分子栄養学 - 地域保健学域 総合リハビリテーション学類 大学院総合

■総合リハビリテーション学研究科 栄養支援系領域
乾 博 教授
1.主な研究内容について
肥満や糖尿病予防を中心に、食品に含まれる様々な機能性成分(ポリフェノール、テルペノイド、食物繊維など)の作用メカ
ニズムの解明を行っている。また、ビタミン B12 の生理機能について分子・細胞レベルでの研究を行っている。さらに、分子栄
養学的な見地から、性ホルモン受容体の機能と関連する疾患予防に関する研究を進めている。
2.主な共同研究先
大阪市立大学生活科学研究科、帝京大学医学部
長岡香料、サラヤ、ウォーターエージェンシー(旧日本ヘルス工業)
、四国パナソニック、日本医科器機
3.今まで指導した学位論文名
<修士論文>(生命環境科学研究科での実績)
2009 年度:
『レスベラトロールによる前立腺がん細胞の増殖抑制機構の解明』
『酵素合成アミロースの食物繊維としての機能性について』
『前立腺がん細胞での低酸素によるアンドロゲン受容体シグナルの調節機構』
『ビタミン B12 類縁体が培養細胞系の B12 依存性酵素活性に及ぼす影響について』
2010 年度:
『前立腺がん細胞における断片化アンドロゲン受容体について』
『女性ホルモンによる骨格筋分化抑制作用機構の解明』
『羅漢果甘味成分(モグロシド類)の体内動態について』
『低酸素誘導因子-2結合タンパク質の探索とその機能解明』
『バニラのリパーゼ阻害活性について』
2011 年度:
『骨格筋の萎縮抑制と形成促進における-カロテンの有効性に関する研究』
『グリセルアルデヒド-3-リン酸デヒドロゲナーゼの核内における機能解明に関する研究』
『腸内細菌叢とビタミン B12 に関する研究』
『膵細胞におけるアンドロゲン受容体の発現と調節』
4.主な論文
・Ogawa M.,Yamaji R.,Higashimura Y.,Harada N.,Ashida H.,Nakano Y.,Inui H.:17β-estradiol represses myogenic differentiation by
increasing ubiquitin-specific peptidase 19 through estrogen receptorα,J. Biol. Chem. 286,41455-41465,2011
・Higashimura Y.,Terai T.,Yamaji R.,Mitania T.,Ogawa M.,Harada N.,Inui H.,Nakano Y.:Kelch-like 20 up-regulates the expression of
hypoxia-inducible factor-2αthrough hypoxia- and von Hippel–Lindau tumor suppressor protein-independent regulatory mechanisms,Biochem.
Biophys. Res. Commun. 413,201-205,2011
・Higashimura Y.,Nakajima Y.,Yamaji R.,Harada N.,Shibasaki F.,Nakano Y.,Inui H.:Up-regulation of glyceraldehyde-3-phosphate
dehydrogenase gene expression by HIF-1 activity depending on Sp1 in hypoxic breast cancer cells,Arch. Biochem. Biophys. 509,1-8,2011
・Harada N.,Atarashi K.,Murata Y.,Yamaji R.,Nakano Y.,Inui H.:Inhibitory mechanisms of the transcriptional activity of androgen receptor
by resveratrol: Implication of DNA binding and acetylation of the receptor,J. Steroid Biochem. Mol. Biol. 123,65-70,2011
・Sugimoto K.,Sakamoto S.,Nakagawa K.,Hayashi S.,Harada N.,Yamaji R.,Nakano Y.,Inui H.:Suppression of inducible nitric oxide
synthase expression and amelioration of lipopolysaccharide-induced liver injury by polyphenolic compounds in Eucalyptus globulus leaf extract,
Food Chem. 125,442-446,2011
5.現在の指導している大学院生数
M1:1 名、D3:1 名
6.どのような大学院生の受け入れを希望するか?
・分子・細胞レベルでの研究に興味のある学生
30