URL: www.walden.co.jp 文責: 室谷吉行 E-mail: [email protected] 電話番号:03 (3553) 3769 松風(7979) 連結通期 (百万円) FY03/2015 FY03/2016 FY03/2017会予 FY03/2016 前年比 FY03/2017会予 前年比 連結半期 (百万円) 1Q-2Q FY03/2016 3Q-4Q FY03/2016 1Q-2Q FY03/2017会予 3Q-4Q FY03/2017会予 1Q-2Q FY03/2017会予 前年比 3Q-4Q FY03/2017会予 前年比 出所:会社データ、弊社計算 売上高 営業利益 19,688 22,975 24,649 16.7% 7.3% 売上高 1,159 1,568 1,669 35.3% 6.4% 営業利益 11,600 11,375 12,111 12,538 4.4% 10.2% 842 726 786 883 (6.6%) 21.6% 経常利益 1,114 1,393 1,520 25.0% 9.1% 経常利益 825 568 719 801 (12.8%) 41.0% 純利益 581 789 1,084 35.8% 37.3% 純利益 495 294 506 578 2.1% 96.6% EPS DPS BPS ( 円) 36.5 49.4 67.9 EPS ( 円) 18.0 18.0 20.0 DPS ( 円) 1,360 1,340 BPS ( 円) ( 円) ( 円) - - - 1.0 エグゼクティブサマリー(2016 年 6 月 23 日) 更なる海外市場の開拓 歯科用材料の開発・製造・販売を展開する松風は、更なる海外市場の開拓を通して中長期的に大きな増収・増益 を達成していくことを目指している。2016 年 3 月期の実績においては、期初より子会社化したドイツの人工歯 メーカーである Merz Dental GmbH(以下、Merz 社)の買収関連費用が一巡したことに加えて、既存の海外各 地域での売上高が堅調に推移したため、同社は大幅な増益を達成している。また、今後に向けては、更なる海外 市場の開拓に向けて、販売拠点・販売網の整備、生産拠点の設置などを実施していくことが示唆されている一方、 同社は、2022 年 3 月期に対して、売上高 50,000 百万円、営業利益 7,500 百万円を達成することを業績目標とし て掲げている。2016 年 3 月期の実績を起点とした場合、年間平均で増収率 13.8%、増益率 29.8%が見込まれて いることになる。また、日本国内で増収率 4.0%、海外で増収率 23.0%である。市場が成熟化の過程にある日本 国内では、新製品の投入などを通して着実に増収を達成していきたいとされている一方、2013 年 3 月期より本 格的に拡販活動が始まった海外に関しては、未だ大きな開拓余地が残されている。また、海外では、新興国など での市場規模の拡大が続く見通しである。一方、株主還元に積極的に取り組んでいる同社は、2017 年 3 月期に 対して創立 95 周年記念配当金 2.0 円を実施し、年間配当金 20.0 円(配当性向 29.5%)と、2016 年 3 月期の年 間配当金 18.0 円(配当性向 36.4%)との比較で 2.0 円の増配を予定している。 1 2016 年 3 月期は、売上高 22,975 百万円(前年比 16.7%増)、営業利益 1,568 百万円(35.3%増) 、営業利益率 6.8%(0.9%ポイント上昇)での着地となった。また、為替影響を除いた場合、増収率 15.0%、増益率 28.2%で ある一方、Merz 社の売上高及び期間損益を差し引いた場合、増収率 6.0%、増益率 38.7%である。即ち、為替 が円安に振れたことを除いても着実な増収・増益が達成された一方、Merz 社の新規連結は大幅な増収要因とな ったものの、損益面では若干の減益要因が発生した。ただし、2015 年 3 月期第 4 四半期において Merz 社の買 収に際して拠出された一時的な費用(200 百万円前後)が一巡したため、この分だけ増益要因が発生している。 同社としての増益幅が 409 百万円であったことに鑑みれば、増益幅のおよそ半分がこれに起因していると考えら れよう。一方、既存ベースでの海外各地域における増収が同社としての増益に大きく寄与した模様である。為替 変動及び Merz 社の新規連結による影響を差し引いても、海外では、増収率 14.8%が達成されたとのことである。 ただし、日本国内では、売上高が前年に対して 0.4%減少した。2015 年 3 月期の期初より投入された CAD/CAM 関連の材料及び機械類などの売上高を除いた場合、増収率 2.7%と、既存ベースでは増収が確保されている。 CAD/CAM 関連に関しては、材料で増収率 20%以上が達成されているのだが、仕入販売を行う機械類の売上高 が大きく減少した。ユーザーである歯科技工所による当初の設備投資が一巡する傾向にあったことから、第 1 四 半期から第 3 四半期まで売上高が右肩下がりで推移した。更には、歯科用インプラントへの新規参入に際して、 日本国内において一定の初期費用が発生した模様である。以上に鑑みれば、既存ベースでの海外各地域における 増収・増益は、同社としての業績動向に大きく寄与したと考えらえよう。 2017 年 3 月期に対する会社予想では、売上高 24,649 百万円(前年比 7.3%増)、営業利益 1,669 百万円(6.4% 増)、営業利益率 6.8%(0.1%ポイント低下)が見込まれている。