひすのこ(*)ゑ
うぐひすのこゑ
谷本…
削除
407
5
21
い(*)はしの浦の
いちしの浦の
谷本…
削除
409
13
50
はるにや有る(●)らん
はなにや有る( ●)らん
413
7
88
うぢのもろ人
うちのもろ人
418
11
144
何を(お)しみて(*)ん
何を(お)しみけん
谷本…
削除
420
10
165
ふゆをおさめて
ふゆをを(お)さめて
422
7
183
をりとみ(*)えけり
をりとみえけり
424
6
204
みたれてもあれ
乱れてもあれ
424
7
205
名附け( ●)そめけん
名付け( ●)そめけん
426
10
229
花(*)のもと
花(*)のもとも
427
10
240
花にぞ有(*)り( ●)ける
花(*)にぞ有り( ●)ける
有らん
花にや有らん
429
10
261
花にや有るらむ
〔花〕にや有る(●)らむ
たがためにとか
書本…
削除
書本…
削除
…題ナシ。
…題を別筆で歌頭に記す。
た(*)がためにとて
*書本「たかためにとか」
…心に
…心にも
*書本「わすられす」
書本…
削除
みるぞはかなき
書本…
削除
か(*)すがの山も
かすがの山ぞ
書本…
削除
の(*)がひ(は)の
の(*)がひ(は)の(め)
…「のかひ」…
…「のかひの」…
*書本「老の月日は」
もみぢ葉の
もみぢばの
かかるより
かゝるより
あるらし
有らし
書本…
削除
谷本で「花」を補う。
434
9
314
谷本にて訂正。
削除
435
9
324
水うちよする
氷うちよする
437
10
346
年はか(*)へらず
年はかへらず
谷本…
削除
441
9
388
あさきだ(*)に
あさきだに
谷本…
削除
442
4
395
みやかたこひの
こやかたこひの
447
3
446
文字の関と
文字の関と〔は〕
谷本で「は」を補う。
449
10
473
たづらにぞ行く(●)
たづら(*く)にぞ行く( ●)
*谷本で「く」を「ら」に校訂。
449
11
474
をじか鳴(*嶋)
をじか鳴(*嶋)く(●)
452
2
498
賀茂の杜の
賀茂の社の
452
3
499
天下
天の(●)下
467
6
4
たまはは(ゝ)き
たまばは(ゝ)き
470
3
38
三日月の
三か月の
475
8
97
名にこそ有り(●)けれ
名には有り( ●)けれ
481
10
33
氷に(*)てしる
氷にぞしる
492
3
99
和ぐる
和ら( ●)ぐる
おもふらん
おもふらむ
松平本…
削除
密の矢を…顕密のまとに
密のやを…顕密のまとと
おのれや
おの山や
あとを
跡を
Ⅲ 資 料 1
512
1
72
513
7
84
515
12
93
とど(ゝ)まらず
とどまらず
523
4
108
みぐるしと
みぐるしくと
525
10
御はなびらのはて
御はなびらのはで
529
1
117
たてまつられたる
奉られたる
529
13
120
こやはつれなき
えやはつれなき
530
8
123
よはひは心
よはひはここ(ゝ)に
530
13
125
はごろものそで
羽衣のそで
574
9
264
とふあらし(ママ) なきをぞたのむ
とふあらし なき(ママ)をぞたのむ
580
11
287
花まつほどの
はなまつほどの
638
8
500
よろづ代までに
万代までに
639
1
501
君が世に あくるは法の
君がよに あへるは法の
巻第十四
巻第十五
Ⅳ 資 料 2
676
10
698
13
186
やどりける
やどりけり
710
6
239
おはしましける時
おましましける時
759
4
452
給け(び)るに
給ひ( ●)けるに
774
4
525
おばすて山
をばすて山
801
12
670
830
4
818
御屏風
御屏風歌
872
6
1015
家隆
家隆卿
933
11
1307
花はみしかと
花はみしかど
940
12
