鉄鋼需給の動き - JISF 一般社団法人日本鉄鋼連盟

VER 6-5
鉄鋼需給の動き
2016 年 6 月
一般社団法人日本鉄鋼連盟
〔概
況〕
注:概況本文は、6 月 14 日(火)開催の市場委員会にて報告した内容。
2016.6.20
日本経済は各種指標が弱含んでおり、先行き不透明な状況となっている。雇用環境は良好な状態が続いているが、
4月の全世帯消費支出が2ヵ月連続の前年割れとなるなど、個人消費は依然盛り上がりを欠いている。企業活動をみ
ると、4月の鉱工業生産は2ヵ月連続の前月比増となり、熊本地震の生産面の影響は比較的軽微であったとみられる
が、外需は停滞が続いており輸出数量指数は2ヵ月連続の前年割れとなった。海外経済をみると、米国は足元の雇用
拡大が急減速したものの個人消費等を中心に回復基調を維持し、欧州も建設投資や個人消費の下支えにより緩やかな
回復軌道を辿っている。一方、中国では政府の景気梃入れ策により一部指標に底打ちの気配が見えつつあるものの、
景気は依然として鈍化傾向を辿っている。ASEAN 等の新興国は外需に改善傾向が見られる中、総じて緩やかな回復を
続けている。
国内鉄鋼需要産業の関連指標をみると、建設業では、4月の住宅着工が前年同月比で4ヵ月連続の増加となったも
のの、非住宅着工は再び大幅な減少となった。製造業では、4月の自動車生産が熊本地震の影響で2ヵ月ぶりの減少
となったほか、産業機械は外需の停滞等を受けて多くの機種で前年実績割れが続き、電気機械も重電機の落ち込みか
ら減少傾向となるなど、依然盛り上がりに欠ける状況が続いている。国内鉄鋼需給をみると、4月の粗鋼生産は 20
ヵ月ぶりの増加となったが、普通鋼鋼材国内出荷は 18 ヵ月連続で前年を下回った。また4月の鉄鋼貿易は全鉄鋼輸
出が2ヵ月連続の減少となった一方、鋼材輸入は3ヵ月連続で前年同月を上回った。
海外鉄鋼需給に関しては、4月の世界粗鋼生産(66 ヵ国)は前年同月比 0.5%減の 1 億 3,491 万トンとなり、減少
傾向が続いている。一方、4月の中国の粗鋼生産は前年同月比 0.5%増の 6,942 万トンと前年同月を上回る高水準の
生産が続いているほか、5月単月の鋼材輸出は前年同月比 2.4%増の 942 万トン、1~5月累計では前年同期比 6.4%
増の 4,628 万トンと年率 1 億トン超のペースで推移している。
国内外の各種指標が弱含む中、国内製造業は新興国の景気減速による輸出の鈍化や為替の不安定な推移を背景に、
下振れリスクを抱えている。海外市場に関しても、新興国経済減速等を受けて世界の鉄鋼需要が停滞する中、中国の
高水準な鋼材輸出に伴い各地で通商問題が頻発するなど、日本鉄鋼業を取り巻く環境は厳しさを増している。こうし
た中、安倍首相は6月1日に、消費税率の 10%への引き上げ時期を 2019 年 10 月まで2年半、延期すると表明したが、
その景気への影響も含めて引き続き景況をより慎重に見定め、国内外の経済動向および鋼材需要の動向に注意を払う
必要がある。
1.経済動向
・4 月の鉱工業生産は前月比で 2 ヵ月連続で上昇。先行きは、5 月が 2.2%上昇、6 月は 0.3%の上昇予測。基調判断は「一進一退で推移している」に据え置き。
・4 月の機械受注は前月比で 2 ヵ月ぶりの減少。基調判断は「持ち直しの動きがみられるものの、4 月の実績は大きく減少した」に下方修正。
・5 月の乗用車販売は 2 ヵ月ぶりのマイナス。4 月の小売業販売額、全世帯消費支出は 2 ヵ月連続の減少。
・4 月の完全失業率は前月から横這いの 3.2%。4 月の有効求人倍率は 1.34 倍となり、91 年 11 月(1.34 倍)以来 24 年 5 ヵ月ぶりの高水準。
・1-3 月期の実質GDP成長率(2 次速報)は、季節調整済前期比+0.5%(年率換算+1.9%)と 2 期ぶりのプラス。15 年度の実質GDP成長率は前年度比
+0.8%と 2 年ぶりのプラス。
2.鉄鋼需要産業動向
(建設部門)
・土木:4 月の土木工事受注額は、公共土木(+19.5%)は 5 ヵ月連続のプラス、民間土木(▲9.0%)は 2 ヵ月連続のマイナス。
・建築:4 月の住宅着工(前年同月比+9.0%)は 4 ヵ月連続のプラス。非住宅(▲22.0%)は 2 ヵ月ぶりのマイナス。
(製造業部門)
・自動車:熊本地震の影響等から、4 月の四輪車生産(前年同月比▲9.7%)は 2 ヵ月ぶりのマイナス。
・産業機械:4 月のはん用・生産用・業務用機械の生産指数は、前年同月比 5.4%減と 10 ヵ月連続で減少。
・造船:4 月の輸出船契約量は前年同月比 80.8%減の 26 万G/T、4 月末の手持ち工事量も前月末比で減少、いずれも 4 ヵ月連続のマイナス。
3.鋼材受注
・普通鋼:4 月の内需は前年同月比 1.7%増の 361 万トンと 2 ヵ月連続の増加。建設向けは 2 ヵ月連続のプラス、製造業向けは微減ではあるが 2 ヵ月
ぶりマイナス。
・特殊鋼:4 月の内需は前年同月比 0.3%増の 98 万トンと 2 ヵ月連続の増加。産機・次工程用はマイナスも、自動車は 2 ヶ月連続のプラス。
4.鉄鋼需給(生産・出荷・在庫)
・粗鋼生産:4 月の粗鋼生産は前年同月比 1.1%増の 850 万トン、20 ヵ月ぶりのプラス。
・鋼材生産:4 月の普通鋼鋼材生産は 580 万トン・18 ヵ月連続のマイナス。4 月の特殊鋼鋼材生産は 138 万トン・2 ヵ月連続のマイナス。
・出荷:4 月の普通鋼鋼材国内出荷は 341 万トン・18 ヵ月連続のマイナス。4 月の特殊鋼鋼材国内出荷は 89 万トン・18 ヵ月連続のマイナス。
・在庫:4 月末の普通鋼鋼材国内向け在庫は 3 ヵ月ぶりのプラス。4 月末の特殊鋼鋼材在庫は 3 ヵ月ぶりのプラス。
5.鋼材輸入、鋼材流通
・4 月の鋼材輸入は前年同月比 2.8%増の 42 万トンと 3 ヵ月連続の増加。韓国は 3 ヵ月ぶりの減少、中国は 3 ヵ月連続の増加。
6.鉄鋼輸出
・4 月の全鉄鋼輸出は前年同月比 10.2%減の 324 万トンと 2 ヵ月連続の減少。ASEAN 向けは 3 ヵ月連続で増加も、中国向けは 4 ヵ月ぶりに減少。
7.海外市場
・世界粗鋼生産:4 月は前年同月比 0.5%減の 1 億 3,491 万トンと 16 ヵ月連続の減少。
・中国:5 月の粗鋼生産は、前年同月比 1.8%増の 7,050 万トンと 7,000 万トン超の高水準の生産続く。5 月の鋼材輸出は前年同月比 2.4%増の 942 万トン、
1~5 月累計では 4,628 万トンと年率 1 億トン超のペース。
1
1.経済動向
-4月の鉱工業生産は2ヵ月連続の上昇、先行きは5月上昇の後、6月は微増の見込み-
・4月の鉱工業生産(確報)は、前月比0.5%増の97.2と2ヵ月連
続で上昇した。内訳では、金属製品工業、輸送機械工業等が
低下した一方、食料品・たばこ工業、化学工業等が上昇した。
製造工業生産予測調査は、5月が2.2%の上昇、6月は0.3%の
上昇。基調判断は、前月の「一進一退で推移している」から据
え置かれた。
・出荷は1.6%上昇、在庫は1.7%低下、在庫率は2.2%低下。
・4月の機械受注(船舶・電力を除く民需)は、製造業(前月比
13.3%減)が非鉄金属、造船業等の減少から2ヵ月ぶりの減少、
非製造業(同3.9%減)は卸売業・小売業、通信業等の減少から
2ヵ月連続の減少となった。全体では同11.0%減の7,963億円と2ヵ
月ぶりの減少となった。基調判断は、前月の「持ち直しの動きが
みられる」から「持ち直しの動きがみられるものの、4月の実績は
大きく減少した」に修正された。
(億円)
9,500
〔図1〕 鉱工業生産・出荷・在庫指数 (2010年=100、季調済)
130
生産指数
在庫指数
在庫率指数
出荷指数
〔図2〕 機械受注 (船舶・電力を除く民需・季調済)
9,000
120
(▲2.2)
(▲1.7)
110
8,467
(▲5.2)
8,500
7,963
(▲11.0)
8,000
7,500
100
(+0.5)
(+1.6)
90
4
7
2013年
10
1
4
7
2014年
10
1
4
7
2015年
10
7,000
6,500
1
4月
2016年
(出所)経済産業省
4
7
2013年
10
1
4
7
2014年
10
1
4
7
2015年
10
1
4月
2016年
(出所)内閣府
・5月の乗用車販売(除・輸入車)は前年同月比2.3%減と2ヵ月ぶ
りの減少。うち軽乗用車は同17.3%減と17ヵ月連続の減少。
・4月の小売業販売額は前年同月比0.9%減と2ヵ月連続の減少。
燃料小売業等が減少した。一方、同月の全世帯消費支出は同
0.4%減と2ヵ月連続で減少した。
(%)
30
機械受注 (船舶・電力除く)
前3ヵ月平均
・4月の完全失業率は前月から横ばいの3.2%となった。一方、
同月の有効求人倍率は前月から0.04ポイント上昇の1.34倍と
91年11月(1.34倍)以来24年5ヵ月ぶりの高水準を記録した。新
規求人を主要産業別にみると、宿泊業・飲食サービス業等が
高い伸びで推移している。
〔図3〕 個人消費関連指標 (前年同月比増減率・%)
(%)
1
乗用車国内販売台数
小売業販売額
全世帯消費支出(実質)
20
10
2
▲0.9
〔図4〕 失業率と 有効求人倍率(季節調整値)
1.34
(倍)
1.50
1.20
有効求人倍率(右目盛)
3
0.90
0
▲2.3
-10
5
▲0.4
-20
-30
5
7
9
11
1
3
2014年
5
7
9
11
1
2015年
3
6
5月
2016年
100
90
80
70
1
7
13
1
7
14
1
7
15
失業率(左目盛)
0.00
91 92 93 94 95 96 97 98 99 00 01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12 13 14 15 16 年
〔図6〕 日本、米国、中国の実質GDP成長率 (%)
14
12
10
8
100.8※
6
4
EU向
2
合計
0
アジア向 -2
-4
-6
-8
-10
4月
米国向
110
0.30
・16年1~3月期の実質GDP成長率(2次速報)は季調済前期比0.5%増(年率1.9%
増)と2期ぶりのプラス(1次速報値から0.1ポイント上方修正)。内需は、設備投資
(0.7%減)が3期ぶり、住宅投資(0.7%減)が2期連続、公共投資(0.7%減)が3期
連続で減少したものの、個人消費(0.6%増)が2期ぶりに増加し、内需全体の寄与
度はプラス0.3%と2期ぶりのプラスとなった(うち民間在庫の寄与度はマイナス
0.1%)。一方、外需は、輸出(0.6%増)が2期ぶりに増加、輸入(0.4%減)は2期連
続で減少し、寄与度はプラス0.2%と3期連続のプラス。なお、15年度の実質GDP
成長率は前年度比0.8%増と2年ぶりのプラスとなった(14年度は同0.9%減)。
〔図5〕 輸出数量指数 (2010年=100、季調済)
120
0.60
(出所)総務省、厚生労働省。
(注)帯の期間は景気後退期。12年3月は景気の山、12年11月は景気の谷。
11年3~8月の完全失業率は、補完推計値を用いて計算した参考値。
(出所)自販連、経済産業省、総務省
・4月の輸出数量指数(確報・原指数)は前年
同月比4.6%減と2ヵ月連続のマイナスとなっ
た。季調済指数は前月比で3ヵ月ぶりのマイ
ナス、向先別では、米国向けが2ヵ月連続の
マイナス、EU向け、アジア向けはともに3ヵ月
ぶりのマイナスとなった。
・実質輸出(日銀)は前月比1.6%の低下、3ヵ
月ぶりのマイナスとなった。
3.2
4
1
16年
(出所)財務省「貿易統計」を元に日本鉄鋼連盟にて季節調整。
※は日銀「実質輸出指数」(2010年=100、季調済)。
[季調済前期比%]
15.
16.
