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年度市民意識調査の結果から読み解く ~
高島市 の
男女共同参画の状況
~ 平成
女性の就労率は?
22
女性の就労率でみると、平成
年調査では ~ 歳に「仕事をし
年
昨年度実施した男女共同参画市民意識調査の結果の一部をご報告します。
生活費を稼ぐのは主に誰ですか?
年
39
改めて身近な男女共同参画について考えてみましょう。
この結果をもとに、
「男は仕事、女は育児」とい
う考え方に同感しますか?
以上となっていて、前
約 3 割 が「 主 に 夫 」
と答えていますが、「夫
「同感しない、やや同感しない」
人の 割 合 は 増 え て お り 、 こ の 考 え
回調査時より夫婦平等
ります。
37.5
37.0
28.7
女性リーダーの障がいとなる
ものは何だと思いますか?
ことがわか
分担がある
的な役割
ける固定
生活にお
り、 依 然 と し て 日 常
5割以上となってお
た だ し、「 家 事 」 に
ついては「主に妻」が
す。
の割合が増えていま
婦平等」の割合が5割
方に つ い て 同 感 し な い 人 の 割 合 が
確実 に 増 え て い ま す 。
次の行為を
DVだと思いますか?
DVに関しては、このような行為
をDVであるという認識が微増して
おり、別のセクハラに関する質問で
は、前回と比較しても変化がありま
51.5
28.4
37.0
31.4
44.8
33.5
21.6
女性のリーダーが増えない要因とし
ては、女性側は「労働の環境などが改
善されていないため」と考え、対して
男性側は「女性自身がリーダーになる
こ と を 希 望 し な い た め 」 と 考 え る 等、
性別による意見の違いがみられます。
女性側の意見から、女性が家庭内で
保育・介護・家事等に関わる機会が多
ちゅうちょ
いため、社会でリーダーになることを
躊躇していることがわかります。
(%)
※
③女性リーダー観には性
差があるなど、女性の
活躍については、まだ
まだ課題が多い
②DVやハラスメントに
対する認識があまり改
善されていない
① 全体として高島市民の
男女共同参画に対する
意識は向上している
調査結果による傾向
くなったことがわかります。
子育てでも女性が就業を中断しな
カーブがみられなくなり、結婚や
た が、 平 成
年調査では M字型
「 M時 型 カ ー ブ 」 が み ら れ ま し
ている」割合がいったん低くなる
30
平成 22 年
の
支
平成 27 年
・
家
・
の
・
・
27
65.2%
55.3%
主に妻
の
支
・
の
家
その他 5.3%
22.2%
36.8%
夫婦平等
その他 10.3%
2.3%
2.6%
主に夫
平成 22 年
平成 27 年
せ ん。 よ っ て ※D V・ セ ク ハ ラ の 認
47.3
53.6
55.0
64.9
60.5
64.5
66.1
67.5
74.6
81.3
55.2
62.8
わ
2
2016. 7月号
2016. 7月号
(%)
43.7%
識に関しては、あまり改善されてい
年
の
!
平等
婦
がる
夫
広
が
考え
女性側の
意見多い
男性側の
意見多い
やや同感しない
55.0%
(%)
94.7
96.4
違いが
性別による
明らかに
同感しない
ません。
年
結婚や子育
てを機会に
離職しなか
った人の割
合が約7%
(67.8%
増!
→ 74.7%
)
27
集
特
同感しない方
が増加!
(%)
平成 27 年9~ 10 月に高島市在住 20 歳以上の市民から計2,000名を無作為抽
出により調査(有効回答票817票、回収率 40.9%)
。
平成 22 年に実施した市民意識調査と比較し、平成 27 年の調査結果がどのように
変化したかを表しています。
【用語解説】
・M字型カーブ… 女性の就労率は、結婚・出産期にあたる年代に一旦低下し、
育児が落ち着いた時期に再び上昇する傾向にある。
・ セ ク ハ ラ … セクシュアル・ハラスメント:性的嫌がらせ
・D V… ドメスティック・バイオレンス:夫婦・恋人間の暴力
3
高島市の男女共同参画の状況
集
特
“ 高島らしい ”
には、女性としての発想とその多
働く女性の家(ゆめぱれっと高島)
(22)5775
今後は、戦略に掲げる事業を確
実に実施していくことで、妊娠・
出産・子育てについて、切れ目の
ない支援を行います。そして、子
育てサービスの充実や子育てに係
る負担軽減などを通じて、子ども・
子 育 て 支 援 の 充 実 を 図 る こ と で、
地域の活性化を進めていきます。
総合戦略課
(25)8114
4
2016. 7月号
男女共同参画を目指して
調査結果については、前ページ
の結果のとおりになりました。
彩な能力が発揮される働きかけが
りますし、女性のこれからの活躍
国の動きを見てみますと、平成
イクメン・カジダン
写真コンテスト 2015
ファミリー・サポート・
センター運営事業
センターの「まかせて会員」に登
平成 27 年度
の事業から
▼その他の事業
・総会と併せて講演会を開催
