3世代同居・近居促進事業補助金交付要綱.

西海市3世代同居・近居促進事業補助金交付要綱
(趣旨)
第1条 この告示は、市民が安心して子どもを産み育てることができる住まい及び居住環
境の形成を促進するため、新たに3世代同居又は近居するための改修工事等を行う住宅
の所有者等に対し、予算の範囲内において、西海市3世代同居・近居促進事業補助金(以
下「補助金」という。)を交付するものとし、その交付については、西海市補助金等交付
規則(平成 17 年西海市規則第 47 号。以下「規則」という。)の定めるところによる。
(定義)
第2条 この告示において、次の各号に掲げる用語の定義は、当該各号に定めるところに
よる。
(1) 子育て世帯
小学生以下の子ども(出産予定を含む)がいる子育て中の世帯、
又は、申請時において夫婦の合計年齢が 70 歳以下である世帯であって、将来子育て
を希望している世帯をいう。
(2) 3世代 子育て世帯を含む3つ以上の世代をいう。
(3) 同居 同一住宅に居住することをいい、同一敷地内にある離れに居住すること
を含む。
(4) 近居 西海市の同一町内又は、直線距離で 10 キロメートル以内に居住すること
をいう。ただし、崎戸町江島及び平島は同一島内とする。
(5) 中古住宅 建築後使用されたものであり、補助を受ける者及び3親等以内の者
の所有でない住宅をいう。
(補助対象住宅)
第3条 補助の対象となる住宅は、次の各号のいずれかに該当する住宅とする。
(1) 一戸建て住宅(併用住宅の場合は、住宅の用に供する部分に限る。)
(2) マンション等の共同住宅等(2以上の区分所有者(建物の区分所有等に関する
法律(昭和 37 年法律第 69 号。以下「区分所有法」という。)第2条第2項に規定
する区分所有者をいう。)が存する建物をいう。)で、人の居住の用に供する専有部
分(区分所有法第2条第3項に規定する専有部分をいう。)
2 取得の対象となる住宅は、中古住宅とする。
(補助対象者)
第4条 補助の対象となる者(以下「補助対象者」という。)は、市税を滞納していない者
で次の各号のいずれかに該当する者とする。
(1) 第7条に基づく交付決定後に、新たに3世代で西海市内で同居するために自ら
所有する住宅を改修しようとする者(相続人等相当の理由があると市長が認める者
を含む。)
(2) 第7条に基づく交付決定後に、新たに3世代で西海市内で同居又は近居するた
めに自らが居住するための中古住宅を取得しようとする者
(補助対象経費)
第5条 補助金の交付の対象となる経費(以下「補助対象経費」という。)は、次の各号に
要する経費とする。
(1)
(2)
新たに3世代で同居するための改修工事のうち別表に該当するもの
新たに3世代で同居するための中古住宅の取得
(3) 新たに3世代で近居するための中古住宅の取得
2 前項第1号に示す改修工事は、市内に本社・支店等を有する法人又は市内に住所を有
する個人が施工するものに限る。
3 前2項の規定にかかわらず、次のいずれかに該当するものは、補助の対象としない。
(1) 補助金の交付決定前に着工又は契約したもの
(2) その他市長が補助の対象として不適当と認める工事
(補助金の額)
第6条 補助金の額は、予算の範囲内において、補助対象経費の5分の1以内とし、かつ、
住宅1件あたり 40 万円を限度とする。この場合において、千円未満の端数が生じるとき
は、これを切り捨てるものとする。
(補助金の申請及び交付の決定)
第7条 補助を受けようとする者(以下「申請者」という。)は、補助対象経費が第5条第
1項第1号に掲げる改修工事の場合は、西海市3世代同居・近居促進事業補助金交付申
請書(様式第1号)2部を、次の各号に掲げる書類を添えて市長に提出するものとする。
ただし、第 13 号に規定する書類については、第4項に基づく交付決定までに提出するこ
と。
(1) 3世代で同居しようとする者全員の住民票
(2) 3世代の関係が確認できる戸籍
(3) 子育て世帯が出産予定である場合は、母子健康手帳の写し
(4) 3世代で同居しようとする者全員の市税を滞納していないことが確認できる書