10-12 1-3
国内総生産
日本
米国
中国
ⅠⅡⅢⅣⅠⅡⅢⅣⅠⅡⅢⅣⅠⅡⅢⅣⅠⅡⅢⅣⅠⅡⅢⅣ
10
11
12
13
14
15年度
(出所)内閣府、米国商務省、中国国家統計局。
(注)日本、米国は前期比年率、中国は前年同期比。
2
▲0.4
0.5
(前期比年率) (▲1.8)
(1.9)
個人消費
▲0.8
0.6
住宅投資
▲1.0
▲0.7
設備投資
1.3
▲0.7
公共投資
▲3.6
▲0.7
輸 出
▲0.8
0.6
輸 入
▲1.1
▲0.4
2.鉄鋼需要産業動向
-5 月の自動車販売は 2 ヵ月ぶりのマイナス、軽自動車が大幅減-
<土木> -5月の公共土木工事前払金保証請負金額は前年同月比 8.7%増-
〇5月の公共土木工事前払金保証請負金額は前年同月比 8.7%増の 6,421 億円。
・国の機関は 11.6%増と6ヵ月連続で増加、地方の機関も 6.0%増と4ヵ月連続で増加し、全体でも
8.7%増の 6,421 億円と6ヵ月連続で増加した。
〇4月の公共土木工事受注額は前年同月比 19.5%増の 6,167 億円。
・国の機関(31.9%増)は、治山・治水、道路、鉄道・軌道等が増加しプラス。地方の機関(0.4%減)
は、治山・治水、下水道、港湾・空港等が減少しマイナス。全体でも前年同月比 19.5%増の 6,167
億円と5ヵ月連続で増加した。
〇4月の民間土木工事受注額は前年同月比 9.0%減の 2,559 億円。
・電気・ガス業(5.3%増)
、等が増加したものの、製造業・鉱業・建設業(34.7%減)
、運輸通信業(17.0%
減)等が減少し、全体では 9.0%減の 2,559 億円と2ヵ月連続で減少した。
<建築> -4月は住宅が4ヵ月連続のプラス、非住宅は2ヵ月ぶりのマイナス-
〇4月の新設住宅着工戸数は前年同月比 9.0%増の 8.2 万戸と4ヵ月連続のプラス。
・持家(1.2%増)は3ヵ月連続、貸家(16.0%増)は6ヵ月連続、分譲(9.0%増)は3ヵ月連続で
増加し、全体でも 9.0%増の 8.2 万戸と4ヵ月連続のプラスとなった。
・年率換算着工戸数は 99.5 万戸と、3ヵ月連続で 90 万戸台となった。
〇4月の非住宅着工床面積は前年同月比 22.0%減の 386 万㎡と2ヵ月ぶりのマイナス。
・鉱工業用(20.1%減)
、商業・サービス用(20.5%減)
、公益事業用(46.8%減)
、公務文教用(12.0%
減)が減少し、全体では 22.0%減と2ヵ月ぶりに減少した。
・使途別では、事務所(29.4%減)
、店舗(40.0%減)
、工場(14.7%減)、倉庫(42.9%減)はいずれ
も2桁台の減少となった。
・年率換算着工床面積は 4,273 万㎡と2ヵ月連続で5千万㎡を下回った。
〔表1〕建 設 関 連 統 計 指 標
(単位:億円,千戸,%)
公共土木工事前払金保証請負金額
国の機関
2014年度
2015年度
2015年 1- 3月
4- 6月
7- 9月
10-12月
2016年 1- 3月
2016年 3月
4月
5月
2014年度
2015年度
2015年 1- 3月
4- 6月
7- 9月
10-12月
2016年 1- 3月
2016年 3月
4月
5月
4月からの累計
前年同期
増 減 量
前年同期比
79,839
78,008
14,670
22,759
22,273
16,721
16,255
7,827
10,520
6,421
▲3.4
▲2.3
▲8.6
▲4.5
▲6.5
▲4.4
10.8
8.6
16.9
8.7
16,941
14,902
2,039
13.7
24,955
25,250
4,819
9,835
5,696
3,613
6,105
2,892
4,816
3,224
▲8.0
1.2
▲23.5
▲0.8
▲10.6
▲6.2
26.7
14.5
31.5
11.6
8,040
6,552
1,488
22.7
地
方
54,884
52,758
9,851
12,923
16,577
13,108
10,150
4,935
5,704
3,197
▲1.2
▲3.9
1.0
▲7.2
▲5.0
▲3.9
3.0
5.4
6.9
6.0
8,901
8,350
551
6.6
土木工事受注額
公
共
108,640
101,424
25,739
18,078
28,911
25,108
29,327
17,427
6,167
5.4
▲6.6
▲8.9
▲31.7
▲6.8
▲1.1
13.9
22.0
19.5
6,167
5,163
1,005
19.5
民
間
28,802
31,933
9,485
7,279
7,349
7,479
9,826
4,661
2,559
0.2
10.9
28.2
12.4
1.1
34.1
3.6
▲13.1
▲9.0
2,559
2,813
▲254
▲9.0
新設住宅着工戸数
合
計
880.5
920.5
205.2
235.5
236.4
232.3
216.4
75.7
82.4
▲10.8
4.6
▲5.4
7.6
6.2
▲0.7
5.5
8.4
9.0
82.4
75.6
6.8
9.0
持
家
278.2
284.4
62.4
72.5
75.9
72.6
63.5
22.3
23.6
▲21.1
2.2
▲10.1
2.2
4.8
0.2
1.7
4.3
1.2
23.6
23.3
0.3
1.2
貸
家
分
358.3
383.7
82.8
94.4
101.5
100.0
87.7
30.6
35.5
▲3.1
7.1
▲4.4
5.3
16.5
1.3
6.0
1.1
16.0
35.5
30.6
4.9
16.0
(出所)保証事業会社協会、国土交通省
(注)1.土木工事受注額の公共土木は公共工事計から教育病院・住宅宿舎・庁舎その他を除いたもの。
(注)2. 年率換算着工戸数は前月(期)比増減率。
3
譲
236.0
246.6
58.0
67.2
57.7
58.3
63.4
22.1
23.0
▲8.9
4.5
▲2.3
18.8
▲5.4
▲3.6
9.3
26.0
9.0
23.0
21.1
1.9
9.0
年率換算
着工戸数
(マンション)
110.2
118.4
28.6
36.6
25.3
25.1
31.4
11.3
11.9
▲10.7
7.5
▲0.9
52.6
▲13.1
▲11.8
9.7
49.0
7.8
11.9
11.1
0.9
7.8
896.2
956.5
916.6
867.8
946.5
993.0
994.8
-
2.3
6.7
▲4.2
▲5.3
9.1
2.0
0.2
-
〔図8〕公共土木工事受注額(前年同月比寄与度・%)
〔図7〕公共土木工事前払金保証請負金額(億円)
30
11,000
18.2
20
10
9,000
0
▲ 10
7,000
▲ 20
6,421
▲ 30
2014年
5,000
2015年
2016年
3,000
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11 12月
国の機関
▲ 40
地方の機関
▲ 50
合
計
▲ 60
15.4
5
6
7
8
9
10
11
12 16.1
2
3
4
〔図10〕非住宅用途別着工床面積
〔図9〕新設住宅着工戸数
年率換算値(万㎡,右目盛)
年率換算値(万戸,右目盛)
110
6,000
100
99.5
5,000
90
4,273 4,000
80
20
持
給
合
家
与
計
月
貸
分
20
家
譲
0
9.0
10
▲ 20
0
前年同月比寄与度(%)
▲ 10
15.4
5
6
7
8
9
10
11
12 16.1
2
3
4
月
鉱工業
公 益
その他
▲ 40
15.4 5
6
7
8
▲22.0
商業・サービス
公務・文教
前年同月比寄与度(%)
合 計
月
9 10 11 12 16.1 2
3
4
(単位:万㎡,%)
鋼構造建築着工床面積
建築着工
床面積計
居住用 非居住用
用 途 別
(鉱工業)
2014年度
2015年度
2015年 1- 3月
4- 6月
7- 9月
10-12月
2016年 1- 3月
2016年 2月
3月
4月
2014年度
2015年度
2015年 1- 3月
4- 6月
7- 9月
10-12月
2016年 1- 3月
2016年 2月
3月
4月
4月からの累計
前年同期
増 減 量
前年同期比
13,079
12,960
2,999
3,436
3,334
3,194
2,997
1,023
1,049
1,084
▲11.9
▲0.9
▲9.7
1.7
▲0.3
▲4.8
▲0.1
▲2.0
7.2
▲6.6
1,084
1,161
▲76
▲6.6
7,818
7,944
1,797
2,068
2,036
1,992
1,847
621
648
699
▲15.2
1.6
▲10.1
4.4
1.4
▲1.9
2.8
5.8
4.1
4.8
699
667
32
4.8
5,261
5,017
1,202
1,368
1,298
1,202
1,149
401
402
386
▲6.5
▲4.6
▲9.1
▲2.2
▲2.9
▲9.3
▲4.4
▲12.0
12.7
▲22.0
386
494
▲109
▲22.0
919
1,013
233
264
291
231
226
80
79
67
1.5
10.2
7.3
11.2
31.2
1.7
▲2.7
▲7.6
6.4
▲20.1
67
84
▲17
▲20.1
(商業サービス)
2,042
1,938
446
524
539
434
442
166
145
146
▲12.7
▲5.1
▲20.3
▲13.0
11.7
▲15.2
▲1.0
1.2
7.9
▲20.5
146
184
▲38
▲20.5
使 途 別
(公益事業) (公務文教)
636
648
202
191
110
164
184
51
83
47
27.9
1.9
60.2
77.5
▲37.2
7.6
▲8.8
▲48.3
117.4
▲46.8
47
89
▲42
▲46.8
4
1,341
1,091
266
289
275
294
233
86
74
96
▲13.9
▲18.7
▲24.0
▲21.5
▲23.8
▲15.1
▲12.4
▲2.1
▲18.8
▲12.0
96
109
▲13
▲12.0
(事務所) (店 舗) (工 場) (倉 庫)
619
630
172
178
180
142
130
37
52
38
1.5
1.9
37.2
▲0.5
22.1
18.1
▲24.2
▲43.2
17.2
▲29.4
38
53
▲16
▲29.4
713
605
152
170
178
106
151
66
44
39
▲14.6
▲15.1
▲25.9
▲14.5
17.9
▲49.6
▲0.7
50.0
2.8
▲40.0
39
64
▲26
▲40.0
771
885
201
225
261
202
197
73
65
60
▲4.0
14.7
13.0
19.0
43.5
1.2
▲1.8
▲2.6
5.2
▲14.7
60
71
▲10
▲14.7
820
810
209
230
169
201
210
65
89
55
16.7
▲1.2
15.2
28.2
▲24.2
▲3.7
0.6
▲39.3
91.5
▲42.9
55
96
▲41
▲42.9
SRC
302
291
70
71
71
66
82
35
29
21
▲12.9
▲3.7
▲20.7
▲23.2
▲6.0
3.5
18.3
108.5
▲10.1
▲60.4
21
53
▲32
▲60.4
RC
2,565
2,328
575
690
531
528
580
194
223
233
▲13.6
▲9.2
▲21.5
1.0
▲20.6
▲17.3
0.8
▲7.2
31.7
4.2
233
223
9
4.2
S
4,855
4,830
1,159
1,292
1,280
1,177
1,082
386
346
356
▲7.2
▲0.5
▲5.5
4.3
5.4
▲5.4
▲6.7
▲9.9
▲3.2
▲17.9
356
433
▲78
▲17.9
<自動車>-熊本地震の影響等から、4月の四輪車生産は前年同月比 9.7%減と2ヵ月ぶりのマイナス-
○5月の国内販売(輸入車除く)は前年同月比 1.9%減の 30.7 万台と2ヵ月ぶりのマイナス
· 5月の国内販売(輸入車除く)は、乗用車(2.3%減)は、普通車が2ヵ月連続のプラスも、小型車
が2ヵ月ぶり、軽が 17 ヵ月連続のマイナスとなり、全体で2ヵ月ぶりのマイナス。トラック(0.4%
減)は、普通車が2ヵ月連続のプラスも、小型車が5ヵ月連続、軽が3ヵ月連続のマイナスとなり、
全体で9ヵ月連続のマイナス。バス(20.0%増)は、全体で 15 ヵ月連続のプラス。四輪車計(輸入
車除く)では、一部自動車メーカーの燃費試験データ不正問題による軽自動車販売の減少等から、
前年同月比 1.9%減の 30.7 万台と2ヵ月ぶりのマイナスとなった。
○4月の完成車輸出は前年同月比 2.8%減の 36.9 万台と3ヵ月ぶりのマイナス
· 4月の完成車輸出は、アジア向け(10.9%増・3ヵ月連続)、欧州向け(18.4%増・2ヵ月連続)、
オセアニア向け(13.9%増・2ヵ月ぶり)が増加したものの、北米向け(2.6%減・4ヵ月ぶり)、
中近東向け(33.3%減・4ヵ月連続)
、中南米向け(11.7%減・4ヵ月連続)
、アフリカ向け(16.9%
減・10 ヵ月連続)が減少し、全体では前年同月比 2.8%減の 36.9 万台と3ヵ月ぶりのマイナスとな
った。
· 5月の米国新車販売は、前年と比べ営業日が2日少なかったこと等から、前年同月比 6.1%減の 153
万台と4ヵ月ぶりのマイナス。季調済・年率換算では 1,737 万台と2ヵ月連続で 1,700 万台を上回
