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三栄コーポレーション
(8119・JASDAQ スタンダード)
2016 年 7 月 1 日
17/3 期は収益面で踊り場だが、中長期的成長続くと予想
ベーシックレポート
家具・家庭用品、服飾雑貨などで OEM、ブランド事業を展開
同社は家具・家庭用品、服飾雑貨、家電等を扱う商社。品質の優れ
た生活関連用品を企画開発し、快適で夢のあるライフスタイルと社会
(株)QUICK
堀内 敏成
生活に貢献するという経営ビジョンに基づき、OEM(相手先ブランドに
よる製造)事業とブランド事業を展開する。主力は OEM 事業で、国内
会
社
概
要
所
在
地
東京都台東区
代
表
者
小林 敬幸
設 立 年 月
資
本
外の自社工場および協力工場で商品を製造。一方、ブランド事業は「ビ
ルケンシュトック」(ドイツ製コンフォートシューズ)、「キプリング」
(ベルギーのファッションバッグ)など海外のブランドや自社ブラン
ドを運営し、小売も手掛ける。
1950/2
金
1,000 百万円
(2016/3/31 現在)
上
場
日
U
R
L
1978/12/20
http://www.sanyeicorp.com/
業
種
卸売業
主 要 指 標 2016/6/30 現 在
株
価
3,135 円
5,060 円
(1/4)
2,901 円
(6/24)
年初来高値
年初来安値
発行済株式数
2,552,946 株
売 買 単 位
100 株
時 価 総 額
8,003 百万円
予 想 配 当
120 円
(
会
社
予 想
)
E P S
585.23 円
( ア ナ リ ス ト )
実 績
業
P B R
績
0.68 倍
動
向
売上高
百万円
17/3 期は営業減益を見込むが、18/3 期は増益に転じると予想
16/3 期は主力 3 セグメント(家具・家庭用品、服飾雑貨、家電)が
いずれも好調に推移し、営業利益以下過去最高益を更新。17/3 期は欧
州など海外経済の減速、ブランド事業拡大に向けた先行投資負担など
から営業減益となる見通し。ただ、18/3 期は、売上高 500.0 億円(前
期比 2.0%増)、営業利益 21.0 億円(同 6.1%増)と増収増益に転じる
と企業価値研究所では予想。会社側の中長期的な経営構想に沿った OEM
事業の伸長による業容の拡大、ブランド事業の拡大に伴う収益性の改
善が着実に進み、中長期的に収益成長が続くとみている。
なお、同社は株主還元の強化に配慮しており、配当性向 30%を目処
としている。16/3 期の 1 株当たり年間配当金は 160 円(特別配当 60 円
を含む)を実施。続く 17/3 期は 120 円を計画。普通配当ベースでは増
配となる見込み。
前期比
%
営業利益
百万円
前期比
%
経常利益
百万円
前期比
%
当期純利益
百万円
前期比
%
EPS
円
績
49,415
11.2
2,361 202.6
2,423 137.9
1,435 147.3
606.23
想
(2016 年 5 月発表)
49,000
-0.8
1,800 -23.8
1,800 -25.7
1,300
-9.4
547.33
ア ナ リス ト 予想
49,000
-0.8
1,980 -16.1
2,000 -17.5
1,390
-3.2
585.23
2018/3 ア ナ リス ト 予想
50,000
2.0
2,100
2,120
1,470
5.8
618.91
2016/3 実
会
2017/3
社
予
6.1
6.0
1
アナリストレポート・プラットフォーム
サマリー③(ゴシック・10.5 ポイント)
※サブタイトルの位置は,サマリー①・②の分量により上下させる。
会
社
会
社
概
概
要
要
 会社概要
家具・家庭用品、服飾雑貨、家電等の生活関連用品の専門商社。品質の優
 会社概要
れた生活関連用品を企画開発し、快適で夢のあるライフスタイルと社会生活
に貢献するという経営ビジョンに基づき、OEM(相手先ブランドによる製造)
事業とブランド事業を展開。売上高構成比は OEM 事業が 74.7%、ブランド
事業が 25.3%(16/3 期実績)。OEM 事業はアジア中心に製造ネットワークを
構築するほか、北米・欧州にも輸出。ブランド事業はドイツのビルケンシュ
トックのサンダルなど優れた商品を世界中から選び、同社のブランド事業の
商品として日本国内で扱っており、直営店舗は 82 店舗(16 年 4 月末現在)
。
事業セグメントは、家具・家庭用品事業、服飾雑貨事業、家電事業、その他
事業の 4 つ。
経
営
者
 経営者
代表取締役社長 小林敬幸(2011 年 1 月 1 日就任)
小林社長は 1980 年 4 月に同社入社。海外勤務歴が計 18 年と長い。
設
立
経
緯
 設立経緯
1946 年 10 月、生活関連用品の輸出専門商社として創業。香港、台湾など
海外拠点網の構築を経て製造業に進出。85 年のプラザ合意以降の急激な円
高に対応して日本においては主業を輸入に転換した。
企
業
理
念
 企業理念
同社では、
「『健康と環境』をテーマに、品質の優れた生活関連用品を企画
開発し、消費者の皆さまにお届けすることを通じ、快適で夢のあるライフス
