先輩のお仕事白書江崎グリコ株式会社湊 亜由美さん

先輩の仕事内容や就職エピソードから見つける就活のヒント。
愛情を込めて商品の広告を企画し、
お菓子のある暮らしで
みんなを笑顔にしたい。
みなと
今回の先輩は
あ
ゆ
み
湊 亜由美さん
江崎グリコ株式会社
マーケティング本部 広告部 クリエイティブチーム
2010年 文学部英文学科卒業
Profile 田川高等学校出身。大学では女子バレーボール部に所属。
キャプテンを務めた4年次には九州リーグ2部に昇格した。江
崎グリコ株式会社に入社後は福岡支店で冷菓の営業を担
当。現在は大阪の広告部で、広告企画および制作に携わる。
海外ボランティアの経験が、
幸せとは何かを考えるきっかけに
ぶしく輝いていることに心を打たれました。幸
切にしながら、商品のブランド育成に貢献し
せって何だろう。私の中で豊かさの基準が変わ
たいと思います。
りました。自分の目で見て体験することの大切
ボランティアセンター(当時は宗教部)が企
さ、また「人の幸せは人との触れ合いが作る」と
画するフィリピンでの海外ボランティア・ワー
実感したことは、私の人生観に大きく影響して
いろいろなことを経験し、
自分の中に軸を持ってほしい
クキャンプに参加したのは大学2年次の春。
います。
就職活動では、自分に合う仕事を決めつけ
先に海外ボランティアを経験した女子バレー
誰よりも考え愛情を注いだ商品を
みんなに伝えたい
て臨んでいたこともあり、選考が進むにつれそ
ボランティアでは、
マニラ郊外のスラム街に
現在、私はマーケティング本部でターゲット
に会うたびに、社員同士が笑顔で会話をされて
滞在しました。それまでスラム街というと、子ど
層に向けて商品をどのようにアピールし、好き
いる様子を見て次第に社員の人柄に惹かれ、
もがゴミを拾っていたり、食べものに困っていた
になってもらえるかを考える仕事をしています。
この会社で働きたいと願うようになりました。
りと悲惨な情景を連想して勝手に可哀想と決
楽しい反面、責任も重大です。今は冷菓のロン
振り返れば、海外ボランティアを経験し幸
めつけていました。しかし、現地に行ってみると
グセラー商品も担当し、先月からは自分が企画
せについて考えるようになり、笑顔やコミュニ
人の触れ合いが豊かで、子どもたちがそこら中
したCMが放送されています。この1年間作り上
ケーションの大切さを学んで、自分なりの軸が
を元気に走り回り、何よりその笑顔がとてもま
げてきたものが世に出た瞬間の、あの何ものに
できたのが役に立ったのだと思います。この仕
も代え難い喜びと達成感は忘れられません。
事じゃないとだめだという思い込みを外して、
配属当初は広告について何も分かりません
何が自分に大切か、幸せを感じるかを基準に
でしたが、先輩方の指導や周囲の支えもあり、
仕事を選ぶのも一つの方法ではないでしょう
今では商品のことを誰よりも考えるようにな
か。学生時代に何でも経験して、自分らしい
りましたし、商品への愛情なら誰にも負けな
判断ができる目を
い自信があります。お菓子はみんなを笑顔に
養ってほしいと
する力があります。少しでも人を幸せにできる
思います。
ボール部の先輩の話を聞いて、私も行ってみ
たい!と思ったのがきっかけでした。
の会社に合わない自分に悩んだ時期がありま
した。そのような中、面接で今の会社で働く方
ことを信じ、周囲とのコミュニケーションを大
自分らしく
後輩への
メッセージ
自分らしくあるというのは、
自分のやりたいことをやるということにつながっている
と思います。海外ワークキャンプ・ボランティアを経験した後、
さらに世界の実情
を見てみたいと思い、個人でインドやカンボジアなどでボランティア活動をしまし
た。自分の思いにまっすぐ行動した結果、今の仕事に出会えたように感じます。
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