類(納税証明書等)
(5) リフォーム工事(中古住宅取得)計画書兼補助金算定書(様式第2号)
(6) 補助対象リフォーム工事費内訳書(様式第3号)
(7) 案内図(補助対象住宅の位置が分かるもの)
(8) 現況写真(補助対象住宅の全景写真及び補助を受ける改修工事の部分、部位並
びに設備ごとに着工前の状況を撮影したもの)
(9) 図面(改修工事前後の平面図等、改修工事の内容が分かるもの)
(10) 工事見積書の写し
(11) 商品のカタログ等(設備類、滑りにくい床材、断熱材、断熱窓その他市長が必
要と認めるもの)
(12) 建物の登記事項証明書、固定資産税納税通知書、家屋台帳等、補助対象住宅の
所有者等が確認できるもの
(13) 増築又は改築の場合で建築基準法(昭和 25 年法律第 201 号)第6条第1項の規
定による建築確認が必要なときは、同法第6条第4項又は同法第6条の2第1項の規
定に基づき交付された確認済証の写し
(14) 事業前アンケート
(15) 委任状(代理申請の場合)(様式第4号)
(16)
2
その他市長が必要と認める書類
申請者は、補助対象経費が第5条第1項第2号又は第3号に掲げる中古住宅の取得の
場合は、西海市3世代同居・近居促進事業補助金交付申請書(様式第1号)2部を、次
の各号に掲げる書類を添えて市長に提出するものとする。
(1) 3世代で同居又は近居しようとする者全員の住民票
(2)
(3)
3世代の関係が確認できる戸籍
子育て世帯が出産予定である場合は、母子健康手帳の写し等
(4) 3世代で同居又は近居しようとする者全員の市税を滞納していないことが確認
できる書類(納税証明書等)
(5)
(6)
リフォーム工事(中古住宅取得)計画書兼補助金算定書(様式第2号)
案内図(補助対象住宅の位置が分かるもの)
(7)
(8)
近居の内容がわかるもの
現況写真(補助対象住宅の全景写真)
(9) 中古住宅の取得に係る経費が分かるもの
(10) 建物の登記事項証明書
(11) 土地の登記事項証明書
(12) 事業前アンケート
(13) 代理申請の場合は委任状(様式第4号)
(14) その他市長が必要と認める書類
3 規則第4条に規定する市長が定める日は、当該年度の1月31日とする。
4 市長は、第1項又は第2項の規定により申請書の提出があったときは、申請の内容を
審査し適当と認めた場合に限り、交付決定を行い、申請者に対して西海市3世代同居・
近居促進事業補助金交付決定通知書(様式第5号)により通知するものとする。
(計画の変更)
第8条 前条第4項の規定による補助金の交付決定を受けた者(以下「交付決定者」とい
う。)は、交付決定の内容に変更が生じる場合は、西海市3世代同居・近居促進事業補助
金変更交付申請書(様式第6号)2部を、次に掲げる書類を添えて市長に提出するもの
とする。
(1) 前条第1項又は第2項の申請で添付した書類のうち、変更となるもの
(2) その他市長が必要と認める書類
2 前項に規定する場合において、補助金の交付決定額に変更がないときは、交付決定者
は西海市3世代同居・近居促進事業補助金内容変更届出書(様式第7号)に次に掲げる
書類を添えて市長に提出するものとする。
(1) 前条第1項又は第2項の申請で添付した書類のうち、変更となるもの
(2) その他市長が必要と認める書類
3 前条第4項の規定は、第1項について準用する。この場合において、同条第4項中「西
海市3世代同居・近居促進事業補助金交付決定通知書(様式第5号)」とあるのは、「西
海市3世代同居・近居促進事業の計画変更承認書及び西海市3世代同居・近居促進事業
補助金交付決定変更通知書(様式第8号)」と読み替えるものとする。
(事業の中止)
第9条
交付決定者は、事業を中止しようとするときは、西海市3世代同居・近居促進事
業中止届(様式第9号)1部を、市長に提出するものとする。この場合において、市長
は第7条第4項及び前条第3項に定める交付決定を取り消すものとする。
(実績報告)
第 10 条 交付決定者は、補助対象経費が第5条第1項第1号に掲げる改修工事が完了した