1344
947
11
1380
わ(●)かれをしらで
わかれをしらで
949
5
1388
そをだに同じ(●)
そをだに同じ
950
13
1397
「五節にと」を …
「五節に」を補い「と」を「事」に。
959
1
1438
雲の
くもの
978
10
家
削除
解 題
1021
2
俊成家集653と654
俊成家集652と653
1024
3
あなたの歌
あなたの歌への返歌
1025
17
「藤原俊成の研究」による
尊経閣本による
1026
8
松野「俊成の研究」に翻刻を載せる。 松野「俊成の研究」に紹介する。
1026
13
四葉
九葉
1034
15
天理図書館蔵本
翻刻
初句索引
誤
見出し語
正
略号ー記号
見出し語
略号ー記号
あかしがた つきのでしほや
Ⅳ182
あかしがた ゑじまをかけて
Ⅳ182
あかつきと ききていでつる
Ⅳ1520、Ⅳ1553
あかつきと つげのまくらを
Ⅳ1520、Ⅳ1553
あきふかき いはがきまゆみ
あきふかき いはかきまゆみ
いかにせむ いかにかせまし
Ⅳ1367
いかにせむ いかにかせまし
削除
いくとせの はるにこころは Ⅳ43
いくとせの はるにこころを
Ⅳ43
うつおとは よそのまくらに
Ⅳ1448
うつおとは よそのまくらに
Ⅳ1447
おぼつかな とがへるたかも
五題332
おぼつかな たがへるたかも
五題332
おもひわび みしおもかげは
長73
おもひわび みしおもかげは
長74
かがりさし よるべのたなは
Ⅳ808
かがりさし よるべのたなは
Ⅳ807
かみよより いかにちぎりて たつたひめ
五社154、五題267
かみよより いかにちぎりて
俊430、五社154、五題267、Ⅳ592
かみよより いかにちぎりて みあれひく
俊430、Ⅳ592
きみがよは をののえくちし
久非83、久部84、長96
きみがよは をののえくちし
久非84、久部83
くちはてし よるのころもは
五社74
くちはてし よるのころもを
五社74
こしのうみ
Ⅲ483
こしのうみの
Ⅲ483
しきしまや みちはたがへず
Ⅲ494
しきしまや みちはたがへずと
Ⅲ494
すぎぬなり しのだのもりの
Ⅲ322
すぎぬなり
Ⅲ322、Ⅳ490
すぎぬなり よはのねざめの
Ⅳ490
たとへても いはむかたなし
ちはやぶる かものやしろの
たとへても いはむかたなし あかしがた
Ⅲ256
たとへても いはむかたなし やまざくら
Ⅲ293
ちはやぶる かものやしろの あふひぐさ
長22、俊61、久非22、久部22、
Ⅳ342、Ⅳ582
ちはやぶる かものやしろの かみあそび
五社166、五題327、Ⅳ935
Ⅲ256、Ⅲ293
長22、俊61、久非22、久部22、五社166、
五題327、Ⅳ342、Ⅳ582、Ⅳ935
なみにまよふ
Ⅲ89
なみにまよふ
Ⅲ87
のりのすゑを
Ⅲ58
のりのすゑを
Ⅲ56
はなのいろは わすれずながら
五社121
はなのいろは わすれずながらも
五社121
はるかにも にほひけるかな
久非88、久部89
はるかにも にほひけるかな
久非89、久部88
はるくれば たまにみぎりを
Ⅳ722
はるくれば たまのみぎりを
Ⅳ722
ひとのおもひ
Ⅳ752
ひとのおもひ
Ⅳ751
ひをふれど
Ⅲ399
ひをふれど
Ⅲ398
ふぢのはな うぢのもろびと
ふぢのはな うちのもろびと
ふなぢより
Ⅳ946
ふなぢより
Ⅳ945
むかしより たれみまくさに
五題205
むかしより たがみまくさに
五題205
ゆふくれば
Ⅳ626
ゆふぐれは
Ⅳ626
ゆふそのの
長294
ゆふそのの
長293
よしのやま はなやちるらむ
Ⅳ740
よしのがは はなやちるらむ
Ⅳ740
わかのうらに なほたちかへる
Ⅲ495
わかのうらに なほたちかへる
Ⅲ496
われやこれ
Ⅳ1084
われやこれ
Ⅳ1085