日本国内で売上高 14,243 百万円(5.8%増)、 海外で売上高 10,405 百万円(9.4%増)が前提である。CAD/CAM 関連に関しては、日本国内で機械類の販売が 回復することに加えて、材料に関しては国内での増収及び海外での販売が立ち上がることが織り込まれている。 日本国内においては、当該フォーマットに基づいた奥歯(小臼歯)の治療が更に増加していくことから、これに 用いられる材料への需要が拡大すると同時にこれを加工する機械類への需要も拡大していく一方、海外では、 2015 年 10 月にパートナーシップ契約を締結したドイツの歯科医療機器メーカーである Sirona Dental Systems GmbH を通した材料の海外での販売が本格化する。また、為替の前提は現状の水準から見て円安で設定されてお り、米ドル、ユーロ、中国人民元が現在の水準で推移した場合、これが海外での増収率を引き下げると同時に、 同社としての増益率を引き下げることになる。一方、同社は、中長期的な業績目標の達成をより確実にすること を目的として、戦略投資枠として費用拠出 300 百万円前後を会社予想の前提として織り込んでいる。ここでは、 上述の為替変動の影響に対応することも想定されている。 IR窓口:総合企画部 担当係長 日高 裕介(075 561 1282 [email protected]) 2 2.0 会社概要 歯科用材料大手 商号 株式会社松風 Web サイト IR情報 株価情報 設立年月日 1922 年 5 月 15 日 上場年月日 1963 年 7 月 25 日:東京証券取引所第 1 部(証券コード:7979) 資本金 4,474 百万円(2016 年 3 月末) 発行済株式数 16,114,089 株、自己株式内数 132,879 株(2016 年 3 月末) 特色 人工歯類、研削材類で国内首位 開拓余地の大きい海外での事業展開に注力 ネイルサロン向け材料の開発・生産にも関与 事業内容 Ⅰ. デンタル関連事業 Ⅱ. ネイル関連事業 Ⅲ. その他の事業 代表者 代表取締役社長 社長執行役員 根來 紀行 主要株主 三井化学株式会社 11.17%、株式会社京都銀行 4.42%(2016 年 3 月末) 本社 京都市東山区 従業員数 連結 1,080 名、単体 430 名(2016 年 3 月末) 出所:会社データ 3 3.0 業績推移 2016 年 3 月期 2016 年 3 月期は、売上高 22,975 百万円(前年比 16.7%増) 、営業利益 1,568 百万円(35.3%増) 、経常利益 1,393 百万円(25.0%増)、純利益 789 百万円(35.8%増)での着地となった。また、営業利益率 6.8%(0.9%ポイン ト上昇)である。 直近の会社予想(2015 年 10 月 30 日公表)との比較では、売上高で 551 百万円(2.3%)下振れ、営業利益で 61 百万円(4.0%)上振れ、経常利益で 1 百万円(0.1%)上振れ、純利益で 123 百万円(13.5%)下振れである。 売上高:事業セグメント別 デンタル関連事業 (百万円) ネイル関連事業 25,000 その他の事業 20,999 20,000 14,329 15,000 14,317 16,378 22,368 17,850 10,000 5,000 4 0 FY03/2012 FY03/2013 FY03/2014 FY03/2015 FY03/2016 FY03/2017 セグメント利益 (百万円) デンタル関連事業 ネイル関連事業 その他の事業 2,000 1,500 1,535 FY03/2016 FY03/2017 1,153 1,032 1,000 1,515 750 925 500 0 (500) FY03/2012 出所:会社データ、弊社計算 FY03/2013 FY03/2014 FY03/2015 同社の業績動向は、基本的に、歯科用材料の開発・製造・販売を展開するデンタル関連事業の業績動向によって 決定される。2016 年 3 月期においては、売上高 20,999 百万円(17.6%増)、セグメント利益 1,515 百万円(31.4% 増)、セグメント利益率 7.2%(0.8%ポイント上昇)での着地となり、売上高構成比 91.4%、セグメント利益構 成比 97.2%である。ただし、上述にある実績と直近の会社予想との比較においては、自社で開発・製造したネイ ルサロン向けの各種の材料を販売するネイル関連事業の業績動向も一定のインパクトを及ぼした。 日本国内においては、想定以上に及ぶ当初の設備投資の一巡が発生したことを受けて、CAD/CAM 関連の機械類 の売上高が下振れた。更には、製品の自主回収が発生したネイル関連事業の売上高が下振れた。また、海外では、 アジアでの売上高が下振れた。米ドルに対して現地通貨が減価したため、同社が現地で販売する歯科用材料の単 価が上昇することを余儀なくされたとのことである。ただし、以上を補う以上に販売管理費が下振れたため、営 業利益が上振れたとされている。純利益の下振れに関しては、上述のネイル関連事業における製品の自主回収に 起因して、想定外の特別損失が発生したことが影響を及ぼした。 売上高:地域別 売上高(国内) 欧州(Merz社以外) (百万円) 15,000 12,100 売上高(海外) Merz Dental GmbH 13,066 13,521 北米・中南米 アジア・オセアニア他 14,243 13,463 9,512 10,000 3,928 5,000 5,191 10,405 6,166 5 0 FY03/2012 FY03/2013 FY03/2014 FY03/2015 FY03/2016 FY03/2017 出所:会社データ、弊社計算 地域別では、日本国内で売上高 13,463 百万円(0.4%減)、海外で売上高 9,512 百万円(54.3%増)である。 