先週のポイント 先週の市場動向(内外株式) - 年金通信

№2016-48
特別勘定運用部
2016年6月20日号
先週のポイント
英国のEU離脱懸念からリスク回避的な動きが続いたことに加え、米FOMCでの利上げ見送りと日銀金融政策決定会合での追加緩和見送りか
ら急速に円高が進み、ドル円は一時2014年8月以来の103円台半ばとなった。株安が進行し、日経平均株価は再度15,000円台まで下落。ま
た、独10年金利は一時史上初のマイナス圏に突入、国内長期金利も過去最低水準を更新した。
2016年3月末
日経平均株価(円)
TOPIX(ポイント)
NYダウ(ドル)
S&P 500(ポイント)
ナスダック総合指数(ポイント)
ユーロストックス(ポイント)
上海総合指数(ポイント)
円/ドル(円)
円/ユーロ(円)
ドル/ユーロ(ドル)
WTI 原油先物(ドル/バレル)
5月31日
6月10日
6月17日
(年度始~)
2016年3月末比
(前月末~)
5月31日比
(前週末~)
6月10日比
16,758.67
1,347.20
17,685.09
2,059.74
4,869.85
321.54
3,003.92
17,234.98
1,379.80
17,787.20
2,096.96
4,948.06
327.18
2,916.62
16,601.36
1,330.72
17,865.34
2,096.07
4,894.55
313.07
2,927.16
15,599.66
1,250.83
17,675.16
2,071.22
4,800.34
305.59
2,885.11
-6.9%
-7.2%
-0.1%
0.6%
-1.4%
-5.0%
-4.0%
-9.5%
-9.3%
-0.6%
-1.2%
-3.0%
-6.6%
-1.1%
-6.0%
-6.0%
-1.1%
-1.2%
-1.9%
-2.4%
-1.4%
112.57
128.11
1.1380
38.34
110.73
123.25
1.1131
49.10
106.97
120.38
1.1254
49.07
104.16
117.47
1.1278
47.98
-7.5%
-8.3%
-0.9%
25.1%
-5.9%
-4.7%
1.3%
-2.3%
-2.6%
-2.4%
0.2%
-2.2%
-0.03
1.77
0.15
1.22
1.44
-0.11
1.85
0.14
1.36
1.47
-0.14
1.64
0.02
1.38
1.43
-0.15
1.61
0.02
1.51
1.56
-0.05
-0.24
-0.12
0.16
0.08
-0.01
-0.03
0.00
0.13
0.13
*金利は変化幅
日本10年国債(%)
米国10年国債(%)
ドイツ10年国債(%)
イタリア10年国債(%)
スペイン10年国債(%)
-0.12
-0.16
-0.13
0.29
0.12
*市場が休日の場合は前営業日の数値を記載しています。
(出所)Bloomberg
先週の市場動向(内外株式)
国内株式 下落
・英国のEU離脱懸念が高まり円
高が進む中で株価は大幅下落
となり、日経平均は16,000円を
下回った。
・日米の金融政策現状維持を受
けて円相場が急伸したことから
更に一段安となり、一時15,000
円台前半まで下げた。週間で
は、日経平均1,000円安の大幅
下落となった。
東証33業種別騰落率
(上位) 1 保険業
2 輸送用機器
3 銀行業
4 空運業
5 電気機器
(下位) 1 不動産業
2 水産・農林業
3 鉱業
4 石油・石炭製品
5 卸売業
外国株式 下落
(米国)FOMCのハト派的な内容
には無反応となり、英国のEU
離脱懸念が週を通じて嫌気さ
れ、株価は週間では下落。
(中国)世界的なリスクオフの流
れに加え、主要経済指標の弱
い内容やA株のMSCI新興国株
指数への採用見送り等が重石
となり、株価は週間で下落。
-4.5%
-4.7%
-5.1%
-5.3%
-5.3%
-8.5%
-8.2%
-8.1%
-7.2%
-7.1%
S&P500業種別騰落率
(上位) 1 電気通信サービス
2 公益事業
3 エネルギー
4 一般消費財・サービス
5 生活必需品
(下位) 1 ヘルスケア
2 情報技術
3 金融
4 資本財・サービス
5 素材
(出所)Bloomberg
(出所)Bloomberg
日経平均株価
22,000
1.4%
0.7%
-0.1%
-0.4%
-0.7%
-2.1%
-1.9%
-1.9%
-0.9%
-0.8%
NYダウ
(円)
80
20,000
東証1部売買高(右軸-億株)
(ドル)
30
NY証券取引所売買高(右軸-億株)
日経平均
NYダウ
