Ⅴ施工(15.防水工事) ①重要事項の解説 「15.防水工事」で2回以上繰り返し出題のある重要項目(H8~H27)は、下記の通りである。 (1)重ね幅 ※過去に選択肢問題として13回出題有 ・シート防水工事でルーフィングシート平場部の接合幅は、加硫ゴム系シートを長手と幅方向とも100mmとした。 ・アスファルト防水工事で平場のストレッチルーフィングの張付けの重ね幅は、長手と幅方向とも100mm程度とした。 ・改質アスファルトシート防水工事(平場)の改質アスファルトシート重ね幅は、長手と幅方向とも100mm以上とした。 ・ウレタンゴム系塗膜防水工事で補強布の重ね幅は50mmとし、防水材の塗継ぎの重ね幅は100mmとした。 ・塗膜防水工事において、補強布の重ね幅については50mmとし、防水材の塗継ぎの重ね幅は100mmとした。 ・シート防水工事でルーフィングシート平場の接合幅は、塩化ビニル樹脂系シートを長手と幅方向とも40mmとした。 (2)面取り ※過去に選択肢問題として8回出題有 ・改質アスファルトシート防水工事において、防水層の下地の入隅は直角とし、出隅は45度の面取りとした。 ・シート防水工事において、防水層の下地の入隅は直角とし、出隅は45度の面取りとした。 ・アスファルト防水工事において、防水下地の入隅及び出隅については、通りよく45度の面取りとした。 ⇒アスファルト防水は、入隅も面取りとする。 (3)シーリング工事 ※過去に選択肢問題として8回出題有 ・シーリング工事で目地部をワーキングジョイントとする場合、目地底に接着させない2面接着の目地構造とする。 ・ひび割れ誘発目地は、目地底にボンドプレーカーを使用せず、シーリング材を充填の3面接着とした。 ・シーリング工事の建具枠回りは、目地底にボンドブレーカーを用いずシーリング材を充填する3面接着とした。 ・シーリング工事のバックアップ材及びボンドブレーカーは、シーリング材と接着しない性能低下しないものとする。 (4)マスキングテープ ※過去に選択肢問題として4回出題有 ・シーリング工事において、充填したシーリング材をへら押えの後、直ちにマスキングテープをはがした。 (5)伸縮調整目地 ※過去に選択肢問題として3回出題有 ・アスファルト防水工事において、防水層の保護コンクリートに設ける伸縮調整目地の割付けは、パラペット等の 立上り部の際から0.6mとし、中間部は縦横方向の問隔を3m程度とした。 (6)打継ぎ ※過去に選択肢問題として3回出題有 ・シーリング材の打継ぎは、変成シリコーン系シーリング材を先打ちし、シリコーン系シーリング材を後打ちとする。 ・シーリング材の打継ぎは、ポリサルファイド系シーリング材を先打ちし、シリコーン系シーリング材を後打ちとする。 ・シーリング工事において、窓枠まわりの目地は、2成分形変成シリコーン系シーリング材を使用した。 (7)立上り防水層 ※過去に選択肢問題として2回出題有 ・改質アスファルトシート防水工事において、立上り部の防水層の末端部は、押え金物を用いて留め付け、 ゴムアスファルト系シーリング材を充填した。 (8)脱気装置 ※過去に選択肢問題として2回出題有 ・アスファルト露出防水の脱気装置は、防水面積が大きかったので、平場部脱気型と立上り部脱気型とを併用した。 ・屋根保護防水密着工法は、防水層が密着しているので、脱気装置を設けることができない。 (9)トーチ工法 ※過去に選択肢問題として2回出題有 ・改質アスファルト防水工法(トーチ工法)とは、所定のシートをトーチバーナーで加熱溶融しながら下地に 張り付け、シート相互の重ね部分を溶着させて防水層を形成する工法である。 (10)アスファルト防水工事 ※過去に選択肢問題として2回出題有 ・アスファルトの施工時の温度は、200℃程度以下とならないようにする。 ・アスファルト防水工事でアスファルトの溶融温度は、アスファルトの軟化点に170℃を加えた温度を上限とする。
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