日本国内においては、2014 年 3 月期に増収率 8.0%が達成されたのに引き続いて、2015 年 3 月期に増収率 3.5% が達成されたものの、2016 年 3 月期には若干ながらも減収を余儀なくされるに至っている。これには、2015 年 3 月期の期初より新規に投入された CAD/CAM 関連の材料及び機械類の動向が一定水準以上に及んで影響を及ぼ した模様である。 そもそも、CAD/CAM 関連の材料及び機械類とは、2014 年 4 月の健康保険適用をもって、奥歯(小臼歯)の治 療に関して、いままでになかった高い費用対効果を患者に提供する新フォーマットに対応する材料及び機械類の ことである。同社は、ハイブリッドレジン(樹脂とセラミックの中間的な機能を持つ素材)を用いて、これに対 応する歯科用材料を新たに自社開発した一方、これの製造・販売の拡大を順調に進めている。今後に向けても、 新フォーマットに基づいた奥歯(小臼歯)の治療の拡大に伴い、材料の販売は持続的な増加を続けていく見通し である。 従来、奥歯(小臼歯)の治療に関しては、いわゆる「銀歯」のみが健康保険適用であったのだが、2014 年 4 月 をもって、前歯と同様に外見上の自然な仕上がりが、奥歯(小臼歯)に関しても健康保険適用となった。それで も、いわゆる「銀歯」との比較では、患者負担額が 2 倍以上大きい(1 件当たり 3,000 円前後に対して 7,500 円 前後)。ただし、持続的に需要が伸び続けていることに鑑みれば、一般的にも費用拠出の増加以上に大きな効用 が認められている模様である。 CAD/CAM 関連の材料及び機械類 機械類(切削加工機:DWX-50) 材料(ハイブリッドレジンブロック、削り出しイメージ) 6 出所:会社データ 上述の CAD/CAM 関連の材料及び機械類を含めた同社の歯科用材料及び機械類のユーザーは、歯科クリニック 及び各種の器具や機器類を設置して歯科用材料を加工する歯科技工所(日本国内に 20,000 カ所前後)である。 また、歯科技工所とは、個々の歯科クリニックの依頼に沿って、歯科用材料の加工を行う専門業者のことである。 なお、CAD/CAM 関連の材料については、現状、歯科技工所での加工が健康保険適用の条件として定められてお り、結果的に、CAD/CAM 関連の機械類の設置場所も歯科技工所に限られている。 また、健康保険適用を前提として、歯科クリニックが CAD/CAM 関連の材料及び機械類を用いた治療を行うに 当たっては、厚生労働省に対して、特定の歯科技工所の利用を指定したうえで、事前に届出をする必要がある。 現状までに、歯科クリニックの 50%以上がこの届出を済ませていると推定される一方、奥歯(小臼歯)の治療 の 30%前後が CAD/CAM 関連の材料及び機械類を用いて行われるに至っている模様である。以上の数値に単純 に鑑みた場合、歯科クリニックによる届出に関しても、当該フォーマットを用いた奥歯(小臼歯)の治療に関し ても、今後に向けてその比率に上昇余地が残されており、CAD/CAM 関連の材料に関しても機械類に関しても、 中長期的に着実な需要の増加が持続する可能性が指摘できよう。 売上高:CAD/CAM 関連の材料及び機械類(1Q FY03/2015=100) 120 機械類 100 材料 80 60 40 20 4Q FY03/2017 3Q FY03/2017 2Q FY03/2017 1Q FY03/2017 4Q FY03/2016 3Q FY03/2016 2Q FY03/2016 1Q FY03/2016 4Q FY03/2015 3Q FY03/2015 2Q FY03/2015 1Q FY03/2015 0 出所:会社データ、弊社計算(2017 年 3 月期四半期予想:通期会社予想の前提を均等に按分) 2014 年 4 月に健康保険適用となって以来の 2 年間に相当する 2015 年 3 月期及び 2016 年 3 月期においては、当 初の段階で機械類の売上高がピークを迎えた一方、材料の売上高は基本的に右肩上がりの動向を示している。当 該フォーマットを用いた奥歯(小臼歯)の治療が着実に増加していることを背景として、材料の消費が着実に増 加した模様である。一方、材料の加工に対するニーズが増加しているためか、直近の動向においては、歯科技工 所における当初の設備投資の一巡が更に一巡しつつある模様であり、機械類の売上高に回復基調が認められる。 ただし、2015 年 3 月期から 2016 年 3 月期に向けては、機械類の売上高が大きく減少し、日本国内での売上高が 前年に対して 0.4%減少したことに大きな影響を及ぼした。CAD/CAM 関連の機械類の売上高を除いた日本国内 での売上高は、前年に対して 4.0%増加している。 一方、海外での順調な売上高の拡大については、同社の製品の比較優位性に対する認知度が現地で向上し始めて いることが寄与している模様である。米国で奏功したMDR(Medical Dental Representatives)を活用した拡 販が米国以外に向けて横展開されている一方、同社が国内で推進してきたMiCD(Minimally Invasive Cosmetic Dentistry)プロジェクトに基づくコンセプトが海外でも広く受け入れられ始めている。 