タイルと社会生活の実現に貢献する」との経営ビジョンを掲げている。
コーポレートアクション
 直近のコーポレートアクション
13 年 10 月 1 日で普通株式 5 株→1 株とする株式併合を実施
15 年 6 月 27 日で監査等委員会設置会社に移行
16 年 4 月 22 日に取締役会の任意の諮問機関として指名・報酬委員会を
設置
アナリストレポート・プラットフォーム
2
会
社
概
沿
要
革
 会社概要
年代と事業展開
事業の変遷
戦後間もなく、
1946年10月、大阪市南区にアクセサリーの欧米向け輸出を主業とする共栄商会を
雑貨の輸出商社として創業 創業。名古屋では陶磁器、東京ではギフト製品等、それぞれ地域に根付いた商品
(1946年~50年代)
を扱っていた3社が61年10月に合併、三栄貿易を設立(71年12月、現商号に改称)。
海外に次々と
拠点ネットワークを構築
(1950年代~70年代)
60年代に香港を中心にアジアで軽工業が盛んになり、輸出拠点がいずれアジアに
移ることを予見。58年香港、66年台湾などアジアの拠点ネットワークを拡大。自ら
メーカーにも進出。欧米への取引を拡大、ウールワース、JCペニー、シアーズ、K
マート等々、当時名だたる小売業者が主要顧客となる。79年1月、東京店頭市場に
株式を公開。
創業以来欧米向け輸出が主力であったが、85年のプラザ合意による急激な円高を
対日輸出ビジネスの拡大 契機に、国内拠点においては主業を輸入に転換、海外拠点は対日輸出を拡大。
(1980年代~2000年代) OEMビジネスで培ったノウハウを活用し、国内市場でブランドビジネスを次々に展開
(83年ビルケンシュトック、98年フォルミオ、99年ビタントニオの取扱い開始)。
04年12月、ジャスダック証券取引所に株式を上場(現・東証ジャスダック・スタンダー
4事業部制を確立し、専門
ド基準)。12年、商品の専門性を高めるため、4事業部制(家具、家庭用品、服飾雑
性とブランド事業を強化
貨、家電)を導入。ブランド事業を強化(12年WMF、13年Kipling、Silitが傘下に加わ
(2010年代~現在)
る。16年にMULTI CHEFブランドの本格始動で業務用調理機器に再参入)。
(出所)三栄コーポレーション有価証券報告書などから当研究所作成
大
株
主
株主
所有株式数
(千株)
所有比率
(%)
1
三栄コーポレーション取引先持株会
116
4.56
2
三菱東京 UFJ 銀行
114
4.47
3
東銀リース
111
4.37
4
日本トラスティ・サービス信託銀行
77
3.02
5
SMBC フレンド証券
75
2.95
6
水谷裕之
66
2.61
7
三井住友銀行
63
2.47
8
三栄グループ従業員持株会
52
2.08
9
綜通
49
1.94
あいおいニッセイ同和損害保険
49
1.93
10
(注)2016 年 3 月 31 日現在
(出所)コーポレートガバナンス報告書より当研究所作成
アナリストレポート・プラットフォーム
3
事
事
業
業
概
の
内
要
容
 事業の内容
セグメント別の 16/3 期の連結売上高構成比は、
家具・家庭用品事業 50.8%、
 会社概要
服飾雑貨事業 29.4%、家電事業 13.3%、その他事業 6.5%(図 1 参照)
。主
な事業内容は、家具・家庭用品事業が、リビング家具、ダイニング家具、子
供用家具、キッチン関連用品、インテリア用品、収納用品等の企画・輸出輸
入販売、ドイツ製キッチン用品の輸入販売など。服飾雑貨事業が服飾雑貨等
の企画・輸出輸入販売、ドイツ製コンフォートシューズおよびファッション
バッグ等の輸入販売など。家電事業は、理美容家電、調理家電、家事家電等
の企画・輸出輸入販売、OEM 製品の製造・輸出、自社製品の開発・製造・輸
出など。その他事業が、ペット関連用品の企画・輸出輸入販売や、ペットシ
ョップの店舗展開、動物病院、生活雑貨・玩具等の企画・販売、事務代行業
務・労働者派遣など。
図1.事業セグメント別売上高推移
300
(億円)
250
200
150
100
50
0
家具・家庭用品
服飾雑貨
家電
その他
(注)10/3期~16/3期
(出所)三栄コーポレーション公表資料より当研究所作成
事
業
の
特
徴
 事業の特徴
OEM 事業とブランド事業の 2 つのビジネスを展開する。16/3 期の売上高構
成比は OEM 事業 74.7%、ブランド事業 25.3%。OEM 事業は小売業やメーカ
ー、卸売業など「相手先ブランド製品の製造」を手掛ける。その特徴は、(1)
海外調達力(アジアの製造ネットワークが武器)、(2)品質・生産管理能力(生
産エリアに同社の専任スタッフを駐在させ、品質をコントロール)、(3)海外
拠点から海外顧客へ(国内のみならず欧米にも輸出し、中国国内でも販売)、
など。
ブランド事業は、OEM 事業で培ってきた海外ビジネスの知識と経験を生か
し、自社ブランドや海外で発掘したブランドを主に日本国内の市場で展開。
その特徴は、(1)本質にこだわった秀逸な製品を提供、(2)販売戦略に応じて
小売展開も積極的に行う(直営店 82 店舗)、(3)商品を長く使い続けていた
だくため、アフターサービス事業も自社で運営などである。同社の拠点網は