った。なお、ガソリン価格低下等を背景に、米国市場ではライトトラックの販売比率が6割弱まで
上昇している。一方、同月の中国新車販売(中国汽車工業協会発表)は、15 年 10 月から排気量 1600cc
以下の小型車の自動車取得税が 10%から 5%に引き下げられたことによる押し上げ効果等から、前
年同月比 9.8%増の 209 万台と3ヵ月連続のプラスとなった(取得税減税は 16 年末までの予定)
。
○4月の四輪車生産は前年同月比 9.7%減の 64.4 万台と2ヵ月ぶりのマイナス
· 4月の生産は、乗用車(7.7%減)は、小型車が2ヵ月連続のプラスも、普通車が2ヵ月ぶり、軽が
16 ヵ月連続のマイナスとなり、全体で2ヵ月ぶりのマイナス。トラック(18.9%減)は、普通車が
9ヵ月連続、小型車が2ヵ月ぶり、軽が 20 ヵ月連続のマイナスとなり、全体で 12 ヵ月連続のマイ
ナス。四輪車合計では、熊本地震の影響等から、前年同月比 9.7%減の 64.4 万台と2ヵ月ぶりのマ
イナスとなった。
〔表2〕四 輪 車 国 内 販 売 台 数
(単位:千台,%)
国産車販売
四輪車計
2014年度
2015年度
2015年 1- 3月
4- 6月
7- 9月
10-12月
2016年 1- 3月
2016年 3月
4月
5月
2014年度
2015年度
2015年 1- 3月
4- 6月
7- 9月
10-12月
2016年 1- 3月
2016年 3月
4月
5月
4月からの累計
前年同期
増 減 量
前年同期比
4,973
4,611
1,485
1,024
1,148
1,060
1,379
592
306
307
▲6.7
▲7.3
▲14.6
▲6.7
▲6.7
▲8.5
▲7.2
▲8.9
1.4
▲1.9
613
614
▲2
▲0.3
乗用車
4,145
3,805
1,254
838
948
863
1,156
491
252
252
▲7.7
▲8.2
▲15.8
▲8.6
▲7.8
▲8.9
▲7.8
▲9.7
2.0
▲2.3
503
504
▲1
▲0.2
トラック
普通車 小型車 軽四輪
1,761
1,087
1,298
1,115
1,262
1,428
530
336
388
228
292
317
329
341
277
249
291
323
447
361
349
186
149
156
79
88
85
83
87
82
▲8.6
▲3.3
▲13.0
2.6
▲2.8
▲18.9
▲21.9
▲13.8
▲12.9
2.4
0.7
▲21.4
▲4.9
0.4
▲16.4
▲0.2
▲23.0
5.4
7.3
▲10.1
▲15.7
▲2.0
▲3.1
▲19.4
16.6
2.6
▲9.1
18.3
▲1.8
▲17.3
162
175
166
138
175
192
24
1
▲25
17.4
0.3
▲13.3
816
792
227
184
197
194
217
99
53
54
▲1.5
▲2.9
▲7.9
2.5
▲1.4
▲7.5
▲4.2
▲5.3
▲1.6
▲0.4
107
109
▲1
▲1.0
輸
普通車 小型車 軽四輪
237
412
167
385
166
241
69
105
52
93
35
56
44
62
91
40
59
95
47
64
105
23
30
45
10
16
27
11
17
26
9.6
0.5
▲6.5
▲6.5
▲0.6
1.9
7.0
▲2.1
▲16.9
17.5
6.3
▲4.1
▲5.7
1.1
3.8
▲3.8
7.1
▲15.8
▲9.7
▲7.2
0.5
▲3.4
▲6.1
▲7.5
4.7
▲4.1
▲2.2
8.0
▲1.1
▲3.2
21
33
54
20
34
55
▲1
▲2
1
6.4
▲2.6
▲2.7
(出所)日本自動車販売協会連合会、全国軽自動車協会連合会、日本自動車輸入組合
5
バ
入
ス
12
14
4
3
3
3
5
3
1
1
3.0
16.3
3.9
30.1
4.1
21.1
16.6
5.0
12.7
20.0
2
2
*
15.7
324
327
94
74
83
78
92
44
19
25
▲10.5
0.8
▲11.3
16.2
1.7
▲8.3
▲2.2
▲3.0
5.7
8.3
44
41
3
7.1
国
内
販売計
5,297
4,938
1,579
1,098
1,232
1,138
1,470
636
325
332
▲6.9
▲6.8
▲14.4
▲5.5
▲6.2
▲8.5
▲6.9
▲8.6
1.6
▲1.2
656
655
1
0.2
〔図11〕国産車販売台数・前年同月比寄与度(%)
〔図12〕四輪車輸出台数・前年同月比寄与度(%)
その他
アジア
20
トラック
乗用車
四輪車計
▲1.9
10
0
0
国産車販売台数
30.7
20
0
5
6
7
8 9 10 11 12
2015年
1
2
3 4
2016年
▲2.8 ▲10
(万台)
50
40
30
20
10
0
5 月
▲20
輸出台数
36.9
4
〔図13〕四輪車生産台数・前年同月比寄与度(%)
5
6
7 8 9
2015年
10 11 12
1
2 3 4 月
2016年
〔図14〕米国新車販売・前年同月比寄与度(%) (%)
日本ブランド車シェア(右目盛)
トラック
乗用車
合計
38.1
25
0
20
▲10
▲9.7
生産台数
38.5
20
10
(万台)
100
80
60
40
20
0
20
10
▲20
40
欧州
▲10
(万台)
80
60
北米
合計
その他
日本ブランド車
デトロイト3
米国新車販売計
45
40
35
30
15
▲20
10
5
64.4
0
-5
-10
4
5
6
7 8 9
2015年
10 11 12
1
2 3
2016年
4 月
5
6
7
8 9 10 11 12
2015年
1
2
3 4
2016年
▲6.1
5 月
〔表3〕四輪車仕向地別輸出・生産台数
(単位:千台、%)
輸 出
合
2014年度
2015年度
2015年 1- 3月
4- 6月
7- 9月
10-12月
2016年 1- 3月
2016年 2月
3月
4月
2014年度
2015年度
2015年 1- 3月
4- 6月
7- 9月
10-12月
2016年 1- 3月
2016年 2月
3月
4月
4月からの累計
前年同期
増 減 量
前年同期比
計
4,491
4,583
1,105
1,073
1,157
1,243
1,109
369
404
369
▲3.1
2.0
2.3
▲1.4
0.9
8.1
0.4
1.0
1.8
▲2.8
369
380
▲11
▲2.8
アジア
552
538
124
122
138
144
133
42
56
44
▲0.6
▲2.4
▲6.6
▲14.0
▲5.5
4.1
7.1
9.6
21.7
10.9
44
40
4
10.9
中近東
650
657
168
153
170
194
141
46
51
38
11.6
1.2
16.8
9.4
5.0
7.7
▲16.3
▲19.1
▲23.8
▲33.3
38
56
▲19
▲33.3
欧州
735
737
190
150
180
218
190
62
65
63
3.3
0.3
▲4.6
▲19.0
▲10.0
36.1
▲0.2
▲2.1
0.0
18.4
63
53
10
18.4
(EU)
北
468
537
123
106
130
165
136
45
47
47
18.2
14.6
14.9
▲2.9
3.7
49.9
9.9
11.8
11.4
35.4
47
35
12
35.4
生 産
米
1,672
1,789
408
430
447
464
448
149
161
148
▲10.3
7.0
2.4
4.8
10.7
3.3
9.8
12.0
13.4
▲2.6
148
152
▲4
▲2.6
(出所)日本自動車工業会、ウォード自動車情報社
6
(米国)
1,546
1,643
370
391
412
432
408
135
146
133
▲9.7
6.3
2.3
2.9
9.7
2.6
10.5
11.1
13.6
▲2.6
133
137
▲4
▲2.6
オセアニア
378
388
93
96
101
101
90
34
30
37
▲4.6
2.7
2.7
8.3
▲2.7
8.8
▲2.6
1.6
▲2.3
13.9
37
33
5
13.9
米国新車
四輪車計 乗用車 トラック 販売台数
9,591
9,188
2,480
2,171
2,276
2,351
2,389
767
890
644
▲3.2
▲4.2
▲6.9
▲9.6
▲4.4
1.0
▲3.7
▲6.9
1.3
▲9.7
644
713
▲69
▲9.7
8,088
7,773
2,096
1,815
1,920
2,000
2,038
652
758
546
▲4.2
▲3.9
▲8.3
▲10.8
▲4.3
2.5
▲2.7
▲6.7
2.3
▲7.7
546
592
▲46
▲7.7
1,364
1,279
350
320
322
318
320
106
120
88
2.3
▲6.2
1.9
▲4.2
▲4.9
▲7.0
▲8.7
▲7.2
▲4.7
▲18.9
88
109
▲21
▲18.9
16,647
17,508
3,939
4,547
4,508
4,390
4,063
1,336
1,585
1,497
6.9
5.2
5.7
3.4
6.2
8.0
3.2
6.7
3.0
3.4
1,497
1,449
49
3.4
<産業機械>
○4月の受注は前年同月比 3.1%増と3ヵ月連続で増加。
・ 民需(0.7%減)は4ヵ月ぶり、官公需(29.5%減)は3ヵ月ぶりに減少したものの、外需(14.5%
増)は 2 ヵ月連続の増加となった。外需の内訳をみると、原動機(18.9%減)は4ヵ月連続、
工作機械(28.5%減)は 12 ヵ月連続で減少が続いたのに対して、ウェイトの高い産業機械
(32.4%増)は 2 ヵ月連続の増加となり全体を押し上げた。
○4月の生産は前年同月比 5.4%減と10ヵ月連続で減少。
・機種別にみると、化学機械(29.0%増・5ヵ月ぶり)
、運搬機械(13.7%増・3ヵ月連続)
、冷
凍機同応用製品(3.9%増・6ヵ月連続)が前年を上回ったものの、ボイラー・原動機(23.9%
減・2ヵ月連続)、土木・建設機械(17.5%減・9ヵ月連続)
、農業機械(23.4%減・9ヵ月連
続)
、金属加工工作機械(28.1%減・9ヵ月連続)は前年割れとなった。
<電気機械> -4月の生産は前年同月比 9.9%減と5ヵ月連続で減少-
・ 重電機は、開閉制御装置(2.6%増、3ヵ月ぶり)が前年割れに転じたほか、回転電機(11.9%
減・10 ヵ月連続)
、静止電機(17.1%減・13 ヵ月連続)の減少が続き、全体では 9.3%減と 12
ヵ月連続で前年水準を下回った。
・ 家庭用電気機器は、冷蔵庫、洗濯機、エアコン、薄型テレビ等の増加が続いていることから、
民生用電機(1.7%増・9ヵ月連続)
、民生用電子(6.5%増・3ヵ月連続)ともに増加し、全体で
も 3.0%増と 11 ヵ月連続で増加した。
<造 船> -輸出船契約量、手持ち工事量ともに4ヵ月連続で減少-
○4 月の起工量は前年同月比 12.4%増の 100 万 G/T と2ヵ月ぶりに増加した。
○4 月の輸出船契約量は前年同月比 80.8%減の 26 万 G/T と4ヵ月連続で減少した。
○4 月末の手持工事量は前月末比 1.7%減の 3,481 万 G/T と4ヵ月連続で減少した。
〔表4〕 産 業 機 械 活 動 水 準
(単位:億円、IIP<10年=100>、%)
合 計
受 注 額
民 需
官公需
IIP
はん用・
外 需
生産用・
業務用機械
2014年度
2015年度
2015年 1- 3月
4- 6月
7- 9月
10-12月
2016年 1- 3月
2016年 2月
3月
4月
2014年度
2015年度
2015年 1- 3月
4- 6月
7- 9月
10-12月
2016年 1- 3月
2016年 2月
3月
4月
4月からの累計
前年同期
増 減 量
前年同期比
126,672
118,362
36,875
27,927
28,028
25,754
36,653
9,386
19,005
9,213
14.6
▲6.6
14.0
▲16.3
▲6.5
▲2.6
▲0.6
3.5
11.8
3.1
9,213
8,933
281
3.1
53,792
57,863
17,889
12,926
12,876
11,917
20,145
4,887
10,870
3,822
11.9
7.6
23.6
16.1
▲3.4
4.2
12.6
21.3
6.0
▲0.7
3,822
3,850
▲29
▲0.7
7,031
7,006
1,971
1,605
1,761
1,256
2,384
687
1,481
521
11.4
▲0.4
▲2.3
▲17.9
▲0.7
▲5.7
20.9
11.8
85.2
▲29.5
521
739
▲218
▲29.5
61,406
48,941
15,896
12,311
12,245
11,430
12,955
3,429
6,205
4,531
18.6
▲20.3
8.0
▲36.0
▲11.0
▲8.6
▲18.5
▲15.9
12.9
14.5
4,531
3,956
575
14.5
115.3
112.4
120.9
113.1
113.4
107.9
115.0
108.3
137.7
103.6
6.9
▲2.5
2.5
2.8
▲2.6
▲5.1
▲4.9
▲3.5
▲2.7
▲5.4
103.6
109.5
▲5.4
ボイラ・
原動機
119.9
105.9
108.6