「家族への感謝と働く喜び」
・会員研修「女性の働きやすさの指標づく
り学習会」
・「女性の働きやすさの指標」に基づく
企業訪問の実施
・広報誌「明日葉」発行
今後に向けて
[…最優秀作品 ]
必要なのかもしれません。
今回の調査で明らかになったこ
れらの課題に対する施策を盛り込
また、市内では下記のような男
女共同参画に関するさまざまな取
「 高 島 市 ま ち・ ひ と・ し ご と 創 生 総 合 戦 略 」 事 業 の 取 り 組 み を 紹
介するコーナーの第2弾です。
今回は、「若い世代の結婚・出産・子育ての希望をかなえる」を
目標としている「子ども医療費助成事業」と「ファミリー・サポー
ト・センター運営事業」について、紹介します。
子育て世代の育児支援を行い安
心して子どもを産み育てることが
できる体制を整備します。子育て
経験があり、育児支援の可能な人
乳幼児や小中学生の医療費の
一部を助成することにより、こ
録。同様に、育児支援を必要とす
子ども医療費助成事業
れらの人々の保健の向上と福祉
る人たちを「よろしく会員」とし
を募集し、 ファミリー・サポート・
の増進を図る目的で実施してい
援助
て登録し、両者のマッチングを行
報酬
る事業です。
提供会員
(まかせて会員)
います。
利用会員
会員同士を
引き合わせる
アンケート調査を実施する予定です。
また、一緒に活動していただける会員も募集し
ています。
年4月から女性活躍推進法が施
する社会の実現が求められていま
んだ「第2次高島市男女共同参画
う活躍するのか」を決められる社
り組みが行われています。
性の働きやすさのための9つの指標を作成しまし
た。本年度はその指標に基づき企業の従業員への
行され、今後ますます女性が活躍
す。
と共に作っていきます。
会 を 実 現 し な け れ ば な り ま せ ん。
プラン」を、今年度市民の皆さん
こ の 先、 女 性 が 活 躍 す る に は、
これまでの男性中心社会のあり方
例 え ば、 労 働 に つ い て 考 え る と、
積極的に参加して、あなたも男
女共同参画の一歩を踏み出しま
を見直し、女性自らの意志で「ど
フルタイムで働くことが当たり前
しょう。
人権施策課 (25)8524
(
としてきたこの社会の構造を変え
るような取り組みが必要ではない
でしょうか。
そのためには、男性は女性活躍
についての意識を変え、これまで
の社会・働き方を見直す必要があ
■日時 7月9日(土)14 時から
■場所 働く女性の家(ゆめぱれっと高島)
■内容 映画『日の名残り』鑑賞とトーク
英国の作家カズオ・イシグロの珠玉の名作に基
づいた映画です。
■参加料 無料 ※申し込み不要
※今後も、月1回開催していますので、興味のあ
る方は下記までお問い合わせください。
「若い世代の結婚・出産・子育ての希望をかなえる」
総合戦略はどうなってるの?
7月の内容は…
関わりなく、その個性と能力を十分に発揮できる
社会の実現に向けて、フォーラムや研修会を開催
しています。
一昨年には企業を訪問調査し、企業における女
(よろしく会員)
平成 年 月からは、保護者
の所得制限に関係なく、すべて
の乳幼児の一部負担金を市で助
成しており、平成 年4月には、
保護者の所得制限と自己負担金
を撤廃しました。
さらに保護者負担を軽減する
ため、平成 年 月から中学校
卒業までの子どもにかかる医療
費の自己負担分を助成していま
す。
子ども医療費を助成すること
で、子育てに関する負担を軽減
し、子ども・子育て支援の充実
を図っています。
援助
打診
高島市ファミリー・
サポート・センター
「たすけあい高島」
28
10
分野
男女共同参画 原点に還ってみ
ませんか !! フォーラムを開催
毎月さまざまな映画とトークで、女性・男性が抱
えている問題を掘り下げて研修を行っています。年
齢・性別は問いません。お気軽にご参加ください。
昨年度で、設立から 10 周年を迎えました。家
庭・地域・学校・職場などあらゆる分野で性別に
援助
依頼
21
人口減少に歯止めをかけるとともに、人口が減
少する中にあっても、将来にわたって安心して暮
らし続けることができる、持続可能な地域社会づ
くりに取り組むため、昨年策定した計画です。
男女共同参画推進協議会
ファミリー・サポート・センターの仕組み
10
26
ーマ】
【基本的なテ
ジネスキャ
・子育てとビ
リアの両立
もを育てる
・地方で子ど
の良さを生
安心感(高島
かした教育)
】
【基本的方向
通り結婚し、
・若者が希望
るよう、若
子どもが持て
的安定を図
い世代の経済
ります。
・子育てに
・妊娠・出産
目のない支
ついて、切れ
。
援を行います
充実や子育
・サービスの
軽減などを
てに係る負担
も・子育て
通じて、子ど
図ります。
支援の充実を
結婚・
「高島市まち・ひと・しごと創生総合戦略」とは・
・
・
五年目の女性学
(愛称:ハーモナイズ高島)
28
なえる」政策
の希望をか
出産・子育て
「若い世代の
ひきうけ
ます
子育てを
手伝って
2016. 7月号
5
vol.2
高島市の男女共同参画の状況
集
特
総合戦略はどうな っ て る の ?