アナリストレポート・プラットフォーム
4
事
業
概
要
国内関連会社が 9 社、アジアを中心に 20 拠点(うち中国 12 拠点)
。16/3 期
 会社概要
の地域別売上高構成比は、日本 68.7%、北米 11.0%、欧州 9.8%、その他
10.5%。
三栄コーポレーショングループの主な会社と所属セグメント
■OEM事業
法人名
直営
店数
主な取り扱い商品
三栄コーポレーション
生活関連用品全般
TRIACE LIMITED
三發電器
同上
調理家電、理美容家電
所属セグメント
1店舗 全セグメント
- 家電以外全て
- 家電
■ブ ラ ンド事業
法人名
直営
店数
主な取り扱いブランド
ヴェーエムエフ ジャパン
コンシューマーグッズ
「WMF」、「Silit」、「CHASSEUR」
所属セグメント
3店舗 家具・家庭用品
ベネクシー
「ビルケンシュトック」
(旧:ビルケンシュトックジャパン)
58店舗 服飾雑貨
L&Sコーポレーション
「キプリング」
13店舗 服飾雑貨
mhエンタープライズ
エスシーテクノ
「モッズ・ヘア」、「ビタントニオ」
「MULTI CHEF」
- 家電
- 家電
ペットランド
「ペットランド」
(注)グループ全体の直営店数は82店舗(16年5月末現在)
7店舗 その他
(出所)三栄コーポレーション公表資料より当研究所作成
図2.OEM事業、ブランド事業売上高推移
600
(億円)
OEM事業
500
ブランド事業
400
300
200
100
0
11/3期
12/3期
13/3期
14/3期
15/3期
16/3期
(出所)三栄コーポレーション公表資料より当研究所作成
良品計画との取引
高は継続的に拡大
同社の主要な取引先として、良品計画(7453)が挙げられる。良品計画と
は 25 年ほど前から OEM 供給先として取引を継続しており、取引高は拡大傾向
にある。16/3 期の取引額は 177 億円(15/3 期実績は 150 億円)と同社の連結
売上高(494 億円)の 35.9%に達した(図 3 参照)
。良品計画は中国を中心と
する積極的な海外展開、商品管理などにより順調に連結業績を拡大させてお
り、良品計画との取引拡大は同社(三栄コーポレーション)の「ものづくり」
における商品企画力、生産管理能力の高さを表すものと評価できよう。
アナリストレポート・プラットフォーム
5
事
業
概
要
図3.良品計画との取引高および対連結売上高比率の推移
200
 会社概要
180
(%)
(億円)
36
良品計画との取引高(左軸)
対連結売上高比率(右軸)
160
140
34
32
120
30
100
28
80
26
60
40
24
20
22
0
20
06/3
07/3
08/3
09/3
10/3
11/3
12/3
13/3
(出所)三栄コーポレーション16/3期決算短信などより当研究所作成
部 門 別 事 業 内 容
38
14/3
15/3 16/3
(年/月期)
 部門別事業内容
(1)家具・家庭用品事業
16/3 期の売上高は 251.0 億円であり、このうち OEM 事業が 240.8 億円構
成比 95.9%)、ブランド事業が 10.2 億円(同 4.1%)と OEM 事業が大半を
占める。図 1 の通り、売上高は 10/3 期以降増加傾向にあり、OEM 先として
は、国内専門店向けのほか、欧米のメーカー・小売店向け等がある。
(2)服飾雑貨事業
16/3 期の売上高は 145.1 億円。
うち、
OEM 事業が 59.4 億円(構成比 40.9%)、
ブランド事業が 85.7 億円(同 59.1%)。売上高は 10/3 期以降、着実に増
加(図 1 参照)。OEM 事業では国内専門店向けや、国内・海外小売店、メー
カー等に服飾雑貨を供給。ブランド事業では、ドイツ製コンフォートシュ
ーズの「ビルケンシュトック」が主力で、ベルギー発祥のファッションバ
ッグブランド「キプリング」も拡大。
「ビルケンシュトック」
ドイツで 240 年以上の歴史を持つコンフォートシューズブランド。国内
では 83 年の発売当初から同社グループが輸入代理店となり、02 年にビル
ケンシュトックジャパンとして 100%子会社の販社を設立。直営店舗の展
開を推進し、16 年 4 月末では 58 店舗。ビルケンシュトックジャパンは 16
年 4 月、商号をベネクシーに変更。ベネクシーの 15/12 期の業績は、売上
高 67.1 億円(前期比 28.8%増)
、経常利益 5.3 億円(同 2.3 倍)と大幅増
収増益だった。
アナリストレポート・プラットフォーム
6
事
業
概
要
(3)家電事業
16/3 期の売上高は 65.8 億円。
うち、
OEM 事業が 42.9 億円(構成比 65.2%)
、
ブランド事業が 22.9 億円(同 34.8%)。理美容機器や調理用機器が主力。
OEM 事業は国内外の専門店やメーカー向けが主力であり、製造は中国の子
会社三發電器(同社 100%出資)も担当する。
「三發電器」
中国広東省東莞にある家電工場を運営する現地法人。1978 年設立。長年
の取引の中で収益性の低い取引が多くなったことで、12/12 期、13/12 期と
連続して抜本的な収益構造改革を実施。これらの効果に加え、取引価格の