108.6
113.7
102.9
98.3
89.6
123.9
77.0
1.9
▲11.7
▲8.9
▲6.9
▲13.4
▲16.3
▲9.4
1.8
▲10.2
▲23.9
77.0
101.2
▲23.9
(出所)経済産業省、内閣府
(注)受注額は内閣府「機械受注実績」の原動機+産業機械+工作機械。
7
化学機械 運搬機械 農業機械 金属加工 冷凍機同
土木
建設機械
工作機械 応用製品
178.7
161.3
179.6
174.5
169.2
152.8
148.7
148.5
161.6
145.0
9.6
▲9.7
4.4
4.8
▲6.3
▲18.7
▲17.2
▲15.4
▲14.3
▲17.5
145.0
175.8
▲17.5
106.2
71.0
154.6
76.8
55.9
86.1
65.0
54.3
68.6
101.5
62.6
▲33.2
122.6
▲30.9
▲32.2
12.8
▲58.0
▲21.1
▲72.8
29.0
101.5
78.7
29.0
117.2
124.3
128.7
107.3
123.8
126.1
139.9
115.3
201.9
98.1
6.5
6.0
▲2.0
14.8
▲4.4
7.5
8.7
8.2
30.2
13.7
98.1
86.3
13.7
89.5
84.8
79.9
103.0
98.7
65.1
72.4
71.3
83.6
73.1
▲7.5
▲5.2
▲14.2
1.3
▲3.0
▲12.6
▲9.4
▲8.5
▲8.4
▲23.4
73.1
95.4
▲23.4
163.8
150.3
184.3
159.7
154.1
143.6
143.8
130.8
171.5
114.1
33.9
▲8.2
22.1
11.1
▲9.1
▲8.9
▲22.0
▲26.5
▲20.6
▲28.1
114.1
158.6
▲28.1
87.2
82.5
79.7
84.6
78.5
80.9
86.0
86.0
96.4
90.9
▲2.0
▲5.4
▲12.1
▲13.8
▲12.8
▲0.1
7.9
11.0
10.6
3.9
90.9
87.5
3.9
〔図15〕産業機械受注向け先別推移
(前年同期・月比寄与度%)
〔図16〕はん用・生産用・業務用機械生産指数(2010年=100)
40
145
2014年
140
30
2015年
135
2016年
130
20
125
10
120
3.1
115
0
110
外需
▲ 10
▲ 20
105
▲ 0.6
内需
100
合計
95
103.6
(▲5.4)
90
▲ 30
Ⅰ
Ⅱ
Ⅲ
Ⅳ
Ⅰ
Ⅱ
Ⅲ
Ⅳ
Ⅰ
14年度
13年度
Ⅱ
Ⅲ
2
Ⅳ
15年度
3
4
月
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12 月
2016年
〔図18〕造船輸出船契約・通関・手持工事量
〔図17〕電気機械生産指数(2010年=100)
(万G/T)
4,000
手持工事量
105
3,500
100
3,481
3,000
95
2,500
500
90
輸出船契約量
400
輸出通関量
300
85
80
79.3
(▲9.9)
2014年
200
2015年
100
2016年
0
75
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12 月
4
5
6
7
8
9
10
11
12
1
2
2015年
3
月
4
2016年
〔表5〕 電 気 機 械 、 造 船 活 動 水 準
(単位:IIP<10年=100>・%、千G/T、%)
造 船
I I P
電気機械
重電機
2014年度
2015年度
2015年 1- 3月
4- 6月
7- 9月
10-12月
2016年 1- 3月
2016年 2月
3月
4月
2014年度
2015年度
2015年 1- 3月
4- 6月
7- 9月
10-12月
2016年 1- 3月
2016年 2月
3月
4月
4月からの累計
前年同期
増 減 量
前年同期比
90.8
89.9
93.5
89.1
91.0
90.4
89.1
83.0
100.5
79.3
0.4
▲1.0
0.7
2.9
▲0.0
▲1.7
▲4.7
▲3.7
▲5.4
▲9.9
79.3
88.0
▲9.9
104.0
99.5
114.5
95.2
98.6
96.1
107.9
97.4
139.3
86.2
4.0
▲4.4
2.6
▲1.6
▲3.1
▲6.8
▲5.8
▲5.0
▲2.9
▲9.3
86.2
95.0
▲9.3
家 庭 用 通信機械
電気機器 民生用電機 民生用電子 65.2
67.8
60.4
77.0
64.2
64.5
65.6
65.0
73.3
77.9
▲8.8
3.9
▲14.2
▲0.9
3.7
5.7
8.6
9.8
14.0
3.0
77.9
75.6
3.0
104.2
109.2
92.3
133.9
101.5
99.4
102.0
101.8
114.7
132.4
▲7.7
4.8
▲17.7
▲0.9
4.6
7.7
10.4
11.6
15.9
1.7
132.4
130.2
1.7
36.5
37.3
36.8
35.1
36.7
38.7
38.8
38.0
42.9
37.8
▲11.1
2.1
▲7.0
▲0.8
1.9
2.2
5.3
6.4
10.6
6.5
37.8
35.5
6.5
59.9
55.6
74.3
49.5
54.3
54.3
64.2
63.5
72.7
44.0
▲17.3
▲7.2
10.6
▲6.4
▲8.4
2.4
▲13.5
▲8.2
▲22.0
▲3.9
44.0
45.8
▲3.9
電 子
部 品
108.2
114.7
110.7
113.5
118.7
128.2
98.3
88.0
100.5
92.0
13.9
6.0
22.5
17.3
9.6
9.8
▲11.2
▲11.3
▲14.7
▲20.6
92.0
115.8
▲20.6
起工量
11,690
12,428
3,120
3,032
2,886
3,705
2,805
884
898
996
0.1
6.3
9.4
▲1.3
19.3
20.3
▲10.1
10.9
▲29.5
12.4
996
886
110
12.4
竣工量
輸出船
契約量
11,813 12,882
12,393 20,178
3,887
3,329
2,449
7,510
3,150
4,529
1,916
6,853
4,877
1,285
1,291
390
1,782
780
784
262
▲9.4 ▲21.9
4.9
56.6
▲8.9 ▲37.1
▲11.7
41.1
9.3
211.1
▲15.6
147.0
25.5 ▲61.4
67.7 ▲37.7
39.8 ▲48.8
▲0.3 ▲80.8
784
262
787
1,370
▲3 ▲1,107
▲0.3 ▲80.8
輸出通関
実績
11,765
11,837
3,926
2,280
3,176
1,622
4,760
1,204
1,820
836
▲2.0
0.6
5.5
▲13.7
13.3
▲32.2
21.2
56.6
24.8
19.1
836
702
134
19.1
(出所)経済産業省、国土交通省、日本船舶輸出組合
(注)1.電気機械工業IIPは、電気機械工業+情報通信機械工業+電子部品・デバイス工業を加重平均したもの。
(注)2.造船起工量、竣工量は速報で主要工場ベース。
(注)3.手持ち工事量は前月(期)末比増減率。
8
手持ち
工事量
27,642
35,415
27,642
32,752
33,737
38,992
35,415
36,468
35,415
34,805
▲0.3
28.1
▲2.2
18.5
3.0
15.6
▲9.2
▲2.2
▲2.9
▲1.7
-
-4 月の普通鋼鋼材受注、内需は前年同月比 1.7%増の
361 万トンと 2 ヵ月連続の増加-
3.鋼材受注
○4 月の普通鋼鋼材受注(内需計)は、前年同月比 1.7%増の 361 万トンと 2 ヵ月連続の増加
・ 建設用(5.5%増)は、その他建設用(0.2%減・19 ヵ月連続)がマイナスとなったものの、土木(12.6%
増・4 ヵ月ぶり)
、建築(5.3%増・3 ヵ月連続)がプラスとなったことから、全体では 2 ヵ月連続
の増加となった。
※その他建設用:建築金物、建築用付属資材(配管・配線用、サッシ、シャッター等)、仮設材(足場鋼管、メタルフォーム等)など。
・ 製造業用(0.8%減)は、産機(10.3%増・3 ヵ月ぶり)
、電機(9.2%増・4 ヵ月ぶり)がプラスに
転じたものの、自動車(0.9%減・2 ヵ月ぶり)
、造船(8.6%減・2 ヵ月ぶり)がマイナスに転じ、
製造業全体では僅かながら再び減少に転じた。
・ 建設向けのウェイトが高い販売業者向け(2.0%増)は 3 ヵ月連続の増加となった。
・ 内需全体では 1.7%増の 361 万トンと、2 ヵ月連続の増加となった。
・ 輸出向け(0.4%増)は 4 ヵ月連続の増加となった。
○4 月の特殊鋼鋼材受注(内需計)は、前年同月比 0.3%増の 98 万トンと 2 ヵ月連続の増加
・ 製造業用(0.9%減)は、自動車(1.4%増・2 ヵ月連続)がプラスとなったものの、産機(5.1%減・
12 ヵ月連続)
、次工程(2.4%減・2 ヵ月ぶり)がマイナスとなったことから、全体では再び減少
に転じた。
・ 内需全体(0.3%増)では僅かながら 2 ヵ月連続の増加となった。
・ 輸出向け(47.1%増)は 2 ヵ月連続の増加となった。
〔表6〕鋼 材 受 注 総 括 表
(単位:千トン,%)
建設計
2014年度
2015年度
2015年 1- 3月
4- 6月
7- 9月
10-12月
2016年 1- 3月
2016年 2月
3月
4月
2014年度
2015年度
2015年 1- 3月
4- 6月
7- 9月
10-12月
2016年 1- 3月
2016年 2月
3月
4月
4月からの累計
前年同期
増 減 量
前年同期比
11,807
11,083
2,806
2,836
2,714
2,738
2,794
906
1,040
1,001
▲2.9
▲6.1
▲4.5
▲7.7
▲11.2
▲4.7
▲0.4
▲0.1
7.0
5.5
1,001
948
53
5.5
普 通 鋼 鋼 材
製造業計
販売業者 内需計
土 木 建 築 その他建設
造 船 自動車 産 機 電 機
2,492
6,613
2,702
19,455
4,123
8,801
1,594
1,547
13,239
44,501
2,156
6,528
2,399
18,695
4,069
8,506
1,445
1,483
12,683
42,461
574
1,616
616
4,646
941
2,141
359
399
3,168
10,620
552
1,715
570
4,548
1,031
2,042
356
352
3,163
10,548
510
1,593
611
4,829
1,051
2,242
363
366
3,100
10,644
546
1,568
623
4,701
996
2,149
365
385
3,259
10,698
548
1,651
4,616
991
2,073
361
379
3,161
594
10,571
528
172
206
1,521
308
677
119
128
1,053
3,479
184
661
194
1,513
338
658
120
126
1,126
3,678
201
602
198
1,540
347
671
134
126
1,069
3,609
▲2.6
▲3.8
▲0.9
▲2.4
8.1
▲4.5
▲4.0
1.4
▲5.6
▲3.5
▲13.5
▲1.3
▲11.2
▲3.9
▲1.3
▲3.4
▲9.4
▲4.2
▲4.2
▲4.6
▲4.6
▲0.0
▲14.5
▲5.8
▲6.4
▲3.9
▲10.6
▲5.3
▲10.7
▲7.0
▲15.4
▲8.5
▲0.4
▲18.3
0.2
▲9.6
▲10.7
▲14.3
▲6.2
▲7.6
▲21.7
▲6.5
▲12.7
▲2.4
▲0.8
▲0.2
▲14.0
▲0.5
▲6.4
▲5.9
▲11.1
▲0.2
▲9.4
▲3.9
▲9.0
▲0.3
▲11.8
4.3
▲3.8
▲4.1
▲4.5
2.2
▲3.5
▲0.6
5.3
▲3.2
0.4
▲5.0
▲0.2
▲0.5
▲4.6
2.0
▲1.5
▲2.8
▲4.1
▲6.5
▲1.3
▲5.1
4.2
▲0.1
▲4.3
14.3
▲3.0
0.7
4.3
1.5
▲1.5
▲5.7
3.3
3.2
12.6
5.3
▲0.2
▲8.6
▲0.9
9.2
2.0
1.7
▲0.8
10.3
201
602
198
1,540
347
671
134
126
1,069
3,609
178
571
199
1,553
379
677
121
115
1,048
3,549
23
30
▲*
▲13
▲33
▲6
13
11
21
61
12.6
5.3
▲0.2
▲0.8
▲8.6
▲0.9
10.3
9.2
2.0
1.7
(出所)日本鉄鋼連盟
9
輸出
25,665
26,321
6,385
6,757
6,384
6,464
6,717
2,162
2,494
2,480
▲0.4
2.6
6.5
8.4
0.2
▲3.2
5.2
4.5
8.3
0.4
2,480
2,471
9
0.4
〔図19〕 普通鋼鋼材受注推移(季節調整済指数、2010 年=100)
120
(内需計)
110
110
100
100
90
90
80
130
120
110
100
90
80
100