同社は、現地での人材採用を進め、採用した人材を自社のMDRとして育成したうえで、最終的なユーザーであ る歯科医師や歯科技工士に対する直接的な宣伝・情報提供活動に当たらせてきた。また、MDRとは、学術的な 専門知識及び販売対象となる自社製品に係る専門知識を一定水準以上に及んで備えたうえで営業活動を展開す る歯科情報担当者のことである。一方、MiCDプロジェクトとは、天然歯への侵襲を最小限に抑えつつ、審美 的結果を導き出す審美歯科治療の展開をサポートするものである。 7 5,168 4,843 5,028 5,875 5,725 5,450 5,925 6,055 6,055 6,269 6,269 3Q FY03/2015 4Q FY03/2015 1Q FY03/2016 2Q FY03/2016 3Q FY03/2016 4Q FY03/2016 1Q FY03/2017 2Q FY03/2017 3Q FY03/2017 4Q FY03/2017 0 2Q FY03/2015 2,000 4,649 8,000 1Q FY03/2015 売上高、営業利益率 10.3% 売上高(百万円) 9.1% 8.9% 6,000 5.3% 4,000 営業利益率(%) 5.5% 6.6% 6.2% 6.5% 6.5% 7.0% 7.0% (0.9%) 15.0% 10.0% 5.0% 0.0% (5.0%) (10.0%) 出所:会社データ、弊社計算(2017 年 3 月期四半期会社予想:半期会社予想を均等に按分) 8 損益計算書(四半期累計、四半期) 損益計算書 連結実績 連結実績 連結実績 連結実績 連結実績 連結実績 連結実績 1Q 2 Q累計 3 Q累計 4 Q累計 1Q 2 Q累計 3 Q累計 4 Q累計 前年比 0 3 / 2 0 15 4,649 0 3 / 2 0 15 9,817 03/2015 14,660 03 / 2 0 1 5 19,688 0 3/ 2 0 1 6 5,875 0 3/ 2 0 1 6 11,600 0 3 /2 0 1 6 17,050 0 3 /2 0 1 6 22,975 純増減 +3,287 売上原価 1,942 4,209 6,338 8,598 2,508 4,984 7,238 9,798 +1,200 売上総利益 2,706 5,607 8,322 11,089 3,367 6,615 9,811 13,177 +2,088 販売費及び一般管理費 2,284 4,656 7,116 9,929 2,841 5,773 8,609 11,608 +1,679 +409 ( 百万円) 売上高 営業利益 営業外損益 経常利益 特別損益 連結実績 421 951 1,206 1,159 525 842 1,202 1,568 (31) (52) 45 (45) 59 (17) (78) (175) (130) 390 899 1,251 1,114 584 825 1,124 1,393 +279 0 0 (132) (149) 0 10 (19) (41) +108 税金等調整前純利益 390 899 1,119 965 584 835 1,105 1,352 +387 法人税等合計 280 262 354 387 220 333 378 557 +170 - - - (3) 3 5 5 4 +7 109 636 764 581 360 495 720 789 +208 非支配株主に帰属する純利益 純利益 売上高伸び率 +12.7% +13.6% +11.6% +7.8% +26.4% +18.2% +16.3% +16.7% - 営業利益伸び率 +809.6% +136.0% +64.2% +17.5% +24.6% (11.4%) (0.3%) +35.3% - 経常利益伸び率 - +452.5% +117.1% +56.0% +13.9% +49.8% (8.2%) (10.1%) +25.0% 純利益伸び率 - +181.5% +61.5% +14.8% +229.0% (22.1%) (5.8%) +35.8% - 売上総利益率 58.2% 57.1% 56.8% 56.3% 57.3% 57.0% 57.5% 57.4% +1.0% 販売管理費売上高比率 49.1% 47.4% 48.5% 50.4% 48.4% 49.8% 50.5% 50.5% +0.1% 営業利益率 9.1% 9.7% 8.2% 5.9% 8.9% 7.3% 7.0% 6.8% +0.9% 経常利益率 8.4% 9.2% 8.5% 5.7% 9.9% 7.1% 6.6% 6.1% +0.4% 純利益率 2.3% 6.5% 5.2% 3.0% 6.1% 4.3% 4.2% 3.4% +0.5% 71.8% 29.1% 31.6% 40.1% 37.7% 39.9% 34.2% 41.2% +1.1% 連結実績 連結実績 連結実績 連結実績 連結実績 連結実績 連結実績 連結実績 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 前年比 0 3 / 2 0 15 4,649 0 3 / 2 0 15 5,168 03/2015 4,843 03 / 2 0 1 5 5,028 0 3/ 2 0 1 6 5,875 0 3/ 2 0 1 6 5,725 0 3 /2 0 1 6 5,450 0 3 /2 0 1 6 5,925 純増減 +897 売上原価 1,942 2,267 2,129 2,260 2,508 2,476 2,254 2,560 +300 売上総利益 