見直しなどにより、14/12 期は前期比 67%増収、経常損益は黒字に転換し
大幅に改善。続く 15/12 期も新規顧客との取引開始などが寄与、売上高 36.8
億円(前期比 18.7%増)
、経常利益 4.5 億円(同 40.6%増)と続伸した。
(4)その他事業
16/3 期の売上高は 32.2 億円。
うち、
OEM 事業が 25.9 億円(構成比 80.4%)
、
ブランド事業が 6.3 億円(同 19.6%)。OEM 事業では、ペット関連用品をホ
ームセンターなどに供給。ブランド事業では米国のペットショップ「ペッ
トランド」を展開している。
中長期的な方向性
 中長期的な方向性
経営の中長期的な方向性に関し同社は、(1)売上高 500 億円を目指す(16/3
期売上高は 494 億円。500 億円規模以上のビジネスを安定的に展開し、次の
ステップを目指す)
、(2)ブランド事業で安定した収益を確保し、OEM 事業で
業容の更なる拡大を狙う(相対的に収益性の高いブランド事業を拡大させる
ことで収益基盤の強化を図る)
、(3)海外取引を拡大し、日本・海外市場の環
境変化や、為替相場に左右されにくい体質へ、(4)調達先の多様化(東南ア
ジア市場の開拓など)を推進する(16/3 期は調達の 60.5%が中国)
、(5)ROE
(自己資本利益率)15%の達成(16/3 期実績は 13.7%)
、などの目標を掲げ
ている。
アナリストレポート・プラットフォーム
7
財
務
財
務
分
分
析
析
 会社概要
 財務分析~業績拡大につれ、財務指標も大幅に改善
同社の財務指標の推移をみると、外国為替市場での円安の進行などに伴う
コスト増、粗利益率の悪化などによって、13/3 期、14/3 期と連続して営業
減益を余儀なくされた。これに伴い、資産効率、資本効率も悪化したが、15/3
期の業績が回復したことで、財務指標も改善。さらに、16/3 期が大幅増収
増益となったことで、資産効率、資本効率も大きく改善した。
また、財務バランスを表す D/E レシオも、利益の着実な積み上げに伴う自
己資本増加により、良好な水準と言える。M&A などにより、一段の業容拡大
を図るための財務的余力は十分にあるものと評価できよう。
株主への利益還元に関し同社は、(1)安定的かつ継続的な配当実施、(2)
配当性向 30%を目処、(3)企業体質の強化を図るための内部留保の充実、を
基本方針としている。16/3 期の 1 株当たり年間配当金は 160 円(上期末 50
円、期末は 16/3 期に経常最高益を更新したことによる特別配当 60 円を含む
110 円)を実施(連結配当性向は 26.4%)
。続く 17/3 期は普通配当ベースで
は 20 円の増配となる 120 円を計画している(上期末、期末ともに 60 円)
。
同社は業績が振るわなかった 93/3 期から 97/3 期に無配となったものの、配
当を再開した 98/3 期から 16/3 期まで 19 期連続で年間配当金を前期比横ば
いまたは増配としている。株主優待を含めた同社の株主還元への配慮は高評
価に値すると考える。
図4.財務指標推移
25
(億円)
20
15
10
5
0
09/3
10/3
営業利益(左軸)
11/3
12/3
13/3
売上総利益率(右軸)
(%) 30
29
28
27
26
25
24
23
22
21
20
14/3
15/3
16/3
(年/月期)
売上高販管費率(右軸)
(出所)三栄コーポレーション公表資料より当研究所作成
アナリストレポート・プラットフォーム
8
財
務
分
析
図5.総資産事業利益率、自己資本利益率推移
 会社概要
16
(%)
14
12
10
8
6
4
総資産事業利益率(ROA)
2
自己資本利益率(ROE)
0
05/3
06/3
07/3
08/3
09/3
10/3
11/3
12/3
13/3
(出所)QUICK Astra Managerで当研究所作成
14/3
15/3
16/3
(年/月期)
図6.財務バランス推移
120
100
(倍)
(億円)
有利子負債(左軸)
D/Eレシオ(右軸)
自己資本(左軸)
80
1.4
1.2
1.0
0.8
60
0.6
40
0.4
20
0.2
0
0.0
05/3 06/3 07/3 08/3 09/3 10/3 11/3 12/3 13/3 14/3 15/3 16/3
(年/月期)
(注)D/Eレシオ=有利子負債/自己資本
(出所)QUICK Astra Managerで当研究所作成
アナリストレポート・プラットフォーム
9
業
績
 16/3 期は前期に続き大幅増益。17/3 期以降も高水準の利益が続く見通し
高水準の営業利益
が続く見通し
タイトル(2行)
 会社概要
同社の連結業績は順調な拡大傾向が続いたが、12 年以降の外為市場での円
安進行の影響に伴うコスト増などにより、13/3 期、14/3 期は 2 期連続で増収
減益となった。しかし、15/3 期は 2 桁増収、大幅営業増益。続く 16/3 期は
営業利益以下で過去最高益を更新。17/3 期が営業減益となるものの、18/3
期は増益を回復すると予想。高水準の営業利益が継続すると当研究所ではみ
ている。
図7.連結業績推移
600
(百万円)