90
80
70
60
50
120
80
2 4 6 8 10 12 2 4 6 8 10 12 2 4 6 8 10 12 2 4月
2013年
2014年
2015年
2016年
(土木)
2 4 6 8 10 12 2 4 6 8 10 12 2 4 6 8 10 12 2 4月
2013年
2014年
2015年
2016年
(造船)
130
120
110
100
90
80
2 4 6 8 10 12 2 4 6 8 10 12 2 4 6 8 10 12 2 4月
2013年
2014年
2015年
2016年
(建築)
2 4 6 8 10 12 2 4 6 8 10 12 2 4 6 8 10 12 2 4月
2013年
2014年
2015年
2016年
(自動車)
120
110
100
90
80
2 4 6 8 10 12 2 4 6 8 10 12 2 4 6 8 10 12 2 4月
2013年
2014年
2015年
2016年
(産業機械)
70
120
110
110
100
100
90
90
80
80
70
(輸出)
120
2 4 6 8 10 12 2 4 6 8 10 12 2 4 6 8 10 12 2 4月
2013年
2014年
2015年
2016年
70
2 4 6 8 10 12 2 4 6 8 10 12 2 4 6 8 10 12 2 4月
2013年
2014年
2015年
2016年
(電気機械)
2 4 6 8 10 12 2 4 6 8 10 12 2 4 6 8 10 12 2 4月
2013年
2014年
2015年
2016年
(単位:千トン,%)
特 殊 鋼 鋼 材
製造業計
販売業者
内需計
産 機
自動車
次工程
2014年度
10,285
1,498
4,161
4,086
1,376
12,122
2015年度
9,906
1,345
4,135
3,862
1,367
11,663
2015年 1- 3月
2,456
353
1,001
964
333
2,899
4- 6月
2,520
361
1,026
1,008
340
2,966
7- 9月
2,464
327
1,051
941
338
2,894
10-12月
2,513
332
1,058
981
360
2,972
2016年 1- 3月
2,408
324
1,000
933
328
2,831
2016年 2月
796
111
335
293
94
923
3月
814
107
331
322
119
961
4月
832
117
354
316
118
984
2014年度
2.9
8.0
2.5
0.5
▲0.8
1.8
2015年度
▲3.7
▲10.3
▲0.6
▲5.5
▲0.7
▲3.8
2015年 1- 3月
▲1.0
4.3
1.2
▲6.6
▲13.4
▲3.2
4- 6月
▲1.8
▲0.2
0.2
▲3.9
▲6.3
▲2.9
7- 9月
▲6.0
▲15.2
▲2.2
▲8.5
▲1.8
▲6.2
10-12月
▲4.8
▲16.5
▲0.4
▲6.2
7.2
▲3.6
2016年 1- 3月
▲1.9
▲8.2
▲0.1
▲3.2
▲1.5
▲2.3
2016年 2月
▲6.0
▲6.5
▲3.7
▲11.9
▲16.3
▲7.1
3月
4.7
▲6.3
4.0
7.3
11.4
4.0
4月
▲0.9
▲5.1
1.4
▲2.4
10.7
0.3
4月からの累計
832
117
354
316
118
984
前年同期
839
123
350
324
106
981
増 減 量
▲7
▲6
5
▲8
11
3
前年同期比
▲0.9
▲5.1
1.4
▲2.4
10.7
0.3
10
輸出
6,673
6,711
1,604
1,539
1,589
1,804
1,778
532
668
746
▲2.0
0.6
▲8.7
▲8.2
▲11.7
13.2
10.8
▲2.2
18.4
47.1
746
508
239
47.1
鋼 材 合 計
内需計
輸出計
56,623
54,124
13,518
13,514
13,538
13,669
13,402
4,403
4,639
4,593
▲2.4
▲4.4
▲6.2
▲6.6
▲6.0
▲4.0
▲0.9
▲1.6
3.4
1.4
4,593
4,530
63
1.4
32,338
33,032
7,990
8,296
7,973
8,268
8,496
2,694
3,162
3,226
▲0.7
2.1
3.0
4.9
▲2.4
▲0.1
6.3
3.1
10.3
8.3
3,226
2,978
248
8.3
-4 月の粗鋼生産は前年同月比 1.1%増の 850 万トン、
4.鉄鋼需給(生産・出荷・在庫)
20 ヵ月ぶりの増加-
○粗鋼生産・普通鋼鋼材生産、普通鋼鋼材出荷・在庫動向
・ 4 月の粗鋼生産は、前年同月比 1.1%増の 850 万トンと 20 ヵ月ぶりの増加となった。
・ 4 月の普通鋼鋼材生産は、前年同月比 0.3%減の 580 万トンと 18 ヵ月連続の減少となった。
・ 4 月の普通鋼鋼材国内向け出荷は、
前年同月比 7.3%減の 341 万トンと 18 ヵ月連続で減少した。
輸出向け出荷は、同 0.8%減の 214 万トンと 2 ヵ月連続で減少した。
・ 4 月末の普通鋼鋼材国内向け在庫は、前月末比 10.7 万トン増の 561 万トンと 3 ヵ月ぶりに増加
した。なお、在庫率は同 28.7 ポイント上昇し、164.2%となった。
29,000
(
10,000
28,500
9,800
28,000
9,600
(
27,500
)
千
ト
ン
〔図20〕粗鋼生産推移(四半期)
2016年
2015年
9,400
千 9,200
ト
ン 9,000
8,800
27,000
)
26,500
26,000
8,600
25,839
25,500
8,500
8,400
25,000
(
8,200
10
8,000
1
5
2
3
▲5
▲ 10
4
5
6
7
8
9
需要見通し 生産計画
0
2015年 10~12月
2016年 1~3月
2016年 4~6月
)
前
年
同
期
比
・
%
〔図21〕粗鋼生産推移(月次)
▲ 3.4
10 11 12月
実 績
26,530
26,610
26,335
26,310
25,235
26,545
26,261
25,839
Ⅰ Ⅱ Ⅲ Ⅳ Ⅰ Ⅱ Ⅲ Ⅳ Ⅰ Ⅱ Ⅲ Ⅳ Ⅰ Ⅱ Ⅲ Ⅳ Ⅰ Ⅱ Ⅲ Ⅳ
11年度
12年度
13年度
14年度
15年度
〔表7〕鉄 鋼 需 給 総 括 表
2014年度
2015年度
2015年 1- 3月
4- 6月
7- 9月
10-12月
2016年 1- 3月
2016年 2月
3月
4月
2014年度
2015年度
2015年 1- 3月
4- 6月
7- 9月
10-12月
2016年 1- 3月
2016年 2月
3月
4月
4月からの累計
前年同期
増 減 量
前年同期比
合計
109,844
104,229
26,745
25,858
26,197
26,335
25,839
8,345
8,726
8,500
▲1.5
▲5.1
▲3.0
▲6.6
▲6.1
▲4.4
▲3.4
▲1.1
▲6.0
1.1
8,500
8,403
97
1.1
粗鋼生産
鋼材生産
転炉鋼 電炉鋼 普通鋼 特殊鋼
84,585
25,259
74,973
19,468
80,647
23,582
71,880
17,600
20,700
6,045
18,667
4,563
19,613
6,244
18,016
4,413
20,451
5,746
18,180
4,368
20,313
6,022
17,877
4,340
20,270
5,569
17,807
4,479
6,510
1,835
5,660
1,462
6,812
1,915
6,200
1,545
6,586
1,913
5,797
1,378
▲1.8
▲0.6
▲1.3
1.9
▲4.7
▲6.6
▲4.1
▲9.6
▲1.9
▲6.5
▲3.0
▲6.1
▲7.0
▲5.2
▲3.4
▲10.4
▲6.2
▲5.4
▲4.0
▲14.7
▲3.2
▲8.1
▲4.5
▲10.6
▲2.1
▲7.9
▲4.6
▲1.9
1.0
▲8.0
▲1.5
3.2
▲4.8
▲10.0
▲7.5
▲1.1
3.3
▲5.7
▲0.3
▲5.1
6,586
1,913
5,797
1,378
6,374
2,029
5,811
1,453
213
▲116
▲15
▲75
3.3
▲5.7
▲0.3
▲5.1
普通鋼鋼材出荷
計
国内
輸出
74,734
48,212
26,523
72,242
45,019
27,223
18,855
11,946
6,909
18,107
11,194
6,912
18,134
11,218
6,916
17,951
11,288
6,663
18,051
11,319
6,733
5,796
3,653
2,143
6,598
4,060
2,538
5,555
3,414
2,141
▲1.3
▲2.0
0.2
▲3.3
▲6.6
2.6
▲2.0
▲6.6
7.0
▲2.2
▲8.2
9.6
▲4.0
▲7.2
1.6
▲2.9
▲5.8
2.6
▲4.3
▲5.3
▲2.6
▲1.4
▲3.3
1.9
▲4.8
▲4.5
▲5.3
▲4.9
▲7.3
▲0.8
5,555
3,414
2,141
5,842
3,683
2,158
▲287
▲270
▲17
▲4.9
▲7.3
▲0.8
(出所)経済産業省、日本鉄鋼連盟 (注)在庫は前月(期)末比増減量
11
(単位:千トン、%)
普通鋼鋼材在庫
計
国内
在庫率
6,783
5,836
137.3
6,420
5,499
135.5
6,783
5,836
146.5
6,693
5,730
153.6
6,739
5,789
154.8
6,665
5,720
152.0
6,420
5,499
145.8
6,818
5,718
156.5
6,420
5,499
135.5
6,662
5,606
164.2
239
149
▲363
▲336
▲188
▲105
▲90
▲105
46
58
▲74
▲68
▲244
▲221
▲136
▲153
▲398
▲219
242
107
-
〔図22〕 普通鋼鋼材需給
生
産
20,000
(四半期)
2016年
7,000
6,800
6,600
千 6,400
ト
ン 6,200
6,000
5,800
5,600
5,400
5,200
5,000
(月次)
2015年
(
19,500
(
)
千 19,000
ト
ン 18,500
)
18,000
17,807
17,500
17,000
Ⅰ Ⅱ Ⅲ Ⅳ Ⅰ Ⅱ Ⅲ Ⅳ Ⅰ Ⅱ Ⅲ Ⅳ Ⅰ Ⅱ Ⅲ Ⅳ Ⅰ Ⅱ Ⅲ Ⅳ
11年度
13年度
14年度
15年度
12年度
国内向け出荷
13,000
(四半期)
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
2016年
5,000
4,800
4,600
千 4,400
ト 4,200
ン 4,000
3,800
3,600
3,400
3,200
3,000
(月次)
2015年
(
(
12,500
5,797
11,319
11,000
10,500
10,000
)
)
千 12,000
ト
ン 11,500
3,414
1
Ⅰ Ⅱ Ⅲ Ⅳ Ⅰ Ⅱ Ⅲ Ⅳ Ⅰ Ⅱ Ⅲ Ⅳ Ⅰ Ⅱ Ⅲ Ⅳ Ⅰ Ⅱ Ⅲ Ⅳ
11年度
12年度
13年度
14年度
15年
度
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
輸出向け出荷
3,000
8,000
(四半期)
2,800
2015年
(
(
7,500
2016年
(月次)
千 7,000
ト
ン 6,500
6,733
)
)
2,600
千
ト 2,400
ン
2,200
6,000
2,141
2,000
5,500
1,800
5,000
1,600
1
Ⅰ Ⅱ Ⅲ Ⅳ Ⅰ Ⅱ Ⅲ Ⅳ Ⅰ Ⅱ Ⅲ Ⅳ Ⅰ Ⅱ Ⅲ Ⅳ Ⅰ Ⅱ Ⅲ Ⅳ
11年度
12年度
13年度
14年度
15年度
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
国内向け在庫
170
6,000
国内向け在庫量
(月次)
5,900
国内向け在庫率
(月次)
164.2
160
(
5,800
千 5,700
ト
ン 5,600
5,500
5,606
(%) 150
)
140
5,400
130
5,300
5,200
11.4
12.4
13.4
14.4
15.4
16.4
12
120
11.4
12.4
13.4
14.4
15.4
16.4
特殊鋼鋼材需給
-4月の特殊鋼鋼材生産は前年同月比 5.1%減の 138 万トン、2ヵ月連続の減少-
○生産、出荷、在庫動向
・4月の特殊鋼鋼材生産は、前年同月比 5.1%・7 万トン減の 138 万トンと 2 ヵ月連続のマイナス
となった。鋼種別には、高抗張力鋼(9.2%減)が減少に転じたほか、工具鋼(4.5%減)
、機械構
造用炭素鋼(5.0%減)
、構造用合金鋼(1.7%減)
、ばね鋼(2.5%減)
、軸受鋼(10.6%減)
、ステ
ンレス鋼(2.7%減)も軒並み減少した。
・4月の特殊鋼鋼材出荷は、国内向け(4.3%減)が 18 ヵ月連続で減少したほか、輸出向け(22.2%
減)が 2 ヵ月ぶりに減少し、出荷計(10.7%減)は 2 ヵ月ぶりのマイナスとなった。
・4月末の特殊鋼鋼材在庫は、前月末比 5 万トン増の 158 万トンとなった。なお、在庫率は 30.6