2,706 2,901 2,715 2,767 3,367 3,248 3,196 3,366 +599 販売費及び一般管理費 2,284 2,372 2,460 2,813 2,841 2,932 2,836 2,999 +186 421 530 255 (47) 525 317 360 366 +413 (31) (21) 97 (90) 59 (76) (61) (97) (7) 390 509 352 (137) 584 241 299 269 +406 0 0 (132) (17) 0 10 (29) (22) (5) 税金等調整前純利益 390 509 220 (154) 584 251 270 247 +401 法人税等合計 280 (18) 92 33 220 113 45 179 +146 - - - (3) 3 2 0 (1) +2 109 527 128 (183) 360 135 225 69 +252 法人税等合計 / 税金等調整前純利益 損益計算書 ( 百万円) 売上高 営業利益 営業外損益 経常利益 特別損益 非支配株主に帰属する純利益 純利益 売上高伸び率 +12.7% +14.5% +7.7% (1.8%) +26.4% +10.8% +12.5% +17.8% - 営業利益伸び率 +809.6% +48.5% (23.0%) - +24.6% (40.2%) +41.2% - - 経常利益伸び率 - +452.5% +48.0% (9.3%) - +49.8% (52.7%) (15.1%) - 純利益伸び率 - +86.2% (48.2%) - +229.0% (74.4%) +75.8% - - 売上総利益率 58.2% 56.1% 56.1% 55.0% 57.3% 56.7% 58.6% 56.8% +1.8% 販売管理費売上高比率 (5.3%) 49.1% 45.9% 50.8% 55.9% 48.4% 51.2% 52.0% 50.6% 営業利益率 9.1% 10.3% 5.3% (0.9%) 8.9% 5.5% 6.6% 6.2% +7.1% 経常利益率 8.4% 9.8% 7.3% (2.7%) 9.9% 4.2% 5.5% 4.5% +7.3% 純利益率 法人税等合計 / 税金等調整前純利益 出所:会社データ、弊社計算 2.3% 10.2% 2.6% (3.6%) 6.1% 2.4% 4.1% 1.2% +4.8% 71.8% (3.5%) 41.8% - 37.7% 45.0% 16.7% 72.5% - 9 報告セグメント(四半期累計、四半期) 報告セグメント ( 百万円) デンタル関連事業 ネイル関連事業 その他の事業 売上高 デンタル関連事業 ネイル関連事業 その他の事業 セグメント利益 連結実績 連結実績 連結実績 連結実績 連結実績 連結実績 連結実績 1Q 2 Q累計 3 Q累計 4 Q累計 1Q 2 Q累計 3 Q累計 連結実績 4 Q累計 前年比 0 3 / 2 0 15 4,231 0 3 / 2 0 15 8,922 03/2015 13,318 03 / 2 0 1 5 17,850 0 3/ 2 0 1 6 5,344 0 3/ 2 0 1 6 10,570 0 3 /2 0 1 6 15,589 0 3 /2 0 1 6 20,999 純増減 +3,149 395 853 1,277 1,750 509 990 1,399 1,893 +143 22 41 64 87 21 39 61 82 (5) 4,649 9,817 14,660 19,688 5,875 11,600 17,050 22,975 +3,287 419 939 1,195 1,153 490 792 1,159 1,515 +362 (7) (3) (13) (24) 25 32 18 22 +46 7 10 17 22 6 12 17 22 0 419 946 1,199 1,150 523 838 1,195 1,559 +409 調整額 2 4 6 8 2 4 6 8 0 営業利益 421 951 1,206 1,159 525 842 1,202 1,568 +409 デンタル関連事業 9.9% 10.5% 9.0% 6.5% 9.2% 7.5% 7.4% 7.2% +0.8% ネイル関連事業 (1.8%) (0.4%) (1.0%) (1.4%) 4.9% 3.2% 1.3% 1.2% +2.5% その他の事業 31.8% 24.4% 26.6% 25.3% 28.6% 30.8% 27.9% 26.8% +1.5% 調整額 0.0% 0.0% 0.0% 0.0% 0.0% 0.0% 0.0% 0.0% (0.0%) 営業利益率 9.1% 9.7% 8.2% 5.9% 8.9% 7.3% 7.0% 6.8% +0.9% 報告セグメント 連結実績 連結実績 連結実績 連結実績 連結実績 連結実績 連結実績 連結実績 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 前年比 ( 百万円) 0 3 / 2 0 15 4,231 0 3 / 2 0 15 4,691 03/2015 4,396 03 / 2 0 1 5 4,532 0 3/ 2 0 1 6 5,344 0 3/ 2 0 1 6 5,226 0 3 /2 0 1 6 5,019 0 3 /2 0 1 6 5,410 純増減 +878 395 458 424 473 509 481 409 494 +21 22 19 23 23 21 18 22 21 (2) 