ときは、速やかに、西海市3世代同居・近居促進事業完了実績報告書(様式第 10 号)1
部を、次に掲げる書類を添えて市長に提出するものとする。
(1) 新たに同居した者全員の住民票
(2) 工事写真(補助を受ける改修工事の部分、部位及び設備ごとに施工中及び完成
の状況を撮影したもの)
(3) 納品書(設備類、滑りにくい床材、断熱材、断熱窓その他市長が必要と認める
もの)
(4) 領収書等の写し
(5) 増築又は改築の場合で建築基準法第6条第1項の規定による建築確認が必要な
ときは、同法第7条第5項又は同法第7条の2第5項の規定に基づき交付された検
査済証の写し
(6) 事業後アンケート
(7) その他市長が必要と認める書類
2 交付決定者は、補助対象経費が第5条第1項第2号又は第3号に掲げる中古住宅の取
得が完了したときは、速やかに、西海市3世代同居・近居促進事業完了実績報告書(様
式第 10 号)1部を、次に掲げる書類を添えて市長に提出するものとする。
(1) 新たに同居又は近居した者全員の住民票
(2) 領収書の写し
(3) 売買契約書の写し
(4) 建物の登記事項証明書
(5) 土地の登記事項証明書
(6) 事業後アンケート
(7) その他市長が必要と認める書類
3 市長は、特に必要があると認める場合に限り、補助対象住宅の現場検査を行うものと
する。
(額の確定)
第 11 条 市長は、前条に基づき補助の内容が適当と認めた場合に限り、交付すべき補助金
の額の確定を行い、西海市3世代同居・近居促進事業補助金交付確定通知書(様式第 11
号)により、交付決定者に通知するものとする。
2 市長は、補助の内容がこの告示に定める内容に適合していないと認めたときは、交付
決定者に対し西海市3世代同居・近居促進事業不適合通知書(様式第 12 号)により通知
した上で、是正を指導するものとする。
(補助金の請求)
第 12 条 前条第1項の規定により通知を受けた者は、西海市3世代同居・近居促進事業補
助金交付請求書(様式第 13 号)1部を、市長に提出するものとする。
(意見の聴取及び立入調査)
第 13 条 市長は、この告示に定める事項について、必要があると認めるときは、申請者に
対する意見の聴取及び申請者の同意を得た上で補助対象住宅への立ち入りを行うことが
できるものとする。
(補則)
第 14 条 市長は、他の公的補助金等の対象となる事業について、補助対象となる部分を明
確に区分することができる場合は、他の補助事業の対象部分を除く部分についてのみ、
補助対象とすることができる。
2 補助対象者は、当該補助事業により取得し、又は効用の増加した財産については、補
助事業の完了後においても善良な管理者の注意をもって管理し、補助金の交付の目的に
従って、その効率的運用を図るものとする。
3
補助対象者は、補助事業の状況、補助事業の経費の収支その他補助事業に関する事項
を明らかにする書類、帳簿等を備え付け、これらを事業完了後5年間保管しておかなけ
ればならない。
4 規則第 20 条の規定による市長の承認を受けて財産を処分したことにより収入があっ
た場合は、市長が定めるところによりその収入の全部又は一部を市に納付しなければな
らない。
5 補助金の交付は、同一住宅について1回限りとする。
6 この告示に定めるもののほか、補助金の交付に関し必要な事項は、市長が別に定める。
附 則
この告示は、告示の日から施行する。
別表(第5条関係)
【交付対象となる経費】
交 付 の 対 項目
象となる
工事の内容等
経費
間 取 り の 変 間取りの変更、部屋等の増築、玄関の増設
等
更等
設備の改修
キッチン、浴室、トイレ、洗面所等の改修又は増設
①通路又は出入口の幅を拡張する工事
新 た に 3 バ リ ア フ リ ②階段の勾配を緩和する工事
世 代 で 同 ー リ フ ォ ー ③手すりを取り付ける工事
④段差を解消する工事
居するた ム
⑤出入り口の戸を改良する工事
めの改修
⑥床の材料を滑りにくいものに取り替える工事
工事費
断熱改修
①屋根(天井)、外壁、床の断熱改修※1
②窓の断熱改修※2
