平成27年度 - 沖縄県建設技術センター

平成27年度 事業報告
1 事業の概要
沖縄県建設技術センターは、沖縄県と県内すべての市町村の出捐により昭和58年に設
立され、これまで本県の建設行政を支援し、補完する公益法人として諸事業を展開してき
ました。このような中、平成12年から始まった公益法人制度改革により、平成20年1
2月以降は、特例民法法人として業務を継続してきましたが、平成26年4月に「良質な
社会資本の整備と秩序ある地域社会の健全な発展を目指し、それらを担う人材の育成、社
会資本の整備や維持管理及び安全・安心な住環境の実現への支援等を行い、もって広く県
民の福祉の増進に寄与する」ことを目的とした一般財団法人沖縄県建設技術センターとし
て、再スタートしました。
(1) 研修事業
県、市町村及び民間企業の技術職員を対象に、建設工事の安全対策研修会、CAD操作講
習会、公共事業における景観形成実務研修会、建設材料品質管理試験実務研修、沖縄県に
おけるコンクリート耐久性に関する研修会、建築確認申請書における構造計算書審査講習
会等を実施しました。また、発展途上国への技術協力の一環としてJICA研修の一部を実施
した。
(2) 建設材料試験事業
建設工事に使用する建設材料の土質試験、コンクリ-ト試験、化学試験等の品質管理試
験を実施しました。
(3) 建設リサイクル資材試験・認定事業
「沖縄県リサイクル資材評価認定制度」の受付機関として、建設リサイクル資材(ゆいく
る材)の認定や運営にかかる事業やゆいくる材の品質管理試験業務等を実施しました。
(4) 調査研究事業
道路構造物耐久性調査業務を継続して実施するとともにフライアッシュコンクリートに
関する調査業務を実施するなど、構造物の耐久性に関する調査研究を行いました。
(5) 公共土木施設台帳管理事業
管理者による適正な維持管理業務支援を目的として構築した各種システム等に係る、一
元的な台帳データの更新・長期蓄積・保管及び活用等を支援しました。また、各種システ
ムを統合した新GISシステム(OCTC公共施設情報管理システム)の構築にも取り組み、
一部運用を開始するとともに広く一般県民等が閲覧できるよう検討しています。
(6) 総合的技術支援事業
地方公共団体が発注する道路、街路、河川、公園事業等の総合的技術支援業務を実施す
るとともに、総合評価方式による工事・委託発注に伴う技術審査支援業務の適切な執行を
支援しました。
(7) 開発情報事業(電子成果物審査保管業務)
電子納品成果物の品質審査確認業務等を実施するとともに、地方公共団体のCALS/
EC関連業務を支援しました。
(8) 建築確認・検査事業
建築工事に着手する前の計画段階における建築基準法等への適合性を審査確認すると共
に工事中における中間検査及び工事完了時の完了検査を実施しました。
(9) 構造計算適合性判定事業
建築確認に係る構造計算適合性判定業務を実施しました。
(10) 住宅性能評価事業
住宅性能評価業務をはじめ、長期優良住宅建築等計画技術的審査業務、住宅瑕疵担保責
任保険等業務、適合証明業務、沖縄振興開発金融公庫融資住宅工事審査業務、省エネ住宅
対象住宅証明書発行業務及び低炭素建築物新築等計画に係る技術的審査業務を実施しまし
た。
(11) 建設技術情報提供事業
各種建設事業報告書や建設技術図書、植物野外図鑑等の環境関係図書、国・地方公共団
体の各種事業概要、定期刊行物等を公開し、良質な社会資本整備の県民生活における役割
等の啓発に努めました。