4,649 5,168 4,843 5,028 5,875 5,725 5,450 5,925 +897 419 520 256 (42) 490 302 367 356 +398 (7) 4 (10) (11) 25 7 (14) 4 +15 7 3 7 5 6 6 5 5 +0 419 527 253 (49) 523 315 357 364 +413 デンタル関連事業 ネイル関連事業 その他の事業 売上高 デンタル関連事業 ネイル関連事業 その他の事業 セグメント利益 調整額 2 2 2 2 2 2 2 2 +0 営業利益 421 530 255 (47) 525 317 360 366 +413 デンタル関連事業 9.9% 11.1% 5.8% (0.9%) 9.2% 5.8% 7.3% 6.6% +7.5% ネイル関連事業 (1.8%) 0.9% (2.4%) (2.3%) 4.9% 1.5% (3.4%) 0.8% +3.1% その他の事業 31.8% 15.8% 30.4% 21.7% 28.6% 33.3% 22.7% 23.8% +2.1% 調整額 0.0% 0.0% 0.0% 0.0% 0.0% 0.0% 0.0% 0.0% (0.0%) 営業利益率 9.1% 10.3% 5.3% (0.9%) 8.9% 5.5% 6.6% 6.2% +7.1% 連結実績 出所:会社データ、弊社計算 キャッシュフロー計算書(四半期累計) キャッ シュ フロー計算書 連結実績 連結実績 連結実績 連結実績 連結実績 連結実績 連結実績 1Q 2 Q累計 3 Q累計 4 Q累計 1Q 2 Q累計 3 Q累計 4 Q累計 前年比 営業活動によるキャッシュフロー 0 3 / 2 0 15 - 0 3 / 2 0 15 647 03/2015 - 03 / 2 0 1 5 710 0 3/ 2 0 1 6 - 0 3/ 2 0 1 6 829 0 3 /2 0 1 6 - 0 3 /2 0 1 6 1,511 純増減 +801 投資活動によるキャッシュフロー - (346) - (3,139) - 1,032 - 748 +3,887 - 301 - (2,429) - 1,861 - 2,259 +4,688 - (176) - 2,810 - (2,021) - (2,152) (4,962) (百万円) 営業活動C F+投資活動C F 財務活動によるキャッシュフロー 出所:会社データ、弊社計算 10 貸借対照表(四半期) 貸借対照表 連結実績 連結実績 連結実績 連結実績 連結実績 連結実績 連結実績 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 前年比 0 3 / 2 0 15 4,894 0 3 / 2 0 15 4,869 03/2015 4,282 03 / 2 0 1 5 4,724 0 3/ 2 0 1 6 4,257 0 3/ 2 0 1 6 4,204 0 3 /2 0 1 6 4,250 0 3 /2 0 1 6 4,413 純増減 (311) 受取手形及び売掛金 2,647 2,719 2,442 2,673 3,245 3,010 2,730 3,185 +512 たな卸資産 4,529 4,487 4,956 4,939 5,561 5,617 5,888 5,620 +681 その他 920 1,128 1,117 3,289 1,219 1,150 1,149 1,047 (2,242) 流動資産 (1,360) (百万円) 現金及び預金 連結実績 12,990 13,203 12,797 15,625 14,282 13,981 14,017 14,265 有形固定資産 6,207 6,360 6,337 6,516 7,096 6,976 6,849 6,727 +211 無形固定資産 206 201 216 229 1,688 1,848 1,787 1,762 +1,533 (1,521) 投資その他の資産合計 5,364 5,534 6,439 7,070 6,697 6,148 6,561 5,549 固定資産 11,777 12,096 12,994 13,816 15,481 14,973 15,198 14,039 +223 資産合計 24,768 25,300 25,791 29,442 29,764 28,955 29,216 28,305 (1,137) 660 526 711 660 667 546 672 647 (13) - - - 3,008 2,405 130 255 385 (2,623) その他 2,375 2,278 1,743 1,842 2,371 2,071 1,818 2,017 +175 流動負債 3,035 2,804 2,454 5,510 5,443 2,747 2,745 3,049 (2,461) +1,618 支払手形及び買掛金 短期借入金 長期借入金 - - - 111 111 1,985 1,860 1,729 その他 1,685 1,722 1,944 2,039 1,992 2,137 2,257 2,026 (13) 固定負債 1,685 1,722 1,944 2,150 2,103 4,122 4,117 3,755 +1,605 負債合計 4,720 4,526 4,399 7,660 7,546 6,870 6,863 6,804 (856) 株主資本 18,663 19,191 19,192 19,007 19,229 19,364 19,461 19,530 +523 その他合計 