(億円)
500
営業利益(右軸)
2,500
2,000
売上高(左軸)
400
1,500
300
1,000
200
500
100
0
09/3
10/3
11/3
12/3
13/3
14/3
15/3
0
17/3
(予)
(年/月期)
16/3
(注)17/3期予想は会社計画
(出所)三栄コーポレーション公表資料より当研究所作成
図8.四半期別営業利益推移
12
(億円)
10
8
6
4
2
0
▲2
1Q
2Q
3Q
13/3期
4Q
1Q
2Q
3Q
4Q
1Q
14/3期
2Q
3Q
15/3期
4Q
1Q
2Q
3Q
4Q
16/3期
(出所)三栄コーポレーション公表資料より当研究所作成
 16/3 期は 2 桁増収、営業利益以下でいずれも過去最高益を更新
16/3 期は営業利
益が前期比 3 倍増
タイトル(2行)
16/3 期の連結業績は、売上高が 494.2 億円(前期比 11.2%増)、営業利益
が 23.6 億円(同 3.0 倍)
、経常利益が 24.2 億円(同 2.4 倍)となった。売上
高は 30 期ぶりに 450 億円を超過し、85/3 期に次ぎ、過去 2 番目の水準。営
業利益、経常利益、純利益は、いずれも過去最高益を更新した。
同社の事業の両輪である OEM 事業、ブランド事業がともに増収を達成。OEM
事業の売上高は 369.0 億円、同 9.2%増加。ブランド事業は 125.1 億円、同
アナリストレポート・プラットフォーム
10
業
績
17.4%増となった。セグメント別でも、家具・家庭用品事業、服飾雑貨事業、
 会社概要
家電事業が 15/3 期に続き、揃って増収となった。地域別では、欧州のみ減収
となったが、国内、北米、中国では増収となるなど、販売は順調に推移。増
収効果もあり、売上総利益率は 26.2%となり、前期比 2.2 ポイント改善。ロ
ーコストオペレーションの徹底により、販管費の伸びは同 7.0%にとどまり、
売上高販管費率は 21.4%、同 0.8 ポイント改善、大幅な営業増益につながっ
た。経常利益の伸びは営業利益に比べやや小幅にとどまったが、主な要因は
為替差益(営業外収益)の減少。
主要3セグメント
がいずれも好調
に推移
タイトル(2行)
セグメント別の業績は、営業損益がいずれも大きく改善した。家具・家庭
用品事業は、売上高が 251.0 億円(前期比 9.1%増)、営業利益は 10.3 億円
(同 8.8 倍)と大幅営業増益となった。セグメントの売上高の大半を占める
OEM 事業が、国内向けのリビング家具や収納用品の販売好調、北米向けおよ
び中国向け家庭用品の伸長などで好調に推移。ブランド事業は、WMF ブラン
ドを扱う子会社の WMF ジャパンコンシューマーグッズが取扱い店舗の減少な
どから減収となったが、家具で開始した直販の E-コマース事業が伸び、増収
を確保。セグメント全体で増収を達成した。利益面では、増収効果、採算改
善に加え、E-コマース事業の好調、営業戦略の見直しによる WMF ジャパンコ
ンシューマーグッズの赤字幅縮小などが大幅増益に貢献した。
服飾雑貨事業は、売上高が 145.1 億円(前期比 17.4%増)
、営業利益が 11.7
億円(同 87.4%増)であった。OEM 事業、ブランド事業ともに、売上高、営
業利益が好調に推移。OEM 事業はトラベル関連商材等が好調に伸び、国内お
よび中国向けが堅調に推移したほか、欧州のアパレル小売店向け商材が伸長。
増収効果で営業利益も拡大した。ブランド事業は、「ビルケンシュトック」、
「キプリング」がともに販売が伸長し、事業全体で 2 割超の増収。営業利益
は「ビルケンシュトック」の寄与が大きかった。
子会社ベネクシー(旧ビルケンシュトックジャパン。12 月決算)の 15/12
期の業績は記述の通り、大幅増収増益だった。10 店舗の新規出店のほか、米
国発の「フラットサンダル」ブーム、都心店舗におけるインバウンド需要の
拡大、E-コマース関連売上高の伸長(前期比 6 割超の増加)などが販売拡大
に寄与。大幅な増益に結びついた。
家電事業は、売上高が 65.8 億円(前期比 20.7%増)
、営業利益 6.9 億円(同
2.1 倍)となった。同事業も OEM 事業、ブランド事業がいずれも売上高、営
業利益ともに拡大。OEM 事業は、国内で既存および新規取引先向け売上高が
拡大。海外でも中国が減少したものの、その他の地域が伸長し、増収効果で
利益も拡大。ブランド事業は取扱店舗数の増加、調理家電の新製品投入が寄
与して増収を達成。開発費など先行投資負担をカバーして営業増益となった。
子会社三發電器(12 月決算)の 15/12 期の業績は、既述の通り大幅増収増益
アナリストレポート・プラットフォーム
11
業
績
だった。
 会社概要
その他事業は、売上高が 32.2 億円(前期比 11.2%減)、営業利益が 0.4 億
円(同微減)となった。OEM 事業、ブランド事業がともに減収に。利益面で
は 15/3 期に黒字回復した国内子会社が再び赤字に転落。一方、ブランド事業
で「ペットランド」がリストラ効果で黒字転換した。
図9.三栄コーポレーション売上高推移
600
(億円)
500
400
300
200
100
0
84/3
89/3