ポイント上昇し 122.8%となった。
〔図24〕特殊鋼鋼材生産推移
〔図23〕特殊鋼鋼材生産推移
6,000
【四半期】
(千トン)
【月次】
(千トン)
2014年
1,800
5,108
2015年
1,760
5,121
2016年
5,000
4,479
1,700
4,000
3,000
20
4,340
4,111
1,600
(前年同期比%)
10
1,500
▲ 1.9
0
1,400
▲ 10
1,378
▲ 20
1,300
Ⅰ Ⅱ Ⅲ Ⅳ Ⅰ Ⅱ Ⅲ Ⅳ Ⅰ Ⅱ Ⅲ Ⅳ Ⅰ Ⅱ Ⅲ Ⅳ Ⅰ Ⅱ Ⅲ Ⅳ
11年度
12年度
13年度
14年度
15年度
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12 月
〔表8〕特殊鋼鋼材需給表
生 産
出 荷
計
2014年度
2015年度
2015年 1- 3月
4- 6月
7- 9月
10-12月
2016年 1- 3月
2016年 2月
3月
4月
2014年度
2015年度
2015年 1- 3月
4- 6月
7- 9月
10-12月
2016年 1- 3月
2016年 2月
3月
4月
4月からの累計
前年同期
増 減 量
前年同期比
19,468
17,600
4,563
4,413
4,368
4,340
4,479
1,462
1,545
1,378
1.9
▲9.6
▲6.1
▲10.4
▲14.7
▲10.6
▲1.9
3.2
▲1.1
▲5.1
1,378
1,453
▲75
▲5.1
19,284
17,400
4,645
4,338
4,284
4,340
4,439
1,431
1,658
1,288
2.4
▲9.8
▲5.4
▲9.9
▲14.8
▲9.5
▲4.4
▲7.3
2.6
▲10.7
1,288
1,442
▲154
▲10.7
(単位:千トン,%)
鋼 種 別 生 産
在 庫
国 内
輸 出
12,362
11,668
3,084
2,916
2,869
2,958
2,925
956
1,075
889
0.8
▲5.6
▲2.4
▲5.0
▲8.8
▲3.4
▲5.2
▲2.2
▲1.9
▲4.3
889
928
▲40
▲4.3
6,922
5,732
1,561
1,422
1,415
1,381
1,514
475
584
399
5.2
▲17.2
▲10.7
▲18.6
▲24.8
▲20.4
▲3.0
▲16.0
12.1
▲22.2
399
513
▲114
▲22.2
在庫率 工具鋼
1,561
1,529
1,561
1,619
1,620
1,587
1,529
1,674
1,529
1,582
▲20
▲32
▲109
58
*
▲33
▲58
▲2
▲145
53
-
96.6
92.2
100.8
112.0
113.5
109.7
103.3
117.0
92.2
122.8
-
219
193
52
49
49
47
48
18
16
15
3.7
▲11.6
▲2.3
▲16.2
▲9.0
▲14.1
▲6.3
2.4
▲14.3
▲4.5
15
16
▲1
▲4.5
SC
4,765
4,606
1,168
1,166
1,126
1,151
1,162
381
399
367
1.0
▲3.3
▲2.5
▲1.6
▲8.7
▲2.3
▲0.6
3.2
▲2.7
▲5.0
367
386
▲19
▲5.0
AL
3,702
3,296
884
854
799
820
823
280
297
276
0.4
▲11.0
▲5.7
▲8.1
▲15.3
▲13.2
▲7.0
0.2
▲3.6
▲1.7
276
281
▲5
▲1.7
ばね鋼 軸受鋼
438
422
108
112
108
104
98
32
35
33
0.3
▲3.5
▲1.5
3.8
▲6.7
▲1.7
▲9.2
▲9.9
▲6.0
▲2.5
33
34
▲1
▲2.5
1,010
946
246
256
235
230
224
76
81
72
3.5
▲6.3
0.7
0.8
▲6.1
▲11.0
▲9.0
▲7.1
▲4.0
▲10.6
72
81
▲9
▲10.6
ステンレス 高抗張力鋼
2,712
2,441
658
597
635
594
616
200
210
185
3.1
▲10.0
▲4.9
▲13.5
▲12.2
▲7.3
▲6.4
▲4.0
▲7.8
▲2.7
185
190
▲5
▲2.7
(出所)経済産業省、日本鉄鋼連盟
(注)1.在庫は前月(期)末比増減。
(注)2.生産は最終鋼材生産、出荷・メーカー在庫は外販用鋼材販売在庫調査、在庫はメーカー及び市中在庫合計。
(注)3.SCは機械構造用炭素鋼、ALは構造用合金鋼。
13
5,298
4,416
1,125
1,060
1,087
1,083
1,186
371
392
327
4.2
▲16.6
▲11.9
▲21.8
▲25.8
▲20.0
5.5
15.2
8.3
▲9.2
327
360
▲33
▲9.2
〔図25〕特殊鋼鋼材需給
国内向け出荷
3,500
(千トン)
【四半期】
【月次】
3,330
1,200
1,100
2,958
3,000
894
1
【四半期】
864
2
3
4
5
600
565
6
7
8
9
10
11
【月次】
(千トン)
1,880
1,800
889
800
Ⅰ Ⅱ Ⅲ Ⅳ Ⅰ Ⅱ Ⅲ Ⅳ Ⅰ Ⅱ Ⅲ Ⅳ Ⅰ Ⅱ Ⅲ Ⅳ Ⅰ Ⅱ Ⅲ Ⅳ
14年度
15年度
11年度
12年度
13年度
1,764
948
900
2,686
(千トン)
1,031
1,000
2,500
輸出向け出荷
1,075
2,925
2,869
2,728
2016年
1,095
3,161
2,000
2015年
(千トン)
12 月
2015年
584
2016年
1,718
503
500
1,600
442
1,514
456
1,508
1,400
399
1,433
1,381
1,200
300
Ⅰ Ⅱ Ⅲ Ⅳ Ⅰ Ⅱ Ⅲ Ⅳ Ⅰ Ⅱ Ⅲ Ⅳ Ⅰ Ⅱ Ⅲ Ⅳ Ⅰ Ⅱ Ⅲ Ⅳ
11年度
12年度
13年度
14年度
1
15年度
3
2
4
鋼材在庫
1,800
436
433
400
【在庫量/月次】
(千トン)
130
1,765
5
6
7
8
9
10
11
12 月
【在庫率/月次】
(%)
125.0
125
124.2 122.8
120
115
1,700
1,676
110
105
100
1,582
1,600
95
90
1,561
85
1,529
1,500
14.1
4
鋼種別生産
7
10
15.1
4
7
10
16.1
92.2
89.1
80
4
14.1
【四半期】
300
(千トン)
4
7
10
15.1
4
7
10
16.1
4
【四半期】
(千トン)
1,400
1,186
1,200
1,162
224
200
1,000
823
800
600
400
軸受鋼
ばね鋼
工具鋼
100
98
616
機械構造用炭素鋼
構造用合金鋼
高抗張力鋼
ステンレス鋼
48
0
Ⅰ Ⅱ Ⅲ Ⅳ Ⅰ Ⅱ Ⅲ Ⅳ Ⅰ Ⅱ Ⅲ Ⅳ Ⅰ Ⅱ Ⅲ Ⅳ Ⅰ Ⅱ Ⅲ Ⅳ
11年度
12年度
13年度
14年度
15年度
Ⅰ Ⅱ Ⅲ Ⅳ Ⅰ Ⅱ Ⅲ Ⅳ Ⅰ Ⅱ Ⅲ Ⅳ Ⅰ Ⅱ Ⅲ Ⅳ Ⅰ Ⅱ Ⅲ Ⅳ
11年度
12年度
13年度
14年度
15年度
14
-4月の鋼材輸入は 42 万トン、前年同月比では 2.8%増と 3 ヵ月連続
の増加-
5.鋼材輸入、鋼材流通
〇 4 月の鋼材輸入の動向
・ 4 月の鋼材輸入(普通鋼・ステンレス鋼・その他合金鋼の合計)は、前年同月比 2.8%増の 42 万
トンと 3 ヵ月連続の増加となった。前月比では 4.4%減と 2 ヵ月連続の減少となった。
・ 国別では、韓国(前年同月比 4.6%減)は 3 ヵ月ぶりの減少、中国(30.9%増)は 3 ヵ月連続の
増加、台湾(1.2%増)は 2 ヵ月ぶりの増加となった。
・ 鋼種別では、普通鋼(前年同月比 3.5%減)は 3 ヵ月ぶりの減少、特殊鋼(32.4%増)は 4 ヵ月
連続で増加した。このうちステンレス鋼(5.3%増)は 5 ヵ月連続、その他合金鋼(39.1%増)は
4 ヵ月連続で増加した。
〔図26〕鋼材輸入国別推移(普通鋼+特殊鋼)
600
(千トン)
台湾
その他
500
中国
韓国
400
300
424
(+2.8%)
合計
82
(+1.2%)
台湾
103 (+30.9%)
中国
200
233 (▲4.6%)
100
韓国
0
4
5
6
7
8
9
10
11
12
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
1
2
2015年
2014年
3
4
2016年
(注)棒グラフ上の数値は、普通鋼と特殊鋼の輸入量計。( )は前年同月比。
〔表9〕普 通 鋼 鋼 材 輸 入
鋼材輸入
合計
(普通鋼+特殊鋼)
2014年度
2015年度
2015年 1- 3月
4- 6月
7- 9月
10-12月
2016年 1- 3月
2016年 2月
3月
P 4月
2014年度
2015年度
2015年 1- 3月
4- 6月
7- 9月
10-12月
2016年 1- 3月
2016年 2月
3月
4月
1月からの累計
前年同期
増 減 量
前年同期比
5,600
5,368
1,315
1,251
1,343
1,406
1,368
493
443
424
3.1
▲4.1
▲22.5
▲15.3
▲6.0
1.8
4.1
21.0
9.2
2.8
1,792
1,727
65
3.8
(単位:千トン、%)
国 別
普通鋼鋼材輸入
合 計
4,627
4,328
1,090
1,025
1,087
1,138
1,078
382
366
327
0.7
▲6.5
▲20.5
▲17.4
▲8.5
2.7
▲1.1
12.0
6.6
▲3.5
1,405
1,429
▲24
▲1.7
線 材
99
111
22
26
31
30
24
8
9
6
▲23.7
12.0
▲30.1
▲18.1
45.9
28.9
6.2
▲4.6
33.5
▲55.4
30
36
▲6
▲16.5
厚中板
629
569
152
154
129
158
129
36
53
36
14.1
▲9.5
▲24.3
▲21.8
▲9.0
13.6
▲15.4
▲16.8
16.7
▲29.7
164
203
▲38
▲19.0
熱延薄板類 冷延薄板類
1,635
1,679
387
394
427
444
413
144
144
139
▲3.8
2.7
▲19.1
▲4.9
▲5.0
15.7
6.7
14.9
22.2
6.4
552
518
34
6.6
(出所)財務省貿易統計
15
970
802
248
206
197
194
205
76
65
61
▲5.0
▲17.4
▲12.2
▲21.9
▲9.5
▲19.5
▲17.4
0.9
▲20.7
▲15.3
266
320
▲54
▲16.9
亜 鉛
めっき鋼板
777
760
170
147
200
209
204
86
57
53
27.2
▲2.1
▲16.4
▲22.9
▲8.8
6.5
20.1
63.2
▲1.9
44.0
257
207
50
24.3
その他
518
407
110
98
103
103
103
32
38
33
▲11.2
▲21.3
▲36.6
▲31.9
▲25.9
▲17.4
▲6.1
▲11.3
14.9
▲8.9
136
146
▲10
▲6.8
韓 国
3,046
2,917
746
683
726
740
767
265
268
217
▲3.0
▲4.3
▲20.1
▲16.7
▲4.1
2.3
2.8
17.1
5.9
▲5.6
984
976
8
0.8
台 湾
973
964
235
244
242
255
222
82
73
79
▲5.6
▲0.9
▲14.6
3.9
▲6.6
4.7
▲5.5
11.8
▲5.7
0.9
301
313
▲12
▲3.9
中 国
543
407
97
86
108
134
79
31
21
28
47.8
▲25.1
▲34.7
▲48.5
▲30.7
8.4
▲18.5
▲18.4
171.5
6.4
107
124
▲16
▲13.2
その他
65
40
12
11
10
9
10
4
3
3
16.4
▲37.9
▲9.5
▲41.5
▲37.8
▲49.3
▲15.0
13.3
▲26.1
▲30.9
13
16
▲3
▲19.4
○4月における鋼材流通の動向
・ 市中販売は、前年同月比では 2.3%減の 250 万トンと 19 ヵ月連続の減少となった。前月比では
5.2%減と 3 ヵ月ぶりの減少となった。
・ 市中在庫(自社所有分)は、前月末比では 3 万トン減の 221 万トンと 4 ヵ月ぶりの減少となった。
〔図27〕
鋼材輸入鋼種別推移
〔図28〕 市中鋼材数量調査の推移
(万トン)
50.0
普通鋼
30
3,000
20
2,900
40.0
(
30.0
32.7
20.0
2,800
在庫量(右目盛)
2,700
0
4
7
12.0
10
1
4
7
10
1
その他合金鋼
ステンレス
10.0
▲ 10
4
2,500
▲ 20
8.1
2,400
8.0
▲ 30
6.0
4.0
▲ 40
1.5
2.0
2,300
2,200
(▲26)
0.0
▲ 50
4
7
10
1
2014年
4
7
10
1
4
4
6
7
8
9
10
11
12
(単位:千トン、%)
特殊鋼鋼材輸入
合 計
2014年度
2015年度
2015年 1- 3月
4- 6月
7- 9月
10-12月
2016年 1- 3月
2016年 2月
3月
4月
2014年度
2015年度
2015年 1- 3月
4- 6月