20,000
60
18,000
40
16,000
20
14,000
2015/4
2015/10
2016/1
20
16,000
10
14,000
2015/4
0
2015/7
18,000
2016/4
0
2015/7
2015/10
2016/1
2016/4
(出所)Bloomberg
(出所)Bloomberg
ユーロストックス
上海総合
(ポイント)
6,000
40
450
(ポイント)
1,200
売買高(右軸-億株)
売買高(右軸-億株)
ユーロストックス
上海総合
400
30
5,000
900
350
20
4,000
600
300
10
3,000
300
250
2015/4
0
2,000
2015/4
2015/7
2015/10
2016/1
2016/4
(出所)Bloomberg
(出所)Bloomberg
1
0
2015/7
2015/10
2016/1
2016/4
先週の市場動向(内外金利、為替、経済指標)
国内金利 金利低下
英国のEU離脱懸念の高まりを受け米独金利の低下が加速したこと
から、国内金利も大きく低下し、主要年限で金利は過去最低水準を
更新。週末は、流動性供給入札が軟調な結果となり、超長期ゾーン
を中心に売り込まれたことで金利は低下幅を縮小した。
米国金利 金利低下
週前半、独10年金利がマイナスとなる水準まで金利は低下したこと
から米国金利も低下。その後もFOMCでの政策金利の見通し下方
修正や、米CPIなどの経済指標が市場予想を下回ったことなどを受
けて金利は低下した。
為替 円高ドル安が進行
英国のEU離脱懸念が高まる中、リスク回避の動きから106円丁度
近辺まで円高ドル安が進行。更に日銀金融政策決定会合での現状
維持発表を契機に一時103円台半ばまで急速に円高ドル安が進ん
だ。
経済指標
GDP(年率/季調済/前期比/2次速報)
景気ウォッチャー調査現状
景気ウォッチャー調査先行き
機械受注(前月比)
期間
1-3月期
5月
5月
4月
予測
+1.9%
43.4
45.9
-3.0%
実績
+1.9%
43.0
47.3
-11.0%
判定
×
○
×
米国
6/9
6/10
6/14
6/16
6/16
6/17
経済指標
新規失業保険申請件数
ミシガン大学消費者信頼感指数(速報値)
小売売上高速報(前月比)
新規失業保険申請件数
消費者物価指数(前月比)
住宅着工件数
期間
6月4日
6月
5月
6月11日
5月
5月
予測
27.0万件
94.0
+0.3%
27.0万件
+0.3%
115.0万件
実績
26.4万件
94.3
+0.5%
27.7万件
+0.2%
116.4万件
判定
○
○
○
×
×
○
中国
6/8
6/13
6/13
経済指標
貿易収支
鉱工業生産(前年比)
小売売上高(前年比)
期間
5月
5月
5月
予測
557.0億ドル
+6.0%
+10.1%
実績
499.8億ドル
+6.0%
+10.0%
判定
×
×
※ 判定は、事前予想よりポジティブであれば ○ 。
日米10年国債金利
0.6
日本
6/8
6/8
6/8
6/9
(出所)Bloomberg
為替
(%)
(%)
3.0
130
(円)
(円)
125
0.3
2.5
円/ユーロ(右軸)
140
120
130
115
0.0
2.0
110
120
日本10年国債
‐0.3
2015/4
105
米国10年国債(右軸)
2015/7
(出所)Bloomberg
2015/10
150
円/ドル
1.5
2016/1
110
100
2015/4
2015/7
(出所)Bloomberg
2016/4
先週の経済指標1 日本 日銀金融政策決定会合(6/16発表)
2015/10
2016/1
2016/4
先週の経済指標2 米国 6月FOMC(6/15発表)
■ 6月FOMCのポイント
・ 政策金利であるFFレート誘導目標を0.25~0.50%に据え置き。
・ 16年末の政策金利予測の中央値は前回より不変だが、平均値は
前回1.022%→0.831%まで低下。
・ 17年以降の中期的な利上げペースもより緩やかになると想定。
■ 日銀金融政策決定会合のポイント
・ 金融政策は現状維持。
・ 住宅投資を「再び持ち直し」に、公共投資を「減少ペースが
鈍化」とそれぞれ上方修正。
・ 一方、物価の先行きは「当面小幅のマイナスないし0%程度
で推移するとみられる」として、コアCPI前年比のマイナス圏
推移に布石。
FOMC参加者予想の中央値
2016年
2017年
16.3時点
7/1の日銀短観の公表後、展望レポートの見直しも行う
7月の決定会合時に追加緩和を予想する向きも多い。
2018年
16.3時点
16.3時点
長期