94/3
99/3
(出所)QUICK Astra Managerで当研究所作成
17/3 期は 2 割超
の営業減益を計画
タイトル(2行)
04/3
09/3
14/3
(年/月期)
 17/3 期連結業績について会社側は 2 割超の営業減益を見込む
17/3 期の連結業績について会社側は、売上高が 490.0 億円(前期比 0.8%
減)
、営業利益で 18.0 億円(同 23.8%減)を計画している。為替の前提は、
1 ドル=110 円。OEM 事業で、景気減速による欧州向け売上高の伸び悩みな
どにより減収を想定。ブランド事業で店舗拡充、E-コマース強化などの効果
で増収を見込むものの、全体では微減収を計画。利益面では、ブランド事業
強化のための投資負担増、海外子会社が 16/3 期の反動で全般的に減益とな
ることなどで、連結全体では 2 割超の営業減益を見込んでいる。
セグメント別では、家具・家庭用品事業で、売上高 243.4 億円(前期比
3.0%減)
、営業利益 9.6 億円(同 6.8%減)を計画。OEM 事業が減収減益と
なる見通しで、ブランド事業で増収増益を見込むものの補えず、全体でも減
収減益を余儀なくされるとしている。OEM 事業は、景気減速などを背景に欧
州など海外向け販売が伸び悩むほか、国内向けも若干の減収を見込んでいる。
ブランド事業は、前期に続き、家具などの直販 E-コマース事業が伸びるほ
か、子会社の WMF ジャパンコンシューマーグッズで取扱い店舗数の増加が寄
与するも、事業全体では減益を見込む。
服飾雑貨事業は、売上高 147.7 億円(前期比 1.8%増)、営業利益 8.2 億
円(同 29.9%減)を見込む。OEM 事業、ブランド事業ともに増収減益となる
見通し。OEM 事業は国内向けの新規取引の貢献で増収を確保するものの、減
益を余儀なくされる見込み。ブランド事業は、「ビルケンシュトック」で卸
アナリストレポート・プラットフォーム
12
業
績
売事業が終了(他社に移行)するものの、「キプリング」の販売増で補い、
 会社概要
増収となるものの、出店コストなど先行投資負担増から減益となる見通し。
子会社ベネクシー(旧ビルケンシュトックジャパン)では、ビルケンシュト
ックと親和性の高い複数ブランド商品の取扱いを検討中。新事業、オムニチ
ャネル戦略推進など先行投資が重なり、17/3 期は収益面で踊り場となりそ
うだ。
家電事業は、売上高 64.0 億円(前期比 2.7%減)
、営業利益 4.3 億円(同
37.7%減)を見込む。OEM 事業は減収減益、ブランド事業は増収減益を想定。
OEM 事業は、北米、欧州、国内がそれぞれ前期の反動もあり、減収となる見
込み。ブランド事業は既存ブランドの好調持続、新規ブランドの立ち上げが
増収に寄与するものの、新規投資ブランドの投資負担などで減益となる見通
し。
その他事業は、売上高 34.9 億円(前期比 8.4%増)
、営業利益 0.6 億円(同
50.0%増)を見込む。ペット商材の国内 OEM 事業が堅調に推移し、増収増益
となる見通し。一方、ブランド事業(ペットランド)は店舗の一時閉鎖の影
響などで減収減益となる見込み。
図10.セグメント別営業利益推移
14
12
(億円)
10/3
11/3
12/3
13/3
14/3
15/3
16/3
17/3(予)
10
8
6
4
2
0
▲2
家具・家庭用品
服飾雑貨
家電
その他
(注)17/3期予想は会社計画
(出所)三栄コーポレーション公表資料より当研究所作成
 17/3 期は中長期的展開を見据えた収益基盤の構築進む
17/3 期は 16%
営業減益を予想
タイトル(2行)
17/3 期の連結業績見通しについて当研究所では、前回予想(売上高 490.0
億円、営業利益 21.0 億円)から売上高を据え置くものの、営業利益を下方
修正し、売上高 490.0 億円(前期比 0.8%減)、営業利益 19.8 億円(同 16.1%
減)とする。今回会社計画との比較では、売上高で同額、営業利益では上回
る。16 年の金融資本市場は年初より、(1)中国の構造調整の長期化、(2)中
東などを巡る地政学的リスクの高まり、(3)米国景気の減速懸念、などの要
因に翻弄される展開となっており、さらに、英国の EU 離脱を巡る国民投票
で「離脱賛成」が多数を占めた。欧州をはじめとする実体経済へネガティブ
アナリストレポート・プラットフォーム
13
業
績
な影響が見込まれるほか、外為市場および株式市場で振幅の大きな動きが継
 会社概要
続する可能性がある。円高の進行は、同社の原価低減へプラス寄与が見込ま
れるものの、欧州、中国の景気減速、国内におけるインバウンド需要のスロ
ーダウン、16/3 期の大幅増収増益の反動など、17/3 期は同社にとり販売面
で、厳しい状況が継続する可能性がある。ただ、同社は既述のように、
「OEM
事業の伸長による業容拡大、ブランド事業の拡大に伴う収益性の改善」との
中長期的な方針を示し、着実に推進しつつある。ブランド事業は OEM 事業に
比べ収益性が高いとしつつ、17/3 期は主力の家具・家庭用品事業、服飾雑
貨事業、家電事業のブランド事業は増収となる見通し。先行投資の拡大など
が重しとなり、利益面では「踊り場」となる見込みだが、中長期的な展開を