1,385 1,582 2,200 2,774 2,988 2,720 2,892 1,970 (804) 純資産 20,048 20,773 21,392 21,781 22,217 22,084 22,353 21,500 (281) 負債純資産合計 24,768 25,300 25,791 29,442 29,764 28,955 29,216 28,305 (1,137) 自己資本 19,997 20,713 21,327 21,701 22,149 22,010 22,272 21,414 (287) - - - 3,119 2,516 2,115 2,115 2,115 (1,004) ネットデット (4,894) (4,869) (4,282) (1,605) (1,741) (2,089) (2,135) (2,298) (693) 自己資本比率 80.7% 81.9% 82.7% 73.7% 74.4% 76.0% 76.2% 75.7% +1.9% 有利子負債 ネットデットエクイティ比率 (24.5%) (23.5%) (20.1%) (7.4%) (7.9%) (9.5%) (9.6%) (10.7%) (3.3%) ROE(12ヵ月) 3.5% 4.6% 3.9% 2.8% 3.9% 2.1% 2.5% 3.7% +0.9% ROA(12ヵ月) 5.4% 6.0% 5.7% 4.2% 4.8% 3.8% 3.6% 4.8% +0.7% 在庫回転日数 213 181 212 199 202 207 238 200 - 当座比率 248% 271% 274% 134% 138% 263% 254% 249% - 流動比率 428% 471% 521% 284% 262% 509% 511% 468% - 出所:会社データ、弊社計算 11 2017 年 3 月期会社予想 2017 年 3 月期に対する会社予想では、売上高 24,649 百万円(前年比 7.3%増)、営業利益 1,669 百万円(6.4% 増)、経常利益 1,520 百万円(9.1%増) 、純利益 1,084 百万円(37.3%増)が見込まれている。また、営業利益率 6.8%(0.1%ポイント低下)である。 純利益が大幅に増加するのは、税効果会計適用後の法人税等の負担率が低下することが織り込まれているからで ある。2016 年 3 月期の実績である 41.2%に対して、会社予想では、28.4%が織り込まれている。12.8%ポイン トに及ぶ低下が見込まれていることになるが、1 つには、法定実効税率が 2.2%ポイント低下(32.9%→30.7%) することが影響を及ぼす。残る 10.6%ポイントの低下は、2016 年 3 月期における繰延税金資産の取り崩しによ る税金負担率の上昇が一巡することや税務上の減算項目の影響が大きくなることによるものである。その詳細は 明示されてはいないものの、例えば、2015 年 3 月期の実績においては、試験研究費等の税額控除等が 12.5%ポ イントに及ぶ減算項目になったことが開示されている。 為替の前提に関しては、下記の通り、現状の水準から見て円安で設定されており、米ドル、ユーロ、中国人民元 が今後に向けても現在の水準で推移した場合、売上高でも利益面でも下振れ要因となる。ただし、中長期的な業 績目標の達成をより確実にすることを目的として、為替変動の影響を含めた戦略投資枠として費用拠出 300 百万 円前後を織り込んでいるとのことであり、利益面での影響は一定範囲内で織り込まれている。 為替換算レート 米ドル ユーロ 英ポンド 中国人民元 米ドル (前年比) ユーロ(前年比) 英ポンド(前年比) 中国人民元(前年比) FY03/2015 FY03/2016 FY03/2017 110.03 138.68 176.81 17.26 +10.0% +3.5% +11.1% +9.2% 120.17 132.35 180.66 19.21 +9.2% (4.6%) +2.2% +11.3% 120.00 127.00 185.00 19.00 (0.1%) (4.0%) +2.4% (1.1%) ( 1円の円高によるインパクト) 売上高 営業利益 ( 百万円) ( 百万円) (27) (10) (30) (7) (2) +0 (84) (42) - 出所:会社データ、弊社計算 一方、中期経営計画(2016 年 3 月期∼2018 年 3 月期)の前提との比較における 2017 年 3 月期に対する会社予 想の水準は、売上高で 1,107 百万円(4.3%)下振れており、営業利益で 330 百万円(16.5%)下振れている。 売上高に関しては、日本国内で 818 百万円(5.4%)下振れ、海外で 290 百万円(2.7%)下振れである。日本国 内においては、2016 年 3 月期の実績においてやや下振れたのに引き続いて、2017 年 3 月期も同様の推移となる 方向性にある模様である。一方、海外では、2016 年 3 月期の実績はやや上振れた着地となったものの、2017 年 3 月期に向けては、円高を受けてか、やや下振れである。 また、2016 年 3 月期における営業利益の実績は、中期経営計画の前提に対して上振れた水準となったものの、 2017 年 3 月期に対する会社予想においては、上述の通り、下振れた水準となることが見込まれている。ただし、 これは、中長期的な業績目標の達成をより確実にすることを目的として、戦略投資枠として費用拠出 300 百万円 前後が新たに織り込まれたためである。