7- 9月
10-12月
2016年 1- 3月
2016年 2月
3月
4月
1月からの累計
前年同期
増 減 量
前年同期比
973
1,041
225
226
257
267
291
111
77
97
16.6
7.0
▲31.1
▲4.0
6.7
▲1.6
29.1
67.7
22.9
32.4
387
298
89
29.9
ステンレス
187
187
41
41
43
48
55
18
21
15
▲15.5
0.3
▲33.7
▲27.4
▲6.8
12.7
33.6
47.5
39.0
5.3
70
56
15
26.2
786
853
184
185
214
219
236
93
56
81
28.1
8.6
▲30.4
3.4
9.9
▲4.3
28.1
72.2
17.8
39.1
317
242
75
30.8
347
328
81
73
101
70
83
34
20
40
9.4
▲5.4
▲34.0
▲3.2
18.0
▲32.7
2.8
124.3
▲4.0
70.7
123
105
19
17.9
鋼板
その他
272
348
69
76
71
108
93
36
15
28
89.4
28.2
▲20.6
43.6
7.0
29.6
35.4
29.9
▲9.3
17.2
121
93
28
30.7
167
177
34
35
41
41
59
23
21
14
9.5
5.7
▲38.1
▲29.0
▲2.0
▲0.5
74.3
104.9
108.9
20.5
72
45
27
60.8
(出所)財務省貿易統計
3
4
2,100
月
市中鋼材数量調査
国 別
線材
2
〔表11〕
鋼材流通動向
〔表10〕特 殊 鋼 鋼 材 輸 入
その他
合金鋼
1
2016年
2015年
2016年
2015年
5
韓 国
187
204
43
42
49
49
64
23
24
16
▲17.7
9.4
▲28.2
▲20.5
12.7
4.1
48.8
63.5
54.0
13.8
80
57
23
40.1
台 湾
34
43
8
9
10
12
12
3
4
3
8.7
26.0
▲23.3
6.6
▲2.3
65.9
44.7
122.1
▲3.8
11.3
15
11
4
36.4
中 国
718
764
166
165
190
200
209
83
47
75
33.2
6.5
▲32.5
0.6
7.0
▲4.5
25.8
74.7
16.3
43.4
284
218
65
30.0
その他
34
29
8
9
8
7
6
1
2
2
▲7.9
▲15.2
▲22.4
▲1.2
▲16.9
▲19.6
▲24.4
▲49.8
▲15.8
▲36.0
8
12
▲3
▲28.1
販売量
31,517
30,584
7,835
7,620
7,592
7,761
7,611
2,521
2,638
2,502
▲1.4
▲3.0
▲3.4
▲1.7
▲4.0
▲3.2
▲2.9
▲2.6
▲1.7
▲2.3
10,112
10,395
▲283
▲2.7
在庫量
2,360
2,240
2,360
2,265
2,197
2,190
2,240
2,220
2,240
2,215
6
▲120
68
▲95
▲68
▲7
51
8
20
▲26
-
(出所)日本鉄鋼連盟
16
(注)在庫は前月(期)末比
千
ト
ン
)
-2.3 2,600
)
0.0
販売量
10
(
10.0
前
年
同
月
比
・
%
-4月の全鉄鋼輸出は前年比 10.2%減の 324 万トンと 2 ヵ月連続の減少-
6.鉄鋼輸出
○ 4 月の全鉄鋼輸出は、前年同月比 10.2%減の 324 万トンと 2 ヵ月連続の減少となった。仕向け
先別にみると、ASEAN 向け(8.2%増)は 3 ヵ月連続、韓国向け(7.1%増)は 2 ヵ月連続で
増加したものの、中国向け(9.9%減)は 4 ヵ月ぶり、台湾向け(26.2%減)は 13 ヵ月連続、
米国向け(9.7%減)は 6 ヵ月連続、インド向け(72.9%減)は 2 ヵ月連続で減少した。
○ 4 月の普通鋼鋼材輸出は、前年同月比 11.4%減の 214 万トンと 2 ヵ月連続の減少となった。品
種別にみると、熱延鋼板類(7.8%減)は 21 ヵ月ぶり、亜鉛めっき鋼板(16.3%減)は 26 ヵ
月連続、厚中板(29.7%減)は 3 ヵ月ぶり、冷延鋼板類(9.5%減)は 2 ヵ月連続で減少した。
○ 4 月の輸出平均単価は、全鉄鋼ベースで 680 ドルと 3 ヵ月連続で上昇した。
〔図29〕 全鉄鋼仕向先別輸出推移
(%)
15
その他
アジア(除く中国)
合計
10
中国
米国
5
0
▲5
▲10
▲ 10.2
▲15
4
5
6
7
8
9
10
11
12
1
2015年
2
3
4
2016年
〔表12〕鉄 鋼 輸 出 総 括 表
輸 出 数 量(千トン)
全鉄鋼
2014暦年
2015暦年
2015年 1- 3月
4- 6月
7- 9月
10-12月
2016年 1- 3月
2016年 2月
3月
4月
2014暦年
2015暦年
2015年 1- 3月
4- 6月
7- 9月
10-12月
2016年 1- 3月
2016年 2月
3月
4月
1月からの累計
前年同期
増 減 量
前年同期比
42,087
41,642
10,584
10,514
10,299
10,245
10,392
3,382
3,822
3,241
▲3.2
▲1.1
1.9
1.3
▲3.1
▲4.1
▲1.8
3.0
▲1.0
▲10.2
13,632
14,192
▲560
▲3.9
銑鉄
48
55
42
3
2
8
6
1
5
2
▲83.0
14.5
858.1
▲39.8
▲88.6
▲57.6
▲84.9
▲94.3
▲67.7
344.3
9
42
▲33
▲79.2
鋼塊・半製品
5,330
4,814
1,312
1,123
1,111
1,268
1,272
447
412
382
▲10.6
▲9.7
▲4.4
▲18.1
▲10.4
▲5.8
▲3.0
▲4.0
3.0
▲12.6
1,655
1,749
▲94
▲5.4
金 額(FOB)
鋼材
35,582
35,585
8,922
9,086
8,913
8,664
8,855
2,842
3,318
2,757
▲1.5
0.0
2.2
4.0
▲2.0
▲3.9
▲0.8
5.1
▲0.4
▲10.2
11,612
11,991
▲379
▲3.2
百万ドル
40,440
32,792
9,186
8,318
7,892
7,395
6,916
2,253
2,558
2,204
▲4.1
▲18.9
▲9.5
▲18.1
▲22.8
▲25.4
▲24.7
▲21.7
▲22.2
▲24.1
9,120
12,092
▲2,971
▲24.6
平 均 単 価
ド ル
全鉄鋼
鋼材
42,559
960.9
952.7
39,644
787.5
781.2
10,942
867.9
861.8
10,048
791.1
783.9
9,684
766.3
760.2
8,970
721.8
716.6
8,046
665.5
662.5
2,642
666.3
663.4
2,894
669.3
666.8
2,449
680.2
675.8
4.1
▲0.9
▲1.3
▲6.8
▲18.0
▲18.0
4.5
▲11.1
▲11.0
▲3.1
▲19.1
▲19.0
▲8.0
▲20.3
▲20.4
▲19.9
▲22.2
▲22.3
▲26.5
▲23.3
▲23.1
▲22.4
▲24.1
▲23.8
▲26.6
▲21.5
▲21.3
▲29.7
▲15.5
▲15.4
10,495
669.0
665.6
14,424
852.0
845.8
▲3,930
▲183.0
▲180.1
▲27.2
▲21.5
▲21.3
億円
(出所)財務省貿易統計 (注)平均単価欄の鋼材は全鉄鋼から銑鉄、フェロアロイを除いたベース。
17
千円
円/ドル
鋼材
換算レート
100.3
105.24
94.4
120.90
102.6
119.11
94.7
120.80
93.3
122.71
86.9
121.30
77.1
116.34
77.8
117.25
75.4
113.15
75.1
111.10
7.1
8.5
▲5.8
14.9
2.8
15.5
▲4.2
18.2
▲5.1
19.2
▲16.4
7.5
▲24.9
▲2.3
▲24.4
▲0.8
▲25.7
▲5.6
▲21.6
▲7.3
76.6
100.9
▲24.3
▲24.1
-
〔図30〕 普通鋼鋼材品種別輸出推移(前年同月比寄与度・%)
20
(%)
15
その他
亜鉛めっき鋼板
冷延鋼板類
熱延鋼板類
厚中板
合計
10
5
▲11.4
0
▲5
▲10
▲15
4
5
6
7
8
9
10
11
12
1
2
2015年
3
4
2016年
〔図31〕 全鉄鋼輸出・平均単価推移
1,006
(㌦/t)
1,100
(全鉄鋼平均単価・ドル)
1,000
900
680
800
700
(千トン)
4,000
600
3,500
3,241
3,000
2,500
2,000
1,500
4
5
2014年
6
7
8
9
10
11
12
1
2
3
4
2015年
5
6
7
8
9
10
11
12
1
2
3
2016年
4 月
〔表13〕国別品種別輸出推移
普通鋼鋼材計
全鉄鋼計
米 国
2014暦年
2015暦年
2015年 1- 3月
4- 6月
7- 9月
10-12月
2016年 1- 3月
2016年 2月
3月
4月
2014暦年
2015暦年
2015年 1- 3月
4- 6月
7- 9月
10-12月
2016年 1- 3月
2016年 2月
3月
4月
1月からの累計
前年同期
増 減 量
前年同期比
2,559
2,437
591
647
562
637
466
189
140
177
8.6
▲4.8
▲5.0
16.1
▲13.5
▲12.6
▲21.1
▲16.3
▲16.0
▲9.7
643
786
▲144
▲18.3
厚中板
アジア 韓 国 中 国 ASEAN10 台 湾 香 港 インド
32,516
31,644
8,099
7,975
7,878
7,692
7,981
2,590
2,945
2,573
▲5.4
▲2.7
0.2
▲2.3
▲3.9
▲4.7
▲1.5
2.4
0.0
▲7.6
10,554
10,885
▲331
▲3.0
(出所)財務省貿易統計
(注)アジアは中東を除く。
7,297
6,633
1,741
1,551
1,684
1,658
1,762
556
622
590
▲7.1
▲9.1
▲7.4
▲11.7
▲10.4
▲7.0
1.2
▲5.5
3.3
7.1
2,352
2,292
61
2.7
5,909
5,362
1,288
1,489
1,288
1,297
1,329
401
513
458
▲3.1
▲9.3
▲12.8
▲2.8
▲13.6
▲8.1
3.2
6.9
0.9
▲9.9
1,787
1,796
▲9
▲0.5
12,826
12,494
3,172
3,052
3,148
3,122
3,318
1,067
1,225
1,122
▲5.8
▲2.6
▲0.9
▲5.2
▲1.9
▲2.4
4.6
1.3
17.9
8.2
4,440
4,209
232
5.5
3,444
2,896
905
757
630
603
626
220
225
191
▲10.6
▲15.9
11.5
▲20.4
▲22.3
▲30.7
▲30.9
▲10.1
▲29.3
▲26.2
817
1,164
▲347
▲29.8
18
373
453
117
127
108
102
98
38
39
25
▲3.7
21.3
36.7
46.3
18.6
▲7.8
▲15.8
7.0
▲27.5
▲47.0
123
163
▲40
▲24.7
1,618
2,486
593
656
657
580
421
183
122
67
▲1.2
53.6
87.6
60.3
43.5
33.2
▲29.0
33.8
▲58.3
▲72.9
488
839
▲351
▲41.8
26,742
27,868
6,850
7,155
7,056
6,807
6,803
2,221
2,510
2,143
▲6.1
4.2
4.3
8.8
3.3
0.6
▲0.7
7.4
▲2.4
▲11.4
8,946
9,269
▲323
▲3.5
2,816
3,104
799
831
716
757
731
236
284
223
▲14.2
10.2
13.0
29.8
2.9
▲2.0
▲8.6
3.0
2.2
▲29.7
954
1,116
▲162
▲14.6
(単位:千トン,%)
熱 延 冷 延 亜 鉛 め っ
鋼板類 鋼板類 き 鋼 板
11,405
13,065
2,990
3,298
3,481
3,296
3,256
1,043
1,183
1,026
▲1.3
14.6
9.7
19.5
18.1
10.9
8.9
18.5
4.6
▲7.8
4,282
4,103
179
4.4
2,837
2,713
667
710
709
627
668
204
243
205
▲12.1
▲4.4
▲5.4
▲1.3
1.9
▲12.6
0.1
6.5
▲3.0
▲9.5
873
894
▲21
▲2.3
3,767
3,155
825
843
766
721
708
229
271
244
▲10.6
▲16.3
▲15.2
▲13.2
▲17.9
▲18.9
▲14.1
▲9.9
▲13.3
▲16.3
952
1,116
▲164
▲14.7
7.海外市場 -世界経済は緩やかに回復も下振れリスク懸念-
1.概 況