見据えた収益基盤の整備が進むものと予想する。
 当研究所では 18/3 期に前期比 6%営業増益を予想
18/3 期は 6%営
業増益を予想
タイトル(2行)
続く 18/3 期の連結業績について当研究所では、売上高で 500.0 億円(前
期比 2.0%増)
、営業利益で 21.0 億円(同 6.1%増)を予想する。17 年 4 月
に予定されていた消費増税が再延期されるなど、安倍内閣は海外経済情勢に
不透明感が増すなか、国内景気の浮揚に傾注する意向。これを受けて、国内
の消費環境は徐々に改善が進むと想定。中国、欧州、米国など海外の販売も
底堅く推移するとみている。利益面では、採算改善および経費削減の取り組
みが営業増益に貢献しよう。費用が先行していたブランド事業の収益改善も
進むとみており、会社側の中長期的な経営構想に沿った OEM 事業の伸長によ
る業容拡大、ブランド事業の拡大に伴う収益性の改善が着実に進むと予想す
る。
図11.主要先進国通貨 名目実効レート推移(14年初頭以降)
130
日本円
125
120
115
米ドル
ユーロ
通
貨
高
110
105
100
95
90
通
貨
安
85
14/1
14/5
14/9
15/1
(注1)日経通貨INDEX 08年基準
(注2)14年年初=100として指数化
(出所)QUICK Astra Managerで当研究所作成
アナリストレポート・プラットフォーム
15/5
15/9
16/1
16/5
(年/月)
14
業
績
図12.三栄コーポレーション 実績PBR、予想PER推移
 会社概要
14.0
(倍)
(倍)
1.4
12.0
1.2
10.0
1.0
8.0
0.8
6.0
0.6
4.0
0.4
予想PER(会社計画ベース)(左軸)
2.0
0.2
実績PBR(右軸)
0.0
0.0
11/1
12/1
13/1
14/1
15/1
(出所)QUICK Astra Managerで当研究所作成
16/1
(年/月)
図13.三栄コーポレーション 株価および相対株価推移
6,000
180
(円)
160
5,000
140
4,000
120
100
3,000
80
2,000
60
三栄コーポ株価(左軸)
対日経ジャスダック平均株価相対指数(右軸)
1,000
0
11/1
20
0
12/1
13/1
(出所)QUICK Astra Managerで当研究所作成
アナリストレポート・プラットフォーム
40
14/1
15/1
16/1
(年/月)
15
(出所)㈱QUICK
上記チャート図の一部又は全部を、方法の如何を問わず、また、有償・無償に関わらず第三者に配布してはいけません。
上記チャート図に過誤等がある場合でも㈱QUICK 社及び東京証券取引所は一切責任を負いません。
上記チャート図の複製、改変、第三者への再配布を一切行ってはいけません。
2014/3
株 価 推 移
2015/3
2016/3
2017/3 予
(アナリスト)
株価(年間高値)
円
3,150
2,685
5,600
-
株価(年間安値)
円
2,111
1,999
2,520
-
月間平均出来高
百株
438
350
1,048
-
売
上
高
百万円
39,890
44,454
49,415
49,000
営
業
利
益
百万円
397
780
2,361
1,980
経
常
利
益
百万円
485
1,018
2,423
2,000
百万円
458
580
1,435
1,390
業 績 推 移
当 期 純 利 益
E
P
S
円
195.72
247.25
606.23
585.23
R
O
E
%
5.5
6.2
13.7
12.1
流動資産合計
百万円
12,431
15,115
17,007
-
固定資産合計
百万円
4,980
5,605
6,040
-
資
百万円
17,412
20,721
23,047
-
産
合
計
貸借対照表
流動負債合計
百万円
7,940
8,749
10,186
-
主 要 項 目
固定負債合計
百万円
712
1,917
1,807
-
負
計
百万円
8,652
10,666
11,993
-
株 主資本合 計
百万円
8,313
8,701
9,951
-
純 資 産 合 計
百万円
8,759
10,055
11,054
-
営業活動による CF
百万円
509
-794
3,294
-
投資活動による CF
百万円
422
-252
-503
-
財務活動による CF
百万円
-1,454
1,025
-1,253
-
現金及び現金同等
物の期末残高
百万円
2,006
2,032
3,466
-
キャッシュフ
ロー計算書
主 要 項 目
債
合
アナリストレポート・プラットフォーム
16
リ
事
関
ス
ク
す
業
る リ
 会社概要
分
析
に
ス ク
 為替リスク
同社グループは輸出入取引に付随し、様々な為替相場の変動リスクにさら
されている。このため、為替予約などを利用したリスクヘッジを行うととも
に、商品調達コストや販売価格などの見直し、外貨建てビジネスの拡充など
により、リスクの低減に努めている。しかし、グループ売上に占める国内へ
の輸入取引の比率が高いため、特に円相場に大幅な変動が生じた場合は、同