浄 化 槽 の 設 浄化槽の設置又は入れ替え
置等
備考
※1 断熱材の熱抵抗が、住宅の種類、断熱材の施工法、部位に応じ、施工後に【断熱材の
熱抵抗基準】の表又は【鉄骨造の住宅(外張断熱工法及び内張断熱工法以外)の場合の熱
抵抗値基準】の表に掲げる基準値以上となるもの
※2 窓の熱貫流率が、施工後に基準値(4.65W/㎡・K)以下となるもの
【断熱材の熱抵抗基準】
住宅の
種類
鉄筋コ
ンクリ
ート造
等の住
宅
断熱材の
施工法
内断熱工
法
屋根又は天井
2.5
壁
1.1
床
土間床等の外周部
外断熱工
法
断熱材の熱抵抗の基準
値(単位:m2・K/W)
部位
外気に接する部分
2.1
その他の部分
1.5
外気に接する部分
0.8
その他の部分
0.2
屋根又は天井
2.0
壁
0.9
床
土間床等の外周部
外気に接する部分
2.1
その他の部分
1.5
外気に接する部分
0.8
その他の部分
0.2
屋根又は天井
木造の
充填断熱
住宅
工法
工法の
住宅
床
4.0
外気に接する部分
3.3
その他の部分
2.2
外気に接する部分
1.7
その他の部分
0.5
屋根
4.6
天井
4.0
壁
2.3
床
土間床等の外周部
木造、枠
外張断熱
組壁工
工法又は
法又は
内張断熱
鉄骨造
工法
の住宅
天井
2.2
屋根又は天井
充填断熱
工法
4.6
壁
土間床等の外周部
枠組壁
屋根
外気に接する部分
3.1
その他の部分
2.0
外気に接する部分
1.7
その他の部分
0.5
屋根又は天井
4.0
壁
1.7
床
土間床等の
外周部
外気に接する部分
2.5
その他の部分
-
外気に接する部分
1.7
その他の部分
0.5
備考
1 木造又は枠組壁工法の住宅において、
「充填断熱工法」とは、屋根にあっては屋根組材
の間、天井にあっては天井面、壁にあっては柱、間柱、たて枠の間及び外壁と内壁との
間、床にあっては床組材の間に断熱施工する方法をいう。
2 木造、枠組壁工法又は鉄骨造の住宅において、
「外張断熱工法」とは、屋根及び天井に
あっては屋根垂木、小屋梁及び軒桁の外側、壁にあっては柱、間柱及びたて枠の外側、
外気に接する床にあっては床組材の外側に断熱施工する方法をいう。
3 木造、枠組壁工法又は鉄骨造の住宅において、
「内張断熱工法」とは、壁において柱及
び間柱の内側に断熱施工する方法をいう。
4 一の住宅において複数の住宅の種類又は断熱材の施工法を採用している場合にあって
は、それぞれの住宅の種類又は断熱材の施工法に応じた各部位の断熱材の熱抵抗の基準
値を適用するものとする。
5 鉄筋コンクリート造の住宅における一の部位において内断熱工法と外断熱工法を併用
している場合にあっては、外側の断熱材の熱抵抗値と内側の断熱材の熱抵抗値の合計値
について、この表における「内断熱工法」の基準値により判定できるものとする。
6 木造、枠組壁工法の住宅における一の部位において充填断熱工法と外張断熱工法を併
用している場合にあっては、外張部分の断熱材の熱抵抗と充填部分の断熱材の熱抵抗の
合計値について、この表における「充填断熱工法」の基準値により判定できるものとす
る。
7
土間床等の外周にあっては、基礎の外側若しくは内側のいずれか又はその両方におい
て、断熱材が地盤面に対して垂直であり、かつ、基礎底板上端から基礎天端まで連続し
て施工されたもの又はこれと同等以上の断熱性能を確保できるものとしなければならな
い。ただし、玄関・勝手口及びこれに類する部分における土間床部分については、この
限りではない。
【鉄骨造の住宅(外張断熱工法及び内張断熱工法以外)の場合の熱抵抗値基準】
断熱材の熱抵抗の基準値(単位:m2・K/W)
外装材の熱抵
抗
0.56 以上
一般部の断熱層
を貫通する金属
部材の有無
無し
有り
0.15 以上 0.56 無し
未満
有り
0.15 未満
無し
有り
断熱材を施工する箇所の区分
鉄骨柱、鉄骨梁
部分
0.08
0.31
0.63
一般部において
一般部
断熱層を貫通す
る金属部材
1.08
2.22
0.33
1.47
2.22
0.50
1.72
2.22
0.72