第 10 回全日本高校模擬国連大会 書類選考課題 グローバル・クラスルーム日本委員会 ◆以下の全ての問いに答えなさい。ただし、【1】は生徒 1 人につき 1 つずつ、【2】【3】の各問につい てはチームで 1 つ答案を作成すること。なお、氏名や学校名などを解答欄内に書かないこと。 【1】(英語で解答すること) 国家間交渉において、環太平洋パートナーシップ(TPP)協定交渉など合意形成(異なる利害を持つ複 数の主体が協議を通じて妥協点を見出すこと)が必要な場面が多々ありますが、これは日常生活におい ても同じことが言えるでしょう。あなたが合意形成にあたって重要だと考えることは何ですか。具体的 な議論を想定しながら説明しなさい。(250 words 以内) 【2】(日本語で解答すること) 2016 年、日本は国際連合加盟 60 周年を迎えます。折しも、この節目に当たる年に、日本は 11 度目の国 連安全保障理事会(国連安保理)非常任理事国入りを果たしました。これで常任理事国を除くと、日本 は最も長く理事国を務めていることになります。ところで、国連安保理は、国連の目的の 1 つである 「国際の平和と安全の維持」に大きな責任を負う組織ですが、その組織の改革は、71 年前に国連が創設 されてから 1 度しか行われていません。このような状況を踏まえ、日本の国連外交方針の大きな柱とな っている「安保理改革」について考えてみましょう。 問1 現在、日本が主張している安保理改革案について、以下の〈資料 1〉〈資料 2〉を要約しなさ い。ただし、なぜそのような安保理改革が必要だと考えているのかを明らかにしながら説明すること。 (600 字以内) 〈資料 1〉 外務省『なぜ安保理改革が必要か』 (http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/un_kaikaku/j_rijikoku/kaikaku.html) 〈資料 2〉 外務省『資料 安保理改革』 (http://www.mofa.go.jp/mofaj/files/000134027.pdf) 問2 以下に挙げた国は、安保理改革について日本とは違う立場をとる国の一部です。1 か国選び、 なぜそうした立場をとっているのかを明確にしながら、その国の視点から、安保理改革への考えを述べ なさい。なお、どの国を選んだのかわかるように解答すること。(600 字以内) [選択肢国群] アメリカ合衆国、イタリア、エジプト 【3】(日本語で解答すること) 2015 年 11 月から 12 月にかけて、国連気候変動枠組条約(United Nations Framework Convention on Climate Change: UNFCCC)の 21 度目の締約国会議(21st yearly session of the Conference of the Parties: COP21)が開催されました。COP とは、地球温暖化問題に関する国際的な枠組みを設定した条約につい ての交渉会議であり、COP21 では、1997 年に採択された京都議定書以来、18 年ぶりとなる気候変動に 関する国際的枠組みとなるパリ協定が合意に至りました。それでは、ひときわ注目を集めている地球温 暖化問題についての国際社会の動きについて考えてみましょう。 問1 UNFCCC からパリ協定に至るまでの議論の流れについて、COP3・15・17 などを踏まえつつ、 以下の〈資料 3〉(特に p.3, 4, 8, 11, 12, 14, 22)を参考にして、特に「差異化」や「緩和」などの争点を 意識しながら説明しなさい。なお解答には以下の用語を少なくとも 1 度は使用すること。(600 字以 内) [用語群] 京都議定書第 2 約束期間、共通だが差異ある責任、温室効果ガス排出量削減義務、法的拘束力、附属書 Ⅰ国、各国提案方式、市場メカニズム 〈資料 3〉環境省地球環境局地球温暖化対策室『COP21 の成果と今後』 (http://www.env.go.jp/earth/ondanka/cop21_paris/paris_conv-c.pdf) 問2 昨年 9 月、「国連持続可能な開発サミット」が開催され、その成果文書として、「我々の世界を 変革する:持続可能な開発のための 2030 アジェンダ」が採択されました。この中で「持続可能な開発 目標(Sustainable Development Goals: SDGs)」として、今後の開発分野における国際社会共通の目標が示 されました。 さて、SDGs には 17 のターゲットがありますが、そのうちの一つに「気候変動への対応」 (ターゲット 13)があります。この目標を世界的に達成するにあたり、日本政府として、日本の強みを生かして具体 的にどのような支援を打ち出すことができるか、あなたなりに述べなさい。ただし、その支援が日本に どのようなメリットをもたらすかについても言及すること。 (1000 字以内) 問題は以上です。不明点・質問がございましたら、gc[at]jmun.org にご連絡ください。 頂いた質問は(個人情報を伏せた状態で)公開させていただく場合もございます。
© Copyright 2025 ExpyDoc