均衡 16.3時点
2.0
2.0
4.8
4.8
(%)
2.0
4.7
2.2
4.7
2.0
4.6
2.1
4.6
2.0
4.6
2.0
4.5
(前年比、%)
1.4
1.2
1.9
1.9
2.0
2.0
2.0
2.0
(前年比、%)
1.7
0.875
1.6
0.875
1.9
1.625
1.8
1.875
2.0
2.375
2.0
3.000
3.000
3.250
実質GDP成長率
(前年比、%)
失業率
PCEデフレータ
コアPCEデフレータ
短期金利
(%)
EU離脱に対する英国世論と離脱決定後の展開
60
50
■英世論の動向(6月19日時点)
EU離脱
(%)
EU残留
■英国EU離脱支持が大勢となった場合の離脱に向けた今後のシナリオ
・EU離脱を定めたリスボン条約では離脱交渉の期限を2年と定めており、交
渉開始から2年経過後にはEU法は英国での効力を失効する。この際WTO
ルールベースの通商条件に移行し、英国の貿易デメリットは甚大。
・また、国民投票で離脱となっても英キャメロン首相は続投の意向。政治的
求心力の低下は避けられず、政局が混乱に陥る可能性も。
→市場は中期的に混乱
■一方で離脱に向けた交渉は長期化するとの見方も
・双方の経済的デメリットを緩和させるために、国民投票後に条件交渉が想
定される。但し、自国内のEU懐疑派を勢いづかせないためEU加盟国は英国
に対して安易に譲歩しないと見られており、離脱派の主張する条件の実現
は困難となる公算。
・WTO事務局長によると、離脱交渉は10年以上となる旨の見解を示す。
→相場は一旦混乱後、徐々に下げ止まりへ
態度保留
40
30
20
10
※各派の割合は、Bloomberg社が複数ある調査会社の結果を平均して算出
0
2016/4/1
2016/4/15 2016/4/29 2016/5/13 2016/5/27 2016/6/10
■直近の調査状況
EU離脱の是非を問う事前調査は依然拮抗の様相。一時EU離脱支持者の
割合が増加したものの、EU残留派女性議員殺害事件(6/16)後に行われた
調査では、事件の影響からかEU残留の割合が優勢となっている。
今後の見通し
英国民投票を睨み、ボラティリティの高い展開
・先週の日米金融政策イベントは無難な結果。但し、日銀金融政策決定会合では一部に追
加緩和を見込む声があったこともあり、日銀のゼロ回答発表後には市場は大きく値を崩し
た。今週は注目の英国民投票を控え、引き続きボラティリティの高い展開が継続しよう。
・英国の国民投票で残留の選択となった場合、英国の離脱を見込んだショートポジションの
巻き戻しから急速に値を戻そう。
・一方、英国民投票で英国のEU離脱が大勢となった場合、(英国の離脱リスクは相応に市
場に織り込まれているという見方もあるが)ブックメーカーのオッズから計算される離脱確
率は依然3割に留まっており、離脱の選択によってもう一段金融市場はリスク回避的な動き
になると予想される。その際は今後の譲歩案に向けた交渉が中期的な相場下げ止まりポ
イントとなろう。
※
※
※
※
今週・来週の注目イベントな ど
イベント
日付
国
6/20
日 5月 貿易収支(億円)
6/21-22
米 イエレンFRB議長議会証言
6/22
米 5月 中古住宅販売件数(百万件)
6/23
英 EU残留/離脱の国民投票
米 5月 新築住宅販売件数(千件)
- 各国製造業PMI
6/24
独 6月 Ifo景気動向
米 5月 耐久財受注(前月比)
6/26
西 スペイン議会選挙
予測値
-407(実績)
5.55
560
107.4
-0.4%
(出所)Bloomberg等
現時点での市場見通しを示したものであり、当社の投資方針と必ずしも整合するとは限りません。
本資料は当社が情報提供を目的に作成したものであり、保険募集を目的とするものではありません。
データの一部は当社が信用できると判断した情報源より作成しておりますが、正確性・完全性について当社が保証するものではありません。
最終ページのご連絡事項についてよくお読み下さい。
2
お問い合わせ先:特別勘定運用部
TEL 050-3780-1007
特別勘定特約に関する重要なお知らせ
※本お知らせは保険業法第300条の2に準用される金融商品取引法第37条に基づき、特別勘定特約に関して表示すべき広告等規制に関し
て記載するものです。
【手数料について】
・特別勘定特約に関する手数料(付加保険料)は、当社が引受けるご契約者の年金資産(責任準備金)のうち特別勘定部分
の経過責任準備金を各口ランクごとの金額に分け(円貨建株式口は1型・2型を通算)、それぞれに所定の手数料の率を
乗じて得た金額の合計額を毎年ご負担いただきます。