これを除いた場合、2017 年 3 月期の損益は、中期経営計画の前提に沿 った水準になるとされている。 12 中長期業績見通し 同社の中期経営計画 (2016 年 3 月期∼2018 年 3 月期)においては、 当該期間に向けて、 年間平均で増収率 13.1%、 増益率 37.0%が見込まれている。また、最終年度である 2018 年 3 月期に向けては、売上高 28,471 百万円、営 業利益 2,978 百万円、営業利益率 10.5%が見込まれている。更には、ROE8.5%(2015 年 3 月期の実績:2.8%) が見込まれている。一方、日本国内において、年間平均で増収率 5.8%が見込まれているのに対して、海外にお いては、増収率 26.4%(Merz 社を除く既存ベースで 16.5%)、海外売上高比率 43.7%が見込まれている。 中長期業績見通し 70,000 売上高(百万円) 60,000 営業利益率(%) 15.0% 14.0% 6.8% 6.8% 8.0% 50,000 28,471 FY03/2018 4.0% 2.0% 0.0% FY03/2022 24,649 FY03/2017 FY03/2021 22,975 FY03/2016 FY03/2020 19,688 FY03/2015 FY03/2019 18,258 6.0% FY03/2014 5.9% 16,028 0 4.5% 5.4% FY03/2013 10,000 6.2% 15,985 20,000 10.0% FY03/2012 30,000 12.0% 10.5% 50,000 40,000 16.0% 出所:会社データ、弊社計算(2017 年 3 月期:会社予想、2018 年 3 月期:中期経営計画の業績予想) 更に、同社が創業 100 周年を迎える 2022 年 3 月期に向けては、売上高 50,000 百万円(日本国内で 17,000 百万 円、海外で 33,000 百万円、海外売上高比率 66.0%)、営業利益 7,500 百万円、営業利益率 15.0%を達成するこ とが業績目標として掲げられている。 日本国内に関しては、人口が減少傾向にあることに加えて、う蝕治療なども減少傾向にある。ただし、審美や予 防などの分野では、需要の増加が見込まれている。このため、中長期的にも一定の市場規模が維持される方向性 にあるものの、市場が成長していく可能性は低いと同社は想定している。一方、海外に関しては、新興国におけ る人口増加や経済成長及び生活水準向上のポテンシャルに鑑みた場合、将来に向けての歯科医療に対する需要は 持続的かつ着実に増加すると同社は想定している。また、既に述べた通り、同社は、中長期的に日本国内及び海 外における需要を積極的に取り込んでいくための施策を打ち出し続けている。 13 4.0 ビジネスモデル 世界の歯科医療に貢献 「創造的な企業活動を通じて世界の歯科医療に貢献する」、これを企業理念として掲げている同社は、デンタル 関連事業を中核として、事業を展開している。その主要な内容は、各種の歯科用材料の開発・製造・販売である。 例えば、人工歯類とは、入れ歯・差し歯の材料のことである。また、研削材類とは、文字通り患部を研削する、 ないしは被せ物を磨く材料のことである。金属類とは、歯の被せ物や差し歯の土台に使用される材料のことであ り、化工品類は、差し歯の材料、患部の詰め物、入れ歯の歯茎など様々な用途に使用される材料のことである。 また、セメント類他に関しては、差し歯や詰め物などの接着に使用する材料が含まれており、機械器具類その他 には、歯科治療用、技工用の様々な機械器具などが含まれている。 同社は、多様な歯科用材料及び機械器具などに深く関与しているが、基本的に、人工歯類、研削材類、化工品類、 セメント類他に関しては、自社製品の開発・製造・販売が展開されている。一方、機械器具類その他に関しては、 基本的に仕入れ販売が展開されている。また、前者は、後者以上に売上総利益率が高いのだが、特に、競争力が 高い人工歯類及び研削材類の売上総利益率が高いとのことである。また、化工品類に関しては、数量効果によっ て売上総利益率が上がる傾向が強いため、同社は販売数量の拡大に向けて、特に積極的な注力を行っているとの ことである。以上に加えて、同社は、金属類も扱っているが、これに関しては付加価値が付けにくいとされてい る。 14 人工歯類、研削材類、化工品類、セメント類他 人工歯類 陶歯 硬質レジン歯 レジン歯 金属焼付用陶材 ダイヤモンド研削材 カーボランダム研削材 ゴム製研磨材 その他切削器具 歯冠用硬質レジン 常温重合レジン 義歯床用レジン 埋没材 石こう 研削材類 化工品類 15 コンポジットレジン セメント類他 合着用セメント 出所:会社データ 充填用セメント 16 Disclaimer ここでの情報は、ウォールデンリサーチジャパンが当該事業会社の発信する「IR情報」を中立的かつ専門的な 立場から要約して、レポート形式にまとめたものである。「IR情報」とは、すなわち当該事業会社に係る①弊 社との個別取材の内容、②機関投資家向け説明会の内容、③適時開示情報、④ホームページの内容等である。 商号: 株式会社ウォールデンリサーチジャパン 本店所在地: 〒104-0032 東京都中央区八丁堀 4-12-4-1110 クイーンズパレス東京中央 URL: www.walden.co.jp E-mail: [email protected] 電話番号:03 (3553) 3769 Copyright 2016 Walden Research Japan Incorporated
© Copyright 2025 ExpyDoc