世界経済を概観すると、米国では、足元の雇用拡大が急減速したものの、多くの経済指
標が堅調に推移するなど、景気は個人消費を中心に回復基調を維持している。欧州経済は、
輸出が伸び悩み、足下の生産活動にも一部弱含みが見られるものの、雇用改善による個人
消費の下支えにより景気は緩やかに回復傾向を辿っている。一方、中国では、政府の景気
梃入れ策等によりインフラや不動産開発分野など固定資産投資関連の指標は高い伸びを
示しているが、過剰生産能力を抱える第 2 次産業の下押し圧力により成長ペースは引き続
き鈍化傾向を辿っている。
ASEAN 諸国は、
総じて景気の緩やかな回復傾向が続いているが、
一部の経済指標には減速の動きもみられる。
このような状況のもと、世界経済は、米国経済が堅調な回復を続けていることや欧州経
済の復調もあって、全体として緩やかに回復しているが、長引く原油価格の低迷等による
資源国経済の不振や、中国経済の成長鈍化により、回復テンポは力強さを欠いている。
4 月の粗鋼生産(推計含む)は、韓国、台湾等で前年を下回ったが、中国は微増ながら
2 カ月連続となり、世界計では前年比 0.5%減の微減となった。中国については内需低迷
が続くなか、5 月の鋼材輸出は前年比 2.4%増の 942 万トンと 4 カ月連続の増加となり、
年初累計では年率 1.1 億トンを超えるペースと依然高水準が続いている。
〔表 14〕主要国の粗鋼生産
(単位:1,000MT、%)
2016 年 4 月
8,498
69,420
5,670
1,720
7,800
7,277
2,300
13,493
5,891
2,154
134,906
日本
中国
韓国
台湾
インド
米国
ブラジル
EU
ロシア
ウクライナ
66 ヵ国・地域計
前年同月比
1.2
0.5
▲ 1.3
▲ 8.3
3.9
2.9
▲ 20.6
▲ 5.2
▲ 0.4
11.7
▲ 0.5
2016 年 1~4 月
34,347
261,420
22,125
6,977
30,713
28,937
9,737
54,420
23,141
8,268
521,272
前年同期比
▲ 2.3
▲ 2.3
▲ 2.3
▲ 9.6
2.3
▲ 0.2
▲ 14.0
▲ 6.5
▲ 3.9
16.8
▲ 2.8
(出所)世界鉄鋼協会他(注)米国はネットトン
〔図32〕米国中西部市中価格
US$/NT
〔図33〕欧州市中価格
ユーロ/MT
600
950
亜鉛メッキ
854(+135)
冷延コイル
850
熱延コイル
784(+135)
750
650
605(+117)
550
〔図34〕中国市況
元/MT
亜鉛メッキ
冷延コイル
熱延コイル
厚板
598(+82)
5,000
4,500
535(+79)
500
冷延コイル
熱延コイル
異形棒鋼
4,000
485(+73)
3,500
436(+64)
3,000
400
亜鉛メッキ
3,978(▲394)
3,146(▲608)
2,697(▲562)
2,500
2,262(▲757)
2,000
450
1,500
300
350
15.5
7
9
11
16.1
3
15.5
5
7
9
11
16.1
3
15.5
5
7
9
11
16.1
3
5
2.主要国の鉄鋼需給動向
○ 中国 中国経済は緩やかな鈍化傾向を辿っており、特に構造的な過剰能力問題等に直面し
ている従来型製造業分野での景気下押し圧力は未だ強く、今後の構造改革の進捗の影響等
も注目される。鉄鋼需要産業をみると 5 月の自動車生産は前年同月比 4.1%増の 209 万台
と昨年 10 月以来前年比プラスが続いており、堅調に推移している。鉄鋼需給では、5 月の
粗鋼生産が前年同月比 1.8%増の 7,050 万トンと 3 カ月連続でプラスとなり、2014 年 5 月
(7,116 万トン)
、今年 3 月(7,065 万トン)に次ぐ月間過去 3 番目の高水準となった。ま
た、5 月の鋼材輸出(半製品を除く速報、前年同月比 2.4%増の 942 万トン)は、前月比
34 万㌧増と再び増加、前年同月比でも 4 ヵ月連続で増加が続いた。
〔図35〕鋼材生産
万トン
10,000
9,500
9,000
8,500
8,000
7,500
7,000
6,500
6,000
5,500
万トン
(16年1-5月・前年同期比 +1.0%)
1,200
〔図36〕鋼材輸出
〔図37〕鋼材輸入
万トン
(16年1-5月・前年同期比 +6.5%)
150
(16年1-5月・前年同期比 ▲3.0%)
1,100
1,000
900
100
800
※1,2月単月の数値は、日産量に基づき推計
2015年
2016年
700
2016年
500
1
3
5
7
(注) 全て速報ベース、輸出入は半製品を除く
(出所)中国国家統計局および中国海関総署
9
11
2015年
2016年
2015年
600
1
3
5
19
7
9
11
50
1
3
5
7
9
11
0
○ 韓国 実質経済成長率は前期比 0.5%増、季調済年率 2.8%増となり、製造業や個人消費で
勢いを欠くなか、韓国銀行は 6 月 9 日に 1 年振りとなる政策金利の引き下げ(1.50%→
1.25%)を決定・実施している。鉄鋼需要産業をみると、5 月の自動車生産台数は国内生
産の約 6 割を占める輸出向けの低迷が響き、前年同月比 1.1%減の 36.1 万台と 2 ヵ月連続
の前年割れとなっている。鉄鋼需給では、4 月の粗鋼生産は前年同月比 1.3%減の 567 万ト
ンと前年水準を下回った。3 月の鋼材輸出は同 5.0%減の 251 万トンと再びマイナス、1~3
月累計でも前年同期比 2.7%減の 749 万トンとなっている。
〔図38〕粗鋼生産
万トン
〔図39〕鋼材輸出
(16年1-4月・前年同期比 ▲2.3%)
650
600
万トン
〔図40〕鋼材輸入
万トン
(16年1-3月・前年同期比 ▲2.7%)
300
(16年1-3月・前年同期比 +3.4%)
250
270
550
200
240
500
210
450
2015年
400
150
180
2015年
2016年
2015年
2016年
2016年
150
350
1
3
5
7
9
(出所)世界鉄鋼協会、韓国鉄鋼協会他
100
1
11
3
5
7
9
11
1
3
5
7
9
11
○ タイ 1~3 月期の実質 GDP 成長率は、前年同期比 3.2%増と前期(同 2.8%増)を 0.4 ポ
イント上回った。政府の大型インフラ投資予算の執行や外国人旅行者の増加等が下支えし、
景気は緩やかな回復傾向を辿っている。鉄鋼需要産業では、4 月には国内自動車販売が前
年同月比 1.7%増の 5.5 万台となった他、自動車生産も同 11.5%増の 13.8 万台とともに
前年水準を上回った。鉄鋼需給では、4 月に粗鋼生産が前年同月比 8.5%増の 33.1 万トン
と 1 年ぶりに前年同月比でプラスに転じ、鋼材生産では条鋼類(63.9 万トン、前年同月比
+2.3 倍)の急増により、全体では同+86.5%の 86.2 万トンと 2013 年 1 月以来で最高と
なった。また、3月の鋼材輸入は、前年同月比 34.9%増の 146.5 万トンと 7 ヵ月振りに前
年比増に転じた。
〔図42〕鋼板類生産
〔図41〕条鋼類生産
万トン
70
万トン
(16年1-4月・前年同期比 +44.2%)
40
〔図43〕鋼材輸入
(16年1-3月・前年同期比 +9.1%)
180 万トン
(16年1-4月・前年同期比 +15.6%)
60
150
50
40
120
20
30
20
90
10
2015年
2015年
2016年
2016年
0
2015年
2016年
60
0
1
3
5
7
(出所)タイ鉄鋼協会、通関統計
9
11
1
3
5
7
9
11
1
3
5
7
9
11
○ インドネシア 政府の公共投資の拡大により、景気は緩やかな回復基調を持続している。
インドネシア中銀は、景気を下支えするため年初来 3 度の利上げ(1 月~3 月)を実施し
てきたが、景気の安定化を受けて 4 月、5 月連続で政策金利を 6.75%に据え置いた。鉄鋼
需要産業では、4 月の自動車販売台数は前年同月比 3.8%増の 8.5 万台、自動車生産台数
も同 5.5%増の 10.3 万台とともに久しぶりに前年比プラスへ転じた。鉄鋼需給では、3 月
の鋼材輸入が前年同月比 1.8%減の 99.7 万トンと 8 ヵ月振りに前年割れ・100 万トン割れ
となった。
〔図44〕鋼材輸入
万トン
180
〔図45〕中国からの鋼材輸入
(16年1-3月・前年同期比 +2.0%)
160
140
120
100
80
2015年
60
2016年
40
1
3
5
7
9
11
90
80
70
60
50
40
30
20
10
0
万トン
〔図46〕韓国からの鋼材輸入
万トン
(16年1-3月・前年同期比 +13.6)
(16年1-3月・前年同期比 ▲12.2%)
25
20
15
10
2015年
5
2015年
2016年
2016年
0
1
3
5
(出所)ISSB
20
7
9
11
1
3
5
7
9
11
○インド 1~3 月期の実質 GDP 成長率は前年同期比 7.9%増と中国や ASEAN 諸国の成長が伸び
悩む中、旺盛な内需に支えられて堅調に推移している。鉄鋼需要産業では、4 月の自動車
国内販売は前年同月比 12.1%増の 29.6 万台と増加基調が続いた。乗用車が同 1.9%増の低
い伸びに止まる一方で、SUV の販売増が際立っており 42.8%増と高い伸びを記録した。鉄
鋼需給では、4 月の鋼材生産は前年同月比 6.1%増の 770 万トンとなった。また、2 月の鋼
材輸入は前年同月比 19.8%増の 109.8 万トン、鋼材輸出は同 12.6%減の 61.4 万トンとな
った。 〔図47〕鋼材生産
〔図48〕鋼材輸入
〔図49〕鋼材輸出
850
万トン
万トン
(16年1-4月・前年同期比+1.2%)
万トン
(16年1-2月・前年同期比+17.9%)
140
120
120
100
100
750
80
80
700
60
800
650
60
2015年
40
2015年
40
2016年
20
2016年
20
600
0
1
3
5
7
9
11
(16年1-2月・前年同期比▲24.9%)
140
2015年
2016年
0
1
3
5
7
9
11
1
3
5
7
9
11
(注) 鋼材生産は合金鋼を含む、輸出入は半製品を含む
(出所)Joint Plant Committee、通関統計
○米国 1~3 月期の GDP 成長率の改訂値は 0.8%増(季調済・前期比・年率換算値)と速報値
から上方修正され、足下多くの経済指標が堅調に推移していることから、第 2 四半期には
景気が勢いを取り戻すと見られている。ただし、5 月の雇用統計が低迷したことから、6
月の利上げは見送りが予想されている。鉄鋼需要産業では 5 月の自動車販売は前年同月比
6.1%減の 153 万台と、前年水準を下回ったものの、依然として高水準の販売が続いてい
る。鉄鋼需給をみると、4 月の粗鋼生産は前年同月比 2.9%増の 728 万ネット・トン(以下、
米国ではトンと表記)と 3 ヵ月連続で前年水準を上回った。一方、4 月の鋼材輸入は前年同
月比 29.1%減の 248 万トンと 13 ヵ月連続の前年割れとなった。
〔図51〕鋼材輸出
〔図50〕鋼材出荷
100万NT
(16年1-4月・前年同期比 ▲1.1%)
9.0
〔図52〕鋼材輸入
100万NT (16年1-4月・前年同期比 ▲11.7%)
1.5
4.5
100万NT (16年1-4月・前年同期比▲33.5%)
4.0
8.0
2015年
2016年
7.0
1.0
6.0
2.0
0.5
3
5
7
9
2015年
1.5
2016年
1
3.0
2.5
2015年
5.0
3.5
11
2016年
1.0
1
3
5
7
9
11
1
3
5
7
9
11
(出所)米国鉄鋼協会
○欧州 6/7 に発表された EA19 の実質 GDP 成長率(確定値)は、ドイツ(前期比 0.7%増)
、
スペイン(同 0.8%増)
、フランス(同 0.6%増)の伸びを中心に前期比 0.6%増と回復基
調を辿った。鉄鋼需要産業では、4 月の EU 域内乗用車登録台数が前年同月比 9.1%増(127
万台)と、32 ヵ月連続でプラス成長を続けており、4 月の登録台数としてはリーマン・シ
ョック直前の 2008 年と同水準まで回復した。一方、鉄鋼需給をみると、4 月の粗鋼生産は
前年同月比 5.2%減の 1,349 万トンと 8 ヵ月連続の前年割れとなった。また、3 月の鋼材
輸出は同 12.0%減の 223 万トンと前年比減となった一方、域外からの鋼材輸入は同 18.2%
増の 229 万トンと引き続き増加傾向が続いている。
〔図53〕EUの粗鋼生産
万トン
1,800
〔図54〕EUの鋼材輸入
(16年1-4月・前年同期比 ▲6.5%)
万トン
250
〔表15〕EU主要国の粗鋼生産
(16年1-3月・前年同期比 +22.9%)
2016年4月
万t
200
1,600
2015年
2016年
1,000
3
5
7
(出所)世界鉄鋼協会、欧州鉄鋼協会
(出所)世界鉄鋼協会
9
11
万t
前年比%
356
▲ 1.5
1,434
▲ 2.3
150
イタリア
209
14.5
788
1.1
100
スペイン
119 ▲ 10.6
477
▲ 8.3
フランス
97 ▲ 26.5
474 ▲ 11.1
英
70 ▲ 24.1
255 ▲ 37.4
50
2015年
2016年
0
1
2016年1~4月
ド イ ツ
1,400
1,200
前年比%
1
3
5
7
9
国
11
EU計
21
1,349
▲ 5.2
5,442
▲ 6.5