・以下の手数料率表については、経過責任準備金ランクの上限および下限のみ記載しております。
■手数料率表
●確定給付企業年金保険
●厚生年金基金保険(Ⅱ)
外貨建
外貨建 外貨建
円貨建
外貨建
円貨建 円貨建
公社債 外貨建 株式口 株式口 短期
第2
債券
株式口
公社債
総合口
公社債 株式口
口為替 株式口 ハ ゚ ッシフ ゙ 新興国 資金口
総合口 総合口
ハ ゚ ッシフ ゙
口
口
1・2型
型
ヘッジ型
型
型
手数料上限 (1,000万円以下の部分) 0.600%
0.600%
0.590%
0.450%
0.700%
0.400%
0.750%
0.750%
0.800%
0.500%
0.800%
0.050%
手数料下限
0.220%
0.210%
0.155%
0.230%
0.110%
0.230%
0.230%
0.240%
0.210%
0.240%
0.050%
(500億円超 の部分)
●厚生年金基金保険
0.220%
外貨建 外貨建
外貨建
円貨建
外貨建
円貨建 円貨建
公社債 外貨建 株式口 株式口 短期
株式口
第2
債券
公社債
公社債 株式口
総合口
口為替 株式口 ハ ゚ ッシフ ゙ 新興国 資金口
ハ ゚ ッシフ ゙
総合口 総合口
口
口
1・2型
型
型
ヘッジ型
型
手数料上限
(10億円以下の部分)
0.440%
0.440%
0.430%
0.330%
0.520%
0.400%
0.550%
0.550%
0.600%
0.500%
0.600%
0.050%
手数料下限
(500億円超 の部分)
0.220%
0.220%
0.210%
0.155%
0.230%
0.110%
0.230%
0.230%
0.240%
0.210%
0.240%
0.050%
※手数料=各口の(経過責任準備金の各ランクに当たる金額×所定手数料率)の合計
※消費税は別途申し受けます。
※上記のほか、資産運用の過程で売買の際に発生する売買委託手数料や、売買委託手数料に関する消費税に相当する金額、先物取
引・オプション取引等に要する諸費用を運用費用の一部として間接的にご負担いただきます。なお、売買委託先、売買金額等によって
手数料率が変動する等の理由から、これらの計算方法は表示しておりません。
※運用効率の観点等から投資信託による運用を行う場合、投資信託に係る信託報酬を運用費用の一部として間接的にご負担いただき
ます。なお、信託報酬については投資信託の運用会社や投資対象資産によって手数料率が異なる等の理由から、計算方法を表示し
ておりません。ただし、第2総合口および債券総合口における私募投資信託の手数料については、「ご契約のしおり」をご覧願います。
※上記の手数料には、一般勘定(主契約)の付加保険料、制度管理等に係る各種業務委託費、年金数理人費は含まれておりません。
【特別勘定特約 第2総合口の投資対象について】
第2総合口では、リスク分散を高度に行うために新興国国債、新興国株式、REIT(不動産投資信託証券)を投資対象とする
ため私募投資信託を用いて運用を行います。投資対象の詳細については、「ご契約のしおり」および別途資料にてご案内
申しあげます。
【特別勘定特約 債券総合口の投資対象について】
債券総合口では、リスク分散を高度に行うために先進国国債(日本含む)、新興国国債、グローバル社債を投資対象とする
ため私募投資信託を用いて運用を行います。投資対象の詳細については、「ご契約のしおり」および別途資料にてご案内
申しあげます。
【損失発生リスクとその発生理由】
・特別勘定特約は、一般勘定(主契約)の責任準備金(保険料積立金)の一部を特別勘定で運用し、この運用実績を直接、
責任準備金(保険料積立金)に反映させる仕組みの商品です。
・特別勘定は、国内外の公社債、株式等を運用対象とするため、「株価の下落」「金利の上昇による債券価格の下落」「円高
による外貨建資産価値の下落」等といった投資対象資産の価格下落リスクは責任準備金(保険料積立金)の下落要因と
なります。資産運用の結果は、その損失も含めてご契約者に帰属します。
・経済情勢や運用成果のいかんにより高い収益を期待できる反面、元本(特別勘定に投入された保険料の合計額)の保証
はなく、運用実績が元本を下回ることがあり、損失を生じる可能性があります。
【ご留意事項】
・特別勘定における資産運用の成果がご契約者の期待どおりでなかった場合でも、当社または第三者がご契約者に何らか
の補償、補填をすることはありません。
・特別勘定での運用にあたっては、ご契約者が特別勘定の特徴を十分理解した上で、ご契約者の判断と責任において行わ
なければなりません。
第一生命保険株式会社
東京都千代田区有楽町1-13-1
電話 03(3216)1211(大代表)
3