社グループの経営成績に大きな影響を与える可能性がある。
 金利リスク
同社グループの借入金は金利変動リスクにさらされており、特に短期市場
金利が急騰した場合は、金利負担の急増により、経営成績や財務状態に大き
く影響を与える可能性がある
 信用リスク
同社グループは国内外の取引先に対し、必要に応じて売掛金、前渡金、保
証等の信用供与を行っており、これら信用リスクに対しては、売掛債権を補
償する保険の付保や、過去の実績に基づいた引当金の設定を行っている。し
かし、取引先の財政状態の悪化などにより、回収遅延や債務不履行が発生し
た場合には、結果として、想定以上の金銭的損失が発生する可能性がある。
 コンプライアンス(法令遵守)に関するリスク
同社グループは、生活関連用品を中心に多岐に亘る商品を国内外で提供し
ており、わが国を含む世界各国で制定、施行されている各種法令および規制
などを遵守することに努めている。しかし、複数の当事者を介して行う取引
も多く、予防的措置を講じているにも関わらず、結果として法令や規制に違
反する事態に至るなど、場合によっては、同社の経営成績に影響を与える可
能性がある。
 商品の品質問題に係るリスク
同社グループは、提供している生活関連用品を中心とした商品の品質管理
を徹底するとともに、製造物賠償責任保険に加入している。しかし、万一、
重大な製造物賠償責任が発生した場合は、信用、ブランド・イメージが大幅
に低下する可能性があり、同社グループの事業活動や経営成績、財政状態な
どに大きく影響を及ぼす可能性がある。
 海外ブランド品の取扱いに係るリスク
同社グループは、主に日本市場で正規の販売代理店契約に基づいて、本質
にこだわった海外の秀逸なブランドの卸売および小売事業を展開している。
海外ブランドの取扱いにあたっては、正規の販売代理店契約の条件内容の変
化や、同契約を継続することに懸念が生じた場合、あるいは、新規に取扱う
こととなったブランドが様々な理由から計画通り進まなかった場合は、当該
アナリストレポート・プラットフォーム
17
リ
ス
ク
分
析
ブランドの活動および同社グループの経営成績に多大な影響を与える可能
 会社概要
性がある。
 カントリーリスク
同社グループの商品調達の約 6 割を依存する中国および中国以外の商品
調達先となる他のアジア諸国における政治情勢や法制環境の変化、労働コス
トの上昇、伝染病の蔓延等、政治・経済・社会情勢の変化など、予期せぬ事
象の発生により、同社グループの事業活動や経営成績、財政状態などに大き
く影響を及ぼす可能性がある。
 大規模な自然災害・偶発的な事故に伴うリスク
同社グループでは、自然災害や偶発的な事故に伴うリスクに対応するため、
事業継続計画(BCP)を用意しているほか、損害保険の付保、コンピュータ
ーシステムのバックアップ体制の構築などの対策を講じている。しかしなが
ら、被害状況が甚大となった場合や、社会インフラなどの回復度合いによっ
ては、事業継続に支障をきたし、同社グループの経営成績や財政状態に大き
な影響を与える可能性がある。
アナリストレポート・プラットフォーム
18
デ ィ ス ク レ ー マ ー
1.本レポートは、株式会社東京証券取引所(以下「東証」といいます。
)が実施する「アナリストレポー
ト・プラットフォーム」を利用して作成されたものであり、東証が作成したものではありません。
会社概要
2.本レポートは、本レポートの対象となる企業が、その作成費用を支払うことを約束することにより作
成されたものであり、その作成費用は、当該企業が東証に支払った金額すべてが、東証から株式会社 QUICK
(以下「レポート作成会社」といいます。
)に支払われています。
3.本レポートは、東証によるレビューや承認を受けておりません(ただし、東証が文面上から明らかに
誤りがある場合や適当でない場合にレポート作成会社に対して指摘を行うことを妨げるものではありま
せん)
。
4.レポート作成会社及び担当アナリストには、この資料に記載された企業との間に本レポートに表示さ
れる重大な利益相反以外の重大な利益相反の関係はありません。
5.本レポートは、投資判断の参考となる情報の提供を唯一の目的として作成されたもので、有価証券の
取引及びその他の取引の勧誘又は誘引を目的とするものではありません。有価証券の取引には、相場変
動その他の要因により、損失が生じるおそれがあります。また、本レポートの対象となる企業は、投資
の知識・経験、財産の状況及び投資目的が異なるすべての投資者の方々に、投資対象として、一律に適
合するとは限りません。銘柄の選択、投資判断の最終決定は、投資者ご自身の判断でなされるようにお
願いいたします。
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7.本レポートは、レポート作成会社が信頼できると判断した情報に基づき記載されていますが、東証及
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8.本レポートの著作権は、レポート作成会社に帰属しますが、レポート作成会社は、本レポートの著作
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